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遠藤秀平・豊田啓介・竹口健太郎・吉田哲・栗村実が審査する「LUMION COMPETITION 2021」が開催。社会人/学生を対象に、コルビュジエ建築の隣接地を敷地にモバイルアーキテクチャーの提案を募集。受賞者には現地視察と賞金が贈られる

遠藤秀平・豊田啓介・竹口健太郎・吉田哲・栗村実が審査する「LUMION COMPETITION 2021」が開催されます。社会人部門と学生部門があり、ル・コルビュジエの動く建築「アジール・フロッタン」の隣接地を敷地にモバイルアーキテクチャーの提案を募集します。受賞者には現地視察と賞金が贈呈されます。公募期間は2021年11月7日(日)までエントリーフォームはこちら。【ap・ad】

テーマ:モバイルアーキテクチャー

戦争や経済変動による難民を受け入れた「アジール・フロッタン」が接岸する河川敷を敷地としています。アジール・フロッタンとはル・コルビュジエがリノベーションした動く建築でもあります。コルビュジエは社会的弱者である難民に対称性の高い、理想的な近代的空間を提供しました。そこで、現代における自然災害や人為的な混乱を克服するための建築を求めます。現在我々を取り巻くコロナ 禍における混乱においても、外部環境と我々の活動との拡張性も求められています。またセーヌ川の岸辺は2024パリオリンピック会場の開会式に想定されるなど、祝祭空間としても注目されています。

コルビュジエがアジール・フロッタンで提案したことが自由(生きることや動くこと)のための建築であるとすれば、21世紀の今日に求められる自由(自らを守ることや交流すること)を実現する建築について考えてください。

BIGの設計で2023年に着工する、ポルトガル・ポルトの、ファッション企業ファーフェッチの新社屋等が入る施設「FARFETCH HQ / FUSE VALLEY」。24の建物によって全体が構成され、敷地の丘の斜面を人工的に拡張したデザインは周辺環境を取り込み、活気に満ちた都市的なアンサンブルを生み出す
BIGの設計で2023年に着工する、ポルトガル・ポルトの、ファッション企業ファーフェッチの新社屋等が入る施設「FARFETCH HQ / FUSE VALLEY」。24の建物によって全体が構成され、敷地の丘の斜面を人工的に拡張したデザインは周辺環境を取り込み、活気に満ちた都市的なアンサンブルを生み出す image courtesy of BIG
BIGの設計で2023年に着工する、ポルトガル・ポルトの、ファッション企業ファーフェッチの新社屋等が入る施設「FARFETCH HQ / FUSE VALLEY」。24の建物によって全体が構成され、敷地の丘の斜面を人工的に拡張したデザインは周辺環境を取り込み、活気に満ちた都市的なアンサンブルを生み出す image courtesy of BIG
BIGの設計で2023年に着工する、ポルトガル・ポルトの、ファッション企業ファーフェッチの新社屋等が入る施設「FARFETCH HQ / FUSE VALLEY」。24の建物によって全体が構成され、敷地の丘の斜面を人工的に拡張したデザインは周辺環境を取り込み、活気に満ちた都市的なアンサンブルを生み出す image courtesy of BIG
BIGの設計で2023年に着工する、ポルトガル・ポルトの、ファッション企業ファーフェッチの新社屋等が入る施設「FARFETCH HQ / FUSE VALLEY」。24の建物によって全体が構成され、敷地の丘の斜面を人工的に拡張したデザインは周辺環境を取り込み、活気に満ちた都市的なアンサンブルを生み出す image courtesy of BIG

BIGの設計で2023年に着工する、ポルトガル・ポルトの、ファッション企業ファーフェッチの新社屋等が入る施設「FARFETCH HQ / FUSE VALLEY」。24の建物によって全体が構成され、敷地の丘の斜面を人工的に拡張したデザインは周辺環境を取り込み、活気に満ちた都市的なアンサンブルを生み出します。24の建物の内12にファーフェッチが入居し、その他にはハイテク企業やスタートアップ企業、サービス企業が入居する予定だそうです。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

高級ファッションのためのグローバルなテクノロジープラットフォームをリードするファーフェッチは、ポルトガル・ポルトのレサ川の斜面に建設される、目的を持った都市型ファッションビレッジで、クリエイター、キュレーター、消費者をさらに結びつけようとしています。178,000m2の広さを誇るアートな本社ビルは、12の建物が相互に連結しており、それぞれが会社の組織のさまざまな要素を表していて、各スペースのデザインもそれに合わせて調整されています。

2023年初頭に着工し、2025年のオープンを予定している新社屋は、同じくBIGが設計したFUSE VALLEYの敷地内にあり、24の建物からなるこのサイトには、さまざまなハイテク企業やスタートアップ企業、サービス企業が入居する予定です。BIGのデザインは、組織のさまざまな側面間のアイデアの交換を増幅し、ポルトガルに拠点を置く約3,000人のファーフェッチの従業員、訪問者、地元の人々に新しい機会を生み出すことを目指しています。

FUSE VALLEYはコミュニティ・ビレッジとして設計されており、広場、公園、中庭を中心に構成されています。これらの場所は、建物の中の生活を外へと広げるようにランドスケープで美化され、プログラムされています。個々の建物は、東側の幹線道路と西側のレサ川を結ぶ一連の都市型テラスの上に、都市の織物のように配置されています。中央の到着軸に沿って、都市の路地が通りから川までずっと開いており、ロビー、アカデミー、講堂、食堂、ウェルネス施設など、ファーフェッチのリバーフロントに沿ったすべての主要な公共プログラムと設備を備えています。

BIGの創設者兼クリエイティブ・ディレクターのビャルケ・インゲルスは言います。
「FUSE VALLEYにあるファーフェッチの未来の住まいは、企業のオフィス複合施設というよりも、すべてのキュレーター、クリエイター、顧客、そして協力者を都市の最も革新的な新しい地区に集め、活気に満ちた都市的なアンサンブルとなるでしょう。この都市の構造は、FUSE VALLEYが自然の村のように有機的に成長し、拡大することを可能にします。」

