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「中山英之展 ,and then」愛知巡回展・講演会が、愛知淑徳大学で開催。TOTO・ギャラリー間で開催され注目された展示が巡回し、学生の会場計画・施工で公開
「中山英之展 ,and then」愛知巡回展・講演会が、愛知淑徳大学で開催。TOTO・ギャラリー間で開催され注目された展示が巡回し、学生の会場計画・施工で公開

「中山英之展 ,and then」愛知巡回展・講演会が、愛知淑徳大学で開催されます。開館日時は2021年9月4日(土)~9月19日(日)10:00-19:00入場無料です。また、中山英之による講演会が2021年9月11日(土)に開催されます(こちらのフォームより要事前申し込み)。【ap・ad】

この展覧会は、TOTO株式会社が運営する「TOTOギャラリー・間」(東京・乃木坂)で開催された展覧会を、本学 建築・インテリアデザイン専攻の学生が愛知巡回展として再構成したものです。学部3年生を対象とした授業「デザインワークショップ」の受講生が会場計画・施工を担当し、本年度は「中山英之展 ,and then」愛知巡回展を開催致します。
日本を代表する建築家と学生とのコラボレーションを是非ご覧ください。

リリーステキストより

より詳細な情報は以下からどうぞ。

宇野友明による、愛知・名古屋市の「徳川町のゲストハウス」。住宅規模では使うことのない木材のヴォリュームに寸法を与え、遠い未来に最も美しく輝く建築を構想
宇野友明による、愛知・名古屋市の「徳川町のゲストハウス」。住宅規模では使うことのない木材のヴォリュームに寸法を与え、遠い未来に最も美しく輝く建築を構想新築された門を兼ねた事務所。 photo©萩原ヤスオ
宇野友明による、愛知・名古屋市の「徳川町のゲストハウス」。住宅規模では使うことのない木材のヴォリュームに寸法を与え、遠い未来に最も美しく輝く建築を構想新築された門を兼ねた事務所。 photo©萩原ヤスオ
宇野友明による、愛知・名古屋市の「徳川町のゲストハウス」。住宅規模では使うことのない木材のヴォリュームに寸法を与え、遠い未来に最も美しく輝く建築を構想主要なゲストルームがある改修された既存建物。 photo©萩原ヤスオ
宇野友明による、愛知・名古屋市の「徳川町のゲストハウス」。住宅規模では使うことのない木材のヴォリュームに寸法を与え、遠い未来に最も美しく輝く建築を構想既存建物に増築された茶室。 photo©萩原ヤスオ

宇野友明が設計・施工を手掛けた、愛知・名古屋市の「徳川町のゲストハウス」です。住宅規模では使うことのない木材のヴォリュームに寸法を与え遠い未来に最も美しく輝く建築が構想されました。プログラム的には、既存家屋を改修し茶室を増築、更に収蔵庫と門を兼ねる事務所を新築して機能の強化が行われました。

この話をいただいてからすでに3年半ほどになります。
設計期間1年半。工事期間が2年。足掛け4年近くこの仕事に関わることになりました。

すでにオーナー企業のゲストハウスとして機能していたオーナーの実家を耐震改修し、同時にゲストハウスとしての機能の充実を図る目的で計画が進められた。

建築家によるテキストより

中央の主屋は伝統的な日本家屋の様式が程よく残された築70年ほどの2階建ての木造家屋である。この母屋の一階の座敷を主要なゲストルームとした。母屋の北側には相伴席を持つ三畳中板の小間の茶室を増築した。また北西角には総2階建ての板倉作りの厨房を併設した収蔵庫を新築した。南側の日本庭園を挟んで道路沿いにはこの施設の門を兼ねた事務所を新設した。一階は物入れや休憩室で張り出した2階が事務室である。

建築家によるテキストより

住宅規模では使うことのない木材のボリュームに戸惑いながらもそれぞれに寸法を与えていく作業は、恐ろしさはあったがそれが組み上がった時を想像するのはこの上のない高揚感だった。実際に組み上がった瞬間は、見慣れない建築に戸惑った時期もあったが、時間と共に私が与えた寸法は大きく間違っていなかったのではないかと思うようになった。

この建築が最も美しく輝く頃、私はとっくの昔にこの世を去っているだろう。遠い未来にこの建築に多くの愛が注がれていることを祈るばかりである。

建築家によるテキストより
佐藤可士和 / SAMURAIによる、東京・渋谷区の、恵比寿駅前の公共トイレ。清潔と安心をコンセプトに極端に目立ちすぎない“真っ白なトイレ”を設計
佐藤可士和 / SAMURAIによる、東京・渋谷区の、恵比寿駅前の公共トイレ。清潔と安心をコンセプトに極端に目立ちすぎない“真っ白なトイレ”を設計 撮影:永禮賢 提供:日本財団
佐藤可士和 / SAMURAIによる、東京・渋谷区の、恵比寿駅前の公共トイレ。清潔と安心をコンセプトに極端に目立ちすぎない“真っ白なトイレ”を設計 撮影:永禮賢 提供:日本財団
佐藤可士和 / SAMURAIによる、東京・渋谷区の、恵比寿駅前の公共トイレ。清潔と安心をコンセプトに極端に目立ちすぎない“真っ白なトイレ”を設計 撮影:永禮賢 提供:日本財団

