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【ap job更新】 建築を根源から考えて創る「株式会社 森下建築総研」が、“自社設計の施設運営も兼務”する 設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 建築を根源から考えて創る「株式会社 森下建築総研」が、“自社設計の施設運営も兼務”する 設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 建築を根源から考えて創る「株式会社 森下建築総研」が、“自社設計の施設運営も兼務”する 設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中おおい町チャレンジショップ(SEE SEA PARK)

建築を根源から考えて創る「株式会社 森下建築総研」の、“自社設計の施設運営も兼務”する 設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

設計スタッフ及びシェアアトリエ、ラウンジの運営スタッフを募集いたします。

今年9月より六甲山にてThinkStay Mt.というサードプレイスを自社運営しております。大自然に囲まれ街の灯火を俯瞰する、自分自身をリ・クリエイトするそんな居場所です。設計業務に携わりながらこちらの運営にも関わるスタッフを募集いたします。

六甲山上駅前の施設です。新卒から経験豊富な方まで、幅広いバックグラウンドをお持ちの方を歓迎いたします。

弊社は研究施設・ビル・公共施設・店舗に至るまで、新築・改修を問わず、企画・設計・監理・プロジェクト管理を行う一級建築士事務所です。また、建築に限らず環境デザイン・オブジェ・プロダクトデザイン・インテリア等、各種デザイン・制作も行っています。

建築を創るとき、なるべく根源から考えるように心がけています。
人の行為や意味、あらゆる事物のフローが建築を形作って行きますが、建築はある環境の中、時間軸の上に留まります。次の時代を見据え、風化すること無くその場に存在しうる建築を創っていきたいと考えます。出来上がった建築とはそれを創ることに専念した人々の一つの答ですが、それは特定解ではなく、幾千通りの中から抽出された偶然とも言えるでしょう。唯、その偶然はそれを創る人の確信と信念に裏打ちされた物でないといけません。

共に創造する人材を求めています。

ファラによる、ポルトガルの住宅「house for three generations」。小さな村の角地に建つ3世帯住宅。正方形平面の中に各世代ごとに異なる形の寝室を作り、残った“型破りな形”の空間を共通のリビングとして計画。天井の手前で止めた“柱”は活動の区切りとなり物理的統一性も示す
ファラによる、ポルトガルの住宅「house for three generations」。小さな村の角地に建つ3世帯住宅。正方形平面の中に各世代ごとに異なる形の寝室を作り、残った“型破りな形”の空間を共通のリビングとして計画。天井の手前で止めた“柱”は活動の区切りとなり物理的統一性も示す photo©ivo tavares
ファラによる、ポルトガルの住宅「house for three generations」。小さな村の角地に建つ3世帯住宅。正方形平面の中に各世代ごとに異なる形の寝室を作り、残った“型破りな形”の空間を共通のリビングとして計画。天井の手前で止めた“柱”は活動の区切りとなり物理的統一性も示す photo©fala
ファラによる、ポルトガルの住宅「house for three generations」。小さな村の角地に建つ3世帯住宅。正方形平面の中に各世代ごとに異なる形の寝室を作り、残った“型破りな形”の空間を共通のリビングとして計画。天井の手前で止めた“柱”は活動の区切りとなり物理的統一性も示す photo©ricardo loureiro

ファラが設計した、ポルトガル・マルコ デ カナヴェゼスの住宅「house for three generations」です。
小さな村の角地に建つ3世帯住宅です。建築家は、正方形平面の中に各世代ごとに異なる形の寝室を作り、残った“型破りな形”の空間を共通のリビングとして計画しました。また、天井の手前で止めた“柱”は活動の区切りとなり物理的統一性も示しています。


こちらは建築家によるテキストの翻訳です

家の中心に柱がある。
その家は世界の中心にある。

この家はポルトガルの小さな村の角地に建っており、3世代が住むためのものです。各世代には寝室が割り当てられ、それぞれの寝室は異なる形をしています。与えられた形状は、一見恣意的ですが、極めて精密です。リビング・スペースは、プライベート・エリアの引き算として作られており、型破りな形となっています。プライベートなプログラムとパブリックなプログラムの関係は、(演劇的な意味での)ほとんど無秩序な家庭環境を生み出しています。この家は正方形のプランとピラミッド型の屋根を持ち、その角は主要な方角に向いています。等しく重要な4つの立面に沿って、グレーのコンクリート、塗装されたコンクリート、大きな四角い窓、小さな丸い窓、コンクリートのシャッターの模様を飾る大理石の小さな点など、連続したテクスチャーが見られます。金属製の煙突は、このオブジェの最後を飾り、つなぎ合わせています。
ほとんどの家と同じように、部屋、窓、ドア、床、そして白い壁でできています。柱が1本追加されています。すべての木製の床は、柱を中心として外に広がる様に敷かれています。ほぼ中央にありますが、柱は構造上必要ではないので、天井には接していません。ちなみにこの柱は、さまざまな共同活動の区切りを示すと同時に、世界の真ん中にあるコンクリートの広場であるこの家の物理的な統一性を示すヒントにもなっています。

BIGによる、ニューヨークの超高層ビル「ザ・スパイラル」。ハイラインパーク近くの高さ約300m越の建築。公園の緑との接続と垂直方向への拡張を意図し、緑化したテラスが階段状に連なる構成を考案。オフィスの一部として自然を統合した“現代的なワークプレイス”を作る
BIGによる、ニューヨークの超高層ビル「ザ・スパイラル」。ハイラインパーク近くの高さ約300m越の建築。公園の緑との接続と垂直方向への拡張を意図し、緑化したテラスが階段状に連なる構成を考案。オフィスの一部として自然を統合した“現代的なワークプレイス”を作る photo©Laurian Ghinițoiu
BIGによる、ニューヨークの超高層ビル「ザ・スパイラル」。ハイラインパーク近くの高さ約300m越の建築。公園の緑との接続と垂直方向への拡張を意図し、緑化したテラスが階段状に連なる構成を考案。オフィスの一部として自然を統合した“現代的なワークプレイス”を作る photo©Laurian Ghinițoiu
BIGによる、ニューヨークの超高層ビル「ザ・スパイラル」。ハイラインパーク近くの高さ約300m越の建築。公園の緑との接続と垂直方向への拡張を意図し、緑化したテラスが階段状に連なる構成を考案。オフィスの一部として自然を統合した“現代的なワークプレイス”を作る photo©Laurian Ghinițoiu