馬場正尊+加藤優一 / OpenAとOSTRによる、佐賀市の、旧校舎を改修した宿泊等の複合施設「SAGA FURUYU CAMP」。設計と運営をセットにしたプロポで選定され、既存詳細を生かし面影を残しつつ地域産木材の積極的活用により、建物自体でエリア価値も表現する
馬場正尊+加藤優一 / OpenAとOSTRによる、佐賀市の、旧校舎を改修した宿泊等の複合施設「SAGA FURUYU CAMP」。設計と運営をセットにしたプロポで選定され、既存詳細を生かし面影を残しつつ地域産木材の積極的活用により、建物自体でエリア価値も表現する photo©阿野太一
馬場正尊+加藤優一 / OpenAとOSTRによる、佐賀市の、旧校舎を改修した宿泊等の複合施設「SAGA FURUYU CAMP」。設計と運営をセットにしたプロポで選定され、既存詳細を生かし面影を残しつつ地域産木材の積極的活用により、建物自体でエリア価値も表現する photo©阿野太一
馬場正尊+加藤優一 / OpenAとOSTRによる、佐賀市の、旧校舎を改修した宿泊等の複合施設「SAGA FURUYU CAMP」。設計と運営をセットにしたプロポで選定され、既存詳細を生かし面影を残しつつ地域産木材の積極的活用により、建物自体でエリア価値も表現する photo©阿野太一
馬場正尊+加藤優一 / OpenAとOSTRによる、佐賀市の、旧校舎を改修した宿泊等の複合施設「SAGA FURUYU CAMP」。設計と運営をセットにしたプロポで選定され、既存詳細を生かし面影を残しつつ地域産木材の積極的活用により、建物自体でエリア価値も表現する photo©阿野太一

馬場正尊+加藤優一 / OpenAOSTRが設計した、佐賀市の、旧校舎を改修した宿泊施設・サテライトオフィス・地域交流施設などの複合施設「SAGA FURUYU CAMP」です。設計と運営をセットにしたプロポで選定され、既存詳細を生かし面影を残しつつ設計地域産木材の積極的活用により、建物自体でエリア価値も表現することも意図されました。グラフィックデザインで設計者と協業したのはUMA / design farmです。施設の公式サイトはこちら

10年程度放置されていた小学校を、宿泊施設・サテライトオフィス・地域交流施設などの複合施設にリノベーション/用途変更を行い再生した。地方都市の廃校は、活用の運営主体がいないため、放置されている場合が多い。この富士小学校も、長年放置され続け、エリアの風景にマイナスのイメージを与えていた。

建築家によるテキストより

本プロジェクトでは、その課題を突破する方法として、「企画・設計」に加え、「運営」をセットにしたプロポーザルが行われた。
条件の良いところであれば、PFI(Private Finance Initiative)も選択肢に上がるが、今回の事業規模では、大手のゼネコンが参画する可能性も薄く、「設計」と「運営」というソフトだけを切り離した形での募集となったのだ。
そのおかげで、運営を担う地元企業と僕らのような小さな設計事務所が組んで、クリエイティビティやデザイン、機動力で勝負して再生することが可能となった。

建築家によるテキストより

デザイン要素の検討に当たっては、エリアの価値と原風景の顕在化に軸を置いた。
佐賀県は人工林率が日本一であり、木材の活用が求められている地域であるが、このエリアは県内でも有数の木材の産地だ。そこで、地元の企業と協同して地域産材を積極的に活用することにした。むき出しのコンクリートと暖かな木材のコントラストで全体のトーンを決め、建物自体がエリアの価値を表現するショールームのような仕掛けにしている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 町家再生からスタートし、京都と沖縄を拠点とする「STUDIO MONAKA」が、チーフアーキテクト・アーキテクト・ジュニアアーキテクトを募集中
【ap job更新】 町家再生からスタートし、京都と沖縄を拠点とする「STUDIO MONAKA」が、チーフアーキテクト・アーキテクト・ジュニアアーキテクトを募集中
【ap job更新】 町家再生からスタートし、京都と沖縄を拠点とする「STUDIO MONAKA」が、チーフアーキテクト・アーキテクト・ジュニアアーキテクトを募集中松本の家 ©八杉和興

町家再生からスタートし、京都と沖縄を拠点とする「STUDIO MONAKA」の、チーフアーキテクト・アーキテクト・ジュニアアーキテクト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

STUDIO MONAKAは、6年前、京都の町家再生からスタートしました。

2018年には沖縄にも拠点を構え、小さな住宅から商業施設、エリアリノベーションや企業のブランディングなど、多種多様なプロジェクトに取り組んでいます。

プロジェクトごとに最適なチームを社内外でつくり、構想・企画・設計・現場管理までを行います。多様なプロジェクトで価値を生み出すためにも、一人ひとりの個性を大切にしたチームづくりを心がけており、年齢や性別、国籍を問わず、多様なメンバーが多様性を生かして仕事ができるような環境づくりを意識しています。

コロナ・ウィルスの到来によって、これまでの常識を更新し、新たな常識をつくっていく必要性・重要性が高まったように思います。

ぼくたちの仕事は、社会をつくる仕事です。

社会をより良くしていくために、文化やコミュニティに対する理解を深め、その場の魅力を最大化するような仕事をしていきたい。そんな発展的なプロセスを楽しみ、会社とともに変化・成長していける方とご一緒できればと思います。

お会いできますことを、メンバー一同、心より楽しみにしております。

MVRDVとグラス・アルキテクトスらによる、ベルリンの「カフェ・カマレオン」。カンペール社運営のホテルの為にデザインされ、ロビー・レストラン・店舗の機能をひとつの空間に統合し、色のグラデーションによって柔軟性と楽しさを両立させる
MVRDVとグラス・アルキテクトスらによる、ベルリンの「カフェ・カマレオン」。カンペール社運営のホテルの為にデザインされ、ロビー・レストラン・店舗の機能をひとつの空間に統合し、色のグラデーションによって柔軟性と楽しさを両立させる photo©Daria Scagliola
MVRDVとグラス・アルキテクトスらによる、ベルリンの「カフェ・カマレオン」。カンペール社運営のホテルの為にデザインされ、ロビー・レストラン・店舗の機能をひとつの空間に統合し、色のグラデーションによって柔軟性と楽しさを両立させる photo©Daria Scagliola
MVRDVとグラス・アルキテクトスらによる、ベルリンの「カフェ・カマレオン」。カンペール社運営のホテルの為にデザインされ、ロビー・レストラン・店舗の機能をひとつの空間に統合し、色のグラデーションによって柔軟性と楽しさを両立させる photo©Daria Scagliola
MVRDVとグラス・アルキテクトスらによる、ベルリンの「カフェ・カマレオン」。カンペール社運営のホテルの為にデザインされ、ロビー・レストラン・店舗の機能をひとつの空間に統合し、色のグラデーションによって柔軟性と楽しさを両立させる photo©Daria Scagliola

