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ギャラリー・間での、妹島和世+西沢立衛 / SANAAの建築展「環境と建築」の概要が公開

TOTOギャラリー・間での、妹島和世+西沢立衛 / SANAAの建築展「環境と建築」の概要が公開されています。会期は2021年10月22日~2022年3月20日まで。

TOTOギャラリー・間では、妹島和世+西沢立衛/SANAA展 「環境と建築」を開催いたします。
本展覧会は、妹島和世氏と西沢立衛氏が日本および世界各地で取り組んでいる最新プロジェクトを中心に構成したものです。
SANAAは、「環境と建築」というテーマに長年取り組んできました。「金沢21世紀美術館」(石川県、2004年)、「ROLEXラーニングセンター」(スイス、2009年)、「ルーヴル・ランス」(フランス、2012年)に代表されるように、内と外を緩やかにつなぎ回遊性を高めることで、人びとの豊かで自由な交流と、周辺地域との新たな関係の可能性を提示しています。建物が媒介となり、人びとの暮らしと環境が織り混ざりひとつの風景となる、そんな建築のあり方を実現しています。こうした活動により、妹島氏と西沢氏はプリツカー賞(2010年)など、数多くの賞を受賞しています。
本展覧会は、当ギャラリーでは2003年以来2回目の個展となります。SANAAだけでなく、妹島氏、西沢氏それぞれの事務所のプロジェクトも併せて展示することで、その後の両氏の活動の軌跡を紹介します。 常に進化をつづける妹島和世+西沢立衛/SANAAの現在進行形が見られる、貴重な機会となることでしょう。

最も注目を集めたトピックス [期間:2021/7/26-8/1]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/7/26-8/1]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/7/26-8/1)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioによる、東京・品川区の住宅「天気とくらすイエ」。散歩道を建築内に引き込むことで、季節や時間によってうつろい続ける公園的な環境を意図
  2. 青木茂建築工房が改修を手掛けた、東京・品川区の「目黒クリニックビル」。礼拝所・事務所として50年使われた建物を更に50年以上使える診療所として再生
  3. トラフ建築設計事務所による、愛知の、商業施設内のスキンケアブランドの店舗「Aesop 名古屋高島屋ゲートタワーモール」
  4. 武田清明建築設計事務所による、東京・練馬区の住宅「鶴岡邸」のレポート。周辺環境の自然と対話する建築の在り方を躯体のもつ質感で実現
  5. 石上純也による、東京・千代田区の、20世紀初頭に建てられた邸宅の庭にたつパヴィリオン「木陰雲」のレポート。敷地のもつ空間の質を、建築によって増幅
  6. 井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、長野・東御市の、既存の農業用プレハブ倉庫を改修した美容室「miike」。安定した地域コミュニティの中に新たなプログラムを計画する際の方法として再利用を選択
  7. 小笹泉+奥村直子 / IN STUDIOによる、京都市の、集合住宅の一住戸を改修した自邸「北白川のフラット」。京都から想起された“時間の分厚さ”をもつ生活空間を古建具等を混在させることで実現
  8. nendoがデザインを手掛けた「Tokyo2020 聖火台」の動画
  9. 藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所による、兵庫の「姫路の家」
  10. 富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioによる、東京・千代田区の「神保町の古書店」
  11. 大野力 / sinatoによる、東京・新宿区の、JR新宿駅前のロータリーを再整備した広場「Shinjuku Station East Square」。アーティスト松山智一の彫刻と円形テーブル等の関係性でこの場所固有の体験や居心地をつくる
  12. クリスチャン・ケレツが計画を進めている、バーレーン・ムハッラクの、4つの駐車場「Multistory Parking for the Pearl Path」。柱と曲面スラブで構成された建築で、駐車機能に加え都市の公共空間としての役割も担う
  13. アルヴァ・アアルトがデザインした名作家具が、ガチャ(カプセル玩具)として発売。アルヴァ・アアルト財団とアルテックが制作を監修
  14. ザハ・ハディドが、新国立競技場に関して、日本語で公開した、プレゼンテーションとレポート
  15. 小山光+KEY OPERATION INC. / ARCHITECTSによる、東京・杉並区の、アニメーション制作会社のスタジオ「MAPPAスタジオ分室」。職場環境の向上も意識しデスク素材の選定やラウンジ空間を重視
  16. ジャクエツ + 岡田宰 / 2id Architectsによる、千葉・我孫子市の「双葉保育園」
  17. アプルデザインワークショップ / 大野秀敏+江口英樹+山本真也による、山口市の「医療型児童発達支援センター新山口」
  18. 諸江一紀建築設計事務所による、愛知・名古屋の「十一屋の住宅」
  19. 妹島和世・藤本壮介・佐藤可士和が評価委員を務める、2025年日本国際博覧会の「迎賓館」「大催事場」「小催事場」の設計プロポが開催
  20. 石上純也による「水庭」が、新設された建築賞 オベルアワードを受賞。賞金は10万ユーロとの事。