BIGによる、ニューヨークの超高層ビル「ザ・スパイラル」です。
ハイラインパークの近くの高さ約300m越の建築です。建築家は、公園の緑との接続と垂直方向への拡張を意図し、緑化したテラスが階段状に連なる構成を考案しました。また、オフィスの一部として自然を統合した“現代的なワークプレイス”を作ることも意図されました。

※図面とダイアグラムを追加しました(2023/11/17)

こちらはリリーステキストの翻訳です

ハイラインからスカイラインへ-BIGのバイオフィリック超高層ビルがニューヨークに完成

先週開催された高層ビル・都市居住協議会(The Council on Tall Buildings and Urban Habitat)の年次会議で、同協議会による部門別の世界最優秀高層ビルに選ばれたザ・スパイラルは、近隣のハイライン公園の景観をザ・スパイラル外壁の周囲に視覚的に広げ、66階建ての各階から緑豊かな屋外テラスへのアクセスを可能にしています。

ティシュマン・スペイヤーが開発し、ターナーが建設したザ・スパイラルは、ファイザー、デベボワーズ&プリンプトン、ターナー・コンストラクション、HSBCなどの大手企業に正式に門戸を開きました。ハドソン大通りと10番街の間の西34ストリートに位置するザ・スパイラルは、マンハッタン西側の高架のハイラインとベラ・アブズグ公園に隣接しています。BIGがアダムソン・アソシエイツ、構造エンジニアのWSPカントル・セイヌクと共同で設計したこの商業用高層ビルは、66階建て、広さ280万平方フィート(※約26万㎡)、高さ1,031.5フィート(※約314メートル)に達します。ザ・スパイラルはLEEDシルバー認証取得を目指しています。このタワーは、BIGにとって初めて完成した超高層ビルであり、ニューヨークで初めて完成させた商業用高層ビルでもあります。

街路レベルからは、このタワーは、西34ストリートを越えてマンハッタンのスカイラインへと伸びるハイラインの緑のリボンへと視線を誘導します。温室を彷彿とさせるこのタワーのガラスパネルのファサードからは、オランダのスタジオDRIFTのアートワークと緑豊かな木々で飾られた明るく広々としたロビーを見ることができ、ハドソン大通りと10番街の両方のエントランスから入ることができます。

建物の周囲へのジェスチャーとして、ザ・スパイパルのロビーにはこの地域の工業の歴史に敬意を表して7種類の金属が使われており、床パネルはハイラインに広がるプレキャストコンクリートの板の正確な寸法に合わせて作られています。

ザ・スパイラルは、敷地のゾーニングエンベロープ(※法規制に従った仮想的な包囲線のこと)に従い、上昇するにつれてゆっくりと容積を減らしていきます。その段差のある表現は、エンパイア・ステート・ビルディングやロックフェラー・センターといった古典的なマンハッタンの超高層ビルのデザイン美学と共鳴しています。また一方で、そのほっそりとしたプロポーションとモダンな素材やディテールの使用は、現代の高層建築のデザイン的特徴を物語ってもいます。

BIGの創設者兼クリエイティブ・ディレクターのビャルケ・インゲルスは言います。
「ザ・スパイラルはハイラインの北端を強調し、直線的な公園はタワーまで続いているように見えます。そして、ハイラインをスカイラインまで延長し、活気ある緑地帯の上昇するリボンを形成します。ザ・スパイラルは、前近代の超高層ビルの古典的なジッグラト(※古代メソポタミアの塔)のシルエットと、現代の高層ビルの細身のプロポーションと効率的なレイアウトを融合するものです。使う人のためにデザインされたザ・スパイラルは、タワーの各フロアが確実に屋外に開かれ、空中庭園や連続的なアトリウムを作り出し、1階から頂上までの開放的なフロアプレートを、途切れることのないひとつのワークスペースとしてつなげています。建物を取り囲むようにテラスが連なり、テナントの日常生活を外の空気と光に広げています。この2年の夏で木々や草、花やつる植物が根を張り、ザ・スパイラルは徐々にタワーのシルエット全体を包み込む上昇する緑のリボンになりつつあります。それは、街のスカイラインのスケールで、高さ1,000フィート(※約300メートル)のツルのようです」

近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能展覧会場の様子。 photo courtesy of 豊田市美術館
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能ライトが提唱した住宅形式「ユーソニアン住宅」の一部が実寸で再現された展示空間。 photo courtesy of 豊田市美術館
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能大バグダッド計画案 鳥瞰透視図 コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館 フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵 ©The Frank Lloyd Wright Foundation Archives (The Museum of Modern Art | Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)

近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催されています。
“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会です。会場では、緻密で繊細なドローイングや図面の数々が日本で初めて公開されます。また、ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能となっています。展覧会期は、2023年10月21日(土)~12月24日(日)です(詳細な情報は記事の末尾に掲載します)。【ap・ad】

アメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(1867-1959)。「カウフマン邸(落水荘)」や「グッゲンハイム美術館」で知られるライトは、「帝国ホテル二代目本館(現在は博物館明治村に一部移築保存)」や「自由学園明日館」を手がけ、熱烈な浮世絵愛好家の顔も持つ、日本と深い縁で結ばれた建築家です。