MVRDVグラス・アルキテクトス(GRAS Arquitectos)ローラ・V・レイブ(Laura V Rave)が設計した、ドイツ・ベルリンの「カフェ・カマレオン」。カンペール社運営のホテルの為にデザインされ、ロビー・レストラン・店舗の機能をひとつの空間に統合し、色のグラデーションによって持続可能性に求められる柔軟性と楽しさを両立させることが意図されました。

こちらは、リリーステキストの翻訳

MVRDVによるベルリンのカーサ・カンペールのインテリアデザインは、印象的なカラーグラデーションで3つの機能を1つの空間に統合しています。

MVRDVとグラス・アルキテクトスは、ベルリン在住の共同設計者であるローラ・V・レイブとともに、ホテルのロビー、レストラン、店舗をひとつの空間にまとめた「カフェ・カマレオン」の完成を祝いました。マヨルカのシューズブランド「カンペール」が開発した2つ目のホテル「カーサ・カンペール・ベルリン」の1階に設置されたこのデザインは、厳選された素材のディテールを用いて色のグラデーションを作り、インテリアを構成する強力な視覚的モチーフとなっています。

2009年にオープンした「カーサ・カンペール ベルリン」は、活気あるショッピングエリアに近いベルリン・ミッテ地区に位置しています。ホテルのロビーとは別に、建物の1階にはもともと独立した商業スペースがありました。カンペール社は、MVRDVとグラス・アルキテクトスに、ロビー、カンペール社の靴を販売する店舗、レストランなど、カンペール社の高いデザイン性にふさわしい新しいコンセプトのデザインを依頼しました。

3つのプログラムの稼働パターンは非常に異なっており、同時に混雑することはありません。そのため、3つのプログラムを1つの部屋にまとめ、1日中、また将来のニーズに合わせて柔軟に対応できる空間を作り、異なる機能間の相乗効果を利用することができました。3つのエリアはまったく異なる機能を持っていますが、共通して必要な要素は、お客さまと対話するためのカウンターです。そのため、この空間の最大の特徴は、3つの機能を持つ18mのカウンターです。

ホテルのロビーには赤、リテールのショーケースにはカンペールラボの店舗仕様に従った白、レストランにはドイツのミルクコーヒーの色にヒントを得た茶と、それぞれの機能に応じた色が与えられています。それぞれのプログラムの相互作用を示すために、色は互いに融合し、床、壁、カウンターに見られる空間の長さに応じて色のグラデーションが作られています。これらの鮮やかな色は、このプロジェクトの名前「カマレオン」のインスピレーションとなりました。また、「カマレオン」は、1975年に発売されたブランドのファーストシューズ「Camaleón(カマレオン)」にも由来しています。

MVRDVの設立パートナーであるヤコブ・ファン・ライスは言います。
「柔軟性は持続可能性のための重要なデザイン原則であり、資源を使わずに変更できるものを作る必要があります。しかし、建築ではこの種の柔軟性は、ある種の無味乾燥さやつまらなさとして表現されることが多いのです。そこでカンペールでは、1つの長い部屋の中でさまざまな活動が変化したり融合したりすることを表現するために、はっきりとした色のグラデーションを導入しました。フレキシブルでありながら、人の心をつかむデザインです。」

ザハ・ハディドの、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoでの展覧会「ZAHA HADID DESIGN」の会場写真とレポート。ザハのプロダクトの仕事を中心に展示し、この展示の為の木製建築モデルや什器、会場構成もザハ事務所が手掛ける
ザハ・ハディドの、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoでの展覧会「ZAHA HADID DESIGN」の会場写真とレポート。ザハのプロダクトの仕事を中心に展示し、この展示の為の木製建築モデルや什器、会場構成もザハ事務所が手掛ける photo©architecturephoto
ザハ・ハディドの、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoでの展覧会「ZAHA HADID DESIGN」の会場写真とレポート。ザハのプロダクトの仕事を中心に展示し、この展示の為の木製建築モデルや什器、会場構成もザハ事務所が手掛ける photo©architecturephoto
ザハ・ハディドの、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoでの展覧会「ZAHA HADID DESIGN」の会場写真とレポート。ザハのプロダクトの仕事を中心に展示し、この展示の為の木製建築モデルや什器、会場構成もザハ事務所が手掛ける photo©architecturephoto
ザハ・ハディドの、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoでの展覧会「ZAHA HADID DESIGN」の会場写真とレポート。ザハのプロダクトの仕事を中心に展示し、この展示の為の木製建築モデルや什器、会場構成もザハ事務所が手掛ける photo©architecturephoto

ザハ・ハディド・デザインの、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoでの展覧会「ZAHA HADID DESIGN」の会場写真とレポートです。。ザハのプロダクトの仕事を中心に展示し、この展示の為の木製建築モデルや什器、会場構成もザハ・ハディド・アーキテクツが手掛けています。展覧会の会期は、2021年10月13日~2021年12月3日まで(不定休との事なのでこちらのページでの確認をお勧めします)。入場無料(こちらの展示は予約なしでも閲覧可能です)。

こちらはアーキテクチャーフォトによるレポート

ザハ・ハディドのプロダクトデザインを手掛ける「ザハ・ハディド・デザイン」の展覧会が始まる。ザハ・ハディドはプリツカー賞を受賞する等華々しい経歴を持った建築家であるが、2016年に惜しまれつつこの世を去った。しかし、そのデザイン哲学はその組織に受け継がれ、世界中で建築プロジェクトが数多く進んでいることは弊サイトの読者ならよく知っていることだろう。

弊サイトでも頻繁にそのプロジェクトを紹介している建築の仕事は「ザハ・ハディド・アーキテクツ」が手掛けている。今回、Karimoku Commons Tokyoで行われる展覧会は、ザハのプロダクトデザインを手掛ける「ザハ・ハディド・デザイン」の仕事にフィーチャーしたものだ。それぞれが別サイトに明確に分かれていることは、違ったドメインとしての活動だという事が分かるだろう。今回はブルガリをはじめとした計8社とのコラボレーションによってうまれたプロダクトが集められている。これだけのプロダクトを一挙にみられる機会は少ないだろう。

