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高橋勝建築設計事務所による、京都市の、既存倉庫を改修したコワーキング等施設「太秦トキワ荘」。主宰者のテーマに応え、創作者のための空間に求められる設えや交流のきっかけが生まれる仕掛けを、地域産の木材を用いてつくりだす
高橋勝建築設計事務所による、京都市の、既存倉庫を改修したコワーキング等施設「太秦トキワ荘」。主宰者のテーマに応え、創作者のための空間に求められる設えや交流のきっかけが生まれる仕掛けを、地域産の木材を用いてつくりだす photo©住山洋
高橋勝建築設計事務所による、京都市の、既存倉庫を改修したコワーキング等施設「太秦トキワ荘」。主宰者のテーマに応え、創作者のための空間に求められる設えや交流のきっかけが生まれる仕掛けを、地域産の木材を用いてつくりだす photo©住山洋
高橋勝建築設計事務所による、京都市の、既存倉庫を改修したコワーキング等施設「太秦トキワ荘」。主宰者のテーマに応え、創作者のための空間に求められる設えや交流のきっかけが生まれる仕掛けを、地域産の木材を用いてつくりだす photo©住山洋

高橋勝建築設計事務所が設計した、京都市の、既存倉庫を改修したコワーキング等施設「太秦トキワ荘」です。主宰者のテーマに応え、創作者のための空間に求められる設えや交流のきっかけが生まれる仕掛けを、地域産の木材を用いてつくりだす事が意図されました。施設の公式サイトはこちら

「太秦トキワ荘」は太秦映画村近く常盤仲之町にある、鉄骨2階建ての倉庫を、「木が取り持つみんなが集まる場所」として、レンタルオフィスとコワーキングスペース、ものづくりスペースへとコンバージョンしたプロジェクトである。

主宰者からの要望は、地域の木を活かして人が繋がれるような拠点として、創る(デザイン)する人や、造る人が集まって新たなものを作り出したり情報交換したり、お互い高めあえる場所にしたい、というものだった。

建築家によるテキストより

また、地域の山の木をまちで使い、その資源を山に循環させる事に少しでも寄与したいとの主宰者自身のテーマからの計画でもあったと思われる。そのため、場所の設え方としては、地元の木を使って、居心地の良い木質の空間を、コスト効率よく設えたいとの要望は自然なことと思われた。


建築家によるテキストより

既存建物は築50年以上の鉄骨造であり、1階倉庫、2階倉庫+事務所として長年使われたスレートで包まれた建物であった。また数年前にの近隣の大規模な建築工事の現場事務所として使用されたため、2階は業者ごとに細かく仕切られており、工事終了後もそのままになっていた。

そこで、現況プランのまま複数のレンタルオフィスという使い方ではなく、最小限の変更で共用部を広く創り、その中にコワーキングスペースや小規模なレクチャーにも利用できるコーナー、共用キッチン・バーカウンター等交流のきっかけが生まれやすい仕掛けがある場所造りを提案した。

具体的には、既存の細かく仕切られた一部の間仕切り壁と天井、および使われていない荷物EVを撤去して広い共用部を創りだし、そこにコワーキングスペースを含む交流の仕掛けのために必要な物を地元の木材で大工さんが現場で造るという方法で進めた。 

建築家によるテキストより
山下設計・三浦慎JVが選定された、軽井沢町庁舎改築周辺整備設計プロポの各者のプレゼン動画が公開。二次審査に選定された坂茂・隈研吾・藤本壮介第一設計JVらの動画も掲載

山下設計三浦慎建築設計室設計共同体が最優秀提案者に選定された、軽井沢町庁舎改築周辺整備設計プロポの各者のプレゼン動画が公開されました。二次審査に選定された坂茂・隈研吾・藤本壮介第一設計JVらの動画も掲載します。

最優秀提案者
山下設計・三浦慎建築設計室設計共同体

優秀提案者(次点)
坂茂建築設計

東京・小平市の「(仮称)東京サレジオ学園児童園舎改築計画」プロポーザルの実施要項が公開。社会福祉法人東京サレジオ学園の主催で行われるもの

東京・小平市の「(仮称)東京サレジオ学園児童園舎改築計画」プロポーザルの実施要項が公開されています。社会福祉法人東京サレジオ学園の主催で行われるものです。参加表明書および一次審査提案書受付期間は、2021年10月10月22日までです。二次審査の提案書提出期間は2021年12月15日まで
応募条件は一級建築士事務所の登録を受けている事と、福祉施設、幼稚園、保育園、集合住宅、シェアハウス・その他公共的な機能を有する建築物、都市施設(それぞれ延床面積450㎡以上)のいずれかを履行した実績がある事。詳細はリンク先の要項からご確認ください。【ap・ad】