妹島和世・藤本壮介・佐藤可士和が評価委員を務める、2025年日本国際博覧会の「迎賓館」「大催事場」「小催事場」の設計プロポが開催

妹島和世・藤本壮介佐藤可士和が評価委員を務める、2025年日本国際博覧会の「迎賓館」「大催事場」「小催事場」の設計プロポーザルが開催されます。

「迎賓館」、「大催事場」、「小催事場」の設計者を募集します

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場において主要な施設である、国内外からの賓客が訪れる「迎賓館」、様々なイベントが催される「大催事場」、「小催事場」について、それぞれ基本設計業務を行う設計者を募集します。

本公募では審査を行う評価委員については、建築・デザインなどの各分野に精通した専門家として、下記の方々にご協力いただくこととしています。
若手を含む、柔軟な発想力や豊かな創造力、高い技術力を持つ、意欲ある建築家の方、ぜひご応募ください。

藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所による、兵庫の「姫路の家」
藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所による、兵庫の「姫路の家」 photo©平桂弥(studioREM)
藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所による、兵庫の「姫路の家」 photo©平桂弥(studioREM)
藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所による、兵庫の「姫路の家」 photo©平桂弥(studioREM)

藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所が設計した、兵庫の「姫路の家」です。

坂道を登っていくと、四角い穴の開いた四角い建物が現れる。

建築家によるテキストより

敷地は姫路市の住宅地。山裾に位置する高台であり、市内から住宅地へと向かう登り坂が折れ曲がるコーナー部分に位置する。敷地からは姫路市が一望できる。
この敷地で建築主が希望したことは、まずなによりも南西の方角に広がる山裾の眺望だった。一方で、卓球ができるスペースが欲しい、という要望もあった。比較的大きなスペースが必要となる。この2つを如何に調停しながら豊かな空間を作るかが課題となった。

建築家によるテキストより

これに対して、眺望を望む南西の方角にあえてフロアレベルをずらした大きな開口部を設けた。内部空間にも様々なフロアレベルを設け、この開口部を通じて様々な景色の見え方が存在する多様な空間を構成した。また、1階の大きな土間や開口部に設けた外部デッキ、その下の中庭など明確な目的を設けない余白としての空間を挿入し、空間の境界線を曖昧にすることでより多様性を喚起できる仕掛けとした。

建築家によるテキストより
ジャクエツ + 岡田宰 / 2id Architectsによる、千葉・我孫子市の「双葉保育園」
ジャクエツ + 岡田宰 / 2id Architectsによる、千葉・我孫子市の「双葉保育園」 photo©木田勝久 / FOTOTECA
ジャクエツ + 岡田宰 / 2id Architectsによる、千葉・我孫子市の「双葉保育園」 photo©木田勝久 / FOTOTECA
ジャクエツ + 岡田宰 / 2id Architectsによる、千葉・我孫子市の「双葉保育園」 photo©木田勝久 / FOTOTECA

