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二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」 photo©水崎浩志

二俣公一 / ケース・リアルが設計した、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」です。

目の前に一級河川を臨む敷地での木造住居の計画。
川は勾配が非常に小さく流れが緩やかで、施主はこの川を眺められるような住まいを望んでいた。

また一方でこの河川には洪水など水害の歴史があり、私たちはこれらを考慮した上で計画を進める必要があった。そこでまず、住居の機能配置としては1階に倉庫や水回りなどを、2階に寝室やリビングダイニング、テラスといった機能を設け、水害時の安全を確保しながら平常時に景色の良さを感じられる住まいを考えた。

そしてテラスから景色を眺められることはもちろん、ダイニングテーブルの向かいにも大きな開口部を設け、生活の中心に川の風景があるような構成とした。2階上部には、一日を通して安定した光を取り入れられるよう北側にハイサイドライトを計画。さらに自然光の入射部分を深さのある断面形状とすることで、上部から滲み出るような、柔らかな光を取り入れることを意識した。

建築家によるテキストより
吉村靖孝による論考「動物の住まい考──ピッグシティからチキンビレジへ」。研究室で取り組んだ養鶏施設の写真も掲載

吉村靖孝による論考「動物の住まい考──ピッグシティからチキンビレジへ」が、LIXILのウェブサイトに掲載されています。研究室で取り組んだ養鶏施設の写真と画像も5枚掲載されています。

こちらはtwitterに投稿された養鶏施設の写真。

【ap job更新】 株式会社SHDLが、広島で働くスタッフを募集中
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株式会社SHDLの、広島で働くスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

広島で共に働いてくれるスタッフを募集しています。

住宅設計が主な業務となりますが、独立に必要な全ての業務に関わることができます。
小さな事務所のため少人数での業務となりますが、挑戦的で実直な設計を心掛けています。

OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁による、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」。写真家 大竹央祐による、改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介
OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁による、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」。写真家 大竹央祐による、改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介 photo©大竹央祐
OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁による、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」。写真家 大竹央祐による、改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介 photo©大竹央祐
OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁による、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」。写真家 大竹央祐による、改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介 photo©大竹央祐

OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁が設計した、大阪市の、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」です。写真家の大竹央祐が撮り下ろした、建築の改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介します。

建築家によるテキストより

様々な環境がひとつながりとなった空間の中で、日々考え、選択しながら住まう住居としました。

両隣と壁を共有しているため1階がとても暗く、50㎡程度しかない長屋に対して、床にいくつもの孔をあけ、立体的な広がりをつくっています。一部床が必要な箇所もルーバーにすることで面積と明るさを確保しています。
北側のファサードは、人通りが比較的少ない私道を内部まで引き込むような形で新たに大きな開口を設けました。小さな住宅ですが、住まい手の領域をまちにまで拡大するような感覚をつくりだしています。

全てを更新するのでも、 0か100で手を入れるのでもなく、既存と新たに手を加えたものがグラデーション上になるように検討していきました。既存の量産品クロス、ラワン合板、自分たちで施工したセラミックタイルや珪藻土、サイディングなど、いろいろな仕上げを試して小さいながらも情報量の多い空間とし、領域ごとの場所性を感じられる設えにしています。

建築家によるテキストより

写真家によるテキストより

この〈毛馬の住宅〉の設計者であり、施主でもある建築家の太田さん(OSTR)とは、彼が設計し運営している〈本庄西の現場〉というシェアオフィスで仕事場を共にしている。

その太田さんがこの物件を購入し改修をして住むというお話を伺ったとき、以前から建築が出来上がるまでの過程を見て建築について勉強したいと考えていたことに加え、工事中の現場風景に対して魅力を感じていたこともあり、建物の既存状態から竣工までの期間を通して撮影させてもらうことにした。

既存建物である長屋は丁寧に暮らされていた痕跡があり、照明のない空間に差し込む純粋な光は、どこか懐かしい当時の風景を感じさせた。
この風景がどのように変わっていくのか、その変化を撮っていくことで竣工時の撮影にどのような変化が起こるのか。

