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遠藤隆洋建築設計事務所による、長野の別荘「軽井沢の居場所」。4家族14人が集まる別荘の建替。今までの“林での活動”と“合宿の様な過ごし方”に着目して、林との接点を最大化する“約30mの細長い”建築を考案。広縁と濡れ縁を設けて滞在中の“溢れる活動”も受け止める
遠藤隆洋建築設計事務所による、長野の別荘「軽井沢の居場所」。4家族14人が集まる別荘の建替。今までの“林での活動”と“合宿の様な過ごし方”に着目して、林との接点を最大化する“約30mの細長い”建築を考案。広縁と濡れ縁を設けて滞在中の“溢れる活動”も受け止める外観 photo©中山保寛
遠藤隆洋建築設計事務所による、長野の別荘「軽井沢の居場所」。4家族14人が集まる別荘の建替。今までの“林での活動”と“合宿の様な過ごし方”に着目して、林との接点を最大化する“約30mの細長い”建築を考案。広縁と濡れ縁を設けて滞在中の“溢れる活動”も受け止める濡れ縁 photo©中山保寛
遠藤隆洋建築設計事務所による、長野の別荘「軽井沢の居場所」。4家族14人が集まる別荘の建替。今までの“林での活動”と“合宿の様な過ごし方”に着目して、林との接点を最大化する“約30mの細長い”建築を考案。広縁と濡れ縁を設けて滞在中の“溢れる活動”も受け止める広縁 photo©中山保寛
遠藤隆洋建築設計事務所による、長野の別荘「軽井沢の居場所」。4家族14人が集まる別荘の建替。今までの“林での活動”と“合宿の様な過ごし方”に着目して、林との接点を最大化する“約30mの細長い”建築を考案。広縁と濡れ縁を設けて滞在中の“溢れる活動”も受け止める広縁から家族の場所2を見る。 photo©中山保寛

遠藤隆洋建築設計事務所が設計した、長野・軽井沢町の別荘「軽井沢の居場所」です。
4家族14人が集まる別荘の建替です。建築家は、今までの“林での活動”と“合宿の様な過ごし方”に着目して、林との接点を最大化する“約30mの細長い”建築を考案しました。また、広縁と濡れ縁を設けて滞在中の“溢れる活動”を受け止める事も意図されました。

1族4家族、14人のための別荘建替え計画である。
敷地はクリ、モミ、ミズキなどからなる広大な林の中にあり隣家は見えない。施主一族は、この地で別荘を所有して既に長い年月を過ごしており、そこには膨大な経験があった。

建築家によるテキストより

木漏れ日が差し込み鳥の声がこだまする朝の情景が贅沢である事、谷底の小川へ降りて西瓜を冷やすためにはまず草刈りをして道を作らなくてはいけない事、栗拾いをして、薪割りをして、落ち葉ですら子供たちの遊び道具になる事、など林の中に出ていき、そこから学ぶ姿勢が建主たちの過ごし方であった。

毎年お盆には、14人が集い1週間この地に滞在する。施主は、3食の炊事、掃除、洗濯をこなしながら他者と共存する過ごし方を「合宿のようなもの」と要約した。「林の中に出て行くこと」、「合宿のようなもの」このふたつの経験を手がかりとして設計を進めた。

建築家によるテキストより

延床面積は既存建物と同じ約200㎡と設定し、東に向かって傾斜する林との接点を最大限もつよう、南北に細長い計画とした。約30mの細長い建物としたことで、既存建物のために造成した平坦な部分を超え、未造成の傾斜地にまで建築することにした。平坦部と傾斜部では最大1mの段差が生じることになり、その段差を積極的に受け止める計画とした。

具体的には、どこからでも林の中に出て行くことができるよう、長手面をポスト柱と引き違いのアルミサッシで構成し、地形に追従するよう複数の段差をもつ平屋とした。その形式を実現するために、外側の大きな軽い屋根で受け止めた水平力を、内側の小さな重い屋根に受け流す構造計画としている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 美しさ・機能性・安全性に加え、“新鮮なインパクト”を与える建築を目指す「シンプレックス一級建築士事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 美しさ・機能性・安全性に加え、“新鮮なインパクト”を与える建築を目指す「シンプレックス一級建築士事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 美しさ・機能性・安全性に加え、“新鮮なインパクト”を与える建築を目指す「シンプレックス一級建築士事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)を募集中高井田の家 外観