帝国ホテルが落成したのは、いまからちょうど100年前の1923年、関東大震災の発生当日にあたります。災禍を生き延びたことで、ライトに大きな名声をもたらしたこの帝国ホテルは、広大な敷地に客室のほか劇場や舞踏会室などさまざまな施設を備えた、それ自体が都市であるかのような壮大なプロジェクトでした。そこには、ライトが過去に出会った多様な文化からの応用が認められ、またこのときの試みは、以後のライトの建築のなかで豊かな展開をみせることになります。周囲の景観との有機的なつながり。ミクロとマクロ、部分と全体のダイナミックな呼応。自然と結びついた高層建築の構想。帝国ホテルとはまさに、彼にとって結節点に立つ建物だったことがわかります。

2012年にフランク・ロイド・ライト財団から図面をはじめとする5万点を超える資料がニューヨーク近代美術館とコロンビア大学エイヴリー建築美術図書館に移管され、建築はもちろんのこと、芸術、デザイン、著述、造園、教育、技術革新、都市計画に至るライトの広範な視野と知性を明るみにする調査研究が続けられてきました。本展ではこうした近年の研究成果をふまえ、財団およびエイヴリー建築美術図書館の全面的な協力のもと、帝国ホテルを基軸に、多様な文化と交流し常に先駆的な活動を展開したライトの姿を明らかにします。

世界を横断して活躍したライトのグローバルな視点は、21世紀の今日的な課題と共鳴し、来るべき未来への提言となるはずです。

リリーステキストより

以下に、その他の会場写真や展示構成を紹介します。

最も注目を集めたトピックス[期間:2023/10/23-10/29]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/10/23-10/29]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/10/23-10/29)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 原広司による神奈川・多摩区の“粟津邸”で、Karimoku New Standardの展示「Encounters」が開催
  2. ザハ・ハディド事務所による、中国の「成都SF博物館」。国内有数のSF作家の輩出都市に建設。“星雲”を模した流動的なフォルムの屋根を持つ建築で、湖面に浮かぶ様な配置と周辺との一体的な設計も特徴。様々な展示・会議・イベントに対応する柔軟性も備える
  3. 2023年のグッドデザイン賞の大賞を、山﨑健太郎デザインワークショップによる「52間の縁側」が受賞
  4. 吉祥寺の「武蔵野公会堂改修」設計プロポの、一次審査通過者が参加する公開プレゼンが開催。C+A、小堀哲夫、スターパイロッツ、日建設計、AS、青木茂が名を連ねる
  5. OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京・港区の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」。基部と頂部に公共性を持つ機能も入る複合ビル。街の構造とシームレスに繋げて、東京における生活の特徴である“多層的で立体的な空間体験”も創出。森ビルと久米設計がエグゼクティブアーキテクトを務める
  6. 奈良祐希 / EARTHENによる、石川・金沢市の「Node Kanazawa」。カフェ等も内包する建築企業の新社屋。賑わいの創出等の地域社会への貢献も求め、周辺と繋がる“緑のミチ”と“街のミチ”が建築を貫通する構成を考案。“歴史や記憶”の現代へ継承も意図して地元の古建築等も参照
  7. MVRDVによる、アルバニアの文化施設「The Pyramid of Tirana」。独裁者を称えた博物館を若者や市民の為の施設に改修。生き延びた人々の“記念碑”として、傾斜したファサードに階段を追加して誰もが上に登れる建築を考案。新たな機能はカラフルな箱に入れて構造体の内外に追加
  8. 関里佳人+鈴木仁 / SSSによる、千葉・富津市の、週末住宅「Villa Lix」。裏手に森のある別荘地に民泊利用の為に計画。外の視線から守られ“自然を体感”できる空間を求め、間仕切の役割も担う4つの中庭を通して自然と繋がる建築を考案。視線の抜ける構成は一室空間の様な広がりも生む
  9. 山﨑健太郎デザインワークショップによる、千葉・八千代市の「52間の縁側」。高齢者の為のデイサービス施設。問題を抱える人も“日常を送れる”環境を目指し、木架構の中に様々な“小さな居場所”のある建築を志向。一直線の床と構造体が作る“大きな構え”は地域の人々も迎え入れる
  10. 楠元彩乃 / ayarchitectsによる、静岡・熱海市の「Spa&Bath Room」。コロナ禍に計画されたリゾートマンション内の浴場の脱衣場。“人々の行動に切っ掛けを生む装置”を意図し、テーブルや肘置きにもなる“脱衣棚”を考案し中央に配置。維持管理が容易な素材や形態の要望にも応える
  11. 安藤忠雄による講義の動画「The architecture and life of Tadao Ando」。GREAT MINDSの制作で2023年8月に公開されたもの(日本語)
  12. ザハ・ハディド事務所による、ソウルの「第二世宗文化会館」コンペの最終候補提案。都市に埋め込まれた建築と公園が融合する施設。自然に包まれた内外の空間の“シークエンス”を特徴とし、公共広場や自然環境には国の伝統的庭園デザインの思想も反映。文化の中心となり活気のある集いの場を作る
  13. 隈研吾建築都市設計事務所による、東京・江戸川区の「魔法の文学館」。童話作家の角野栄子の名を関した児童文学館。花びらが広がるような屋根“フラワールーフ”を外観の特徴とし、景観との調和や内外の連続性も意図。くぼしまりおによる内装は角野の著作の世界観をイメージ
  14. 建築写真家のイワン・バーンの、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムでの展覧会「Iwan Baan Moments in Architecture」。建築分野で世界的に知られる写真家の回顧展。デジタルメディアの発展の中で活動を深め、世界中の著名な建築家の作品から伝統建築までを撮影。建築のみならずその場の人々の活動にも注目するスタンスで知られる
  15. 原広司による、神奈川・多摩区の“粟津潔邸”(1972年竣工)を会場にした展覧会「吉國元展」が開催
  16. 菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京のオフィス「共働の生態系」。コロナ禍にIT企業の為に計画。“場の共有”の意味と価値の更新を意図し、“共創を生む生態系のような場”の構築を志向。遠近の環境に応答し多様な機能を内包する“メガ・デスク”を考案して空間の中心に据える
  17. 五十嵐理人 / IGArchitectsと五十嵐友子による、東京の住宅「家の躯体」。生活と仕事の境界が曖昧な夫婦の為に計画。大らかで“何処でも仕事ができる”住居を求め、7枚の床がズレながら重なり多様な役割を担う立体的な一室空間の建築を考案。都心に住む現実と小敷地での可能性を形にする
  18. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  19. 伊東豊雄の、芝浦工業大学での展覧会「伊東豊雄の挑戦1971-1986」。世界的に評価される建築家の活動初期の作品に注目した展示。“全エネルギーを注いだ”と言う図面やスケッチを中心に紹介。当時の製本青焼図面を閲覧できるスペースも用意
  20. OMA / エレン・ヴァン・ルーンによる、イギリスの文化施設「Aviva Studios」。西欧で最大規模の舞台芸術の施設。新しい表現を試みる“プラットフォーム”として、作品に合わせた会場の再構成が可能な“柔軟性”と“適応性”を追求した建築を考案。都心部で実現する為に高い遮音性能も備える