ジャクエツ岡田宰 / 2id Architectsが設計した、千葉・我孫子市の「双葉保育園」です。

千葉県我孫子市にある双葉保育園の新園舎のデザインである。

建築家によるテキストより

幼児たちは大人が想像する以上に感性豊かで、日々多くのことを学び、感じとっている。
保育園は感性を育む大切な時期に日々を過ごす空間である。今回の計画では「成長に合わせて思い出に変化を与える保育園」をコンセプトに、視点によってモノゴトの見え方・感覚が変化することを直感的に学べる空間を提案した。

建築家によるテキストより

壁面に設置された、葉っぱを連想させる穴からは、4色の色が見えてくる。
見る方向や高さによって異なる色が重なり合い、さまざまな表情が現れ、記憶に残るような強い印象を与える。小さい時に見上げた時、大きく成長し見下ろした時など、その時々によって見え方が変わり、日々過ごす空間が成長と共に変化する。

建築家によるテキストより
アプルデザインワークショップ / 大野秀敏+江口英樹+山本真也による、山口市の「医療型児童発達支援センター新山口」
アプルデザインワークショップ / 大野秀敏+江口英樹+山本真也による、山口市の「医療型児童発達支援センター新山口」 photo©北嶋俊治
アプルデザインワークショップ / 大野秀敏+江口英樹+山本真也による、山口市の「医療型児童発達支援センター新山口」 photo©北嶋俊治
アプルデザインワークショップ / 大野秀敏+江口英樹+山本真也による、山口市の「医療型児童発達支援センター新山口」 photo©北嶋俊治

アプルデザインワークショップ / 大野秀敏+江口英樹+山本真也による、山口市の「医療型児童発達支援センター新山口」です。

医療型児童発達支援センターは、医療的行為を必要とする障がい児(身体・精神・知的)の通所施設。

建築家によるテキストより

山口県二番目、山口市初の整備となった。敷地は新山口駅に近く、近隣公園に面し、同一敷地内に既存クリニック(小児科・発達外来・こどもリハビリ)、病児保育、認可保育園、在宅福祉施設を有し、新山口駅南口(新幹線口)から徒歩7分の交通至便の場所である。構造はRC造。

建築家によるテキストより

細長い敷地形状から、建築形態も自動的に決まり単調な廊下のようになってしまう。そこで長手の壁をジグザグに蛇行させて小さい空間に分節し、開口部と壁を交互に配列して南と北に交互に開放される変化もつくり出した。この形態は構造的にも高い合理性がある。最上階では天井(=屋根)を片流れとし、ロフトをつくることで立体的で驚きのある生活空間をつくり出した。合わせて職員(保育士・介護士・看護師・リハビリ職等)の負担を軽減して安全性を高める家具の設計も行った。

建築家によるテキストより
青木茂建築工房が改修を手掛けた、東京・品川区の「目黒クリニックビル」。礼拝所・事務所として50年使われた建物を更に50年以上使える診療所として再生
青木茂建築工房が改修を手掛けた、東京・品川区の「目黒クリニックビル」。礼拝所・事務所として50年使われた建物を更に50年以上使える診療所として再生改修後外観。 photo©上田宏
青木茂建築工房が改修を手掛けた、東京・品川区の「目黒クリニックビル」。礼拝所・事務所として50年使われた建物を更に50年以上使える診療所として再生改修前外観。 photo©青木茂建築工房

青木茂建築工房が改修を手掛けた、東京・品川区の「目黒クリニックビル」です。礼拝所・事務所として50年使われた建物を更に50年以上使える診療所として再生させたプロジェクトです。

築50年の礼拝所+事務所を改修後50年使える診療所(検診センター)に再生させたプロジェクトです。改修後50年使える施設とするために以下に記載するような、遵法性、耐震性、RC躯体の残存耐用年数を確保します。古い建物を所有するユーザーは「違法な部分があるのではないか」、「耐震性は大丈夫か」、「後何年つかえるのか」、「銀行の融資はつくのか」など様々な不安を抱えています。リファイニング建築ではこれらの古い建物に対する不安を一つずつ解決しながら既存建物を有効な資産として再生します。

建築家によるテキストより

本既存建築物は当初確認時及び竣工時に確認済証・検査済証が発行されており、建設当時の適法性は確認されていました。本計画では既存の礼拝所+事務所から診療所(病床なし)へと用途を変更しますが特殊建築物ではない診療所のため用途変更には該当しません。そのため、第三者機関による法適合調査を行うことで改修後の適法性を確保しました。