写真家によるテキストより
SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」。妹島と西沢のインタビュー動画も掲載
SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」。妹島と西沢のインタビュー動画も掲載Image of the Sydney Modern Project as produced by Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa / SANAA © Art Gallery of New South Wales, 2021
SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」。妹島と西沢のインタビュー動画も掲載Image of the Sydney Modern Project as produced by Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa / SANAA © Art Gallery of New South Wales, 2018
SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」。妹島と西沢のインタビュー動画も掲載Image of the Sydney Modern Project as produced by Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa / SANAA © Art Gallery of New South Wales, 2021

SANAAの設計で2022年末の完成を目指して建設が進められている、オーストラリア・シドニーの、ニューサウスウェールズ美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」です。妹島と西沢のインタビュー動画も掲載します。プロジェクトの公式サイトはこちら

こちらは、建築家によるステートメントの翻訳です

ニューサウスウェールズ美術館は、シドニーのドメインパークランドの緩やかな斜面に位置し、王立植物園に隣接してシドニー湾を見渡せる素晴らしい場所にあります。アートギャラリーは、過去100年の間に徐々に成長し、多様化するアートコレクションに対応するために、何度も増築を重ねてきました。シドニー・モダン・プロジェクトは、既存のギャラリーの建物の北側、いくつかの重要な経路が交差する場所に、独立した新しい建物を建設します。歩行者はこの場所を通って街を行き来し、車は眼下の高速道路を走っています。

敷地内の地形は多様です。港からアートギャラリーロードまでは20メートルほどの高さがあり、そこにギャラリーの正面玄関があります。ギャラリーに隣接しているのは、ギャラリーとボタニック・ガーデンをつなぐ陸橋、敷地の最下層には、第二次世界大戦中に使用されていた2つの廃油タンクがあります。これらのタンク、道路、そして陸橋は、すべてシドニーの歴史の一部です。

新しい建物は、様々なサイズのパヴィリオンとギャラリーのボリュームで構成されており、これらの要素を軽やかに乗り越えています。低い屋根は、既存の重要な樹木、視線、そして敷地の輪郭を維持するために、この地形に沿って緩やかに変化しています。

既存のギャラリー棟と新しいギャラリー棟をつなぐのは、市民のための広場である「ウェルカムプラザ」です。この広場は、多くの活動が同時に展開できる大きなオープンスペースです。来場者や学校のグループが気軽に集まり、新しい人と出会い、ギャラリーを訪れる準備ができる空間をイメージしています。エントランスパヴィリオンの中からは、アトリウムを見下ろすことができ、その先にはアートやアクティビティ、ランドスケープが垣間見えます。

展示スペースは、建物のさまざまなレベルに広がっています。エントランス階には、アボリジニとトレス海峡諸島民のギャラリーがあり、既存の建物に面したガラス張りの壁と、港の景色が見える窓があります。最下層には、南側の石油タンクが保存されており、主要なアート作品を収めることができます。来場者は、敷地内をゆっくりと下っていき、港に近づいていきます。

中央の3つの屋根はアクセス可能で、テラスを繋ぎ、周囲を見渡せるようになっています。屋内外の回遊性は、既存の地形と共鳴する有機的な経路に沿っています。アートと敷地の地形、そして周囲の景観を融合させることで、シドニーならではのギャラリー体験を実現したいと考えています。

小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・中央区の、タワーマンションの一住戸の部分改修「勝どきの2枚壁」。商品化された住戸をパーソナライズする試み
小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・中央区の、タワーマンションの一住戸の部分改修「勝どきの2枚壁」。商品化された住戸をパーソナライズする試み photo©三嶋一路
小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・中央区の、タワーマンションの一住戸の部分改修「勝どきの2枚壁」。商品化された住戸をパーソナライズする試み photo©三嶋一路
小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・中央区の、タワーマンションの一住戸の部分改修「勝どきの2枚壁」。商品化された住戸をパーソナライズする試み photo©三嶋一路

