



Atelier Tsuyoshi Tane Architectsが設計した、フランス・パリの「ザ・アール・サー二・コレクション ミュージアムスペース」です。18世紀築の歴史的建物内“オテル・ドゥ・ラ・マリン”内のギャラリー空間で、5千年以上の時間に及ぶコレクションを有する財団の為に設計、マニフェスト“未来の考古学”に基づいたリサーチにより“時空を超えた対話”を目指しました。
オテル・ドゥ・ラ・マリンは18世紀にルイ15世の命により、王室主任建築家であったアンジュ=ジャック・ガブリエルによって設計されました。パリの中心コンコルド広場の正面に位置しフランス王室のコレクションを保管するために建てられた歴史的建造物です。
ザ・アール・サー二・コレクションは、世界の多様な文明や文化、古代の神々、人類の知恵、自然への賛美など、5,000年以上の遠い時間に及ぶ世界最大級のコレクションを有しています。彼らは、「普遍的な美」と「21世紀の美術館」を融合させた新しいギャラリー空間の設計を、ATTA – Atelier Tsuyoshi Tane Architectsに委ねました。
ATTAのマニフェスト「未来の考古学」に基づき、リサーチはオテル・ドゥ・ラ・マリンの記憶の発掘から始まり、ヴェルサイユの床パターンやロカイユ様式の装飾など、歴史に埋もれた発明物語を掘り起こし、未来のアイデアへと変換していったのです。
18世紀のフランスの歴史、古代人の創造物、21世紀と未来、それらを超越した記憶の重ね合わせによって、このプロジェクトのコンセプトはシームレスな「時空を超えた対話」となったのです。