建築家によるテキストより

改修後の残存耐用年数を把握するため、第三者機関にて耐用年数推定調査を行い、改修後50年以上の耐用年数があることを確認しました。建物表面のみでなく、躯体補修、耐震補強、設備機器の一新、意匠の一新、法適合性の確保により築50年の建物が改修後も50年以上、安全・安心に使える資産となります。

建築家によるテキストより
谷山直義・植原亮輔・安東陽子・岡安泉・安田正介が審査する、受賞作品が商品化の可能性もある「第5回サンゲツ壁紙デザインアワード」が作品を募集中。大賞賞金は100万円
谷山直義・植原亮輔・安東陽子・岡安泉・安田正介が審査する、受賞作品が商品化の可能性もある「第5回サンゲツ壁紙デザインアワード」が作品を募集中。大賞賞金は100万円

谷山直義・植原亮輔・安東陽子・岡安泉・安田正介が審査する、受賞作品が商品化の可能性もある「第5回サンゲツ壁紙デザインアワード」が作品を募集中。大賞賞金は100万円WEBエントリー受付は2021年9月30日18:00まで。これまでの4回の開催で国内外より1800作品を越える応募があり4作品が商品化されています。【ap・ad】

サンゲツは、住宅、商業施設、オフィス、ホテル、医療福祉施設など、
さまざまな空間で使われるインテリア素材を提供し、人々が空間をデザインするよろこびを届けてきました。
単にインテリア素材を供給するのではなく、人々がそのインテリア素材を使い、デザインし、
その空間で楽しみ、安らぎを得ること。
それがサンゲツの社会での役割と考え「Joy of Design デザインするよろこびを」をブランドコンセプトに掲げ、
豊かな生活文化の創造を目指しています。

その企業活動の一環として、2017年に『サンゲツ壁紙デザインアワード』を立ち上げました。
サンゲツとともに新しいデザインの価値を創り出していきましょう。

リリーステキストより

募集対象:壁紙

テーマ:Joy of Design

課題
壁紙は単体で成立するものではなく、壁面や天井面、間仕切り面などに貼ることで、初めて壁紙としての役割を果たします。そして建築形状、素材、色、光、時間など、さまざまな要素と関わりながら、そこに存在する「人」や「空間」に影響を与えます。
季節のうつろいを感じるリビング、気持ちが前向きになるスタッフルーム、コミュニケーションが豊かになるワークスペース。壁紙ひとつで、居心地をつくることも、人々の表情を変えることもできます。

『Joy of Design』をテーマに「壁紙」というプロダクトの特性をふまえ、
「壁紙がそこに集う人と紡ぐストーリー」を考え、壁紙をデザインしてください。

リリーステキストより
大野力 / sinatoによる、東京・新宿区の、JR新宿駅前のロータリーを再整備した広場「Shinjuku Station East Square」。アーティスト松山智一の彫刻と円形テーブル等の関係性でこの場所固有の体験や居心地をつくる
大野力 / sinatoによる、東京・新宿区の、JR新宿駅前のロータリーを再整備した広場「Shinjuku Station East Square」。アーティスト松山智一の彫刻と円形テーブル等の関係性でこの場所固有の体験や居心地をつくる photo©太田拓実
大野力 / sinatoによる、東京・新宿区の、JR新宿駅前のロータリーを再整備した広場「Shinjuku Station East Square」。アーティスト松山智一の彫刻と円形テーブル等の関係性でこの場所固有の体験や居心地をつくる photo©太田拓実
大野力 / sinatoによる、東京・新宿区の、JR新宿駅前のロータリーを再整備した広場「Shinjuku Station East Square」。アーティスト松山智一の彫刻と円形テーブル等の関係性でこの場所固有の体験や居心地をつくる photo©太田拓実

大野力 / sinatoが設計した、東京・新宿区の、JR新宿駅前のロータリーを再整備した広場「Shinjuku Station East Square」です。アーティスト松山智一の彫刻と円形テーブル等の関係性でこの場所固有の体験や居心地をつくることを目指しました。