小野寺匠吾建築設計事務所が設計した、東京・中央区の、タワーマンションの一住戸の部分改修「勝どきの2枚壁」です。商品化された住戸をパーソナライズする試みが行われています。この小野寺の試みは、こちらのページに掲載された「リノベーションからパーソナライゼーションへ」という論考にも説明されています。

東京にあるタワーマンションの部分改修プロジェクトである。

30代前半の友人夫婦が購入した自宅だが、収納が少なく物が家中に溢れてしまっていることに悩んでいた。相談を受けて、とりあえず室内を拝見したところ、単なる収納の問題だけでなく、機械的に小さく区分けされた居室によって体感空間が狭く暗く感じられ、タワーマンションから得られるせっかくの東京の眺望もそのポテンシャルを活かしきれていない印象を受けた。

そこで、まずはこの家の中で大きな隔たりを作っていると感じた寝室とリビングの壁を解体し、2つの部屋をつなぐ穴を開けるのはどうかという提案をした。この開口は、リビングやキッチンからもっと広がりを感じられるように、隣の部屋の窓の景色が見えるように意図したものである。

建築家によるテキストより

その際に、単に開口部付きの壁を挿入するのではなく、壁を分厚くしていくことで、そこに収納機能を持たせることにした。そうすることで斜めの奥行をもつことになった開口部は、キッチンから窓の外の景色へと視線を通し、寝室とリビングを緩やかに繋げながら、収納機能を確保することができる。

建築家によるテキストより

この計画では、2枚の壁という一つの仕掛けが挿入されることによって空間や生活に変化を与え個性を生み出すことを目指した。斜めの開口があいた分厚い壁は、眺望のバリエーションを増やすだけでなく、部屋同士のつながりや家全体の明るさを確保し、住まい手の新しいコミュニケーションをデザインしている。

建築家によるテキストより
長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ユタ州の別荘「パウダーマウンテンのシャレー」
長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ユタ州の別荘「パウダーマウンテンのシャレー」 photoMelissa Kelsey
長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ユタ州の別荘「パウダーマウンテンのシャレー」 photo©Melissa Kelsey
長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ユタ州の別荘「パウダーマウンテンのシャレー」 photo©Melissa Kelsey

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、アメリカ・ユタ州の別荘「パウダーマウンテンのシャレー」です。

アメリカユタ州のパウダーマウンテン自然公園内に建つシャレー。

南北に広がる緩やかな斜面の頂点をやや北に越したところに建つ。ただ、その距離はほんのわずかで2階からは南側の眺望も楽しめ、ちょうど南側に広がる無数のシャレー郡の北端に位置する。つまり、町ともスキー場とも接し、北側の雄大な眺望を得られる絶好の場所と言える。

スキーを楽しみ、小休憩でコースから脇にそれ敷地の南からアクセスし、ガレージにそのままスキーウェアやスキーをおいて乾かし、同階にあるシャワーで一浴びし、ベッドルームで着替え、上階に上がる。

上がった先には先ほど記載した北側の雄大な眺望を前にし、斜線で切られ生まれたバルコニーが広がる。その他そのフロアにはキッチン、ダイニング、リビングとあり、スキーで疲れた体をその眺望と美味しいご飯や飲み物で癒やし、団欒を楽しむ。

建築家によるテキストより
齋藤隆太郎 / DOG+高栄智史による、東京・新宿区の設計者自身のオフィス「街に寄り添う設計事務所」
齋藤隆太郎 / DOG+高栄智史による、東京・新宿区の設計者自身のオフィス「街に寄り添う設計事務所」 photo©中山保寛
齋藤隆太郎 / DOG+高栄智史による、東京・新宿区の設計者自身のオフィス「街に寄り添う設計事務所」 photo©中山保寛
齋藤隆太郎 / DOG+高栄智史による、東京・新宿区の設計者自身のオフィス「街に寄り添う設計事務所」 photo©中山保寛