美しさ・機能性・安全性に加え、“新鮮なインパクト”を与える建築を目指す「シンプレックス一級建築士事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

有限会社シンプレックス一級建築士事務所ではスタッフを募集しております。

ただ美しいだけでなく、機能性や安全性を存分に満たした上で、新鮮なインパクトをもたらす建築をめざしながら、「芦屋で設計を頼むならシンプレックスといわれるようになりたい」という私たちの夢に賛同し、共に実現してくれる、そんなあなたをお待ちしています。

芦屋・西宮を中心にRC造住宅の仕事が多く、設計から監理まで全体を経験することができ、独立を目指す方にはサポートもしていきます。

事務所は阪神阪急JRそれぞれから10分程度の芦屋の国道2号線沿いにあり、交通の便も良いです。

岡田宰 / 2id Architectによる、埼玉の「Switch Lounge」。賃貸集合住宅の在宅勤務者の為の場。“気持ちの切替”が出来る空間を目指し、集中・気分転換・休憩の観点で区分しつつ滑らかに繋げる構成を考案。素材や仕様で多様な選択肢も創出して“利用者毎の気持ち”に寄添う
岡田宰 / 2id Architectによる、埼玉の「Switch Lounge」。賃貸集合住宅の在宅勤務者の為の場。“気持ちの切替”が出来る空間を目指し、集中・気分転換・休憩の観点で区分しつつ滑らかに繋げる構成を考案。素材や仕様で多様な選択肢も創出して“利用者毎の気持ち”に寄添うテーブル席 photo©志摩大輔 adhoc
岡田宰 / 2id Architectによる、埼玉の「Switch Lounge」。賃貸集合住宅の在宅勤務者の為の場。“気持ちの切替”が出来る空間を目指し、集中・気分転換・休憩の観点で区分しつつ滑らかに繋げる構成を考案。素材や仕様で多様な選択肢も創出して“利用者毎の気持ち”に寄添う左奥:ソファ席、右手前:カウンター席 photo©志摩大輔 adhoc
岡田宰 / 2id Architectによる、埼玉の「Switch Lounge」。賃貸集合住宅の在宅勤務者の為の場。“気持ちの切替”が出来る空間を目指し、集中・気分転換・休憩の観点で区分しつつ滑らかに繋げる構成を考案。素材や仕様で多様な選択肢も創出して“利用者毎の気持ち”に寄添うリラックススペース photo©志摩大輔 adhoc

岡田宰 / 2id Architectが設計した、埼玉の「Switch Lounge」です。
賃貸集合住宅の在宅勤務者の為の場です。建築家は、“気持ちの切替”が出来る空間を目指し、集中・気分転換・休憩の観点で区分しつつ滑らかに繋げる構成を考案しました。また、素材や仕様で多様な選択肢も創出して“利用者毎の気持ち”に寄添う事も意図されました。

賃貸マンションの共有部の一角に、在宅ワーカーをサポートする空間として計画されたラウンジスペース。

建築家によるテキストより

在宅ワーカーの悩みとして一番大きかった気持ちの切り替えの難しさ。それらを休憩/リフレッシュ/集中の3つに分類し、限られた空間の中で、シームレスに繋げるゾーニング計画とした。

建築家によるテキストより

空間全体は、自室との差別化として、3つの要素を重視した。「開放的な空間」「居心地いい空間」「公園のような空間」結果として、木目調素材をふんだんに採用し、優しい色合いの居心地の良い空間。そして植栽を取り入れた開放的な憩いの場の提供を目指した。

そこに、椅子やテーブルの高さ、素材や樹種の切り替え、木目方向や幅、艶や色の濃淡、直角やR、フラット-うづくりなど、様々な要素の“切り替え”を一つの空間にいくつも内包させることで、利用者の目的に合った「利用者ごとの気持ち」に寄り添う場所をデザインした。

建築家によるテキストより
小説家 柴崎友香・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催。建築学生コンペ「AYDA2023」の開催に合わせて行われる審査員ら参加のイベント。学生限定で参加者を募集中
小説家 柴崎友香・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催。建築学生コンペ「AYDA2023」の開催に合わせて行われる審査員ら参加のイベント。学生限定で参加者を募集中