ノーマン・フォスターへのインタビュー動画「我々には力がある。そして私たちはそれを使うべきなのだ」。ルイジアナ美術館の制作で2023年10月に公開されたもの

ノーマン・フォスターへのインタビュー動画「我々には力がある。そして私たちはそれを使うべきなのだ」です。ルイジアナ美術館の制作で2023年10月に公開されたものです。

(翻訳)
現代のアイコンの一人、ノーマン・フォスターが、この世界における建築家とデザイナーの重要な役割と、それが直面する課題について語ります。

「都市は、富、技術革新、繁栄、そして人生におけるあらゆる良いものを生み出す源です」フォスターは、人間と社会的動物としての私たちの性質の間にある複数のつながりと相互依存を強調しています。「都市は実に2つの要素から成り立っています。ひとつは個々の建物です。もうひとつはインフラストラクチャーです。つまり、コネクション、公共スペース、橋、地下鉄、港、港湾、空港などです。インフラストラクチャーは、個々の建物を結びつける都市の接着剤と言えます。そして、デザインの専門性は、建築とインフラのミックスに完全に統合されています。この意味で、私たちは未来への鍵を握っているのです」

(原文)
Meet one of the icons of our time, Norman Foster, who reflects on the vital role of architects and designers in our world and the challenges it faces.

“Cities are the generators of wealth, of innovation, of prosperity, of all the good things in life.” Foster emphasises the multiple connections and interdependencies between humans and our nature as social animals. “The city is really two elements. It’s the individual buildings. But it’s also the infrastructure – the connections, the public spaces, the bridges, the subways, the portals, the harbours, the airports. The infrastructure is the urban glue that binds the individual buildings together. And the design professions are totally integrated into that mix of buildings and infrastructure. So, in this sense, we hold the key to the future.”

妹島和世の講演「環境と建築」の動画。小泉雅生との対談も収録。東京都立大学グローバル教養講座の一環として行われ2023年10月に公開されたもの

妹島和世の講演「環境と建築」の動画です。小泉雅生との対談も収録されています。東京都立大学グローバル教養講座の一環として行われ2023年10月に公開されたものです。

金沢21世紀美術館などをデザインしプリツカー賞を受賞した建築家 妹島和世氏が、経験を交えながら自身の建築の狙いや思想について語ります。
都立大学都市環境学部教授の小泉雅生先生との対談も行います。

講師 :妹島 和世 氏(建築家)
略歴 :1987年に妹島和世建築設計事務所を設立。1995年に西沢立衛とSANAAを設立し、2010年にプリツカー賞を受賞した。イタリア発の芸術の祭典、第12回ベネチアビエンナーレ国際建築展の総合ディレクターを務めた。主な建築作品に金沢21世紀美術館、Rolexラーニングセンター(スイス)、ルーヴル・ランス(フランス)などがある。

企画・設計・施工に加え運営までをワンストップで手掛ける、“流動商店”によるオンラインセミナー「自律的で持続可能な『商店』で、都市をもっと面白く」が開催。建築士や学生を対象にリビングデザインセンターOZONEの主催で実施
企画・設計・施工に加え運営までをワンストップで手掛ける、“流動商店”によるオンラインセミナー「自律的で持続可能な『商店』で、都市をもっと面白く」が開催。建築士や学生を対象にリビングデザインセンターOZONEの主催で実施流動商店のメンバー、左:三文字昌也(都市デザイナー / 都市計画研究家)、右:中山陽介(建築家) photo courtesy of リビングデザインセンターOZONE
企画・設計・施工に加え運営までをワンストップで手掛ける、“流動商店”によるオンラインセミナー「自律的で持続可能な『商店』で、都市をもっと面白く」が開催。建築士や学生を対象にリビングデザインセンターOZONEの主催で実施リノベーションプロジェクト「下諏訪しごと創生拠点施設ホシスメバ」におけるベンチづくりワークショップ風景(長野県下諏訪町) photo courtesy of リビングデザインセンターOZONE

企画・設計・施工に加え運営までをワンストップで手掛ける、“流動商店”によるオンラインセミナー「流動商店~自律的で持続可能な『商店』で、都市をもっと面白く」が開催されます。建築士や学生を対象にリビングデザインセンターOZONEの主催で実施されます。開催日時は、2023年11月17日(金)18:00~19:30参加費無料要事前申込(申込み締切:2023年11月15日(水)18:30)。【ap・ad】

流動商店とは

「都市を流動化させる」と標榜し、設計だけでなく自ら手を動かし、施工も手がけるユニット。DIYを取り入れたワークショップも得意で、集まった人々と「空間」「地域の未来」「場を運営する仕組み」「美味しいもの」「おまつり」などを一緒になってつくりあげていく。福井県・東尋坊では、計画地面積17ヘクタールの大型プロジェクトの実施設計が進行中。

リリーステキストより

都市デザイナー・建築家・事業デザイナーがタッグを組むユニット「流動商店」。
彼らは都市に、自律的で持続可能な仕組みである「商店」をつくることで、まちを活性化しもっと面白くする=「商店でまちを流動化する」ことを目指し、建築設計のみならず、都市スケールの設計やデザイン、店舗の企画・運営まで、多方面で活躍されています。