齋藤隆太郎 / DOG高栄智史 / 高栄智史 | 建築設計 / 写真撮影が設計した、東京・新宿区の設計者自身のオフィス「街に寄り添う設計事務所」です。

DOG一級建築士事務所の新拠点計画である。
JR東中野駅から徒歩6分に位置し、神田川や柏木公園など緑豊かな環境にある。東中野からの急坂を下ると、新事務所までは商店街が続く。まさに駅周辺の喧噪と閑静な住宅街を結ぶリニアなパブリックスペースとして捉えられる。

注目したことは、立ち話をしている人は多いが、ゆっくりと座って話せるようなカフェもないし、そうした街の余白のような場所が整っていないという点である。そこで私たちの設計事務所は、ただ執務をするだけでなく、街に対して「寄り添う」姿勢をとることにした。

この「寄り添う」ということは、決して街に対して積極的に「開く」ことではない。あくまでも控えめに開きながら、プライベートも確保し、ファサードから500ミリの幅で「井戸端会議」ができるベンチを設け、ギャラリー兼打ち合わせスペースと隣り合わせることで、街と設計事務所の「程良い関係」をつくりあげることにした。

建築家によるテキストより
MADの設計で完成した、中国・海口市の図書館「Cloudscape of Haikou」の動画 【ap job更新】 ワークライフバランスを重視し、VR等の技術で設計合理化を進める「矢野青山建築設計事務所」が、愛媛での設計スタッフ(正社員)を募集中
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ワークライフバランスを重視し、VR等の技術で設計合理化を進める「矢野青山建築設計事務所」の、愛媛での設計スタッフ(正社員)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

矢野青山建築設計事務所では、設計スタッフを募集します。

私達は愛媛県松山市(5名)と東京(1名)を拠点とした設計事務所で、戸建て住宅から集合住宅・商業施設・医療施設・福祉施設など幅広いプロジェクトが進行しています。

代表の矢野寿洋は東京大学大学院修士課程を修了後、新居千秋都市建築設計にて公共文化施設を複数担当した後、事務所を開設しました。並行して東京大学生産技術研究所で特任研究員を兼務し、キャンパス計画・教育・研究に取り組みました。J.spot今治(http://architecturephoto.net/71122/)や八丈島おじゃれホールが代表作品です。

コロナによって、地方を拠点に設計活動することのメリットが大きく、デメリットが小さくなりました。地方を拠点とすることで、プロジェクトに対し設計の前段階である基本計画からオープン後まで継続的に丁寧に関わることができます。設計者にとってメディアへの露出や話題性も重要ですが、実際の使われ方や課題と真摯に向き合い、そこで得られた知見と実績を活かして全国の様々なプロジェクトに挑戦していくことに可能性と意義があると考えます。ワークライフバランスを重視し、デザインを探求しながらも、様々な合理化によって勤務時間を短縮していきたいと思っています。

幅広い建物の設計に様々なチャレンジをしながら実務経験できるのが最大の特徴です。また、釜石市民会館プロポーザル(優秀賞)・愛媛県歯科医師会館プロポーザル(最優秀賞)・愛媛県南予森林組合事務所(優秀賞)など、プロポーザルに挑戦し続けています。また、UE4でOculusQuest用アプリを作成し全てのプロジェクトでVRを作成しています。計画段階で、建物の中を自分の足で自由に歩き回る体験は新鮮で、クライアントに対しての満足度はもちろん、設計手法も変革されてくように感じます。スケール切替やマテリアル変更、表示レイヤー切り替えなどの独自機能をプロジェクト毎に実装しています。手描きや模型などのアナログな手法とデジタルツールを場面に応じて最適な組み合わせを探求する環境で働くことは、将来独立する際にも役立つ経験が積めると思います。

事務所のある和光会館は幼稚園だった建物をコンバージョンした建物で、複数の設計事務所や小劇場の入った施設です。松山城のすぐ脇にある賑わいのある場所に位置しており、自然といろいろなコミュニティに加わることができると思います。大学で取り組んだ研究(都市解析)の実践にも取り組んでいるので、実務を学びながらアカデミックな探求を続けたいという方にもよいと思います。最近では、plateauのデータを使って面白いことができないか模索してます。