東京サレジオ学園の主な建築群は、築30年の鉄筋コンクリート造の建築である。「家」で子どもたちを養育するという考えを形にし、自然に調和し、意匠性に優れた建築デザインである。残念ながら、機能面で竣工後より様々な問題を抱え、近年は経年による老朽化も相まって、問題が大きくなってきている。 一番深刻な問題は、敷地内排水計画の不具合である。現在、浸透による排水が機能せず、長雨、大雨の度に床下浸水が各所で起きる。また、巨大に育ちすぎた樹木によって、大型台風の度に倒木のリスクを抱えている。次に大きい問題は、設備機器の不具合で、すでに日常的な児童養育が十分にできない状況に至ってしまっている。機器の更新時期は来ているが、設備配管の多くがコンクリート躯体に埋め込まれている為に改修費が莫大であり容易に着手できない。また、内外装の仕上げ材に特注部材を用いている為、維持管理費や修繕費も看過できない状況にある。
一般的な耐用年数を考えれば、長期的に建築物を使い続けたいが、改修費や維持管理費に大きな金額が必要であり、かつ改修によっても抜本的な解決には至らない可能性があるため、児童園舎7棟を解体し、新たに児童園舎9棟を建築する結論に至った。
本プロポーザルは、東京サレジオ学園が育んできた養育の考え方を、次世代に継承していくための児童園舎の建替えおよびその配置計画を担当する設計・監理事業者を選定するものである。児童福祉の考え方は時代と共に変化し、現在では、より小規模なグループでの養育に対応した園舎とする必要がある。一方で、園舎の建築に求められる本質は不変であり、子どもたちが自分たちの家として心から安心できる場所をつくる必要がある。これからの児童福祉の在り方について、運営者と伴走しながら、様々な問題に対してアイデアや解決策を提示してくれる、意欲と技術を兼ね備えた設計者を探し出したいと考えている。

緒方洋平+緒方春 / OGATAYOHEIによる、東京・豊島区の住宅「Honest house」。狭小敷地において、各空間を立体的に配置することで視線が抜け、空間を広く知覚させる。構成上求められた構造体のバットレスは日射負荷抑制にも寄与
緒方洋平+緒方春 / OGATAYOHEIによる、東京・豊島区の住宅「Honest house」。狭小敷地において、各空間を立体的に配置することで視線が抜け、空間を広く知覚させる。構成上求められた構造体のバットレスは日射負荷抑制にも寄与 photo©小野寺宗貴写真事務所
緒方洋平+緒方春 / OGATAYOHEIによる、東京・豊島区の住宅「Honest house」。狭小敷地において、各空間を立体的に配置することで視線が抜け、空間を広く知覚させる。構成上求められた構造体のバットレスは日射負荷抑制にも寄与 photo©小野寺宗貴写真事務所
緒方洋平+緒方春 / OGATAYOHEIによる、東京・豊島区の住宅「Honest house」。狭小敷地において、各空間を立体的に配置することで視線が抜け、空間を広く知覚させる。構成上求められた構造体のバットレスは日射負荷抑制にも寄与 photo©OGATAYOHEI

緒方洋平+緒方春 / OGATAYOHEIが設計した、東京・豊島区の住宅「Honest house」です。狭小敷地において、各空間を立体的に配置することで視線が抜け、空間を広く知覚させます。また、構成上求められた構造体のバットレスは日射負荷抑制にも寄与します。

本計画の敷地は東京の都市部の住宅地に位置する。
都心では再開発により敷地が統合され巨大な構造物が増え続ける一方で、住宅地では土地の細分化が進む。
この敷地も細分化された敷地の一つであり、40㎡程しかない。細分化された近隣の敷地には規格化された木造住宅が建ち並ぶ。
南側には神田川が流れ、川沿いの落葉樹である桜並木により四季を感じることが容易な土地だ。また、南側の建物との間が広く空いているため、冬でも日陰になることが少ない日当たりのよい場所である。

建築家によるテキストより

視線の広がりによって空間を広く感じさせるために、平面的には階段を建物の中央部に設け、風呂場やランドリーからなる従空間と居間や寝室からなる主空間を対角に配置した。
各空間を立体的に配置することで縦方向の視線の広がりの確保を目指した。

建築家によるテキストより

立体的な床構成の為に生じる構造的な問題を解決するために、外部に構造体のバットレスを設けた。
このバットレスは南側外壁に設けた庇と併せて建物に影を生じさせ、夏季の日射負荷を本質的に抑制する。
冬季には太陽高度により影の面積が減り、南側外壁全体を蓄熱壁として利用することで暖房にかかるエネルギーの抑制を図った。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 意匠性と事業性を同時に実現し顧客からも高い評価を得る「株式会社キーオペレーション」が、業務拡大のため、設計スタッフ(経験者・正社員)を募集中
【ap job更新】 意匠性と事業性を同時に実現し顧客からも高い評価を得る「株式会社キーオペレーション」が、業務拡大のため、設計スタッフ(経験者・正社員)を募集中
【ap job更新】 意匠性と事業性を同時に実現し顧客からも高い評価を得る「株式会社キーオペレーション」が、業務拡大のため、設計スタッフ(経験者・正社員)を募集中関内の集合住宅。

意匠性と事業性を同時に実現し顧客からも高い評価を得る「株式会社キーオペレーション」の、業務拡大のため、設計スタッフ(経験者・正社員)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

代表の小山光は、デビッド・チッパーフィールド・アーキテクツなどのイギリスの建築設計事務所で7年ほど実務経験を積み、イギリスの建築家の資格を取得しました。2003年からITX Japanの店舗開発部長としてZaraの店舗開発に関わり、2005年にキー・オペレーションを設立しました。