この度、リビングデザインセンターOZONEが開催する建築士や建築を学ぶ学生向けのプロフェッショナルセミナーでは、「流動商店」メンバーの三文字昌也氏(都市デザイナー / 都市計画研究家)と中山陽介氏(建築家)を講師に迎え、流動商店の設立背景や、手掛けたプロジェクト、自治体のアクションプランやグランドビジョンに参画することになった経緯を語っていただきます。また、「流動商店」が目指す将来像についてもお話します。

建築設計・施工にとどまらず、地域に住まう人たちとの場づくりを介して、誰もがまちや商店に楽しみながら関わることのできるヒントを紹介します。

リリーステキストより
【ap job更新】 “都市に森をつくる”をビジョンとし、様々な建築家とも協働する木造のパイオニア「株式会社シェルター」が、構造と意匠それぞれの設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 “都市に森をつくる”をビジョンとし、様々な建築家とも協働する木造のパイオニア「株式会社シェルター」が、構造と意匠それぞれの設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 “都市に森をつくる”をビジョンとし、様々な建築家とも協働する木造のパイオニア「株式会社シェルター」が、構造と意匠それぞれの設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中シェルターインクルーシブプレイス コパル(設計:大西麻貴+百田有希 / o+h)

“都市に森をつくる”をビジョンとし、様々な建築家とも協働する木造のパイオニア「株式会社シェルター」の、構造と意匠それぞれの設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

私たちは、1974年の創業時から「都市(まち)に森をつくる」をビジョンとし、木構造技術(接合金物工法・木質耐火部材・木加工技術)を開発している木造建築のパイオニアです。

これまで自社設計・施工の物件だけでなく、たくさんのアトリエや組織設計事務所、ゼネコンとも協働しながら木造建築をつくり続けてきました。構造設計、施工、材料製作、意匠設計と、さまざまな立場から建築に関わっています。

今回使用した写真の関係者はこちら。
①②シェルターインクルーシブプレイス コパル
設計:大西麻貴+百田有希/o+h

③芦原温泉駅 西口賑わい施設「アフレア」
設計:株式会社木下設計

④PRADA MODE TOKYOの仮設パビリオン
設計:西沢立衛建築設計事務所

⑤ミナカ小田原
設計:万葉倶楽部株式会社 一級建築士事務所、五洋建設株式会社 本社一級建築士事務所、株式会社シェルター

⑥天童しぜん幼稚園
設計:株式会社シェルター

⑦庭とつながる鍵曲(カイマガリ)の家
設計:株式会社シェルター

⑧つづき屋根のコートハウス
設計:株式会社シェルター

今後は、SDGsや環境配慮への機運の高まりを受けて、「木造建築をやりたい!」というリクエストがますます増えていくことが予想されます。
引き合いの増加と設計業務の拡大に伴い、東京支社の構造設計スタッフと意匠設計スタッフを募集します。
現在、指名型プロポーザルで選定された奥多摩町庁舎(約3,000㎡)をはじめ、豊洲 千客万来(約5,000㎡)などのプロジェクトが進行しています。
木造の経験は問いません。今までの設計経験を生かしながら、木造にチャレンジしたい方を歓迎します。

太田雄太郎 / 太 太 建築設計事務所による、群馬・草津町の住宅改修「緑のフレーム」。短期居住を前提とした古民家の改修。解体で出る大量の既存建具に着目し、仕上げの剥離と塗装で“木のフレーム”の状態にして空間構築の為の素材に転用。上階床の一部解体で吹抜も作り内部を明るい光で満たす
太田雄太郎 / 太 太 建築設計事務所による、群馬・草津町の住宅改修「緑のフレーム」。短期居住を前提とした古民家の改修。解体で出る大量の既存建具に着目し、仕上げの剥離と塗装で“木のフレーム”の状態にして空間構築の為の素材に転用。上階床の一部解体で吹抜も作り内部を明るい光で満たす1階、リビング photo©植村嵩史
太田雄太郎 / 太 太 建築設計事務所による、群馬・草津町の住宅改修「緑のフレーム」。短期居住を前提とした古民家の改修。解体で出る大量の既存建具に着目し、仕上げの剥離と塗装で“木のフレーム”の状態にして空間構築の為の素材に転用。上階床の一部解体で吹抜も作り内部を明るい光で満たす吹抜から2階を見る。 photo©植村嵩史

太田雄太郎 / 太 太 建築設計事務所が設計した、群馬・草津町の住宅改修「緑のフレーム」です。
短期居住を前提とした古民家の改修計画です。建築家は、解体で出る大量の既存建具に着目し、仕上げの剥離と塗装で“木のフレーム”の状態にして空間構築の為の素材に転用しました。また、上階床の一部解体で吹抜も作り内部を明るい光で満たしています。

群馬県の山奥にある民家の改修。市街地から引っ越してきた若い夫婦のための住宅である。
築60年ほどの家を譲り受けたが、この家での暮らしは2,3年の予定であったため、性能の向上にはコストはかけずに夫婦と猫2匹が暮らすために空間体験を重視した改修を望まれた。

改修費用は中古の輸入車が購入できる程度の予算だったのでDIYを前提としつつ、大工の山屋山中さんに耐震性能に支障がないように宮大工や改修の経験を生かしたアドバイスをいただきながら設計を進めた。

建築家によるテキストより

敷地は山奥ではあるが住宅が集まった地域で、隣棟間隔が狭く鬱蒼とした緑に囲まれていた。
この家を最初に見た印象は昼でも自然光が入らない薄暗い場所であり、自然光に包まれた明るい場所をつくることで大きく印象を変えられないかと考えた。

建築家によるテキストより

解体中に家の建具の量が気になって調べてみたところ100㎡程度の家でも15種類、48枚使用されていた。昔のガラスを施主が気に入り、再利用により産廃費用を抑えられる点から新たな空間に活用する方法を考えた。