小説家 柴崎友香・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催されます。
建築学生コンペ「AYDA2023の開催に合わせて行われる審査員ら参加のイベントです。学生限定で参加者を募集中。開催場所は、東京・墨田区の喫茶ランドリー本店です。開催日時は、2023年9月26日(火)18:00~19:30参加費無料です。こちらのページでの事前申込制です。【ap・ad】

日本ペイントグループが主催する建築コンペ「AYDA Awards 2023」(旧Asia Young Designers Awards)が
今年も審査員とデザイナーを招いたスペシャルトークセッションを開催します。(学生限定)

今年のテーマは、『他人と私の柔らかい器』です。

芥川賞受賞作家 柴崎友香さんを審査員長に迎え、建築家 藤原徹平さん、中山英之さんには今年も審査員として参画していただいています。
今回のスペシャルトークセッションには、審査員3名に、ビジュアルデザインに携わってくださっているデザイナー古平正義氏も加わった豪華なメンバーでテーマについて熱くトークいただきます。

コンペにチャレンジしたい皆さん、テーマについてのヒントを得られるチャンスです。
ぜひご参加ください。

【ゲスト】
小説家 柴崎友香氏
建築家 藤原徹平氏
建築家 中山英之氏
デザイナー 古平正義氏

【スケジュール】
17:30~    開場
18:00~19:00  トークセッション
19:00~19:30  質疑応答(引き続き残っていただける方は質疑応答タイムにご参加ください)

以下に、今年のテーマ「他人と私の柔らかい器」についてのステートメントも掲載します。

成瀬・猪熊建築設計事務所による、長野の「旧軽井沢倶楽部の別荘」。様々な表情を見せる自然林の中の敷地。恵まれた環境を“感じる”建築を目指し、開口部等の操作で“過ごし方”と“外の環境”が結びついた空間を多数構築。暮らしの存在が自然を“より豊かに”感じさせる場を作る
成瀬・猪熊建築設計事務所による、長野の「旧軽井沢倶楽部の別荘」。様々な表情を見せる自然林の中の敷地。恵まれた環境を“感じる”建築を目指し、開口部等の操作で“過ごし方”と“外の環境”が結びついた空間を多数構築。暮らしの存在が自然を“より豊かに”感じさせる場を作る外観 photo©西川公朗
成瀬・猪熊建築設計事務所による、長野の「旧軽井沢倶楽部の別荘」。様々な表情を見せる自然林の中の敷地。恵まれた環境を“感じる”建築を目指し、開口部等の操作で“過ごし方”と“外の環境”が結びついた空間を多数構築。暮らしの存在が自然を“より豊かに”感じさせる場を作る1階、ダイニング photo©西川公朗
成瀬・猪熊建築設計事務所による、長野の「旧軽井沢倶楽部の別荘」。様々な表情を見せる自然林の中の敷地。恵まれた環境を“感じる”建築を目指し、開口部等の操作で“過ごし方”と“外の環境”が結びついた空間を多数構築。暮らしの存在が自然を“より豊かに”感じさせる場を作る1階、左:キッチン、右:ダイニング photo©西川公朗

成瀬・猪熊建築設計事務所が設計した、長野・軽井沢町の「旧軽井沢倶楽部の別荘」です。
様々な表情を見せる自然林の中の敷地に計画されました。建築家は、恵まれた環境を“感じる”建築を目指し、開口部等の操作で“過ごし方”と“外の環境”が結びついた空間を多数構築しました。また、暮らしの存在が自然を“より豊かに”感じさせる場を作る事も意図されました。現在、こちらの建築は販売中です。

この計画は、軽井沢で別荘地を運営する旧軽井沢倶楽部と、成瀬・猪熊建築設計事務所が行う、建売別荘プロジェクトの第一弾です。

建築家によるテキストより

私たちが設計を行うにあたって最も大切にしたのは、季節・天候・時間の変化によって全く異なる表情を見せる自然林に囲まれた、恵まれた環境をいかに感じるか、ということです。
一言で自然を感じる、といっても、それは視覚情報だけでなく、音や光などさまざまな要素があります。また、林全体を広く感じるか、細かな枝や葉の肌理を感じるかでも、受け取るものは異なります。また、建築の内外での過ごし方によっても、感じるものは異なります。