海外ブランドのプロジェクトマネジメントをメインに業務を進めてきましたが、ここ数年は設計案件の割合が8割を超え、分譲マンション、賃貸集合住宅、テナントビル、飲食店、映画館、事務所ビル、個人住宅から霊園まで多様なプロジェクトを手掛けています。

商業施設や集合住宅に求められる事業性を丁寧に追求しながら、高い意匠性を実現していることで、顧客からの高い評価を得て、新規物件獲得につながっています。弊社ではBIMソフトのRevitで設計を進めています。今後BIMは急速に導入されていきますので、弊社でRevitを習得することで、入社された皆さんのキャリア形成に役立つのではないかと考えています。また、建築の意匠性と同時に事業性を念頭においた設計業務に取り組むことで、設計者としてだけでなく、将来的に経営者としてのスキルも習得していただければ幸いです。

事務所は学芸大学の商店街に面した駅から徒歩3分のビルにあり、ランチがおいしいお店も近くにたくさんあります。事務所のメンバーは9人(男性4人、女性5人)で規模も小さく、アットホームな雰囲気です。メンバー同士のコミュニケーションを大切にし、自由に提案ができる充実した職場環境を目指しています。

建築の設計に熱意をお持ちの方と一緒にお仕事が出来ればと考えております。

村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京・恵比寿の写真スタジオ「GO-SEES PREMIER」。既存のプランをほとんど変更せず要望通りに整えたうえで、“隅切り”という一手によって空間を動的に変化させる
村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京・恵比寿の写真スタジオ「GO-SEES PREMIER」。既存のプランをほとんど変更せず要望通りに整えたうえで、“隅切り”という一手によって空間を動的に変化させるUntitled (Professional Makeup Room #256), 2021 ©Gottingham, Image courtesy of Mtka and Studio Xxingham photo©Gottingham
村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京・恵比寿の写真スタジオ「GO-SEES PREMIER」。既存のプランをほとんど変更せず要望通りに整えたうえで、“隅切り”という一手によって空間を動的に変化させるUntitled (Professional Makeup Room #212), 2021 ©Gottingham, Image courtesy of Mtka and Studio Xxingham photo©Gottingham
村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京・恵比寿の写真スタジオ「GO-SEES PREMIER」。既存のプランをほとんど変更せず要望通りに整えたうえで、“隅切り”という一手によって空間を動的に変化させるUntitled (Professional Makeup Room #142), 2021 ©Gottingham, Image courtesy of Mtka and Studio Xxingham photo©Gottingham

村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所が設計した、東京・恵比寿の写真スタジオ「GO-SEES PREMIER」です。既存のプランをほとんど変更せず要望通りに整えたうえで、“隅切り”という一手によって空間を動的に変化させることが試みられました。施設の公式サイトはこちら

フォトスタジオのGO-SEES AOYAMAに続く恵比寿店である。
場所は、恵比寿ガーデンプレイスの斜向かいにあるビルで、フォトスタジオとして設計されていたテナントの居抜きであった。

既存のプランはほとんど変更せず要望通りに整えたうえで、メイクルームの大きな扉は換気開口のために隅切り、メイクルームカウンターとエントランスカウンターは動線のために隅切り、移動式キャビネットの扉は手かけのために隅切り、ホリゾントの床は最大面積確保のために隅切った。

「隅切り」という一手によって空間を動的に変化させる試みである。

建築家によるテキストより
杉山由香+桝永絵理子+神崎夏子 / カミナガスギによる、東京の離島・神津島村のゲストハウス「Guesthouse Campus」。コロナ禍でリモート授業を受ける学生のための“スタディケーション”の場を、円という純粋形態を用いることで特別な空間として構築
杉山由香+桝永絵理子+神崎夏子 / カミナガスギによる、東京の離島・神津島村のゲストハウス「Guesthouse Campus」。コロナ禍でリモート授業を受ける学生のための“スタディケーション”の場を、円という純粋形態を用いることで特別な空間として構築 photo©小野悠介
杉山由香+桝永絵理子+神崎夏子 / カミナガスギによる、東京の離島・神津島村のゲストハウス「Guesthouse Campus」。コロナ禍でリモート授業を受ける学生のための“スタディケーション”の場を、円という純粋形態を用いることで特別な空間として構築 photo©後藤晃人

杉山由香+桝永絵理子+神崎夏子 / カミナガスギが設計した、東京の離島・神津島村のゲストハウス「Guesthouse Campus」です。コロナ禍でリモート授業を受ける学生のための“スタディケーション”の場を、円という純粋形態を用いることで特別な空間として構築しました。
カミナガスギは、東京藝術大学大学院及び伊東豊雄建築設計事務所を経験した3人による建築ユニットです。現在、杉山はタテモノトカを主宰、桝永はAATISMOを共同主宰、神崎は伊東豊雄建築設計事務所に在籍しています。

本プロジェクトは「スタディ」+「バケーション」=「スタディケーション」という新しい機能をつくり、ロフトベッドと広場という2つの空間によってそれに応えるという挑戦的な事例だ。コロナ禍で大学へ通えない学生たちが、空気の良い神津島で、くつろぎながらリモート授業を受けられる場所をつくりたいというオーナーの要望を形にした。

