


abanba / 番場俊宏+番場絵里香が設計した、富山の、創業70年の和風旅館のリノベーション「喜代多旅館」です。施設の公式サイトはこちら。
富山県富山市内に建つ創業七十年の和風旅館のリノベーション。
富山市の中心部の歓楽街の外れに立つ喜代多旅館は、宿泊施設としてだけでなく、さまざまなお祝い事の宴会や会合などにも用いられてきました。現在のオーナーである三代目女将は、そうした地元の人も集まる地域の旅館としての機能を引き続きながらも、老朽化に伴う建物のリニューアルに合わせて、現在の多様なニーズに合わせた機能を持った宿泊施設として、また、旅行で訪れた人に富山の魅力を伝えていくことができる場とすることを希望していました。
増築によりRC造とS造が水平方向で混在した状態の既存躯体に、鉄骨による耐震補強を行っています。その結果、内装を撤去する必要のある部屋については、間取りや部屋の機能も含め、大きな変更を行い、それ以外の箇所については、元状態を活かし最低限手を入れるようにすることで、旅館が持っていた雰囲気を残しながら、新たな機能を挿入していくようにしました。