芦沢啓治建築設計事務所の内装デザインによる、東京・渋谷区の「ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ」
芦沢啓治建築設計事務所の内装デザインによる、東京・渋谷区の「ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ」 photo©Ben Richards
芦沢啓治建築設計事務所の内装デザインによる、東京・渋谷区の「ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ」 photo©Ben Richards
芦沢啓治建築設計事務所の内装デザインによる、東京・渋谷区の「ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ」 photo©Ben Richards

芦沢啓治建築設計事務所の内装デザインによる、東京・渋谷区の「ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ」です。建築設計は日建設計が手掛けています。店舗の場所はこちら。お店の開店は2021年4月28日より。

渋谷駅から代々木公園に向かって歩く公園通りから一本入った場所にある渋谷区が有する北谷公園。
その北谷公園内に唯一存在する商業施設であるBlue Bottle Coffee Shibuya Cafeのインテリアデザインプロジェクトである。

建築家によるテキストより

公園を通り抜け、石巻工房製のベンチでゆったりとコーヒーを楽しむ人たちを横目に通り過ぎ、メインエントランスを入ると、キッチンをおおらかに、また弧を描くようにタイル張りの カウンターが囲む。このタイルは今回公園とカフェを、そして1階と2階のインテリアをつなぐ役割として選定したもので、ロンドンの建材メーカーDzekとプロダクトデザイン・スタジオFormafantasmaが開発したタイルである。

建築家によるテキストより

また、2階にはカーテンで区切ることのできる床のレベルを落としたソファエリア、楕円形のダイニングテーブル、図書館のようなライトで手元を優しく照らしてくれるハイテーブルに加え、タイルによる大きなローテーブルを囲んだソファエリアと、多様なシチュエーションで各々の楽しみ方を模索してもらえるように計画した。

建築家によるテキストより
ネリ&フーによる、中国・秦皇島市のアート施設「Aranya Art Center」。海辺リゾートに位置し、地域住民の為の中庭スペースを内包
ネリ&フーによる、中国・秦皇島市のアート施設「Aranya Art Center」。海辺リゾートに位置し、地域住民の為の中庭スペースを内包 photo©Pedro Pegenaute
ネリ&フーによる、中国・秦皇島市のアート施設「Aranya Art Center」。海辺リゾートに位置し、地域住民の為の中庭スペースを内包 photo©Pedro Pegenaute
ネリ&フーによる、中国・秦皇島市のアート施設「Aranya Art Center」。海辺リゾートに位置し、地域住民の為の中庭スペースを内包 photo©Pedro Pegenaute

ネリ&フーが設計した、中国・秦皇島市のアート施設「Aranya Art Center」です。海辺リゾートに位置し、地域住民の為の共同スペースとなる中庭を内包した建築です。

以下は、建築家によるテキストの翻訳

啓発的なディベロッパーであるAranyaが、海辺のリゾートコミュニティ内に位置するアートセンターの設計をネリ&フーに依頼したとき、ネリ&フーは、アートのためのスペースと共同スペースの概念に疑問を投げかける機会を得ました。アートセンターというストレートな表現にもかかわらず、アランヤはコミュニティとして、環境との一体感という精神的なライフスタイル思想を強く打ち出しています。そのため、デザインスキームは、センターで展示される展覧会と同様に、住民のための共同スペースである内部の中庭を重視しています。

建物のデザインは、夏には青く穏やかで、冬には砕けた氷のような四季折々の海からインスピレーションを得て、水の自然の素晴らしさをその中核に据えようとしています。敷地面積を最大限に活用しながら、中央部は純粋な円錐形にし、底部には階段状の円形劇場を設けています。中央のヴォイドスペースは、様々な方法で再構成して使用することができます。水が満たされているときは水景として、水が抜かれているときは機能的なパフォーマンスや集いの場として使用することができます。上の展示ギャラリーは、パブリックスペースとの融合の恩恵を受けていますが、このプロジェクトを単なる展示の場ではなく、共有の場にもしています。