佐藤可士和 / SAMURAIによる、東京・渋谷区の、恵比寿駅前の公共トイレです。清潔と安心をコンセプトに極端に目立ちすぎない“真っ白なトイレ”が設計されました。
この建築は日本財団による「THE TOKYO TOILET」の一環として建てられたものです。公共トイレを使いやすいものとすることに加え、優れたデザイン・クリエイティブの力で、新しい社会のあり方を広く提案・発信することも目的としているそうです。

「清潔」「安心」

恵比寿の駅前交番横のトイレは、毎日見る駅前のシンボルとして、極端に目立ちすぎない方がいいと考えました。

入りやすく、使いやすく一歩引いた清潔な佇まい。
恵比寿駅を利用する人々の気持ちが、少し明るく、清々しくなるように。

トイレとして「当たり前な配慮」のひとつひとつに向き合ってデザインした「真っ白なトイレ」です。

建築家によるテキストより
大山純矢+大山真司 / studio kiviによる、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸の改修「やごとの家」。アトリエとして使用する玄関と一体となった土間スペースが、ライフステージの変化に対応
大山純矢+大山真司 / studio kiviによる、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸の改修「やごとの家」。アトリエとして使用する玄関と一体となった土間スペースが、ライフステージの変化に対応 photo©朴の木写真室(木村昂貴)
大山純矢+大山真司 / studio kiviによる、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸の改修「やごとの家」。アトリエとして使用する玄関と一体となった土間スペースが、ライフステージの変化に対応 photo©朴の木写真室(木村昂貴)
大山純矢+大山真司 / studio kiviによる、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸の改修「やごとの家」。アトリエとして使用する玄関と一体となった土間スペースが、ライフステージの変化に対応 photo©朴の木写真室(木村昂貴)

大山純矢+大山真司 / studio kiviが設計した、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸の改修「やごとの家」です。アトリエとして使用する玄関と一体となった土間スペースが、ライフステージの変化に対応することが意図されています。

築38年の最上階の部屋をリノベーションしたプロジェクト。
大きな構成としては、現在アトリエとして使用している玄関と一体となった土間スペース、寝室と水回りをプランの中央にコンパクトにまとめた機能スペース、名古屋市の眺望が広がる南側に面したL D K、の3つのゾーンに分かれている。

建築家によるテキストより

L D Kはマンションの躯体形状を生かし勾配天井となっており、通常のマンションでは得ることのできない、空間の広がりを作っている。キッチンは無垢材を使った造作キッチンとなっており、家具のように空間の中に溶け込むようにデザインしている。

アトリエは夫婦のライフスタイル、ライスステージの変化に合わせて、子供の遊び場や勉強の場所、必要となれば個室化をして、子供部屋とすることも考えている。

建築家によるテキストより

大きなワンルームとして、フレキシブルに使える余白を作るのではなく、細かく区切り(仮)の場所を多数作ることで、様々な状況に対応可能な住宅を目指した。コロナによって、気付かされた先の見えなさ、大きく変動する状況に対して、これからの住宅は、機能を決定しないということが一つの選択肢であると考えた。

建築家によるテキストより
海法圭による、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2021企画展「How will we live together?」の出展作品とインタビューを収録した動画

海法圭による、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2021企画展「How will we live together?」の出展作品とインタビューを収録した動画です。アーキテクチャーフォトでは企画展の様子とキュレーターによるステートメントを特集記事として紹介しています。ヴェネチア・ビエンナーレの公式youtubeアカウントではその他の作家へのインタビューも公開されています。

