
槻橋修+ティーハウス建築設計事務所が設計した、東京の住宅「西荻角地の家」です。2014年竣工の作品です。
またティーハウス建築設計事務所のウェブサイトがリニューアルされており作品が多数閲覧できます。
西荻の閑静な住宅街の角地に建つ4人家族の住処。この土地が宅地化される以前、この角地には樹高20mを超えるヒマラヤスギの高木が立ち、近隣の樹木と呼応して、緑豊かな住宅地の景観を織りなしていた。この景観を引き継ぐべく、地上のシンボルツリー(カツラ)と2階テラスの樹木(シマトネリコ)により立体的な緑のヴォリュームを形成し、周囲に住宅が立て込んでいる環境と住処との間に適度なクリアランスを設ける。そこからこの計画はスタートした。
子供達の成長に合わせて親密な〈かぞく〉は刻々と変化する。家の使い方を自由にどんどん変えられることが望ましく、同時にこの土地に新しく参入した〈家族〉としての時間を蓄積し、街の景観に馴染んでいくのがよい。