ニューヨークを拠点に活動するアーティストの松山智一氏と共に、JR新宿駅前のロータリーをパブリックアートのある広場として再整備した。

元々ロータリーには直下にある地下街の為の排煙塔が設置されており、通行人が立ち入らぬよう柵で囲われていたが、その排煙性能を損なわずに、道路交通上の安全性や地域の方の要望を満たす新たな居場所をどうつくるか、またそこにアートをどう共存させるかが主題となった。

建築家によるテキストより

僕らは既存の排煙塔を解体し、松山氏による高さ7mを超える彫刻の台座を兼ねた巨大な円形テーブルを設置することにした。テーブルには新たな排煙機構を設け、彫刻を支持するのに必要な構造を備えた。

建築家によるテキストより

テーブルの席に着く人々は、自ずと中央に立つ彫刻と至近距離で向き合うこととなる。また座る位置によって彫刻は姿を変え、その日の天気や時間帯によっても異なる表情を見せる。つまりテーブルは人々の滞留を促すストリートファニチャーであると同時に、人々と彫刻を繋ぐ体験装置でもあるのだ。

建築家によるテキストより
富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioによる、東京・品川区の住宅「天気とくらすイエ」。散歩道を建築内に引き込むことで、季節や時間によってうつろい続ける公園的な環境を意図
富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioによる、東京・品川区の住宅「天気とくらすイエ」。散歩道を建築内に引き込むことで、季節や時間によってうつろい続ける公園的な環境を意図 photo©高木康広(yasuhiro takagi)
富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioによる、東京・品川区の住宅「天気とくらすイエ」。散歩道を建築内に引き込むことで、季節や時間によってうつろい続ける公園的な環境を意図 photo©高木康広(yasuhiro takagi)
富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioによる、東京・品川区の住宅「天気とくらすイエ」。散歩道を建築内に引き込むことで、季節や時間によってうつろい続ける公園的な環境を意図 photo©高木康広(yasuhiro takagi)

富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioが設計した、東京・品川区の住宅「天気とくらすイエ」です。散歩道を建築内に引き込むことで、季節や時間によってうつろい続ける公園的な環境を意図しました。

公園を散歩していると、その日の天気、季節、時間によってうつろい続けていく空間を感じながら、その時々に応じて居場所をみつけ、過ごし方を変えていく。そんな公園と散歩道のような住宅の提案。

建築家によるテキストより

敷地は東京の小さな住宅街の一角。周りには大きな公園と小さな公園、それを結ぶ長い散歩道がある。この公園と散歩道は周りの住宅街に溶け込みながら、ここにしかない環境をつくり出していた。
そこで、目の前にある散歩道をゆるやかに建物全体へと引き込んでゆくことにした。

建築家によるテキストより

この道は、周辺環境と家をつなぎながら、どこまでが都市で、どこまでが家なのかを曖昧にしてゆく。散歩をしていると現れる坂道や広場のように、形と勾配が全て違う階段と様々な大きさの空間を配置することで建物全体の空間をゆるやかにつなげている。

建築家によるテキストより
設計者・施工者を対象とした“無料”オンラインセミナー「『今』中大規模木造に取り組むべき理由と、その『取り組み方』」が、木構造デザインの主催で開催
設計者・施工者を対象とした“無料”オンラインセミナー「『今』中大規模木造に取り組むべき理由と、その『取り組み方』」が、木構造デザインの主催で開催

設計者・施工者を対象とした“無料”オンラインセミナー「『今』中大規模木造に取り組むべき理由と、その『取り組み方』」が、木構造デザインの主催で開催されます。開催日時は2021年8月4日(水)13:00~14:00です。こちらのページからの事前申し込みが必要です。【ap・ad】

年々低下する新築住宅着工戸数。

低迷する住宅業界とは対照的に、政策の後押しや木造技術の発展によって広がりを見せる非住宅の中大規模木造建築業界。

今まで住宅やRC造・鉄骨造を主に取り組んでいた設計事務所・建築会社は、今選択を迫られています。

しかし、大規模木造建築への取り組み方が分からないというのも事実です。

本セミナーでは、中大規模木造建築業界を取り巻く現状から、その具体的に取り組む際のポイントまで解説します。

内容の一部を紹介すると・・・

■なぜ、中大規模木造が注目されているのか?
■500㎡を超えると一気に木造化率が低下
■非住宅で失敗しない5つのポイントとは?
■戸建住宅以外の事業へ参入するには?