富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・台東区の、店舗・集合住宅「奥浅草ハイブリッド」。地域の建築作法を取り込むことで“らしさ”を表現しつつ、フレキシブルに変更可能な躯体の設計によりテナントを集め、地域活性化にも貢献
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・台東区の、店舗・集合住宅「奥浅草ハイブリッド」。地域の建築作法を取り込むことで“らしさ”を表現しつつ、フレキシブルに変更可能な躯体の設計によりテナントを集め、地域活性化にも貢献 photo©中山保寛写真事務所
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・台東区の、店舗・集合住宅「奥浅草ハイブリッド」。地域の建築作法を取り込むことで“らしさ”を表現しつつ、フレキシブルに変更可能な躯体の設計によりテナントを集め、地域活性化にも貢献2階のコミュニティデッキ。 photo©中山保寛写真事務所
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・台東区の、店舗・集合住宅「奥浅草ハイブリッド」。地域の建築作法を取り込むことで“らしさ”を表現しつつ、フレキシブルに変更可能な躯体の設計によりテナントを集め、地域活性化にも貢献2階のコミュニティデッキ。 photo©中山保寛写真事務所
富永大毅+藤間弥恵 / TATTAによる、東京・台東区の、店舗・集合住宅「奥浅草ハイブリッド」。地域の建築作法を取り込むことで“らしさ”を表現しつつ、フレキシブルに変更可能な躯体の設計によりテナントを集め、地域活性化にも貢献3階の住戸 / Room 3C。 photo©中山保寛写真事務所

富永大毅+藤間弥恵 / TATTAが設計した、東京・台東区の、店舗・集合住宅「奥浅草ハイブリッド」です。地域の建築作法を取り込むことで“らしさ”を表現しつつ、フレキシブルに変更可能な躯体の設計によりテナントを集め、地域活性化にも貢献する建築が意図されました。

浅草寺の北西、高齢化が進む奥浅草エリアに建つ店舗兼共同住宅である。
昔からのレトロなお店と住居が交じり合った雑居ビルが並ぶ下町の雰囲気残るエリアが高齢化し、中大規模マンションへと建替えが進み、再び職住が分離しつつある。

一方で古くからこの建物の隣に住み、地域コミュニティに根ざした事業主から、地域活性化に貢献する建物にしたいとの要望があり、下駄履きの建物でないあり方が求められた。

建築家によるテキストより

商業と住居の境さえもフレキシブルに変更できる躯体とすることで、事前にニーズを固定せず、この建物だから入りたいというテナント要望に応じて途中、計画変更申請にて区画を変更している。2つの階段は1-3Fは通り側、3-RFは母屋側を共用階段とし、それ以外は専有階段として、店舗兼住宅として使いやすい住居をつくったり、個性的なメゾネット住戸を実現している。

建築家によるテキストより

また交差点に面した階段は、途中で階段勾配を変えることで、緩勾配部分は気軽に腰かけられるようにし、そこから上に対しては心的セキュリティをつくった。その階段勾配の延長につくられた小料理屋の並ぶ奥浅草らしい杉垂木の庇が、専有部と共用部を横断して設けられ、太陽光を和らげると共にライトアップで夜の町に明るさをつくった。

また東西方向の壁量を負担するために時折湾曲した湿式のコンクリート壁と、乾式のALCや多摩産杉の縦ログ壁が交じり合ったインテリアが、壁の間ではなく、壁と共に住むようなインテリアをつくり、竣工時には全てのテナントが埋めることができている。

建築家によるテキストより
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の、路地先に位置する木造長屋の改修「仏光寺の家」。既存建物の中央部を減築し外部空間を立体的に挿入することで、内部空間の豊かさと路地空間への貢献を意図
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の、路地先に位置する木造長屋の改修「仏光寺の家」。既存建物の中央部を減築し外部空間を立体的に挿入することで、内部空間の豊かさと路地空間への貢献を意図 photo©松村康平
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の、路地先に位置する木造長屋の改修「仏光寺の家」。既存建物の中央部を減築し外部空間を立体的に挿入することで、内部空間の豊かさと路地空間への貢献を意図 photo©松村康平
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の、路地先に位置する木造長屋の改修「仏光寺の家」。既存建物の中央部を減築し外部空間を立体的に挿入することで、内部空間の豊かさと路地空間への貢献を意図 photo©松村康平

多田正治アトリエENDO SHOJIRO DESIGNが設計した、京都市の、路地先に位置する木造長屋の改修「仏光寺の家」です。既存建物の中央部を減築し外部空間を立体的に挿入することで、内部空間の豊かさと路地空間への貢献が意図されました。

京都市内でもっとも賑わう中心繁華街から、すこし歩くと古くからの町家や長屋が残っている。その地域にある長屋を「仏光寺の家」としてリノベーションした。その長屋は「トンネル路地」と呼ばれる建物の中を通る路地の先にあり、そこは地域が共同で管理する私道と、それに沿って密集する住宅があるエリアになっている。

建築家によるテキストより

住宅が密集し、地域で共有する路地や電線、お地蔵様の祠などから、このあたりの濃密な地域コミュニティが伺い知れる。そんな地域の中において路地に貢献しつつ、住宅としてのプライバシーを高め、かつ外気や自然光を取り入れるかが今回の設計の主題となった。