建築家によるテキストより

そこで私たちはこの建築を、中心近くでは全てがつながりつつも、窓辺に近づくほど空間が分割されてゆくように構成し、その空間とそこでの過ごし方・外の環境の関係を定義づけるように、開口部を決定してゆきました。

ダイニングスペースと目の前の林を、吹き抜けに開けた複数の開口部でつなぎ、林に囲まれて過ごす。おちついた小ぶりのラウンジと2階レベルの林の広がりを横並びの二つの開口部とテラスによって水平につなぎ、ツリーハウスのような居心地を感じる。玄関と木々の樹冠を高い吹き抜けとハイサイドライトでつなぎ、林の中にすっぽりと入り込む、と言った具合に。

建築家によるテキストより
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・新宿区のオフィス「発掘とラミネート」。既存を改修して賃貸事務所とする計画。限られた予算でプロジェクトを実施する為、表層の除去と保護を慎重に振り分ける“発掘作業”の様な設計を志向。解体での下地の露出とグレー塗装等を組合わせて空間を構築
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・新宿区のオフィス「発掘とラミネート」。既存を改修して賃貸事務所とする計画。限られた予算でプロジェクトを実施する為、表層の除去と保護を慎重に振り分ける“発掘作業”の様な設計を志向。解体での下地の露出とグレー塗装等を組合わせて空間を構築専有部分内の廊下からオフィス部分を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・新宿区のオフィス「発掘とラミネート」。既存を改修して賃貸事務所とする計画。限られた予算でプロジェクトを実施する為、表層の除去と保護を慎重に振り分ける“発掘作業”の様な設計を志向。解体での下地の露出とグレー塗装等を組合わせて空間を構築オフィス photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・新宿区のオフィス「発掘とラミネート」。既存を改修して賃貸事務所とする計画。限られた予算でプロジェクトを実施する為、表層の除去と保護を慎重に振り分ける“発掘作業”の様な設計を志向。解体での下地の露出とグレー塗装等を組合わせて空間を構築オフィスの床部分を見る。 photo©鈴木淳平

徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEが設計した、東京・新宿区のオフィス「発掘とラミネート」です。
既存を改修して賃貸事務所とする計画です。建築家は、限られた予算でプロジェクトを実施する為、表層の除去と保護を慎重に振り分ける“発掘作業”の様な設計を志向しました。そして、解体での下地の露出とグレー塗装等を組合わせて空間を構築しました。

十分な予算のない中で進行するリノベーションのプロジェクトはどこか発掘作業のようである。
そのままにしておくわけにはいかないが、得も言われぬ魅力を持った表層を、削りとってしまうのか、何らかの処理をして保護して活かすのか。その2択を間違えないように、慎重に振り分けていく。
とりわけ今回のケースのような特定の利用者が想定されないテナントオフィスでは、その表層の2択にほぼすべてのリソースを注ぐことになる。

建築家によるテキストより

飯田橋駅から徒歩数分のこのオフィスには、ヤニで黄ばんだ社長室ブースや無計画に造作された作り付けの棚、部分的に貼られたデコラティブなタイル、種類の違うものが継ぎ接ぎされた木質シートの床、ヒビの入ったガラス窓、煤けた岩綿吸音板の天井、高さの違う巾木、といった表層が備わっていた。100万円程度の予算ではスケルトンに戻して1から作り込むことはできないので、「はつり」と「いかし」の部分を見極めながら設計を進めていった。

建築家によるテキストより

結果としては、社長室ブースを解体、タイルや不揃い造作棚を残し、床は中央部分を解体、周縁部を残しながら、仕上の木質シートは削った部分から状態のいいものを回収、再配置して継ぎ接ぎ状態を解消した。天井はすべて解体したが、かつての天井面にハッチングをかけるように照明を配置し、記号的に「いかし」を行った。

建築家によるテキストより
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に立つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に立つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える外観、玄関側の隅切り。 photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に立つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える外観、バルコニー側の隅切り。 photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に立つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える2階、3・4・5歳児室、バルコニーを設けた開口。 photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、さいたま市の「角地に立つ保育園」。住宅街の三面接道の敷地。人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築。45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与える2階、3・4・5歳児室、 photo©中村絵

