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ラファエル・モネオが、今年の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞

ラファエル・モネオが、今年の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞しています

ラファエル・モネオが、今年(2017年)の高松宮殿下記念世界文化賞の建築部門を受賞しています。リンク先に経歴と代表作品の画像が掲載されています。2017年10月19日には赤坂の鹿島KIビルにて講演会も行われます(要事前申し込み)

スペインを代表する建築家。その土地の歴史的背景を重視しながら、環境と調和させて都市空間に溶け込む建築物をデザインする。スペイン・メリダの『国立古代ローマ博物館』(1986)で注目される。マドリードの『アトーチャ駅・新駅舎』(1992)、米ロサンゼルスの『天使のマリア大聖堂』(2002)、『プラド美術館新館』(2007)など国内外で多数のプロジェクトを成功させる。プラド美術館では新旧の建物を見事に融合させた。建築物は都市の一部に組み込まれることが重要な意味を持つと考える。自身のスタイルを強調することはないが、洗練されたデザインは作品を特徴づける。ハーバード大学で教鞭を執るなど教育者、理論家としても活躍。二度来日し、日本絵画や寺院などの伝統建築に魅了されたという。1996年プリツカー賞、2003 年王立英国建築家協会ゴールドメダルを受賞。

以下は、受賞に当たってのインタビュー動画。

隈研吾による、宮城の、震災で被害を受けた商店街再生プロジェクト「南三陸さんさん商店街」の写真

隈研吾のウェブサイトに、宮城の、震災で被害を受けた商店街再生プロジェクト「南三陸さんさん商店街」の写真が掲載されています

隈研吾のウェブサイトに、宮城の、震災で被害を受けた商店街再生プロジェクト「南三陸さんさん商店街」の写真が6枚掲載されています。

東日本大震災(2011)で壊滅的被害を受けた南三陸町の2つの商店街(志津川地区、歌津地区)の再生プロジェクト。
10mの盛土によって生まれた新たな地面の上に、かつての商店街が有していた、ヒューマンなにぎわいを再現するために、地元三陸杉を用いた在来木造による、「縁側」のついた商店街を計画した。
大きくはり出した庇に覆われて作られた「縁側」に商店の機能が浸みだし、街路と商店をつなぐ、新たな中間領域が生まれた。
海が身近に感じられることを第一目標に全体配置を計画し、10mの盛土にもかかわらず、海との一体感を再生することができた。津波の被害を受けてもなお、海を愛し続ける南三陸の人々の熱い思いを形にすることができた。

隈研吾による、宮城の、震災で被害を受けた商店街再生プロジェクト「南三陸ハマーレ歌津」の写真

隈研吾のウェブサイトに、宮城の、震災で被害を受けた商店街再生プロジェクト「南三陸ハマーレ歌津」の写真が掲載されています

隈研吾のウェブサイトに、宮城の、震災で被害を受けた商店街再生プロジェクト「南三陸ハマーレ歌津」の写真が6枚掲載されています。

東日本大震災(2011)で壊滅的被害を受けた南三陸町の2つの商店街(志津川地区、歌津地区)の再生プロジェクト。
10mの盛土によって生まれた新たな地面の上に、かつての商店街が有していた、ヒューマンなにぎわいを再現するために、地元三陸杉を用いた在来木造による、「縁側」のついた商店街を計画した。
大きくはり出した庇に覆われて作られた「縁側」に商店の機能が浸みだし、街路と商店をつなぐ、新たな中間領域が生まれた。
海が身近に感じられることを第一目標に全体配置を計画し、10mの盛土にもかかわらず、海との一体感を再生することができた。津波の被害を受けてもなお、海を愛し続ける南三陸の人々の熱い思いを形にすることができた。

『高校生が日本初の「騒音トラブル解決モデル」を発足。周辺住民からのクレームも激減』(mns)

『高校生が日本初の「騒音トラブル解決モデル」を発足。周辺住民からのクレームも激減』という記事が、mnsに掲載されています

『高校生が日本初の「騒音トラブル解決モデル」を発足。周辺住民からのクレームも激減』という記事が、mnsに掲載されています。

403architecture [dajiba]・辻琢磨による特別寄稿「広がる空間の先に」

403architecture [dajiba]の辻琢磨による特別寄稿「広がる空間の先に」を掲載します


 
広がる空間の先に

text=辻琢磨

 
建築を学び、実践する私たちが今この時代に社会や世界、都市について考えることは、私たちが生きるための豊かさにつながるという希望が、建築学の中に含まれていると僕は考えています。