建築家によるテキストより

それらの解決方法として、長屋の外壁から中心に向かって三角形の「切り込み」による減築を行い、長屋に外部を立体的に挿入することで、路地に面する前庭と、住宅内に面する中庭、さらに豊かな内部空間を実現した。切り込みの坪庭により長屋は外気と外光に接する面が増える。前庭と中庭で二分される長屋はブリッジによりつながっている。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/8/16-8/22]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/8/16-8/22]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/8/16-8/22)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 堤庸策 / arbolによる、奈良・生駒郡の住宅「平群の家」。諸機能を兼ねる空間によって“量より質”を追求する設計を意図
  2. 野々山稔 / うのの建築事務所による、 大阪・吹田市の、設計者の事務所兼自邸「働きながら住む家」。建物内外に余白を設計し周辺環境の変化を緩やかに取り込むことで、住宅内部で過ごす時間の在り方を考慮
  3. 田中裕之建築設計事務所による、東京・大田区の、既存建物を改修したリコーの実践型研究所「3L」。元体育館をミーティング等の空間に転用し、そこから各個室が一望できる設計とする事により社内活動の活発化を意図
  4. 原田圭 / DO.DO.による、長崎・波佐見町の飲食店舗「COYANE SAIKAITOKI」。トンネル内壁用に開発された波佐見焼のタイルを採用し、建築外装・内装・家具に至るまで使用
  5. スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、東京・世田谷区の住宅「House in Fukasawa」。街と内部空間の連続性を意図し、都市部の間口が狭く奥行のある敷地における木造建築の可能性を探求
  6. 中村竜治による、資生堂ギャラリーでのインスタレーション「関係」。資生堂の収蔵品から三輪美津子と内藤礼の作品を選び、既存のギャラリー壁に“擬態”する壁を設計し展示することで、鑑賞者に様々な想像や見立てを促す
  7. 小松隼人建築設計事務所による、広島市の、設計者の自邸「江波の家」。遠景の緑に“接庭”と定義した植栽で満たされた半外の場を重ねることで、建築・周辺環境・庭が渾然一体と繋がる関係を設計
  8. GROUPによる、東京・新宿区のアートスペース「新宿ホワイトハウスの庭」。様々な変遷を経た磯崎新による初めての建築物の外部空間をバー・カフェ・アートスペースのための庭に作り直す
  9. 建築家の浅子佳英と、東京や現代社会の分野で著名なライター速水健朗のインタビュー対談「これからの都市と住まいを考える」が、LIXILのウェブサイトで期間限定で無料配信。今、建築を考える為の土台となる現代社会や都市などについて広範囲に語られる
  10. 田根剛が会場構成を手掛けた、東京ミッドタウン・ホールでの展覧会「北斎づくし」の会場動画
  11. ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house with a curved wall」。抽象的な白い空間に、それと対照的な強い色をもつ様々な要素を配置することで空間を構築
  12. トラフ建築設計事務所による、角川武蔵野ミュージアムでの展覧会の会場構成「俵万智 展 #たったひとつの「いいね」 『サラダ記念日』から『未来のサイズ』まで」
  13. 工藤浩平建築設計事務所による、埼玉の、多目的スペースをもつ住宅「東松山の家」と論考「郊外で住み継ぐ居場所について考えた」
  14. 古谷デザイン建築設計事務所による、神奈川・川崎市の、集合住宅とオフィス「スイシャハウス・スイシャオフィス」。敷地内に存在した土蔵の佇まいを頼りに、既存樹木のみどりを享受できる空間をもつ建築を設計
  15. BIGとへザウィック・スタジオによる、アメリカ・カリフォルニアの、グーグル社新社屋の新しい現場写真
  16. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」。新設部の明示された図面や修復中の写真など豊富な資料で紹介
  17. デイヴィッド・チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」が6年の修復を終えて2021年8月22日に再オープン。オープニング展として企画されたカルダー展の会場写真を紹介
  18. 隈研吾(高知県立林業大学校 校長)による特別講義「森を生かす ミライへのメッセージ」がYouTubeでオンライン配信。参加無料・事前申込不要
  19. 桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能
  20. MADの設計で近く着工する、中国・海口市の「海南科学技術博物館」。自然と対話する雲のような形の建物内部は螺旋状の展示空間となり、屋外は自然を楽しむための空間として構想