ツバメアーキテクツが設計した、さいたま市の「角地に立つ保育園 彩の調保育園さいたま新都心東口」です。
住宅街の三面接道の敷地に計画されました。建築家は、人目に留まる二つの隅切りに着目し、建物の隅に特徴的な開口を設けて“顔”とすると同時に固有性のある“保育環境”も構築しました。また、45度振った架構は都市と連動して内部空間に力強さを与えます。

敷地はさいたま新都心駅から徒歩10分程の住宅地。
個人住宅や木造アパートに包囲されているが、2つの隅切りがそれぞれ交差点に接する。西側は四叉路、東側は三叉路が集まり、顔となる建物の隅に特徴的な開口を設けることで、保育環境を特徴づけることを考えた。

建築家によるテキストより

架構を45度回転させることで、隅切りに対して合理的かつダイナミックな内部空間としている。午前中の光が入る東側の隅は、巨大な口を開けたバルコニーとしている。ここは園児にとって貴重な屋外遊技スペースであり、近隣との間に適度な距離を生む。また、街と連続したホールのような広がりを内部に生み出す。

建築家によるテキストより

1階の0~2歳児の部屋は天高を抑え落ち着いた空間とし、2階の3~5歳児の部屋は住宅のような外観からは想像もつかない天高5mの大空間が広がる。西側は小さな窓を集積させ、窓の開閉に応じ表情をかえて人を迎える、ユーモラスな構えとなった。また、1日の太陽の動きに合わせ、光の差し込み方が変化するように窓を配置し、日向と日陰のバランスを考えた。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/9/4-9/10]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/9/4-9/10]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/9/4-9/10)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 安藤忠雄の設計で、香川・直島に「直島新美術館(仮称)」が建設。島で10番目となる安藤による建築。アジア地域の作家の作品を収集し展示する施設。2025年春の開館を予定
  2. 妹島和世による、岡山・玉野市の「Power Base モジュール工場」。自然エネルギーに関わる企業“Power X”の為に計画。約6300㎡の蓄電池モジュールの生産拠点施設。快適な労働環境の構築も意図
  3. 菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、千葉の「アライプロバンス浦安 外構および休憩所」。埋立地の鉄工所を建替えた物流施設での計画。“人間の居場所”の創造を目指し、“土地の物語”と“人の物語”を編み直す設計を志向。人々に安らぎを与える複数の庭と“記憶を象徴”する大屋根を持つ建築を作る
  4. 原広司による、神奈川・多摩区の“粟津潔邸”(1972年竣工)を会場にした展覧会「吉國元展」が開催
  5. 橋本尚樹+増崎陽介 / NHAによる、山梨・北都留郡の「丹波山村新庁舎」。東京と繋がる街道があり山村留学も行う地域。交通と移住という“人の流れ”を育む場を目指し、街道に“正対した構え”で全体が“一室空間”となる建築を考案。土砂崩れも想定して主機能はRCの基壇部に収める
  6. 清家清による、東京・大田区の住宅「私の家」(1954 年竣工) の見学ツアーが2023年9月より開始
  7. ピーター・ズントーの建築展「Architectural Models from the Atelier Peter Zumthor」。自身が設計した建築を会場に開催。40個の模型を建物の内外に展示。建築に“アトモスフィア”を与える為の接合と組み合わせの論理を示す
  8. 荒尾英生建築設計事務所とtamari architectsによる、京都の「京丹後の週末住宅」。サーフィンが趣味の夫婦の為に計画。大自然を楽しむ“ベースキャンプ”の様な場を求め、“汎用性”と“経済性”も考慮して木架構の周りをCBの非構造壁で囲む構成を考案。内部空間はレベル差があり連続的に繋がる
  9. 畝森泰行による、愛知淑徳大学での建築展「ゆっくり庭をつくるように」の会場写真。建築家と学生が協働して作る展覧会。“総体的な建築体験”を与える会場を目指し、8つの木造フレームを用いて空間と展示物が緩やかに一体化する構成を考案。代表作の一部を再現した“原寸”モックアップ等も展示