建築家によるテキストより

ロフトベッドと呼ばれる、机とベッドが一体となった家具を「スタディ」のモチーフとして、円がくりぬかれた形のロフトベッドを設け空間の骨格をつくった。ロフトの下には勉強机が、ロフトの上には厚いカーテンで間仕切られた寝床が用意されている。

建築家によるテキストより

Campus(カンプス)とはキャンパスつまり学園の語源であり、広場という意味である。西欧において広場が学びの場所であったことが由来だ。神津島の集落や本計画の既存建物の形状は地形に影響されてできており、道は迷路のように入り組み、建物や敷地も変形のものが多い。ここに円という純粋な形態の広場を挿入することで特別な場所をつくり、ここが学びの広場であることを表現している。

建築家によるテキストより
村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京・渋谷区の写真スタジオ「GO-SEES AOYAMA」。デザインの余地がほぼない機能重視のプログラムにおいて、既存空間を“すっぴん”と捉え、前景化したオブジェクトにより“メイクアップ”し、空間を彩ることで人々に高揚感を生み出す
村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京・渋谷区の写真スタジオ「GO-SEES AOYAMA」。デザインの余地がほぼない機能重視のプログラムにおいて、既存空間を“すっぴん”と捉え、前景化したオブジェクトにより“メイクアップ”し、空間を彩ることで人々に高揚感を生み出すUntitled (Photogenic Makeup Room #153), 2020 ©Gottingham, Image courtesy of Mtka and Studio Xxingham photo©Gottingham
村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京・渋谷区の写真スタジオ「GO-SEES AOYAMA」。デザインの余地がほぼない機能重視のプログラムにおいて、既存空間を“すっぴん”と捉え、前景化したオブジェクトにより“メイクアップ”し、空間を彩ることで人々に高揚感を生み出すUntitled (Photogenic Makeup Room #384), 2020 ©Gottingham, Image courtesy of Mtka and Studio Xxingham photo©Gottingham
村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京・渋谷区の写真スタジオ「GO-SEES AOYAMA」。デザインの余地がほぼない機能重視のプログラムにおいて、既存空間を“すっぴん”と捉え、前景化したオブジェクトにより“メイクアップ”し、空間を彩ることで人々に高揚感を生み出すUntitled (Photogenic Makeup Room #107), 2020 ©Gottingham, Image courtesy of Mtka and Studio Xxingham photo©Gottingham

村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所が設計した、東京・渋谷区の写真スタジオ「GO-SEES AOYAMA」です。デザインの余地がほぼない機能重視のプログラムにおいて、既存空間を“すっぴん”と捉え、前景化したオブジェクトにより“メイクアップ”し、空間を彩ることで人々に高揚感を生み出すことが意図されました。施設の公式サイトはこちら

ファッションフォト撮影に使用される写真スタジオである。

写真スタジオは、撮影を行うスタジオ(ホリゾント)、打合せを行うラウンジ、メイクや着替えを行うメイクルームからなり、機能性が重視されるプログラムである。そのためデザインの余地はほとんどないと言ってもいい。現に、既存のスタジオは躯体を白く塗っただけのすっぴんな空間であった。

今回のリニューアルに際してそのすっぴんな空間を「メイクアップ」する。通常、すっぴんとなる躯体を隠蔽し空間そのものを書き換えるが、ここでは「メイクアップ」をテーマに前景化したオブジェクトを各所に配置することで風景を書き換え、空間を彩り、撮影する人、される人の高揚感を高める。

建築家によるテキストより

敷地はポストモダンな意匠が特徴的なビルの地下にあり、一辺がRを描いた大きな矩形平面に小さな矩形が斜めに取り付く平面となっていた。これらのラインを連関させてオブジェクトにカタチを与えていく。EV入口の床はRにカットした赤いルージュのようなレッドカーペットを敷き、床はウレタン全艶塗装のラーチ合板を平面のアウトラインを手がかりに割り付け、さらに全艶ワックスを塗ることでマニキュアのような厚みのある艶感を出した。空調機とダクトが無造作に配された天井には、アイラインを引くように黒のライティングダクトを斜めに入れそれらの存在を排除した。

建築家によるテキストより

GO-SEES AOYAMAは、すっぴんの躯体は変えることなく、これら前景化したオブジェクトを空間に配する「メイクアップ」による新たなインテリアデザインの手法の模索である。