デイヴィッド・チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」が6年の修復を終えて2021年8月22日に再オープン。オープニング展として企画されたカルダー展の会場写真を紹介
デイヴィッド・チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」が6年の修復を終えて2021年8月22日に再オープン。オープニング展として企画されたカルダー展の会場写真を紹介 Alexander CalderTêtes et queue, 1965Stahl, Bolzen, Farbe/ Sheet metal, bolts, paint550 x 470 x 330 cm / 216 1/2 x 185x 130 in.Staatliche Museen zu Berlin, Nationalgalerie © 2021 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York / Photo by Stephanie von Becker
デイヴィッド・チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」が6年の修復を終えて2021年8月22日に再オープン。オープニング展として企画されたカルダー展の会場写真を紹介 Alexander CalderLes Trois Ailes, 1963Stahl, Bolzen, Farbe / Sheet metal, bolts, paint380 x 450 x 266 cm / 149 5/8 x 177 1/8 x 104 3/4 in.Musée National d'Art Moderne, Centre Pompidou, Paris; Dation of the Estate of the Artist, 1983. © 2021 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York. VG-Bildkunst Bonn, 2021 / Photo by David von Becker
デイヴィッド・チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」が6年の修復を終えて2021年8月22日に再オープン。オープニング展として企画されたカルダー展の会場写真を紹介 Alexander Calder3 Segments, 1973Blech, Stab, Draht, Farbe / Sheet metal, rod, wire, paint200,7 x 508 cm / 79 x 200 in.Calder Foundation, New York. © 2021 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York. VG-Bildkunst Bonn, 2021 / Photo by David von Becker

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」が6年の修復を終えて2021年8月22日に再オープン。本記事では、オープニング展として企画されたアレクサンダー・カルダー展の会場写真を紹介します。カルダー展の会期は2022年2月13日まで。アーキテクチャーフォトでは建築作品についても特集記事にて写真と図面を掲載しています。

こちらは再オープンに関するリリーステキストの抜粋・翻訳

2021年8月22日より、ノイエ・ナショナルギャラリーがリニューアルオープン

ミース・ファン・デル・ローエ設計の「新国立美術館」は、6年間の修復を経て、リニューアルオープンを迎えました。この伝説的なガラスのホールのために特別に企画された展覧会では、ミースと同時代の彫刻家、アレクサンダー・カルダーの作品が展示されます。

新国立美術館は、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが1965年から1968年にかけて最後の独立した仕事として建設したもので、20世紀を代表する建築家の遺産とされています。20世紀の美術品を重層的に集めた新国立美術館は、西洋モダニズムの自由と限界を学ぶユニークな機会を提供しています。

1968年9月の開館から2015年1月の修復のための閉館までの間に、新国立美術館は約130の重要な展覧会を開催しました。その中には、ピート・モンドリアン(1986年)、イヴ・クライン(1976年)、フランシス・ベーコン(1986年)、アンディ・ウォーホル(2001/2002年)、ゲルハルト・リヒター(1986年と2012年)の回顧展、レベッカ・ホーン(1994年)、ジェニー・ホルツァー(2001年)、オットー・ピーネ(2014年)等の展覧会があります。

2021年6月に開催された「扉開放の日」には、パンデミックによる制限にもかかわらず、3,000人を超える来場者が、まだ誰もいない修復された家を鑑賞しました。そしていよいよ2021年8月22日、の3つの展覧会で、アートが帰ってきます。「The Nationalgalerie Col-lection」、「Alexander Calder. Minimal / Maximal」、「Rosa Barba. In a Perpetual Now.」。同時に、ヘンリー・ムーア、ジョージ・リッキー、エドゥアルド・チリダ、ロバート・インディアナの主要作品を含む、コレクションの彫刻作品の多くが屋外に再設置されました。また、デビッド・ブラックの噴水の彫刻やマリーナ・ヌニェス・デル・プラドの人物像など、再発見され修復された作品も展示されています。

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」。新設部の明示された図面や修復中の写真など豊富な資料で紹介
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」。新設部の明示された図面や修復中の写真など豊富な資料で紹介 photo©Simon Menges
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」。新設部の明示された図面や修復中の写真など豊富な資料で紹介 photo©Simon Menges
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」。新設部の明示された図面や修復中の写真など豊富な資料で紹介 photo©Simon Menges
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」。新設部の明示された図面や修復中の写真など豊富な資料で紹介 photo©Simon Menges

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」です。新設部の明示された図面や修復中の写真など豊富な資料で紹介します。また、別の写真家による写真も2021年1月の工事完了時の記事で閲覧可能です。※2021年8月21日に新しい写真を4枚追加しました。最初の本記事の公開は2021年4月30日です。

こちらは、建築家によるテキストの翻訳

ベルリンの新国立美術館は、20世紀の建築の象徴です。1963年から1968年にかけて計画・建設された鉄とガラスでできたこの建物は、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエがアメリカに移住した後、ヨーロッパで設計した唯一の建築物です。

約50年に渡って使用されてきたこの建物は、全面的な改修が必要でした。既存の建物は、オリジナルの外観を損なうことなく、現在の技術水準に合わせて改修・アップグレードされています。機能的・技術的なアップグレードには、空調設備、人工照明、セキュリティ、クロークやカフェ、ミュージアムショップなどの来場者用施設のほか、障がい者用アクセスや美術品の取り扱いの改善などが含まれます。