また、弊サイトの読者に注目してもらいたいのは、本展の会場構成に加えて、最初の展示室に配された、什器もザハ・ハディド・デザインの仕事だということだ。そして、この展示のために作成された木製の建築作品のコンセプトモデルにはザハ・ハディド・アーキテクツが実現に関わったことも注目点だ。この展示が企画されてから、カリモクの担当者と週に一回のペースで綿密なミーティングが行われ、ザハ・ハディド・デザインによるデザインをカリモクが制作を担い実現に至ったという。

そして、二番目の展示室に置かれた、カリモクとザハ・ハディド・デザインのコラボレーションによる木製家具シリーズ「SEYUN(セイユン)」も見どころだ。ザハの近未来的なデザインは、金属やプラスチック等の可変性の高い素材と相性がいいようにも思うのだが、実際にこのプロダクトを見ると、精巧な技術とザハの造形が融合しており他にはない独特の雰囲気をもったプロダクトになっていることが分かる。

デザインのみならず、建築の視点でも鑑賞することができる展覧会となっており、日本でザハ・ハディドの仕事を目にすることができる貴重な機会とも言えるだろう。

OMA / 重松象平による、福岡の複合オフィスビル「天神ビジネスセンター」が完成。OMAの日本初のオフィスビルで、交差する二つの通りに面する建物ヴォリュームの角をピクセル化して削ることで都市活動の融合を明確にし、入口広場に公共の活動を呼び込む
OMA / 重松象平による、福岡の複合オフィスビル「天神ビジネスセンター」が完成。OMAの日本初のオフィスビルで、交差する二つの通りに面する建物ヴォリュームの角をピクセル化して削ることで都市活動の融合を明確にし、入口広場に公共の活動を呼び込む北側ファサード。 photo©Tomoyuki Kusunose
OMA / 重松象平による、福岡の複合オフィスビル「天神ビジネスセンター」が完成。OMAの日本初のオフィスビルで、交差する二つの通りに面する建物ヴォリュームの角をピクセル化して削ることで都市活動の融合を明確にし、入口広場に公共の活動を呼び込む博多通りと因幡町通りの角。 photo©Tomoyuki Kusunose
OMA / 重松象平による、福岡の複合オフィスビル「天神ビジネスセンター」が完成。OMAの日本初のオフィスビルで、交差する二つの通りに面する建物ヴォリュームの角をピクセル化して削ることで都市活動の融合を明確にし、入口広場に公共の活動を呼び込む photo©Tomoyuki Kusunose
OMA / 重松象平による、福岡の複合オフィスビル「天神ビジネスセンター」が完成。OMAの日本初のオフィスビルで、交差する二つの通りに面する建物ヴォリュームの角をピクセル化して削ることで都市活動の融合を明確にし、入口広場に公共の活動を呼び込むロビーアトリウム。 photo©Tomoyuki Kusunose

OMA / 重松象平が設計した、福岡の複合オフィスビル「天神ビジネスセンター」が完成。OMAの日本初のオフィスビルで、交差する二つの通りに面する建物ヴォリュームの角をピクセル化して削ることで都市活動の融合を明確にし、入口広場に公共の活動を呼び込むことが意図されました。詳細なクレジットは末尾に掲載します。

こちらはリリーステキストの翻訳

OMA / 重松象平が設計した福岡・天神ビジネスセンターが完成

2021年10月11日(発表)-福岡市中央区-OMAが設計した約6万㎡の複合オフィスビル「天神ビジネスセンター」が完成し、OMAが手がけた日本初の地上オフィスビルとなりました。また、「天神ビッグバン」の最初の開発物件でもあり、アジアのビジネスハブ、スタートアップシティとしての天神地区の形成のスタートとなります。

福岡市は、日本で7番目に大きな都市であり、東アジアの主要都市の中心に位置することから、日本へのゲートウェイとして、また九州の経済の中心地としての地位を確立しています。この10年間で、住みやすさ、若年層の比率、スタートアップ企業の比率などで上位にランクインするなど、活気に満ちた都市です。

1991年には、磯崎新氏による福岡の「新しい都市生活(new urban lifestyle)」のためのマスタープランに、OMAは6人の建築家の1人として招かれ、住宅ブロック(ネクサス・ワールド・ハウジング)を設計しました。あれから30年、天神ビジネスセンターは、都市の再生と成長への新たな意欲を示しています。また、OMA、福岡市、福岡地所の新世代のコラボレーションでもあり、同世代の3人が偶然にも出会うことになりました。OMAのパートナーであり福岡出身の重松象平氏、福岡地所の新CEOである榎本一郎氏、そして高島宗一郎市長という同世代の3人が偶然にも一致したのです。

OMAのパートナーである重松象平は言います。
「私の故郷である福岡でビルを建設できたことは、驚くべき経験でした。この街のユニークな文化やアイデンティティは、コミュニティによって守られていますが、新しいアイデアや人々への開放性が触媒となって、変革の瞬間を迎えています。天神ビジネスセンターは、近隣の活動や都市生活を活用しながら、新しいベンチャー企業のエネルギーを活用するインキュベーターであり、プラットフォームでもあります。」

敷地は、2つの大きな軸が交差する場所に位置しています。敷地は、金融機関などが建ち並ぶ商業の中心地「明治通り」と、市役所前広場やガレリアにつながる有機的な歩行者専用通路であり、親しみやすいカフェが建ち並ぶ「因幡町通り」の2つの軸が交差する場所に位置しています。地下には、地下鉄の駅やショッピングセンターがあります。オフィスビルは往々にして地味な存在であり、公共の場とは無縁です。内向的なタイポロジーは、アトリウムやロビーを内包し、その最高の資産を覆い隠してしまいます。私たちのアプローチは、明治通りと因幡町通りの角にあるファサードを掘り下げることで、2つの異なる都市活動の融合を明確にすることでした。このジェスチャーは、オフィスの内部活動を明らかにすると同時に、新しいエントランスプラザに公共の活動を呼び込むという、2つの条件を同時に高めるものです。