建築家によるテキストより
小室舞​​​​​​​ / KOMPASによる、東京・千駄ヶ谷の、事務所併用住宅「アイビス千駄ヶ谷」。収益性と生活の両立を目指し、法規制内で建築可能な最大限の床面積を確保、その過程で生みだされる階段状の屋外空間が内部とも連続し、都心部における緑あふれる豊かな生活を実現
小室舞​​​​​​​ / KOMPASによる、東京・千駄ヶ谷の、事務所併用住宅「アイビス千駄ヶ谷」。収益性と生活の両立を目指し、法規制内で建築可能な最大限の床面積を確保、その過程で生みだされる階段状の屋外空間が内部とも連続し、都心部における緑あふれる豊かな生活を実現 photo©Vincent Hecht
小室舞​​​​​​​ / KOMPASによる、東京・千駄ヶ谷の、事務所併用住宅「アイビス千駄ヶ谷」。収益性と生活の両立を目指し、法規制内で建築可能な最大限の床面積を確保、その過程で生みだされる階段状の屋外空間が内部とも連続し、都心部における緑あふれる豊かな生活を実現 photo©Vincent Hecht
小室舞​​​​​​​ / KOMPASによる、東京・千駄ヶ谷の、事務所併用住宅「アイビス千駄ヶ谷」。収益性と生活の両立を目指し、法規制内で建築可能な最大限の床面積を確保、その過程で生みだされる階段状の屋外空間が内部とも連続し、都心部における緑あふれる豊かな生活を実現4階住宅、リビング・ダイニング・キッチン。 photo©Vincent Hecht
小室舞​​​​​​​ / KOMPASによる、東京・千駄ヶ谷の、事務所併用住宅「アイビス千駄ヶ谷」。収益性と生活の両立を目指し、法規制内で建築可能な最大限の床面積を確保、その過程で生みだされる階段状の屋外空間が内部とも連続し、都心部における緑あふれる豊かな生活を実現3階住宅、個室前のホール。 photo©Vincent Hecht

小室舞​​​​​​​ / KOMPASが設計した、東京・千駄ヶ谷の、下層部をテナント空間とし上層部を住宅とした「アイビス千駄ヶ谷」です。収益性と生活の両立を目指し、法規制内で建築可能な最大限の床面積を確保、その過程で生みだされた階段状の屋外空間が内部とも連続し、都心部における緑あふれる豊かな生活を実現しました。

国立競技場にほど近い千駄ヶ谷の商住混在したエリアに位置する、1・2階のテナント空間上部に施主自邸が配された事務所併用住宅です。

狭い前面道路による160%の容積率に対して最大限の空間を確保しながら、十分な収益性のあるテナント空間と快適な住空間が共存する建築を模索しました。それまでゆとりある庭付き一戸建て住宅で暮らしていた5人家族の施主は、都心部で床面積も減少する新しい生活空間への懸念がありましたが、それを覆すようなおおらかで開放的な空間を目指しました。

建築家によるテキストより

通りレベルでは住環境として高密な場所ながら、容積率は低くとも日影規制内で高さ20mまで建築可能なことを利用し、規制を避けて低く抑えた周辺建物の上空を空地と見立てて住空間に活かすことを考えました。日影規制を徹底的に検討した結果、北側を最大限に高くした階段状のボリュームにたどり着きました。低層部の階高を高くしてテナント空間としての価値を高めると同時に、メゾネットとした住宅部分を周辺建物より高く持ち上げることで、全方位に開放感のある住空間と各階の広々とした屋上テラスが生まれています。

建築家によるテキストより

使い方や日影規制に応じて変形させた異形平面が積層され、そのズレから生まれるさまざまな屋外空間が内部を外部に拡張する通路やテラスとして各階に取り込まれます。
隣地境界沿いの二面を耐力壁として閉じて垂れ壁のような深いRC梁を交錯させることで、複雑な形状にも関わらずテラス沿いの躯体は細い丸柱のみに抑えられています。網なし耐熱結晶化ガラスによる大型木製防火サッシの利用と相まって、耐火建築らしからぬ開放感あるファサードが実現され、内外が一体となって明るく広がりのある空間が生まれました。植栽が散りばめられたテラスが連なる建物の隙間空間は、谷底から空へと続く渓谷のような立体庭となって、屋上へと開けていきます。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/9/27-10/3]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/9/27-10/3]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/9/27-10/3)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 軽井沢町庁舎改築周辺整備設計プロポで、山下設計・三浦慎JVが最優秀提案者に。二次審査に選定されていた坂茂・隈研吾・藤本壮介第一設計JVらの提案書含め公開
  2. noizが、解体再開発が発表された前川國男設計の超高層ビルを対象に、保存改修のヴィジョンを自主提案。文化財価値とビジネス価値の両面を満たす、腰巻外壁保存のオルタナティブを示す構想
  3. 玉井洋一によるによる連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第1回「小屋の佇まい ─── 角地の小屋」
  4. ツバメアーキテクツの共用部設計・監修による、東京・北区の、社員寮を改修した分譲集合住宅「リノア北赤羽」。道路境界の擁壁等を撤去しパーゴラによって地域へ開かれた構えをつくり、地域住民も使用できるシェアキッチン等によって“まちのコモンズ”となることを意図
  5. 重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の、仕事スペースを持つ住宅「庭瀬の家」。L型の特徴的な敷地形を生かした、空間同士の小さな関係性の連続で成り立つような建築を構想
  6. 石上純也のチームが「徳島文化芸術ホール(仮称)」設計プロポで、優先交渉権者に選定。技術提案書や公開プレゼンテーションの動画も公開
  7. トラフ建築設計事務所による、アウトドアファニチャー「PATIO PETITE WA Series」。直径465mmの円を基本単位とし狭小空間にもフィットする、ビニールラタンを用いた家具シリーズ
  8. 棚橋玄+棚橋杏奈 / 棚橋建築設計事務所による、長野市の「長野の家」。部屋の性格に沿って建物を3つの矩形に整理し、“小山の連なりのように”ずらすことで、山裾の敷地環境に建築を馴染ませる
  9. 元木大輔 / DDAAが設計した、長崎・波佐見町の、陶器メーカー・マルヒロが運営する公園のような施設「HIROPPA」の写真
  10. 加藤正基+松本光索による、大阪市の、近代建築内のアパレルショップ「Little $uzie Apartment Osaka」。特徴的な建築要素が残る空間と商品の架け橋となる中間的な要素を設計し、大小新旧がおおらかにつながり合う伸びやかな場としての店舗空間を構想
  11. 中本尋之 / FATHOMによる、広島市のヘアーサロン「FUYU」。アートから什器までを並列に扱い、必要機能を躯体壁面から少しずつ浮かせ、機能から脱却した家具として捉えさせることで、10坪弱の空間を訪問者に最大限に広く感じさせる
  12. BIGの設計で完成した、デンマーク・コペンハーゲンの、屋上がスキー場になっている廃棄物エネルギープラントの動画
  13. ツバメアーキテクツによる、ミナペルホネンの通販事業部配送センター兼オフィス「minä perhonen metsä office」
  14. 大嶋励+小阿瀬直+山田優 / SNARKによる、群馬・前橋市の、既存建物を改修したコーヒー焙煎所兼カフェ「SHIKISHIMA COFFEE FACTORY」。新旧の素材を対比的に扱うのではなく、エレメントを共存させ連続的に見せることで、広がりのある空間となることを意図
  15. 田邉雄之建築設計事務所よる、長野・軽井沢町の住宅「ナガナガレの家」。施主の要望であった安眠と朝陽の享受を叶える、森の中に佇む船のような建築
  16. ファラによる、ポルトガル・リスボンの、博物館 MAATのための、インフォポイント兼チケットオフィス「infopoint & ticket office」。簡潔に仕上げられた部屋を、白と黒の大理石でつくられた“厚かましい”ストライプカウンターによって意図的に混乱させるデザイン
  17. SDレビュー2021の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件の建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  18. SDレビュー2021の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件の建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  19. OMA / 重松象平による、ロサンゼルスの「オードリー・イルマス・パヴィリオン」。構内の歴史的な既存寺院への敬意を形態で表現しつつ、新たなコミュニティの場として都市に寄与する3つの集いの空間を持つ建築を計画
  20. 藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所による、兵庫・西宮市の住宅「夙川の家」。厳しい法規条件の敷地に、スキップフロア形式に合わせて周辺の様々な景色を取り込む開口を持った建築を計画