まずはガラス以外の仕上げを剥がして木下地のみの見え方とした。木のフレームとなった建具をランダムに重ねて格子壁、手摺、建具としての機能に読み替えて吹き抜けに配置していった。建具下地は綺麗な状態の物と荒い物でとてもムラがあったため塗装をする事にした。塗装したパステルグリーンは鬱蒼とした緑に囲まれた改修前のイメージに対して新たな緑色のイメージをつくってくれた。

建築家によるテキストより
OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京・港区の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」。基部と頂部に公共性を持つ機能も入る複合ビル。街の構造とシームレスに繋げて、東京における生活の特徴である“多層的で立体的な空間体験”も創出。森ビルと久米設計がエグゼクティブアーキテクトを務める
OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京・港区の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」。基部と頂部に公共性を持つ機能も入る複合ビル。街の構造とシームレスに繋げて、東京における生活の特徴である“多層的で立体的な空間体験”も創出。森ビルと久米設計がエグゼクティブアーキテクトを務める photo©Tomoyuki Kusunose
OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京・港区の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」。基部と頂部に公共性を持つ機能も入る複合ビル。街の構造とシームレスに繋げて、東京における生活の特徴である“多層的で立体的な空間体験”も創出。森ビルと久米設計がエグゼクティブアーキテクトを務める photo©Tomoyuki Kusunose
OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京・港区の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」。基部と頂部に公共性を持つ機能も入る複合ビル。街の構造とシームレスに繋げて、東京における生活の特徴である“多層的で立体的な空間体験”も創出。森ビルと久米設計がエグゼクティブアーキテクトを務める photo©Tomoyuki Kusunose

OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京・港区の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」です。
基部と頂部に公共性を持つ機能も入る複合ビルの計画です。建築家たちは、街の構造とシームレスに繋げて、東京における生活の特徴である“多層的で立体的な空間体験”も創出しました。また、森ビル久米設計がエグゼクティブアーキテクトを務めています。


こちらはリリーステキストの翻訳です

OMA / 重松象平がデザインした虎ノ門ヒルズステーションタワーが竣工しました。森ビルによって開発されたこの49階建ての複合タワーは、OMAにとって東京で初めての一からのビルであり、現在までに建設された最大の作品となりました。このビルは、森ビルが虎ノ門ヒルズエリアと東京の中心部をグローバルビジネスセンターの新たな拠点とする構想の最終段階となるものです。

虎ノ門ヒルズステーションタワーは、建物と都市をつなぐオープンなアプローチをとり、直近の都市コンテクストの中で緊密に織り成されたインターフェイスを作り出しています。この建物は、地下の東京メトロ新駅舎、光あふれる駅のアトリウムと商業コンコース、そして最上部の文化センター「TOKYO NODE」など、公共性の高い基盤を備えています。また、その間には新しいホテルと賃貸可能なオフィスフロアがあります。

このタワーは、東京湾と都心を結ぶ新しい幹線道路である新虎通りの終点に建っています。その形態は、新虎通りの軸線を延長することによって生み出され、その公共性は、集中する集いのための特別なエリアがある中心的な活動帯を定義します。コアは持ち上げられて基部の左右に分割され、市民を内側に引き込みます。大通りは高架歩道橋を通ってタワーの中へと延び、虎ノ門ヒルズエリアの緑とアクティビティのループを完成させます。

橋は基部を2つの商業ゾーンに分割します。低層部のステーションアトリウムは、東京メトロ日比谷線の新しい虎ノ門ヒルズ駅に直結しています。多層階の地下駅は外部に開かれ、自然光が降り注ぎ、タワー内部への流動的なアクセスを提供します。

基部のパブリック・アクティビティは垂直方向に延び、タワー全体のテナントのための特別エリアの中央帯を形成しています。この建物は、複数の視点からこの帯が見えるような形状になっており、東京全域から見えるようになっています。中央の帯を挟む2つのスラブは、逆シンメトリーに形作られています。北側のスラブは、皇居に敬意を表して頂上に達するにつれて狭くなっています。南側のスラブは底辺が最も狭く、上昇するにつれて広くなっており、東京タワーと六本木ヒルズのスカイラインを最大限に眺めることができます。

タワーは一般に公開され、商業と文化活動の新たな中心を定義しています。アート作品と展示スペースは、都市のコンテクストにおけるタワーの存在に不可欠なものです。レオ・ビラリール、ラリー・ベル、大庭大介、N・S・ハルシャによるサイトスペシフィックな作品を含む一連のパブリックアートが、複合施設全体で見ることができます。タワーの最上階には、OMAと森ビルが共同で考案した文化活動の多面的拠点「TOKYO NODE」があります。最先端のラボ、3つのギャラリー、プールとレストランのあるスカイガーデンは、Rhizomatiks x ELEVENPLAYの特別依頼によるインスタレーションでオープンします。

吉祥寺の「武蔵野公会堂改修」設計プロポの、一次審査通過者が参加する公開プレゼンが開催。C+A、小堀哲夫、スターパイロッツ、日建設計、AS、青木茂が名を連ねる

東京・武蔵野市吉祥寺の「武蔵野公会堂改修」設計プロポーザルの、一次審査通過者が参加する公開プレゼンテーションが開催されます。シーラカンスアンドアソシエイツ小堀哲夫建築設計事務所スターパイロッツ日建設計AS青木茂建築工房が名を連ねています。開催日は、2023年11月1日。参加費無料。先着順。

吉祥寺にある武蔵野公会堂は、1964 年の開館からまもなく 60 年をむかえます。市⺠の発表の場などとして親しまれてきましたが、設備の⽼朽化やバリアフリーの課題があり、武蔵野市では現在施設のリニューアルの計画を進めています。この度、改修に関わっていく設計者を選定することになりました。設計候補者のプレゼンテーションと選定委員によるヒアリングを公開で⾏います。武蔵野公会堂や吉祥寺駅周辺のこれから、建築の設計や計画に興味のある⽅等、どなたでもお越しください。お申込みは不要です。当⽇会場にてお待ちしています。