水谷元+三宅唯弘+野見山優亮 / 三宅唯弘建築設計事務所+atelierHUGEによる、福岡・能古島の「島の家 001」。福岡の離島を敷地とし、設計者と施主の移住生活の経験を通した、既存集落に相応しい現代の住空間の在り方を模索
水谷元+三宅唯弘+野見山優亮 / 三宅唯弘建築設計事務所+atelierHUGEによる、福岡・能古島の「島の家 001」。福岡の離島を敷地とし、設計者と施主の移住生活の経験を通した、既存集落に相応しい現代の住空間の在り方を模索 photo©Blitz STUDIO 石井紀久
水谷元+三宅唯弘+野見山優亮 / 三宅唯弘建築設計事務所+atelierHUGEによる、福岡・能古島の「島の家 001」。福岡の離島を敷地とし、設計者と施主の移住生活の経験を通した、既存集落に相応しい現代の住空間の在り方を模索 photo©Blitz STUDIO 石井紀久
水谷元+三宅唯弘+野見山優亮 / 三宅唯弘建築設計事務所+atelierHUGEによる、福岡・能古島の「島の家 001」。福岡の離島を敷地とし、設計者と施主の移住生活の経験を通した、既存集落に相応しい現代の住空間の在り方を模索 photo©Blitz STUDIO 石井紀久

水谷元+三宅唯弘+野見山優亮 / 三宅唯弘建築設計事務所atelierHUGEが設計した、福岡・能古島の「島の家 001」です。福岡の離島を敷地とし、設計者と施主の移住生活の経験を通した、既存集落に相応しい現代の住空間の在り方が模索されました。

市街地の場合、不特定多数で共同生活を送っているため、匿名性が強く、顕名性が弱い。
既存集落の場合、歴史的に地域内で親族関係が完結するため、顕名性が強く、匿名性が弱い。
コミュニティが強く、お互いに助け合いながら生活をしているが、お互いの生活への干渉が強い側面があり、孤独が保証されにくい。親近感が増せば、まさに「家族のような関係」の居心地の良さを感じる反面、プライバシーの保証が難しくなる。能古島の場合、移住希望者の多くは理想のライフスタイルの実現と子育てのための良好な環境を手にいれることが主であるが、インフラの利便性の問題よりも人間関係に悩まされることがある。

建築家によるテキストより

住宅オーナーは能古島みらいづくり協議会の活動をきっかけに移住した第1号のご夫妻である。能古島での私自身の経験とオーナー夫妻の移住生活4年間の経験を通した、既存集落に相応しい現代の住空間が議論の中心になった。新築の計画が始まった時期は、移住当時は積極的だった住民との交流も落ち着いて強固なコミュニティへの弊害をオーナー夫妻が徐々に感じ始めた時期だったように思う。継続して能古島住民との良好な関係を築くためにも、プライベートな時間と空間を確保したいという思いを実現することが計画のテーマとなった。

建築家によるテキストより

敷地は島の玄関口である渡船場からほど近い集落にある。向かいに住宅のある南側の前面道路と東側にお寺に登る坂道が通り、北側には休耕田と山が位置し、西側には水路を挟んで住宅が位置する。計画当初から、在宅中に最も長く過ごす居間と食堂の居心地と面積の確保、最低限の寝室を希望されていた。方形の屋根に包まれたロフトのある居間と食堂の吹き抜け空間は、家族や地域住民との団欒ためのスペースである。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 竹内巌 / ハル・アーキテクツが、新たなスタッフを募集中
【ap job更新】 竹内巌 / ハル・アーキテクツが、新たなスタッフを募集中
【ap job更新】 竹内巌 / ハル・アーキテクツが、新たなスタッフを募集中

竹内巌 / ハル・アーキテクツの、新たなスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

竹内巌/ハル・アーキテクツでは、新たなスタッフを募集しています。

私達のアトリエでは、建築を周辺環境が持つ特性と一体的に読み解き固有のコンセプトを導き出す事で、空間に新たな発見、時間軸を生み出していく事を目指しています。

また、それらの過程を通してアトリエ全体やスタッフ、クライアント、施工者が共に成長し、刺激を与え合う事も重要と考えています。
そうした成長と変化、そして多様な視点からデザインを考える為に、他の建築事務所、構造事務所とアトリエシェアをし、スタッフ男女比の均等化を目指す事で創作環境を整えようとしています。

新スタッフにはそれらの計画を担当者として最初から最後迄携わってもらう事で、建築を部分的な理解に止めず、総合的かつ立体的に把握し、活躍してもらうおうと考えています。

井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・川崎市の住宅「屋根裏リビングの住宅」。法規制によって生まれた軒が低い切妻ヴォリュームの内部を、屋根裏部屋のような“裏側にある余剰空間”と見立て、その空間的楽しさをもつ建築をつくる
井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・川崎市の住宅「屋根裏リビングの住宅」。法規制によって生まれた軒が低い切妻ヴォリュームの内部を、屋根裏部屋のような“裏側にある余剰空間”と見立て、その空間的楽しさをもつ建築をつくる photo©渡邊聖爾
井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・川崎市の住宅「屋根裏リビングの住宅」。法規制によって生まれた軒が低い切妻ヴォリュームの内部を、屋根裏部屋のような“裏側にある余剰空間”と見立て、その空間的楽しさをもつ建築をつくる photo©渡邊聖爾
井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・川崎市の住宅「屋根裏リビングの住宅」。法規制によって生まれた軒が低い切妻ヴォリュームの内部を、屋根裏部屋のような“裏側にある余剰空間”と見立て、その空間的楽しさをもつ建築をつくる photo©渡邊聖爾

井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioが設計した、神奈川・川崎市の住宅「屋根裏リビングの住宅」です。法規制によって生まれた軒が低い切妻ヴォリュームの内部を、屋根裏部屋のような“裏側にある余剰空間”と見立て、その空間的楽しさをもつ建築をつくることが意図されました。

都心に近い住宅地の夫婦と子供のための住宅である。

敷地は昔からある分譲地の大きな1つの宅地が半分に分割され、それぞれ30坪程度の住宅が建てられるようになっていた。高低差が多い地域で、東側に傾斜した途中に位置する南西の角地だ。

建築家によるテキストより

施主は、家族のコミュニケーションの観点から1階をリビングとして子供部屋や個室を2階へとまとめる構成を要望していた。しかしながら、西側が高い壁のような状態であったことや、東側への眺望が望めそうであったことを考慮し、2階へLDK等のメインの居住空間を配置し1階と階段室の吹抜で繋げる構成を提案した。