厚みのある建物のボリュームの中には、いくつかの連動したスペースがあり、訪問者はその中を自由に歩き回り、ゆっくりと上昇し、内側と外側の両方に向けられた景色の中で、演出された旅を楽しむことができます。ギャラリーはアートを楽しむための空間です。このプロジェクトも同様で、すべてのスペースに螺旋状の道が設けられており、もっと見たいという欲求に駆られて先に進むことができます。カフェ、多目的ギャラリー、屋外円形劇場から始まり、5つの異なるギャラリーを経て、360度眼下に広がるルーフトップへと続きます。

この建物のファサードと素材感は、骨材を使用したものと使用していないものがあり、重厚感があり、変化する環境の中でしっかりと存在する岩のようです。滑らかな表面は変化する空を映し出し、成形されたモジュールユニットは一日の中での影の動きを拾い上げます。重厚なファサードのアクセントとなっているブロンズのパーツは、光を受けて各ギャラリーの入り口に注目を集めます。カスタムメイドの照明やディテールが、控えめな色調に複雑なタッチを加えています。夕方になると、オープンモジュールから光が差し込むようになり、この建物は海辺のコミュニティの中心にある宝石のような存在になります。

平田晃久・加藤耕一・曽我部昌史・山田紗子・吉村靖孝が審査した「住宅建築賞2021」の入賞者が発表

平田晃久加藤耕一曽我部昌史山田紗子吉村靖孝が審査した、東京建築士会主催の「住宅建築賞2021」の入賞者が発表されています。入賞した、井原正揮+井原佳代による「はつせ三田」三井嶺による「森の図書館」はアーキテクチャーフォトでも特集記事として扱っています。

「住宅建築賞2021」入賞者発表
この度、本会主催による「住宅建築賞」の受賞が下記の通り決定しましたのでお知らせいたします。

【審査員】
審査員長:平田晃久 審査員:加藤耕一、曽我部昌史、山田紗子、吉村靖孝

<住宅建築賞 金賞>

<住宅建築賞> (受付順)

こちらのPDFには、審査した建築家たちの率直な講評と、応募作品の写真や図面が掲載されたシートが公開されていて読みごたえがあります。

末﨑潤一建築設計事務所+久曽神倫による、愛知の「豊橋の住宅」
末﨑潤一建築設計事務所+久曽神倫による、愛知の「豊橋の住宅」 photo©ITイメージング 土戸雅裕
末﨑潤一建築設計事務所+久曽神倫による、愛知の「豊橋の住宅」 photo©ITイメージング 土戸雅裕
末﨑潤一建築設計事務所+久曽神倫による、愛知の「豊橋の住宅」 photo©ITイメージング 土戸雅裕

末﨑潤一建築設計事務所+久曽神倫が設計した、愛知の「豊橋の住宅」です。

愛知県豊橋市の美術館や運動施設、公園が近傍にある3方を道路に囲まれた敷地に、独立した子供達を送り出した夫婦2人が生活するための住宅を設計するプロジェクトである。

公園へ通じる北側の道路、小学校の通学路になっている西側の道路、住宅へ繋がる東側の道路、3方の道路はそれぞれに人通りが見込まれる為、大きな開口部を道路側に開けるとプライパシーを保つのが難しくなる。そこで、比較的広い敷地を利用して、中庭を持つ建築として計画した。

建築家によるテキストより

中庭を囲む様に廊下を計画し、各部屋を接続している。
リビングやダイニング、キッチンなど家族が利用する部屋は廊下と一体とした計画として広さと明るさを確保した。
中庭に面さない個室は、中庭から採光を得られないため、ハイサイドライトを設け、光を取り入れつつ周辺からの視線はカットする計画とした。また各スペースには低い位置に窓(地窓)を設け、視線を気にすることなく換気が出来る計画とした。