(仮称)ふくしま農業人材育成センター施設設計プロポで、辺見設計・C+A共同企業体が最優秀者に選定。技術提案書も公開

(仮称)ふくしま農業人材育成センター施設設計プロポーザルで、辺見設計C+A共同企業体が最優秀者に選定されています。二次審査にの選ばれた4組の技術提案書も公開されています。

「〔仮称〕ふくしま農業人材育成センター施設整備」基本・実施設計公募型プロポーザル審査委員会による審査の結果、最優秀者及び次点者を決定しましたので、審査の経過及び講評を次のとおりお知らせします。

各者の提案書がPDFで公開されています。

審査講評はこちら

軽井沢町庁舎改築周辺整備設計プロポで、山下設計・三浦慎JVが最優秀提案者に。二次審査に選定されていた坂茂・隈研吾・藤本壮介第一設計JVらの提案書含め公開

長野の軽井沢町庁舎改築周辺整備設計プロポーザルで、山下設計三浦慎建築設計室設計共同体が最優秀提案者に選定されています。次点者は、坂茂建築設計でした。また二次審査には、北川原温建築都市研究所隈研吾建築都市設計事務所佐藤総合計画シーラカンスアンドアソシエイツ藤本壮介建築設計事務所第一設計共同企業体が選ばれていました。

庁舎改築周辺整備事業プロポーザルの審査結果について

令和3年9月28日(火)に開催した庁舎改築周辺整備事業プロポーザル審査委員会(二次審査)において、一次審査を通過した7者から次の最優秀提案者及び優秀提案者を選定しました。

最優秀提案者  山下設計・三浦慎建築設計室設計共同体
優秀提案者(次点) 株式会社坂茂建築設計

以下に、各者の提案書へのリンクを掲載します。

最優秀提案者
山下設計・三浦慎建築設計室設計共同体

優秀提案者(次点)
坂茂建築設計

二次審査通過者
北川原温建築都市研究所

noizが、解体再開発が発表された前川國男設計の超高層ビルを対象に、保存改修のヴィジョンを自主提案。文化財価値とビジネス価値の両面を満たす、腰巻外壁保存のオルタナティブを示す構想
noizが、解体再開発が発表された前川國男設計の超高層ビルを対象に、保存改修のヴィジョンを自主提案。文化財価値とビジネス価値の両面を満たす、腰巻外壁保存のオルタナティブを示す構想 image©noiz
noizが、解体再開発が発表された前川國男設計の超高層ビルを対象に、保存改修のヴィジョンを自主提案。文化財価値とビジネス価値の両面を満たす、腰巻外壁保存のオルタナティブを示す構想 image©noiz
noizが、解体再開発が発表された前川國男設計の超高層ビルを対象に、保存改修のヴィジョンを自主提案。文化財価値とビジネス価値の両面を満たす、腰巻外壁保存のオルタナティブを示す構想 image©noiz

noizが、解体再開発が発表された前川國男設計の超高層ビル「東京海上日動ビル本館(1974年)」を対象に、保存改修のヴィジョンを自主提案しています。文化財価値とビジネス価値の両面を満たす、腰巻外壁保存のオルタナティブを示す構想です。プロジェクトのタイトルは「Tokio Marine Nichido Headquarters Building Renovation」です。