建築家によるテキストより

建物の外観は少し小さな切妻屋根の形状となっている。
この形状は、敷地にかかる法規的な建築制限によるところが大きい。一般的な低層の住居地域では、道路からの斜線制限に加えて、北側からも高度斜線という北側の隣地へと日光を遮らないための斜線制限があり必然的に両者からはさまれた建物は切妻屋根の形状となったが、道路からの斜線制限は、建物が設置する地面よりも低いところからスタートするため建物への影響は大きい。軒の高さを低く抑える必要があり、一般的な2階建ての住宅よりも軒を低くして斜線制限をかわす形状とする必要があった。

軒が低くなると2階のLDKの空間としては窮屈なものとなるが、広々とした居住空間を確保するために、勾配を高さ制限目一杯にとってその急こう配屋根がそのまま室内空間となる構成とした。急こう配屋根が見える2階のリビングは、屋根裏部屋のような三角屋根の空間となった。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 建築メディア運営等を手掛ける「アーキテクチャーフォト株式会社」が、編集アシスタントを募集中
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建築メディア運営等を手掛ける「アーキテクチャーフォト株式会社」の、編集アシスタント募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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アーキテクチャーフォト株式会社は、建築ウェブメディア「architecturephoto®」や「アーキテクチャーフォトジョブボード」の運営、雑貨等の企画販売等を手掛けるメディア企業です。

現編集長がインターネット黎明期の2003年に立ち上げた個人サイトがその出発点となっており、ネット上に建築メディアがほぼない状態から活動を初め、18年後の現在は、日本の建築メディアを代表する存在のひとつにまでなりました。

「建築と社会の関係を視覚化する」を掲げ活動してきましたが、現在では、建築設計者と建築業界へのポジティブなサイクルの構築にも成功しており、活動の幅は広がっています。

現編集長・代表取締役は、建築家向けのウェブ発信の指南書を執筆したり、建築系経営セミナーへの登壇や、アトリエ系・組織系設計事務所へのウェブサイトコンサルティングも行っており、メディア運営のみならず建築業界でのネット活用の第一人者としても活動しています。

これまでは、創業者のスキルに頼った運営をしていましたが、昨今の弊メディアへの注目度の高まりや建築家の皆さんとの繋がりが拡大する中で、外部の編集パートナーや編集者、ウェブデザイナー、エンジニアと協業するなど組織化のフェーズに入っており、この度、編集アシスタントを募集することになりました。

最も注目を集めたトピックス [期間:2021/10/4-10/10]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/10/4-10/10]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/10/4-10/10)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 丹下健三の、国立近現代建築資料館で行われている建築展「戦前からオリンピック・万博まで 1938-1970」をフォトレポート。卒業生設計から代々木競技場までの図面と模型等を紹介する展覧会を100枚以上の写真で紹介
  2. 小室舞​​​​​​​ / KOMPASによる、東京・千駄ヶ谷の、事務所併用住宅「アイビス千駄ヶ谷」。収益性と生活の両立を目指し、法規制内で建築可能な最大限の床面積を確保、その過程で生みだされる階段状の屋外空間が内部とも連続し、都心部における緑あふれる豊かな生活を実現
  3. ザハ・ハディドの展覧会「ZAHA HADID DESIGN 展」が、東京・港区のKarimoku Commons Tokyoで開催。ザハのデザイン作品に注目し過去のアーカイブから紹介すると共に、建築モデルも紹介される
  4. 緒方洋平+緒方春 / OGATAYOHEIによる、東京・豊島区の住宅「Honest house」。狭小敷地において、各空間を立体的に配置することで視線が抜け、空間を広く知覚させる。構成上求められた構造体のバットレスは日射負荷抑制にも寄与
  5. noizが、解体再開発が発表された前川國男設計の超高層ビルを対象に、保存改修のヴィジョンを自主提案。文化財価値とビジネス価値の両面を満たす、腰巻外壁保存のオルタナティブを示す構想
  6. 軽井沢町庁舎改築周辺整備設計プロポで、山下設計・三浦慎JVが最優秀提案者に。二次審査に選定されていた坂茂・隈研吾・藤本壮介第一設計JVらの提案書含め公開
  7. 杉山由香+桝永絵理子+神崎夏子 / カミナガスギによる、東京の離島・神津島村のゲストハウス「Guesthouse Campus」。コロナ禍でリモート授業を受ける学生のための“スタディケーション”の場を、円という純粋形態を用いることで特別な空間として構築
  8. 山下設計・三浦慎JVが選定された、軽井沢町庁舎改築周辺整備設計プロポの各者のプレゼン動画が公開。二次審査に選定された坂茂・隈研吾・藤本壮介第一設計JVらの動画も掲載
  9. 東京・小平市の「(仮称)東京サレジオ学園児童園舎改築計画」プロポーザルの実施要項が公開。社会福祉法人東京サレジオ学園の主催で行われるもの
  10. 藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所による、大阪の住宅「堺の家」。騒音や振動の激しい敷地において外部に閉じつつも、光の誘導によって奥行き感と抑揚のある内部空間をつくる
  11. 村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京・恵比寿の写真スタジオ「GO-SEES PREMIER」。既存のプランをほとんど変更せず要望通りに整えたうえで、“隅切り”という一手によって空間を動的に変化させる
  12. 高橋勝建築設計事務所による、京都市の、既存倉庫を改修したコワーキング等施設「太秦トキワ荘」。主宰者のテーマに応え、創作者のための空間に求められる設えや交流のきっかけが生まれる仕掛けを、地域産の木材を用いてつくりだす
  13. OMAによる、ドイツ・ベルリンの老舗百貨店の改修「カーデーヴェー・ベルリン」の第一段階。歴史ある建物を4つの象限に分割し“コアヴォイド”を挿入することで、デジタル革命以後の現代に適合した施設に再定義することを意図
  14. 村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京・渋谷区の写真スタジオ「GO-SEES AOYAMA」。デザインの余地がほぼない機能重視のプログラムにおいて、既存空間を“すっぴん”と捉え、前景化したオブジェクトにより“メイクアップ”し、空間を彩ることで人々に高揚感を生み出す
  15. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツの設計で完成していた、チューリッヒ美術館の増築棟の一般公開が開始。それに合わせて高クオリティの建築紹介動画が公開
  16. 石上純也のチームが「徳島文化芸術ホール(仮称)」設計プロポで、優先交渉権者に選定。技術提案書や公開プレゼンテーションの動画も公開
  17. 二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・神宮前の「Gallery COMMON」。既存開口部の再構成で、ギャラリーの理想的な壁量と安定的な調光環境を備えた空間とした上で、鉄骨梁を利用した可動壁によって様々な展示シーンをつくる
  18. 青柳創+青柳綾夏 / アオヤギデザインによる、東京の、設計者の自邸「善福寺の家」
  19. ハーバード大学大学院デザインスクールでの“日本”研究を基盤に、日本の都市化における物理的・社会的な変容を探る「japan story」のウェブサイトが公開
  20. (仮称)ふくしま農業人材育成センター施設設計プロポで、辺見設計・C+A共同企業体が最優秀者に選定。技術提案書も公開