鉄筋コンクリートの骨組みを大規模に修復し、技術的な建物サービスを完全に更新する必要があったため、綿密な調査が必要となりました。骨組みの構造を明らかにするために、石材のクラッドやすべての室内備品など、約35,000のオリジナルの建物部品が解体されました。必要に応じて修正した後、元の位置に正確に取り付けられました。

このプロジェクトの複雑な計画プロセスの鍵となったのは、記念碑の保存と建物の現代的な博物館としての使用の適切なバランスを見つけることでした。このプロセスでは、オリジナルの組織への介入が避けられないため、オリジナルの物質をできる限り保存することと両立させなければなりませんでした。肝心の増築部分は、既存の建物のデザインには従属しているものの、現代的な要素として目立たないようになっています。この改修プロジェクトは、新しい解釈ではなく、インターナショナル・スタイルのこのランドマーク的な建物を尊重して修復しています。

乾久美子に、自身が設計した「宮島口旅客ターミナル」について聞いているインタビュー動画

乾久美子に、自身が設計した「宮島口旅客ターミナル」について聞いているインタビュー動画です。聞き手は、太田浩史です。

世界遺産宮島の玄関口,宮島口の旅客ターミナルが新しくなりました。設計者の乾久美子さんに建築計画についてのインタビューにお答えいただきました!

(出演者)
建築家 乾久美子 氏(乾久美子建築設計事務所主宰)
建築家 太田浩史 氏(株式会社ヌーヴ代表取締役):インタビュアー

続きの動画は以下に掲載します。

乾久美子が、自身の設計で2020年2月に完成した広島の「宮島口旅客ターミナル」を現地で解説している動画

乾久美子が、自身の設計で2020年2月に完成した広島の「宮島口旅客ターミナル」を現地で解説している動画です。※2021年8月21日にvol.2とvol.3の動画を追加しました。

世界遺産宮島の玄関口,宮島口の旅客ターミナルが新しくなりました。設計者の乾久美子さんよる現地ガイドでその魅力をお伝えします!

(出演者)
建築家 乾久美子 氏(乾久美子建築設計事務所主宰)
建築家 太田浩史 氏(株式会社ヌーヴ代表取締役)
建築家 武蔵眞己 氏(乾久美子建築設計事務所)

スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、東京・世田谷区の住宅「House in Fukasawa」。街と内部空間の連続性を意図し、都市部の間口が狭く奥行のある敷地における木造建築の可能性を探求
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、東京・世田谷区の住宅「House in Fukasawa」。街と内部空間の連続性を意図し、都市部の間口が狭く奥行のある敷地における木造建築の可能性を探求 photo©玉村広雅
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、東京・世田谷区の住宅「House in Fukasawa」。街と内部空間の連続性を意図し、都市部の間口が狭く奥行のある敷地における木造建築の可能性を探求 photo©玉村広雅
スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、東京・世田谷区の住宅「House in Fukasawa」。街と内部空間の連続性を意図し、都市部の間口が狭く奥行のある敷地における木造建築の可能性を探求 photo©玉村広雅

スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriが設計した、東京・世田谷区の住宅「House in Fukasawa」です。街と内部空間の連続性を意図し、都市部の間口が狭く奥行のある敷地における木造建築の可能性が探求されました。

間口が狭く奥行のある敷地における新たな可能性を示す

起伏豊かな深沢の街。
敷地周辺は、都心でありながらも開発から取り残されたような昔ながらの商店街が広がり、間口が狭く奥行のある敷地に小さな建物が建ち並ぶ。

都市部でよく遭遇するこのような敷地に、最も単純な木造のボリュームを考えると、必然、細長いトンネル状の空間が生まれる。それは往々にして、内部が規定され、外部との関係性が限定的な、敷地条件がそのまま制約として現れたような空間である。

建築家によるテキストより

単純な木造を前提としながら、空間の在り方に多義性を与え、街と内部空間の連続性をもたらすような、同様の敷地における新たな可能性を示す建築を見つけたいと考えた。

建築家によるテキストより

エントランスから一段沈み込んだ下階は、最大4400mmの階高を持つ仄暗い空間となっている。空間を緩やかに仕切るトラス下方の耐力壁と、限定的に設けられた開口部による、光と暗がりの濃淡を持った場が連続する。
一方、外部アプローチからまっすぐ伸びる階段を進むと、街の起伏を思わせる段差を持った上階が現れる。等間隔の柱と不等間隔のトラス材の組み合わせや、空へと繋がる東西面の高窓による、軽快なリズムを持った光溢れる一室空間となっている。
ともすれば分裂し兼ねないほど対照的な二つの空間が、互いを貫く一つの架構形式によって繋ぎとめられる。