東京海上日動ビル本館は東京の心臓部、皇居正面の角地に立地する、独特の美しさと歴史的な価値を兼ね備えた、東京を代表する超高層建築です。日本の近代建築のパイオニアであり、多くモダニズムの傑作を生み出した前川國男の設計によるこの建築は、日本では最初期の超高層ビルの一つです。

設計当時周辺に高層建築が全くない中で、周囲に際立って高くそびえるその計画は皇居に対する不敬であるとの批判の的となり、工事開始の直前に計画高さの1/3が削減されるという特異な経緯でも知られています。近年の規制緩和で大手町や丸の内界隈の建築の高さや容積制限は大きく引き上げられ、現在では周辺の建物は東京海上日動ビルよりはるかに高く聳えるようになっています。

ただし、この建築の評価は歴史的経緯だけにあるわけではありません。粗々しい質感に富んだ赤いレンガタイル、垂直の柱と窓による彫りの深い構成とリズミカルに刻まれる影、雁行状に分節されたボリュームなど、周辺の画一的な近年の建築群とは好対照を示しながら、お堀端の深い緑とも相まった独特の存在感を示しています。歴史的な観点からも美的な観点からも、保存されるべきランドマークであることに疑問の余地はありません。

2021年、東京海上日動ビルの建物の解体と再開発による新築計画が発表されました。

建築家によるテキストより

それでもNOIZとして、建築を通して社会的価値提示を行う立場と責任とから、東京海上日動ビルの文化的、歴史的価値を残しつつ、同時に新しい時代の環境視点やテクノロジー活用の可能性を積極的に取り込んだ、次世代の再開発の在り方を社会へと問いかけたいと考えました。建築史的な保存という視点を超えて、環境負荷的な視点からもこれ以上スクラップ・アンド・ビルドを、短期の投資的視点だけを根拠に無批判に肯定し続けるわけにはいきません。そのためには、建築家の側から率先して新たな保存改修や機能付加、再開発に見合う再価値化の具体的な手法やデザインを提示していく姿勢が重要になると、わたしたちNOIZは考えます。

今回の保存改修計画で重視したのは、オリジナルの美的および歴史的な価値を残すことはもちろん、この立地で建設可能な容積や高さも最大限に確保し、最新のオフィスビルの環境性能や機能性も新たに付加することで、文化財としての価値とビジネス価値、矛盾しがちな二つの要求をいずれも満たすという点です。

建築家によるテキストより

今回ノイズとして提示している自主提案は、東京海上日動ビル単体の問題にはとどまりません。

ここで提示されているのは、近年軒並み老朽化問題が顕在化しつつある、高度成長期の建築群一般に共通する問題で、その状況全体に対する一つのマニフェストでもあります。それはすなわち、20世紀的なスクラップビルドを前提としたアプローチに代わる、次世代の社会的責任のあり方や姿勢に関するパラダイムシフトの可視化であり、建築設計者としての提案です。

既存建築物の保存というと、いわゆる腰巻外壁保存方式以外の手法がなかなか提示されない現状において、建物の歴史的、文化的な誇りを維持しつつ、現代的な都市的プレゼンスを付与する具体的な可能性の提示を試みています。

既に再建計画が公式に発表されている中で、東京海上日動ビル本館という社会遺産を保存することは、現実にはもう難しいかもしれません。それでもあえてこうした提案を社会へと投げかけることで、今後生じる類似したケースにおいて、より拡張的なアプローチと新しい可能性が考慮され、持続的な形で社会的な価値が増幅されるような開発の事例が、一つでも実現することを期待しています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 SDレビュー2021にも入選した雨宮知彦率いる「R/URBAN DESIGN OFFICE」が、事業拡大のため一緒にプロジェクトを進めるメンバー(設計スタッフ・アルバイト)を募集中
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SDレビュー2021にも入選した雨宮知彦率いる「R/URBAN DESIGN OFFICE」の、事業拡大のため一緒にプロジェクトを進めるメンバー(設計スタッフ・アルバイト)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

R/URBAN DESIGN OFFICEでは、一緒にプロジェクトを進めるメンバーを募集しています 。

弊社は、東京大学大学院卒業後シーラカンス(CAt)から独立した雨宮知彦が設立した建築設計事務所です(経歴等はHP参照ください)。まだ小さい事務所ですが、一緒に事務所を成長させていける仲間を探しています!