ファラが2017年に完成させた、ポルトガル・ポルトの、アート作品の為の仮設のフォリー「folly for an art piece」。多層的なレパートリーを通じて、新古典主義とポストモダンの両方の、神殿、仮設建築、玩具になることを目指す
ファラが2017年に完成させた、ポルトガル・ポルトの、アート作品の為の仮設のフォリー「folly for an art piece」。多層的なレパートリーを通じて、新古典主義とポストモダンの両方の、神殿、仮設建築、玩具になることを目指す photo©paulo catrica
ファラが2017年に完成させた、ポルトガル・ポルトの、アート作品の為の仮設のフォリー「folly for an art piece」。多層的なレパートリーを通じて、新古典主義とポストモダンの両方の、神殿、仮設建築、玩具になることを目指す photo©paulo catrica
ファラが2017年に完成させた、ポルトガル・ポルトの、アート作品の為の仮設のフォリー「folly for an art piece」。多層的なレパートリーを通じて、新古典主義とポストモダンの両方の、神殿、仮設建築、玩具になることを目指す photo©paulo catrica

ファラが2017年に完成させた、ポルトガル・ポルトの、アート作品の為の仮設のフォリー「folly for an art piece」。多層的なレパートリーを通じて、新古典主義とポストモダンの両方の、神殿、仮設建築、玩具になることが目指されました。現在は解体されたようです。

ファラは、フィリップ・マガリャインシュ(filipe magalhães)、アナ・ルイサ・ソアレス(ana luisa soares)、アーメッド・ベルホジャ(ahmed belkhodja)の3人が主宰する建築設計事務所で2013年に設立されました。それぞれ、SANAA、伊東豊雄、アトリエ・ワンという日本の設計事務所に勤務やインターンした経験をもつことも特徴です。またフィリップとアナは、日本滞在中は中銀カプセルタワーに居住していました。

こちらは、建築家によるテキストの翻訳

傾斜した庭に未知のアート作品のための一時的なアートギャラリーを設置。敷地は遠隔地でありながら絶対的なものであり、概要は漠然としていて推測の余地があるものでした。

フォリー(folly)とは、その言葉が示すように、機能的な理由よりも芸術的な表現のために考えられた、贅沢で軽薄な、非現実的な建物のことです。このアートギャラリーは、まさにそのようなものでした。多層的なレパートリーを通じて、新古典主義とポストモダンの両方の、神殿、仮設建築、玩具になることを目指しました。

誤解を招くような合理的な構造が、立方体のヴォリュームを囲んでいます。木の要素の理解できる測定基準は、開口部のプロポーションと一見任意の色の中のミスマッチに発見します。台座は、建物と傾斜地との関係を消し去っています。黒い大理石の2つの円が入り口を示し、赤い梁が内部空間を横切っています。内部には5脚のラウンジチェアが置かれ、巨大な建築物の中に、どことなく家庭的な雰囲気を醸し出しています。

瞑想と余暇をテーマにしたショートフィルムのアート作品は、公園と建築の軽快さの両方と対話しています。おそらく、
フォリーは建築言語にとって、この映画が娯楽にとってそうであったように、喜びと反省に満ちた寄せ集め…半分おもちゃ、半分神殿、半分感覚的なものでした。

【ap job更新】 山﨑健太郎デザインワークショップが、設計スタッフ(2022年新卒 第二新卒・実務経験者)を募集中
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山﨑健太郎デザインワークショップの、設計スタッフ(2022年新卒 第二新卒・実務経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【設計スタッフの募集】

私たちは、刺激的な建築であることよりも、子供から高齢者まで様々な人に受け入れられ、建築が本当の意味で社会の一部であったり、生活あるいは人生の一部となっていけるような、おおらかさを持った建築を目指しています。

現在、デイサービス、商業施設、ホテル、ワイナリー、図書館、共同住宅など幅広い設計業務に取り組んでおり、明るく積極的にコミュニケーションができ、熱意をもって楽しみながら仕事に取り組むことのできる方を募集しています。

プロジェクト規模が大きくなるにつれ、それぞれの役割でチームとして取り組む体制に移行しつつありますが、能力に応じ1年目からプロジェクトの主担当者として、基本・実施設計〜現場監理まで主体的に仕事へ関わることが可能ですし、また経験年数によらず能力に応じて昇給や担当を変更していく柔軟な体制となっているため、各々の実力を発揮しやすく、やりがいや成長を実感できる環境を用意しています。

OMAによる、ドイツ・ベルリンの老舗百貨店の改修「カーデーヴェー・ベルリン」の第一段階。歴史ある建物を4つの象限に分割し“コアヴォイド”を挿入することで、デジタル革命以後の現代に適合した施設に再定義することを意図
OMAによる、ドイツ・ベルリンの老舗百貨店の改修「カーデーヴェー・ベルリン」の第一段階。歴史ある建物を4つの象限に分割し“コアヴォイド”を挿入することで、デジタル革命以後の現代に適合した施設に再定義することを意図 Photograph by Marco Cappelletti, Courtesy of OMA
OMAによる、ドイツ・ベルリンの老舗百貨店の改修「カーデーヴェー・ベルリン」の第一段階。歴史ある建物を4つの象限に分割し“コアヴォイド”を挿入することで、デジタル革命以後の現代に適合した施設に再定義することを意図 Photograph by Marco Cappelletti, Courtesy of OMA
OMAによる、ドイツ・ベルリンの老舗百貨店の改修「カーデーヴェー・ベルリン」の第一段階。歴史ある建物を4つの象限に分割し“コアヴォイド”を挿入することで、デジタル革命以後の現代に適合した施設に再定義することを意図 Photograph by Marco Cappelletti, Courtesy of OMA
OMAによる、ドイツ・ベルリンの老舗百貨店の改修「カーデーヴェー・ベルリン」の第一段階。歴史ある建物を4つの象限に分割し“コアヴォイド”を挿入することで、デジタル革命以後の現代に適合した施設に再定義することを意図 Copyright OMA