多和良屋と稲荷明彦建築研究室による、石川の「羽咋高校 杜の鐘ホール」。在学生に加え卒業生も使用するホールの改修。関係者の皆が共有する“校歌”に着目し、歌詞に詠まれた“情景”をイメージした空間を志向。内容から連想された“柔らかな空間”を木製ルーバーの“曲面天井”で表現
多和良屋と稲荷明彦建築研究室による、石川の「羽咋高校 杜の鐘ホール」。在学生に加え卒業生も使用するホールの改修。関係者の皆が共有する“校歌”に着目し、歌詞に詠まれた“情景”をイメージした空間を志向。内容から連想された“柔らかな空間”を木製ルーバーの“曲面天井”で表現ホール photo©稲荷明彦建築研究室
多和良屋と稲荷明彦建築研究室による、石川の「羽咋高校 杜の鐘ホール」。在学生に加え卒業生も使用するホールの改修。関係者の皆が共有する“校歌”に着目し、歌詞に詠まれた“情景”をイメージした空間を志向。内容から連想された“柔らかな空間”を木製ルーバーの“曲面天井”で表現ホールから同窓会記念資料展示室側を見る。 photo©稲荷明彦建築研究室
多和良屋と稲荷明彦建築研究室による、石川の「羽咋高校 杜の鐘ホール」。在学生に加え卒業生も使用するホールの改修。関係者の皆が共有する“校歌”に着目し、歌詞に詠まれた“情景”をイメージした空間を志向。内容から連想された“柔らかな空間”を木製ルーバーの“曲面天井”で表現天井の詳細 photo©稲荷明彦建築研究室

杉中俊介+杉中瑞季 / 多和良屋稲荷明彦建築研究室が設計した、石川・羽咋市の「羽咋高校 杜の鐘ホール」です。
在学生に加え卒業生も使用するホールの改修計画です。建築家は、関係者の皆が共有する“校歌”に着目し、歌詞に詠まれた“情景”をイメージした空間を志向しました。そして、内容から連想された“柔らかな空間”を木製ルーバーの“曲面天井”で表現しました。

羽咋高校創立百周年事業としての図書館棟1階ホールの改修計画です。

建築家によるテキストより

普段は在学生が勉強や休憩に利用し、休日などは、卒業生も集うイベント等をおこなう空間となるため、卒業生や在学生など、関係者すべてが共有しているものとして、校歌に着目しました。校歌は羽咋にゆかりのある折口信夫の作詞によるもので、羽咋の風景が詠まれ、そのなかで勉学に励み、これからの社会を築いていこうというものです。

建築家によるテキストより

校歌ができたあと、折口は校歌のなかに出てくる鐘を寄贈しており、校歌に詠まれた情景が強化されています。それと同じように、今回の計画でも校歌の情景をイメージした空間を構想しました。遥かに見える気多の浦のゆるやかな稜線、渚に寄せては返す波、たなびく雲などから連想されるやわらかな空間を、ホール上部に木製ルーバーで構成される曲面天井で表現しています。

建築家によるテキストより
2023年のグッドデザイン賞の大賞を、山﨑健太郎デザインワークショップによる「52間の縁側」が受賞
2023年のグッドデザイン賞の大賞を、山﨑健太郎デザインワークショップによる「52間の縁側」が受賞西側外観 photo©黒住直臣

2023年のグッドデザイン賞の大賞を、山﨑健太郎デザインワークショップが設計した「52間の縁側」が受賞しています。アーキテクチャーフォトでは、この建築を特集記事として紹介しています。

MVRDVによる、アルバニアの文化施設「The Pyramid of Tirana」。独裁者を称えた博物館を若者や市民の為の施設に改修。生き延びた人々の“記念碑”として、傾斜したファサードに階段を追加して誰もが上に登れる建築を考案。新たな機能はカラフルな箱に入れて構造体の内外に追加
MVRDVによる、アルバニアの文化施設「The Pyramid of Tirana」。独裁者を称えた博物館を若者や市民の為の施設に改修。生き延びた人々の“記念碑”として、傾斜したファサードに階段を追加して誰もが上に登れる建築を考案。新たな機能はカラフルな箱に入れて構造体の内外に追加 photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、アルバニアの文化施設「The Pyramid of Tirana」。独裁者を称えた博物館を若者や市民の為の施設に改修。生き延びた人々の“記念碑”として、傾斜したファサードに階段を追加して誰もが上に登れる建築を考案。新たな機能はカラフルな箱に入れて構造体の内外に追加
MVRDVによる、アルバニアの文化施設「The Pyramid of Tirana」。独裁者を称えた博物館を若者や市民の為の施設に改修。生き延びた人々の“記念碑”として、傾斜したファサードに階段を追加して誰もが上に登れる建築を考案。新たな機能はカラフルな箱に入れて構造体の内外に追加 photo©Ossip van Duivenbode

MVRDVによる、アルバニアの文化施設「The Pyramid of Tirana」です。
独裁者を称えた博物館を若者や市民の為の施設に改修する計画です。建築家は、生き延びた人々の“記念碑”として、傾斜したファサードに階段を追加して誰もが上に登れる建築を考案しました。そして、新たな機能はカラフルな箱に入れて構造体の内外に追加しました。


こちらはリリーステキストの翻訳です

人々がモニュメントを取り戻す。MVRDVのティラナのピラミッドが完成

アルバニアの首都の中心部に、新しいタイプの文化拠点がオープンし、一般の人々がアクセスできるようになりました。ティラナのピラミッドは、もともと共産主義の独裁者エンヴェル・ホシャに捧げる博物館として建てられたが、MVRDVによって劇的に生まれ変わりました。コンクリート構造体を再利用したピラミッドは、現在、新しい公園で開かれた彫刻となっています。公園と彫刻は、色とりどりの箱のアンサンブルの本拠地となっています。其々の箱は、オリジナルの建物とその周辺に点在します。そこには、カフェ、スタジオ、ワークショップ、スタートアップ・オフィス、インキュベーター、フェスティバル、アルバニアの若者たちがさまざまなテクノロジーを無料で学べる教室などが入っています。建物の傾斜したファサードには階段が追加され、アルバニアの人々はかつての独裁者の見せ物の上を文字通り歩き回ることができます。