生産人口が減り、高齢者人口が増えることは、一見すると後ろ向きに見えるかもしれません。しかし、後ろ向きも前向きも、解釈すれば如何様にも変化し得るので、今僕が言葉にしたいのは、「空間的な事実」です。日本に限っていえば、人口が減ることで起きる「空間的な事実」の最たるものは、国土面積を人口で割った時の一人当たりの空間が増えるということです。どういうことかというと、私たちはこれから広がり続ける空間を(都市密度を持続させるのであれ、間引くのであれ)運営していくことになるという事実です。

例えば僕は出身地でもある静岡県浜松市に活動の拠点を置いていて、事務所と10kmほど離れた、元々家族7人で住んでいた場所に一人で住んでいます。7LDK庭付きの日本家屋に一人で暮らしていると、家の建具をすべて外して大きなワンルームにしたり、広い庭に面した庇の下で地面に脚をつけて洗濯物を干したり、大人数の来客を泊めたり、都心の1LDKの50㎡では絶対にできないような許容力を、空間の広さ、空間的な余裕が可能にしていることに気づきます。

翻って専門家としての自分はこれまで建築を通して、高齢化が進み、人口が縮退していく社会において建築学に求められることを自然と知識として吸収してきました。結論めいたことを言うのであれば、このような建築学に求められている社会のこれからと、上記したような建築に携わる人「自身」の生活のこれからとが、重なり合うベン図※1のように、どこかで一致させることを試みるべきなのではないかと僕は考えています。専門家として自分が社会に向き合うのは当然のことですが、同時に、自分が社会の一部であることを意識した時に、果して自分はどこに住まうべきか、その街はどうあるべきか、どこで仕事をするべきか、どのように親の資産を運用するのか、親の介護はどうするのか、子育てはどこでするのか、といった問いを、建築学に携わる者として考える倫理観が今必要とされています。そしてその倫理観はそのまま、今を生きる他者と関わりを持つ時の共有言語になるのです。何故ならば、私たちは今、人口が減少し、空間が(相対的に)広がるという、文明がもたらした問いを、日本で、建築の立場から共有しているからです。

淵上正幸のアーキテクト訪問記が更新 「松永安光氏に人脈インタビューを仕掛ける」 安藤忠雄の新国立美術館での建築展のために制作されている、原寸大の「光の教会」の新しい現場写真

安藤忠雄の新国立美術館での建築展のために制作されている、原寸大の「光の教会」の新しい現場写真がtwitterに投稿されていました。先日ご紹介した写真は鉄骨の構造体のみの状態でしたが、さらに工事が進んでいます。

オフィス・KGDVSの設計で完成した、フランス・パリのアート施設パレ・ド・トーキョー内の新しい書店の写真

オフィス・KGDVSの設計で完成した、フランス・パリのアート施設パレ・ド・トーキョー内の新しい書店の写真が、tlphotographe.frに掲載されています

オフィス・KGDVSの設計で完成した、フランス・パリのアート施設パレ・ド・トーキョー内の新しい書店の写真が、tlphotographe.frに掲載されています。

ギゴン&ゴヤーが1998年に完成させた、スイスの「リナー美術館」のクオリティ高めの動画 オフィス・KGDVSによる、ベルギー・シント=マルテンス=ラーテムの新図書館設計コンペの勝利案

オフィス・KGDVSによる、ベルギー・シント=マルテンス=ラーテムの新図書館設計コンペの勝利案がPDFで公開されています

オフィス・KGDVSによる、ベルギー・シント=マルテンス=ラーテムの新図書館設計コンペの勝利案がPDFで公開されています。図面やパースなどの画像をたくさん見ることができます。オフィス・KGDVSは近年エルクロッキーで特集されるなど注目を集めるベルギーを拠点とする建築設計事務所です。

A1・アーキテクツによる、チェコ・プラハの、素材感・色彩と曲線が多用されたデザインがおおらかな雰囲気を生み出す三層の集合住宅のリノベーション

A1・アーキテクツによる、チェコ・プラハの、素材感・色彩と曲線が多用されたデザインがおおらかな雰囲気を生み出す三層の集合住宅のリノベーションの写真がwallpaper*のサイトに掲載されています