以上は、セミナーのほんの一部の内容です。
ぜひ、奮ってお申込みください。

トラフ建築設計事務所による、愛知の、商業施設内のスキンケアブランドの店舗「Aesop 名古屋高島屋ゲートタワーモール」
トラフ建築設計事務所による、愛知の、商業施設内のスキンケアブランドの店舗「Aesop 名古屋高島屋ゲートタワーモール」 photo courtesy of Aesop
トラフ建築設計事務所による、愛知の、商業施設内のスキンケアブランドの店舗「Aesop 名古屋高島屋ゲートタワーモール」 photo courtesy of Aesop
トラフ建築設計事務所による、愛知の、商業施設内のスキンケアブランドの店舗「Aesop 名古屋高島屋ゲートタワーモール」 photo courtesy of Aesop

トラフ建築設計事務所が設計した、愛知の、商業施設内のスキンケアブランドの店舗「Aesop 名古屋高島屋ゲートタワーモール」です。店舗の公式ページはこちら

オーストラリアのスキンケアブランド イソップの、名古屋高島屋ゲートタワーモール店の内装計画。同フロアの既存店舗が、より大きな区画へとリロケーションする。

建築家によるテキストより

木の無垢材としての量感と撫でたくなるような質感を表出する、温かみのあるマテリアルを選択し、愛知県を拠点とする日本最大の木製家具メーカー、カリモク家具との協業を検討した。カリモクにはAesop 渋谷店(2018)、Aesop ニュウマン横浜店(2020)でも木での製作を依頼しているが、本計画では木の量感を表現するという新たな取り組みで協働している。

建築家によるテキストより

中央のシンク、ポスカウンター、大小のベンチ、ペンダントライトや商品棚には国産クルミの集成材を使い、無垢の木を削り出したような丸みを帯びた彫刻的なボリュームを感じさせる。くすんだピンク色の壁面は木と調和し、ステンレスのシンクが中央で輝いている。足元に敷かれたコーヒー色のカシミアカーペットが訪れた人を柔らかく迎え入れる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 写真家Gottinghamの撮影・制作マネジメント等を行う「Studio Xxingham株式会社」が、プロダクションマネジャー(正社員)を募集中
【ap job更新】 写真家Gottinghamの撮影・制作マネジメント等を行う「Studio Xxingham株式会社」が、プロダクションマネジャー(正社員)を募集中
【ap job更新】 写真家Gottinghamの撮影・制作マネジメント等を行う「Studio Xxingham株式会社」が、プロダクションマネジャー(正社員)を募集中Installation view, Public Collection, The Campus, Tokyo, Japan, 2021. Artwork︎️s © ︎Gottingham. Photo: Studio Xxtingham

写真家Gottinghamの撮影・制作マネジメント等を行う「Studio Xxingham株式会社」の、プロダクションマネジャー(正社員)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

Studio Xxingham株式会社は、写真家Gottinghamの撮影・制作マネジメントと著作権の管理・運用を行う法人です。2021年に10期目を迎え、新たなフェーズへと前進するため商号を株式会社ゴッティンガムから変更しました。

写真家Gottinghamは、これまで美術館、博物館、行政、学会、研究開発機関、メーカー、ファッションブランド、建築設計事務所、デザイン事務所、広告代理店、出版社等との協働のもとに撮影を行ってきました。様々な分野に画像のライセンスを提供する一方で、そのプリントはコレクションへ。その協働の仕組みは、写真家Gottinghamの表現と不可分です。協働=「コラボレーション/コミッション」のあり方を提示する写真家の実践は、Studio Xxingham株式会社の活動に支えられています。