建築家によるテキストより
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house with a curved wall」。抽象的な白い空間に、それと対照的な強い色をもつ様々な要素を配置することで空間を構築
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house with a curved wall」。抽象的な白い空間に、それと対照的な強い色をもつ様々な要素を配置することで空間を構築 photo©ricardo loureiro
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house with a curved wall」。抽象的な白い空間に、それと対照的な強い色をもつ様々な要素を配置することで空間を構築 photo©ricardo loureiro
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house with a curved wall」。抽象的な白い空間に、それと対照的な強い色をもつ様々な要素を配置することで空間を構築 photo©ricardo loureiro

ファラが設計した、ポルトガル・ポルトの、住宅「house with a curved wall」です。抽象的な白い空間に、それと対照的な強い色をもつ様々な要素を配置することで空間を構築しています。

ファラは、フィリップ・マガリャインシュ(filipe magalhães)、アナ・ルイサ・ソアレス(ana luisa soares)、アーメッド・ベルホジャ(ahmed belkhodja)の3人が主宰する建築設計事務所で2013年に設立されました。それぞれ、SANAA、伊東豊雄、アトリエ・ワンという日本の設計事務所に勤務やインターンした経験をもつことも特徴です。またフィリップとアナは、日本滞在中は中銀カプセルタワーに居住していました。

こちらは、建築家によるテキストの翻訳

極めて低い予算で、老朽化した元の建物は、外周部の壁が構造的に存在しているだけの状態にリセットされました。

内側の空間は、新しい軽い屋根の下、パブリックプログラムとプライベートプログラムを分けるものとして、緩やかな曲線の壁を正確に配置することで解決されました。既存の外周壁、傾斜した天井、そして追加された曲線が交差することで、複雑な幾何学的形態が生まれました。様々な大きさや形の部屋が新しい壁の後ろに隠れており、広い窓は再発見された庭を縁取ります。

メインスペースには、4つの青いドア、円形の開口部、さまざまな植物、そして謙虚な構築の最高点を象徴する細い金属製のポールがあり、家具がゆるやかに配置されています。選ばれたいくつかの要素は、部屋の全体的な抽象的な白さとは対照的な強い色で塗られています。

通りに面した壁はプロポーションのバランスをとるために延長され、入り口のドアは重厚なサーモンピンクに塗られ、緑青のゲートを閉めるとデコンストラクションな構成が完成します。薄い金属屋根の表面は、まるで紙でできているかのように、白いボリュームの上に広がっています。これは、この家のイメージと「家らしさ」を定義する、顕著な都市要素となっています。

内部は白さと緻密さで統一されていますが、外部は構成要素がゆるやかに並存しているような表現になっています。最終的に、この家はどちらかというとありふれた建物ですが、非常に生き生きとしています。

建築家の浅子佳英と、東京や現代社会の分野で著名なライター速水健朗のインタビュー対談「これからの都市と住まいを考える」が、LIXILのウェブサイトで期間限定で無料配信。今、建築を考える為の土台となる現代社会や都市などについて広範囲に語られる
建築家の浅子佳英と、東京や現代社会の分野で著名なライター速水健朗のインタビュー対談「これからの都市と住まいを考える」が、LIXILのウェブサイトで期間限定で無料配信。今、建築を考える為の土台となる現代社会や都市などについて広範囲に語られる

建築家の浅子佳英と、東京や現代社会の分野で著名なライター速水健朗のインタビュー対談「これからの都市と住まいを考える」が、LIXILのウェブサイトで期間限定で無料配信されています。今、建築を考える為の土台となる現代社会や都市などについて広範囲のトピックが語られています公開期間は2021年8月24日(火)まで。【ap・ad】

住まいやパブリック・スペースのあり方、働き方のさまざまな事例を通して社会と住まいの未来を考えるコラム「これからの社会、これからの住まい 2」。2021年は、監修者の浅子佳英氏(建築家、プリントアンドビルド)、中川エリカ氏(建築家、中川エリカ建築設計事務所)が、コラムと連動して交互にゲストを迎え、インタビューを企画していきます。第1回目は浅子佳英氏が速水健朗氏(ライター、編集者)をお迎えしたインタビューで、期間限定配信(無料)いたします。ぜひご登録のうえ、ご視聴ください。

コロナ禍を経て、住まいや働き方、そして公園や路上などさまざまなパブリック・スペースはますます変化していくと考えられます。
これまで当たり前であった24時間稼働する都市がコロナ禍を経てどう変化し、人々の路上でのふるまいはどう変わったのか、また商業施設とパブリックな公園を合わせた近年の事例「公園2.0」がなぜ成功しているのか。そして家族の構成人数が減少し、この先もリモートワークが続くであろう流動的な社会における、住まいや車の適正なサイズや、フードトラックという動的なパブリック・スペースの可能性について議論します。