OMA / エレン・ヴァン・ルーン、レム・コールハースによる、ドイツ・ベルリンの老舗百貨店の改修「カーデーヴェー・ベルリン(KaDeWe Berlin)」の第一段階です。歴史ある建物を4つの象限に分割し“コアヴォイド”を挿入することで、デジタル革命以後の現代に適合した施設に再定義することが意図されました。

こちらは建築家のテキストの翻訳

カーデーヴェー(カーデーヴェー)は、パリのギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette)、ロンドンのセルフリッジズ(Selfridges)、ミラノのラ・リナシェンテ(La Rinascente)など、ヨーロッパの歴史的な都市型デパートの統合された伝統に属しています。歴史的に見て、これらのデパートは、洗練された工芸品、社会的交流、サービスの実験のためのインキュベーターとして機能し、初期の近代的な小売の柱の一つとなってきました。

1907年の開店以来、カーデーヴェーは常に商品選択の最前線にいると同時に、顧客サービスの新しい基準を打ち立ててきました。ヨーロッパ大陸で最大のデパートであるそのユニークなサイズは、都市のようなものでもあります。つまり、小道、広場、近隣、アクティビティ、景色の3次元ネットワークが、その大きな拡張部分を通して展開され、商業的、社会的、文化的な出会いの機会を提供しているのです。その進化は、ドイツの近代史を反映しています。20世紀初頭に誕生し、第二次世界大戦で破壊され、1950年代には戦後復興と経済的成功のシンボルとして再生しました。

20世紀後半の変化、加速する世界経済の変化、デジタル革命により、カーデーヴェーのかつてのセットアップは時代遅れのモデルとなってしまいました。確立された小売モデルに代わるもの、つまり、デパートとその利用者、そして物理的・都市的環境との関係を再定義するモデルは、時を得たものです。

カーデーヴェーの変革に対する我々の提案は、戦術的なものです。
既存の建物を単一の塊として扱うのではなく、プロジェクトはそれを4つの象限に分割し、それぞれが異なる建築的・商業的性質を持ち、異なるオーディエンス(クラシック、実験的、ヤング、ジェネリック)をターゲットにします。一つの屋根の下に4つのデパートを配置することで、元々の建物を、アクセスしやすく、移動しやすい小さなパーツに分割しています。これは、統一された都市構造の中に組み込まれた、異なる都市セクターのようなものです。

各区画はそれぞれ異なる通りの入り口に面しており、中央のアトリウムと主要な垂直循環スペースとして機能するコアヴォイドを中心に構成されています。デザインというよりもキュレーションに近いプロセスで、それぞれのヴォイドは特別に開発され、その結果、1つのデパートの中で4つの異なる空間体験と4つの効率的な組織モデルが生まれました。9階建てのビルの中で、ヴォイドは大きさと広がりを変え、反復を避け、各フロアをユニークなものにしています。ヴォイドは1階では消え、商業エリアでは変形し、ヴォイドの1つは新しい屋上に達しています。

十字型の組織システムは、各商業フロアの象限儀の存在を強化しています。このシステムは、スペースの使用、一般的な流通、1つの象限と他の象限との間の移行、ブランドとキュレーションされたスペースとの関係を規制すると同時に、予期せぬプログラムの注入を可能にしています。この建物は、複数の条件や用途を可能にするインフラとして機能しています。

もともとあったアーチ型の屋上は、コンパクトなガラスのボリュームとなり、既存の建物の輪郭から有機的に伸びています。ヴォイドの1つを通り抜けると、最後にエスカレーターのランプがあり、ここからベルリンの広大な景色を眺めることができます。新しい屋上の構成は、新しい建築物とビルの他の部分との間にオープンエアの中庭を作り出しています。不規則な形をしたこの中庭は、屋外プログラムのためのスペースを提供すると同時に、カーデーヴェーの最もエキサイティングでありながら最も秘密のスペースである食品ラボを公開しています。

【ap job更新】 古建築の利活用や店舗設計中心に様々な用途を手がける「木元洋佑建築設計室」が、千葉船橋市に構える新拠点での設計スタッフを数名募集中
【ap job更新】 古建築の利活用や店舗設計中心に様々な用途を手がける「木元洋佑建築設計室」が、千葉船橋市に構える新拠点での設計スタッフを数名募集中
【ap job更新】 古建築の利活用や店舗設計中心に様々な用途を手がける「木元洋佑建築設計室」が、千葉船橋市に構える新拠点での設計スタッフを数名募集中パンとエスプレッソと嵐山庭園。

古建築の利活用や店舗設計中心に様々な用途を手がける「木元洋佑建築設計室」の、千葉船橋市に構える新拠点での設計スタッフ数名募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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木元洋佑建築設計室では千葉県船橋市に新拠点を構える為、設計スタッフを数名募集しています!

2016年より木元洋佑が埼玉県川越市で主宰する建築設計事務所です。
(経歴等はHPを参照ください。)
弊社は人と寄り添う建築を目指します。
沢山の要素や意見を取り込みながら柔軟な建築を作り上げる設計事務所です。

これまでに歴史的建物の店舗としての利活用、古建築の住居から店舗への用途変更及び実測調査、飲食物販等の店舗設計を中心に近作では長野駒ヶ根市の歯科医院計画(窪田建設・酒井建築計画事務所と共同設計)等様々な計画を行なってきました。
今後は公共コンペティションへの参加等も積極的に行なっていきます。

現在、お菓子直売製造所の新築計画、飲食店舗の改修計画、集合住宅の新築計画、集合住宅の1棟リノベーション等多数のプロジェクトが進行中です。

今回事業の拡大と千葉県船橋市に新拠点を構えるにあたり設計スタッフを募集しております。
現在3名体制のとても小さい設計事務所ですが共に建築を楽しむメンバーを募集しています!!
興味を持った方はぜひご連絡ください。

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