この度、Studio Xxingham株式会社は、写真家Gottinghamによるオリジナルプリントの展示機会の増加に伴い、以下の職種で正社員を募集いたします。

募集する職種は、多岐にわたる業務をサポートいただくポジションです。プロトタイピングを志向するチーム環境なので、マネジメントやレタッチの実務未経験者でも会社と個人の成長を意識しながら業務に取り組んでいただけます。美術、写真、デザインの領域境界に関心の高い方や、作家と伴走するのが好きな方、第一線の専門家たちと現場でコミュニケーションを取りたい方、感性と論理性を大切にしたい方、知識と技術を両方磨きたい方などにおすすめです。

業務内容には、写真作品に関するフレームや展示の設計なども含まれます。ですので、建築学科等でで学んだり、設計事務所等に勤務経験がある方で、写真を含むその他のクリエ―ション分野に飛び込んでみたい方も適していると思います。

Gottinghamの建築に関わる作品はこちらでも閲覧できます。
https://architecturephoto.net/tag/gottingham/

皆様のご応募をお待ちしております。

クリスチャン・ケレツが計画を進めている、バーレーン・ムハッラクの、4つの駐車場「Multistory Parking for the Pearl Path」。柱と曲面スラブで構成された建築で、駐車機能に加え都市の公共空間としての役割も担う
クリスチャン・ケレツが計画を進めている、バーレーン・ムハッラクの、4つの駐車場「Multistory Parking for the Pearl Path」。柱と曲面スラブで構成された建築で、駐車機能に加え都市の公共空間としての役割も担う image©Christian Kerez
クリスチャン・ケレツが計画を進めている、バーレーン・ムハッラクの、4つの駐車場「Multistory Parking for the Pearl Path」。柱と曲面スラブで構成された建築で、駐車機能に加え都市の公共空間としての役割も担うPLOT D / 東立面図。 photo©Christian Kerez
クリスチャン・ケレツが計画を進めている、バーレーン・ムハッラクの、4つの駐車場「Multistory Parking for the Pearl Path」。柱と曲面スラブで構成された建築で、駐車機能に加え都市の公共空間としての役割も担うPLOT D / 模型1:200。 photo©Christian Kerez

スイスの建築家のクリスチャン・ケレツが計画を進めている、バーレーン・ムハッラクの、4つの駐車場「Multistory Parking for the Pearl Path」です。柱と曲面スラブで構成された建築で、駐車機能に加え都市の公共空間としての役割も担います。2022年の完成を予定。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

このプロジェクトは、柱とスラブの非常に基本的な構造で構成されています。スラブは1つまたは複数のシェルの形に作られています。床と天井は、凹面から凸面へと変化する一連の空間を作り出しています。建物全体でスラブは互いに接しており、スロープの追加要素なしに、あるレベルから別のレベルへと連続的に到達できるようになっています。スラブの幾何学的な変化は、駐車場を上り下りする際に、スラブが高いところから低いところへ、凹面から凸面へ、そして内部に広がる空間から外部に広がる空間へと、常に変化する空間体験を提供します。
駐車場は、都市の中のパブリックスペースとして理解されています。ムハッラクの旧市街にある4つの構造物は、バーレーンの文化・国家遺産省による「パール・パス・プロジェクト」の一部です。このインフラプロジェクトは、既存の密集した都市構造の中に大きなオープンスペースを作り出すものです。その大きなスケールと刻々と変化するフォルムは、歴史的な街の中心部に新たな空間の質を与えています。異なる場所に配置された4つの構造体は、それぞれの立地条件に応じて、同じ空間コンセプトを異なる方法で踏襲しています。パーキングは車のための隠れ家的な倉庫ではなく、街の上下にあるドライブウェイを開放的に体験できる場所です。パーキングは、可能性と有用なものを持つ現代から、国家遺産である住宅群の修復・保存へとつながるものです。

富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioによる、東京・千代田区の「神保町の古書店」
富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioによる、東京・千代田区の「神保町の古書店」 photo©名畑碧哉
富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioによる、東京・千代田区の「神保町の古書店」 photo©名畑碧哉
富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioによる、東京・千代田区の「神保町の古書店」 photo©名畑碧哉