ティラナのピラミッドは、つい最近まで建築現場だったにもかかわらず、この夏にはすでに盛んに使われていました。アルバニア人が街の景色を楽しむだけでなく、ピラミッドは観光客にも隠れた名所として知られるようになりました。EU首脳会議が開催され、10月16日にはTUMOによってアルバニアの10代の若者たちのための無料教育施設として正式に落成式が行われたことで、ピラミッドは正式に人々に貢献することになりました。

1988年に博物館として初めてオープンしたティラナのピラミッドは、幾多の人生を歩んできました。共産主義政権が崩壊して以来、この建物はラジオ局、ナイトクラブ、会議場、放送センター、そして1999年のコソボ紛争時にはNATOの基地等として様々に利用されました。用途が刻々と変わり、以前の改装計画も不完全であったため、パッチワークのような改造が施され、内部は雑然として暗くなっていました。ここ数十年、この建物をどうするかという問題が大きな物議を醸しました。2015年に発表された調査によると、しかしながら、アルバニア人の大多数がこの建物の取り壊しに反対しており、2017年に政府がこのコンクリート製のモノリスを改造する計画を発表したことで、この願いが叶えられました。この約束は、アルバニア系アメリカ人開発財団(AADF)とティラナ市の支援を受けて実施され、建物をアルバニアの若者たちのための育成環境にすることが決定されました。

多くのアルバニア人にとって、ピラミッドは政権に対する勝利のシンボルであり、MVRDVのデザインは、彼らがこの建物を取り戻したことにインスパイアされました。独裁者の死後、この老朽化した構造物は長い間、ティラナの若者たちのたまり場となっていました。彼らは傾斜した梁に登り、危険がないわけではないが、滑り降りていました。現在では、傾斜した側面に階段が設置され、あらゆる年齢層の人々が建物の頂上まで登れるようになっています。西側には、エレベーターがあり、階段が登れない人でもピラミッドの頂上まで登ることができます。また、一方の梁には傾斜があり、人々はそれでも下まで滑ることができます。

MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
「ティラナの若者たちがピラミッドを歩き回っているのを初めて見たとき、私はその象徴性と驚くべき楽観主義に深く感動しました」「抑圧されたアルバニア国民が貧困にあえいでいた時代に、共産主義国家が実現させた最も高価な建物であることを念頭に置きながら、私たちの変革では独裁政権を賛美するシンボルをすべて取り除きました。私たちは、この建物が暗い過去を持っていたことも知ってもらうために、オリジナルのディテールを残しました。構造物は公園内の廃墟として完全にオープンになっており、すべての箱が構造物の中や周囲に『不法占拠』しています。かつては『エンヴェル・ホシャ廟』と皮肉を込めて呼ばれていたが、変異したピラミッドは、現在では独裁者を克服し、生き延びた人々の記念碑となっています」

菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京のオフィス「共働の生態系」。コロナ禍にIT企業の為に計画。“場の共有”の意味と価値の更新を意図し、“共創を生む生態系のような場”の構築を志向。遠近の環境に応答し多様な機能を内包する“メガ・デスク”を考案して空間の中心に据える
菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京のオフィス「共働の生態系」。コロナ禍にIT企業の為に計画。“場の共有”の意味と価値の更新を意図し、“共創を生む生態系のような場”の構築を志向。遠近の環境に応答し多様な機能を内包する“メガ・デスク”を考案して空間の中心に据えるオフィス空間の中心に据えられたメガ・デスク photo©ナカサアンドパートナーズ
菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京のオフィス「共働の生態系」。コロナ禍にIT企業の為に計画。“場の共有”の意味と価値の更新を意図し、“共創を生む生態系のような場”の構築を志向。遠近の環境に応答し多様な機能を内包する“メガ・デスク”を考案して空間の中心に据えるMTGスポット1を見る。 photo©ナカサアンドパートナーズ
菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京のオフィス「共働の生態系」。コロナ禍にIT企業の為に計画。“場の共有”の意味と価値の更新を意図し、“共創を生む生態系のような場”の構築を志向。遠近の環境に応答し多様な機能を内包する“メガ・デスク”を考案して空間の中心に据えるMTGスポット2 photo©ナカサアンドパートナーズ

菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所が設計した、東京のオフィス「Ecological Co-WorkScape / 共働の生態系」です。
コロナ禍にIT企業の為に計画されました。建築家は、“場の共有”の意味と価値の更新を意図し、“共創を生む生態系のような場”の構築を志向しました。そして、遠近の環境に応答し多様な機能を内包する“メガ・デスク”を考案して空間の中心に据えました。

リモートワークが日常化したパンデミックは、「場を共有する」ことの意味とその価値の更新を人類に突きつけた。
本計画は、その状況下において新設されるIT企業のオフィスである。そこで、当該区画の周辺に広がる様々なコンテクストと積極的に応答しながら、目的や属性の異なる人々の共存と交流を可能とする、共創を生む生態系のような場の生成を目指した。

建築家によるテキストより

空間の中心に据えた「メガ・デスク」の起伏は、区画内や隣接する共用部の構成や素材、眼前に広がる都市風景、太陽の運行の軸となる真北などといった、遠近の様々な周辺環境に、一枚の面の奥行きや高さが応答することで決定している。この起伏が、真北に向かう切妻屋根の会議室から眺望を望むリラックスデッキまで、利用人数も静寂さも開放感も異なる、多様な居場所群を構成している。

建築家によるテキストより

様々な人々や異なる空間の質が、オフィスに突然現れた異物のような「メガ・デスク」によって重なり合うその風景は、公園のような「共働」の生態系をつくり出している。

建築家によるテキストより

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