以下のような特徴のある事務所です。興味を持った方はぜひご連絡ください。

【2項対立】
事務所名(rural/urban)の由来でもありますが、農村的/都市的、固着/流動、永遠性/永続性、フォーマル/インフォーマル、抽象/具象といった2項対立的な視座であえて環境をとらえつつ、そのあいだのトレード関係や境界面をデザインの主題としていきます。

【多用途】
1つの用途に限定せず、様々な用途の設計にチャレンジしています。これまで、個人住宅・集合住宅・店舗・オフィス・保育所・学校・美術館などの実績があります。現在は集合住宅・商業ビル・カフェ内装・空家改修などのプロジェクトが進行中です。実務経験のある方、優遇します。

【グローバル】
日本国内だけでなく、中国やインドネシア、アルゼンチンなど海外のプロジェクトにも積極的に取り組んでいます。英語堪能な方、優遇します。

【コンペ】
コンペやプロポーザル、アワードにも積極的にトライします。各種プロポーザルコンペや、SDレビュー・建築学会新人賞や海外の建築賞など、入選・受賞多数。

【コラボレーション】
プロジェクトに応じて、ほかの建築家や他分野の専門家とチームを組むことが多いです。いろいろな価値観に触れ、刺激をもらえます。

【アカデミック】
代表が大学で研究や非常勤講師をしている関係で、大学のプロジェクトとの協働を進めています。都市計画やまちづくりと繋がるプロジェクトが多いです。

【研究・勉強】
建築家同士で集まり、よりコンセプチュアルに都市を捉える勉強会を開催しています。近年は助成金を獲得し具体的なアウトプットにつなげようとしています。

【オフィス環境】
事務所は道路に面した1階の地域に開かれた場所です。内装は自社でリノベーションし、コロナに対応した風通しの良い快適な執務空間です。グッドデザイン賞2020受賞。

【フレキシブル】
フルタイム勤務だけでなく、個人のスタイルに合った働き方を推奨します。代表も子育てに励んでいます。

【フットサル】
フットサルを一緒にやりましょう。経験は問いません。

ファラによる、ポルトガル・リスボンの、博物館 MAATのための、インフォポイント兼チケットオフィス「infopoint & ticket office」。簡潔に仕上げられた部屋を、白と黒の大理石でつくられた“厚かましい”ストライプカウンターによって意図的に混乱させるデザイン
ファラによる、ポルトガル・リスボンの、博物館 MAATのための、インフォポイント兼チケットオフィス「infopoint & ticket office」。簡潔に仕上げられた部屋を、白と黒の大理石でつくられた“厚かましい”ストライプカウンターによって意図的に混乱させるデザイン photo©francisco nogueira
ファラによる、ポルトガル・リスボンの、博物館 MAATのための、インフォポイント兼チケットオフィス「infopoint & ticket office」。簡潔に仕上げられた部屋を、白と黒の大理石でつくられた“厚かましい”ストライプカウンターによって意図的に混乱させるデザイン photo©francisco nogueira
ファラによる、ポルトガル・リスボンの、博物館 MAATのための、インフォポイント兼チケットオフィス「infopoint & ticket office」。簡潔に仕上げられた部屋を、白と黒の大理石でつくられた“厚かましい”ストライプカウンターによって意図的に混乱させるデザイン photo©francisco nogueira

ファラが設計した、ポルトガル・リスボンの、博物館 MAAT((Museum of Art, Architecture and Technology)のための、インフォポイント兼チケットオフィス「infopoint & ticket office」です。簡潔に仕上げられた部屋を、白と黒の大理石でつくられた“厚かましい”ストライプカウンターによって意図的に混乱させるデザインがなされました。

ファラは、フィリップ・マガリャインシュ(filipe magalhães)、アナ・ルイサ・ソアレス(ana luisa soares)、アーメッド・ベルホジャ(ahmed belkhodja)の3人が主宰する建築設計事務所で2013年に設立されました。それぞれ、SANAA、伊東豊雄、アトリエ・ワンという日本の設計事務所に勤務やインターンした経験をもつことも特徴です。またフィリップとアナは、日本滞在中は中銀カプセルタワーに居住していました。

こちらは、建築家によるテキストの翻訳

かつてのテクニカルスペースは、チケットオフィスと小さなバーに生まれ変わりました。遮られていた狭い部屋は最小限にまで削ぎ落とされ、邪魔なパーティションはなくなり、梁は外に出されています。その後、簡潔な一連の介入を行います。壁は、微妙なチェスボード模様とピンクの目地が入った白いタイルで覆われています。不連続な天井はブルーに塗られ、ドアや窓枠にはライトグリーンの色が付けられています。すべての表面と要素は自己完結していますが、補完関係にあります。

しかし、この部屋は厚かましい物体によって混乱させれます。白と黒の大理石でできたストライプのカウンターが、正確かつ無遠慮に置かれています。この長い箱は少し傾いていて、空間全体を占めています。洗練されたカウンターには、小さなキッチン、バー、多数のキャビネット、券売機などが設置されています。同じ縞の箱がインフォポイントに置かれ、一貫しているが散発的な介入を締めくくっています。

元木大輔 / DDAAが設計した、長崎・波佐見町の、陶器メーカー・マルヒロが運営する公園のような施設「HIROPPA」の写真

元木大輔 / DDAAが設計した、長崎・波佐見町の、陶器メーカー・マルヒロが運営する公園のような施設「HIROPPA」の写真が41枚くらい、houyhnhnm.jpに掲載されています。施設の公式サイトはこちら

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