インタビュー対談の中に登場するキーワード

ショッピングモール / キャナルシティ / ジョン・ジャーディ / タワーマンション / 都心集中 / 地方創生 / 農業 / 商店街 / 社会の仕組み / 成り立ちの背景 / コロナ禍 / 新型コロナウイルスのヨーロッパの引き受け方 / 日本と欧米の感覚の違い / リモートワーク / 郊外移住 / 都市の魅力 / コンビニ / ニューヨークでのアルコール離れ / 健康志向 / 夜遊びの衰退 / 健全な夜遊び / 路上のみ / 路上飲みはコロナ後も定着するのか? / ミヤシタパーク / 都心のショッピングモール / アウトモール / セキュリティ論 / 南池袋公園 / イケ・サンパーク / 住みたい街と公園 / セキュリティに優れている公園 / 安全な公園 / 渋谷がアッパーな街に / 新しい飲み会文化 / ルーフトップバー / 消費と政治選択 / フード左翼 / 地元好き / 地域のコミュニティ / 『東京どこに住む?』 / 住所格差と人生格差』 / 東京の東側 / 東京の西側 / 都市のアイデンティティ / 『第三の波』 / 集まって住むことのメリット / 弱いつながり / 強いつながり / サーバーエージェントの働き方 / 近くに住んで近くで遊ぶ / 一緒にいる事の強み / 会社に来るインセンティブ / アメリカのIT企業のオフィス / 現代の仕事と労働時間 / 法規制 / 住まいのサイズ / ウサギ小屋 / 核家族 / 世帯平均 / 日本の住宅が大きくなっている / 狭いところに集まって住むのはエコ / 住宅の適性サイズ / 車と街のスケールの不一致 / 車を小さくするのはエコ / 都市の引越回数 / マイクロ住宅 / 住宅供給 / 世界の中で東京の家賃は安い / 団地 / nLDK / リモート会議 / 都心回帰 / リモートワークと住宅サイズ / フードトラック / メタボリズム / モバイル / モバイルハウス / イーロン・マスク 等々

アーキテクチャーフォトが動画内から抜粋
野々山稔 / うのの建築事務所による、 大阪・吹田市の、設計者の事務所兼自邸「働きながら住む家」。建物内外に余白を設計し周辺環境の変化を緩やかに取り込むことで、住宅内部で過ごす時間の在り方を考慮
野々山稔 / うのの建築事務所による、 大阪・吹田市の、設計者の事務所兼自邸「働きながら住む家」。建物内外に余白を設計し周辺環境の変化を緩やかに取り込むことで、住宅内部で過ごす時間の在り方を考慮 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平 Sasakura Yohei
野々山稔 / うのの建築事務所による、 大阪・吹田市の、設計者の事務所兼自邸「働きながら住む家」。建物内外に余白を設計し周辺環境の変化を緩やかに取り込むことで、住宅内部で過ごす時間の在り方を考慮 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平 Sasakura Yohei
野々山稔 / うのの建築事務所による、 大阪・吹田市の、設計者の事務所兼自邸「働きながら住む家」。建物内外に余白を設計し周辺環境の変化を緩やかに取り込むことで、住宅内部で過ごす時間の在り方を考慮 photo©笹の倉舎 / 笹倉洋平 Sasakura Yohei

野々山稔 / うのの建築事務所が設計した 大阪・吹田市の、設計者の事務所兼自邸「働きながら住む家」です。建物内外に余白を設計し周辺環境の変化を緩やかに取り込むことで、住宅内部で過ごす時間の在り方を考慮した住宅となっています。

自身の事務所兼住宅の計画である。

敷地は吹田市内の中心市街地から徒歩圏の住宅地に位置する。最寄り駅は大阪市内へのアクセスがよく、住宅と仕事場のどちらにも便利な場所である。周辺一帯は比較的に狭小な住宅の密集地であり、周囲の住宅は2・3階建てで、塀などなく道路に直接面した住宅が多い。この場所で周囲の住宅との距離感を保ちつつ、周辺環境を取り込み生活できる住宅を考えた。

建築家によるテキストより

事務所兼住宅であるため、自然とほぼ一日中家にいることになる。そのような状況下では、環境の変化を緩やかに取り込み、住宅にいながらも周辺環境と優しくつながる住宅が求められる。そこで余白を介して周辺環境を取り入れることを考えた。

建築家によるテキストより

この住宅には事務所上部、2階南側テラス、1階中庭、洗面所外部のヤードと大小さまざまな余白があり、これらの余白に加え、前面道路上部や周辺建物の間や抜けも余白と捉え、それらの関係性を考えて周辺環境を取り込んだ。建物内外の余白を介して周辺環境を取り込むことで、周囲の住宅との距離感は適度に保たれ、周辺環境を十分に取り込んで生活できる住宅となった。

建築家によるテキストより

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