富永哲史+小野里紗+名畑碧哉 / n o t architects studioが設計した、東京・千代田区の「神保町の古書店」です。

神保町靖国通りに面したビルの1階に入る古書店である。

建築家によるテキストより

クライアントは元々このビルで洋書の古書店を営んでいたが、他4人の共同オーナーと古書のセレクトショップとしてリニューアルオープンする事となった。それぞれのオーナーが取り扱う古書は洋書から和本、浮世絵や掛け軸、巻物など様々な種類があるためそれらの古書が自由に配置できる空間が求められた。

建築家によるテキストより

提案は一枚の長い壁である。
この長い壁は曲線を描き店内にさまざまな居場所を生み出しながら外へ伸び、ビルをくるんでいる。壁には小さなホゾ穴が等間隔に設けられており、その穴を利用してその時々に合わせて棚を設置し商品を配置してゆく。パラパラと棚を置き洋書と和本を混ぜ合わせながら置いたり、棚を繋げることで巻物を置ける長い棚になったり、棚を取り払うことで壁一面に掛け軸を掛けられたりする。

建築家によるテキストより
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、長野・東御市の、既存の農業用プレハブ倉庫を改修した美容室「miike」。安定した地域コミュニティの中に新たなプログラムを計画する際の方法として再利用を選択
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、長野・東御市の、既存の農業用プレハブ倉庫を改修した美容室「miike」。安定した地域コミュニティの中に新たなプログラムを計画する際の方法として再利用を選択 photo©千葉顕弥
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、長野・東御市の、既存の農業用プレハブ倉庫を改修した美容室「miike」。安定した地域コミュニティの中に新たなプログラムを計画する際の方法として再利用を選択 photo©千葉顕弥
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、長野・東御市の、既存の農業用プレハブ倉庫を改修した美容室「miike」。安定した地域コミュニティの中に新たなプログラムを計画する際の方法として再利用を選択既存建物。 photo©千葉顕弥
井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、長野・東御市の、既存の農業用プレハブ倉庫を改修した美容室「miike」。安定した地域コミュニティの中に新たなプログラムを計画する際の方法として再利用を選択既存建物。 photo©千葉顕弥

井原正揮+井原佳代 / ihrmkが設計した、長野・東御市の、既存の農業用プレハブ倉庫を改修した美容室「miike」です。安定した地域コミュニティの中に新たなプログラムを計画する際の方法として再利用を選択しています。店舗の公式サイトはこちら

浅間山麓の田園に建てられた農業用のプレハブ倉庫を、東京で美容師として15年以上の経験のあるクライアント夫婦がUターンで新しく開店する(写真スタジオを併設した)美容院へと再利用する計画である。

建築家によるテキストより

敷地は小さな鳥居から持ち主の居なくなった古い神社へ上る細い参道を兼ねた農道の途中で、東御の町や八ヶ岳連峰を見下ろす豊かな眺望の中にあった。周囲には同じようなプレハブ倉庫が点々と建ち田園の風景を形作っていた。
ある程度安定した地域コミュニティの中に新たなプログラムを計画する際、地域の文脈へどのように滑り込ませるか。プレハブ倉庫はこの地域の人々にとっては日常であるが、私たちはこの風景を田園の建築様式の一つと捉え、25年以上建ち続けるこの建物を再利用することとした。

建築家によるテキストより

既存のプレハブ倉庫は間口10m 奥行6m ほどの平面で、シャッターによって全開放できる開口部は目の前に広がる南側農地に面し、他の3面は鋼製胴縁下地にガルバリウムの角波鋼板で覆われ、床は土間コンクリートで、農業用の倉庫という機能のために設えられた簡素な建物であった。
ここでは単に外壁を支える下地であった胴縁を窓や壁、家具のデザインコードとした。窓は胴縁や柱の間隔によって寸法を決めて外壁をくり抜き、壁や家具には胴縁と同じ高さや幅を持つ白いラインで構成することで、既存の胴縁に新たな意味を与えていった。

建築家によるテキストより

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