建築家によるテキストより

ロの字の建物に必要なスペースを家型の壁で仕切り、個人的な空間や浴室やトイレなど、閉じるべき所は壁で閉じ、人が集まる場所は中庭と廊下を介し、ひと続きの空間として計画した。中庭を中心としたシームレスな空間はリズムを生み回遊する事が出来る。

建築家によるテキストより
隈研吾による、東京・港区のシェアオフィス「SHARE M-10」の写真

隈研吾のウェブサイトに、東京・港区のシェアオフィス「SHARE M-10」の写真が7枚掲載されています。施設の公式サイトはこちら。入居している建築「MAXPLAN AZABU 10」も隈による設計。

KKAA設計のMAXPLAN AZABU 10(2020)内のシェアオフィス
麻布十番の一の橋交差点という職・住・商の「交差点」、水(渋谷川)と橋の「交差点」にハコ型のオフィスとは対極的な、自由でやわらかい空間が生まれた。
木製のリングを積み重ねた植栽プランターに囲まれた、『森』のようなシェアオフィスを創造した。
豊かな緑と円というジオメトリーは程よい距離感を生み、人と人との自由でフレキシブルな交流を促す。

最も注目を集めたトピックス [期間:2021/4/19-4/25]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/4/19-4/25]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/4/19-4/25)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 2021年日本建築学会賞の各賞が発表。作品賞は、安部良の「島キッチン」、中村拓志・山田憲明の「上勝ゼロ・ウェイストセンター」、西澤徹夫・青木淳の「京都市美術館」が選定
  2. 内藤廣建築設計事務所の建築設計による、奈良市の複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング」。素材と寸法の操作によって歴史的町並みと対話することを意図
  3. 青木淳へのインタビュー。コロナ禍の捉え方から、進行中の競技場、完成した美術館、建築家の仕事の可能性までを語る
  4. 葛島隆之建築設計事務所による、三重・員弁郡の住宅「Rural House」
  5. ビャルケ・インゲルス率いるBIGによる、中国・杭州市の、スマートフォン企業OPPOの研究開発本部「OPPO R&D Headquarters」。オフィス環境への考慮から生まれるアイコニックな形状が特徴的
  6. 石躍健志建築設計事務所による、沖縄・中頭郡の住宅「喜名の家」
  7. 大松俊紀アトリエによる「T-chair」
  8. オラファー・エリアソンによる、バイエラー財団での展覧会「LIFE」の会場写真。レンゾ・ピアノ設計の美術館のガラスを取り除き内外を繋く作品を発表
  9. 今西伴仁 / Atelier tomatoによる、高知・四万十市の、商店街の旧銀行跡地に建つ複合施設「shimanto + terrace はれのば」。地元民間有志が街の為に事業主となり建設
  10. 新居千秋都市建築設計が最優秀者に選ばれた、埼玉・越谷市の「(仮称)緑の森公園保育所」設計プロポの提案書が公開
  11. 妹島和世による、2021年の東京大学入学式での祝辞の全文
  12. ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「州立美術館にて」
  13. 北村直也建築設計事務所による、岐阜市の「岐阜ビルの2階のリノベーション」
  14. 佐藤可士和 / SAMURAIによる、東京・台東区の、くら寿司のグローバル旗艦店「くら寿司浅草ROX店」
  15. ネリ&フーによる椅子「Petit Chair」
  16. 平田晃久が、群馬の「太田西複合拠点公共施設」設計プロポで最優秀者に特定。提案書も公開
  17. アアルトの建築展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」をフォトレポート。世田谷美術館で開催され、原寸大での展示も多数展開
  18. チームラボアーキテクツによる、千葉・流山市の保育園「キッズラボ南流山園」
  19. 佐藤可士和 / SAMURAIによる、東京都世田谷区の、企業のエントランスとスタジオのインテリアデザイン「beauty experience」
  20. 石上純也建築設計事務所による、神奈川・厚木市の「神奈川工科大学KAIT広場」

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