A1・アーキテクツ(A1 Architects)による、チェコ・プラハの、素材感・色彩と曲線が多用されたデザインがおおらかな雰囲気を生み出す三層の集合住宅のリノベーションの写真が11枚、wallpaper*のサイトに掲載されています

オランダ・ユトレヒトにオープンした、世界最大の駐輪場の写真 島田陽による、中谷礼仁の著書『動く大地、住まいのかたち』の書評「1000年後のBuildinghoodに参加する」

島田陽による、中谷礼仁の著書『動く大地、住まいのかたち』の書評「1000年後のBuildinghoodに参加する」が、10+1websiteに掲載されています

島田陽による、中谷礼仁の著書『動く大地、住まいのかたち』の書評「1000年後のBuildinghoodに参加する」が、10+1websiteに掲載されています。

動く大地、住まいのかたち――プレート境界を旅する

京都市立芸術大学移転設計プロポで受託候補者に選ばれた「乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体」の提案書が公開


乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体による模型写真

京都市立芸術大学移転設計プロポで受託候補者に選ばれた「乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体」の提案書が公開されています。

この度,選定委員会における審査を経て,下記のとおり受託候補者を選定しましたので,お知らせします。(via city.kyoto.lg.jp)

■受託候補者
乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体
技術提案書1/2(PDF)
技術提案書2/2(PDF)

■第2位
C+A・平田晃久・スキーマ・ティーハウス設計共同体
技術提案書(PDF)

■第3位
山本・石本設計共同体
技術提案書(PDF)

■その他の第二次審査参加者
kwhg・Tato・安井設計共同体
技術提案書(PDF)

株式会社槇総合計画事務所
技術提案書(PDF)

宮本・宮本・ドット・デネフェス・オンデザイン設計共同体
技術提案書(PDF)

評価調書(評価点一覧表)

審査講評

全参加者のリストなどは、こちらの速報ページまとめています

UNスタジオによる、韓国の、様々な色を用いて高層集合住宅のファサードを構成した作品の写真

UNスタジオによる、韓国の、様々な色を用いて高層集合住宅のファサードを構成した作品の写真がdezeenに掲載されています

UNスタジオによる、韓国の、様々な色を用いて高層集合住宅のファサードを構成した作品の写真がdezeenに掲載されています。
以下は、その動画。

日本建築学会による、エントリー制で建築を討論するイベント「パラレルセッション2017」が年齢不問で参加者を募集中


photo©masatochiba

日本建築学会による、エントリー制で建築を討論するイベント「パラレルセッション2017」が年齢不問で参加者を募集しています

日本建築学会による、エントリー制で建築を討論するイベント「パラレルセッション2017」が年齢不問で参加者を募集しています。エントリー締め切りは2017年9月22日まで。イベントの開催日は2017年10月22日です。

建築に、未来の価値は期待できるのでしょうか。分野や組織の垣根を越え、学術、技術、 芸術を統合する日本建築学会だからこそ可能な、コレクティブで建築的な実践とはいかなるものなのでしょうか。本企画は、学会というプラットフォームの価値を最大限に駆使して、建築に関わる人材を一同に集め、分野や世代、価値観が並走する複数のセッションを通して、建築の現在的な意義を共有し、発信するための運動体です。

テーマ:”動く、動かない”

情報技術の発達の下支えによって、社会は流動化しているといわれて久しく、人や、情報、モノが、国境を軽々と越えてネットワークされながら流動する時代に私達は生きています。それは同時に、「動かない」ことの相対的な価値を同様に見出す契機でもあります。例えば福祉を考えた時、増え続ける高齢者も、減り続ける子供も、インターネットを携えて都市を放浪する若者と比較すれば、相対的に動かない存在といえます。また、観光立国を掲げる政府は2020年までに年間4000万人の海外からの観光客の動員を目指し、同時に、地方創世を掲げてIターン、Uターンなどの定住を促進しています。また、「動かしにくい」巨大な土木インフラやタワーマンションは将来にむけたその維持管理が社会問題となり、ストック活用によって既存の建築を少しずつ改変するリノベーションが一般的な認識として定着しつつあります。

土地に定着することが建築物だと定義される建築が、動く、動かないの視点から、どのように再解釈することができるか、またその新たな認識が、これからの社会においてどのようなプロジェクトを可能にするか、広く問うための機会です。動くこと、動かないことをパースペクティブとして都市や建築を捉えた時、今建築を取り巻く社会状況と、建築にできることが、露わになるのではないでしょうか。

エントリーの詳細はこちらでどうぞ

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