  10. 内藤廣の大規模展の公式図録『建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い』を先行プレビュー。島根で開催される過去最大規模の内藤廣の展覧会に合わせて制作。全80プロジェクトの“初公開資料”を含むドローイング・写真・図面などを収録
  11. プリツカー賞受賞建築家のシェリー・マクナマラへのインタビュー動画「楽観的でなければ建築家にはなれない」。ルイジアナ美術館が制作して2023年9月に公開されたもの
  12. 木元洋佑建築設計室による、東京・江東区の飲食店「みらいのテーブル 門前仲町」。寺院の参道と公園に挟まれた敷地のパン店。両者を繋ぐ“裏道”の様な場を目指し、路地の様なスケール感の“トンネル”を備えた空間を考案。作業場を覗ける等の様々な仕掛けで大人に子供にも“ワクワク”を与える
  13. 川合健二による、愛知・豊橋市のコルゲートハウス(1965年竣工)が宿泊施設に転用。1棟貸のホテルとして2023年9月から運営開始
  14. STA土屋辰之助アトリエによる、東京・墨田区の「House HJ」。既存建物の住居部分の改修。多趣味な施主家族の為に、展示収納を担う“造作棚”にベンチ等の機能も与えて“直線的な動線”空間の壁面に配置。“回遊的な動線”を与えた諸室との組合せで“新たな広がり”を生み出す
  15. 三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所による、京都・向日市の「つづき屋根の集合住宅」。住宅街の裏表がない敷地に計画。周辺の低層建物との調和を求め、要素が連続する外観ではない“個性の集合体”の様な建築を志向。チューブ状の量塊から専有部を切り分けるプロセスで様々な住戸タイプを生み出す
  16. 多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の飲食店「河道屋 倖松庵」。京町家の改修した蕎麦店。原型への敬意と新しさを両立する建築を目指し、復元した既存要素と新設要素の“混ざり方”や“距離感”に意識的な設計を志向。壁と床の操作で玄関から客席までの“シークエンス”も演出
  17. 塚田裕之建築設計事務所による、大阪・北区の飲食店「超速鮮魚寿司 羽田市場」。獲れたての鮮魚を提供する仕組みを持つ寿司店。“らしさ”のある店を目指し、“羽”の文字から生成したパターンを用いた特徴的な壁面を備えた空間を構築。内外に図案を連続させて“市場”の様な入り易さも意図
  18. 妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、ハンガリー・ブダペストの「新国立ギャラリー」のCG動画。国内最大規模の市民公園の中に建設
  19. 工藤浩平建築設計事務所による、東京・墨田区の飲食店「The Local Pub 竹の湯 別館」。銭湯の付属施設をバーに改修。記憶の継承と“地域の新しいコミュニティー”を目指し、壁を腰まで“湯船の様な色”で塗って“湯に浸かる”様な一体感を空間に付与。様々な要素に“懐かしい記憶をもつ色”も用いる
  20. 長谷川欣則+堀越ふみ江 / UENOA architectsによる、埼玉・小川町の、飲食店「Restaurant in Ogawa」。商店街の既存建物を転用した店。計画の始まりと同時に決まった“アーケードの撤去”を契機とし、二層分の高さを持つ“外部空間としての出入口”を持つ建築を考案。印象的な顔の役割と共に構造補強にも機能させる

妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、ハンガリー・ブダペストの「新国立ギャラリー」のCG動画。国内最大規模の市民公園の中に建設

妹島和世+西沢立衛 / SANAAが設計を進めている、ハンガリー・ブダペストの「新国立ギャラリー」のCG動画です。国内最大規模の市民公園の中に建設されます。同公園内には、藤本壮介による「ハンガリー音楽の家」が先行して完成しています。

(翻訳)
リゲット・ブダペスト・プロジェクトの一環として、新国立ギャラリーは、プリツカー賞を受賞した建築家SANAA(Sejima and Nishizawa and Associates)の設計に基づき、ペトフイ・チャルノク・コンサート会場の跡地に建設されます。新美術館の建築家は、国際的な提出プロセスを経て選ばれました。最優秀デザインに選ばれた日本の建築家は、ヴァーロシュリゲットを占有する、インタラクティブで居心地の良い、しかもモダンな21世紀の建物を構想しました。日本の事務所は、すでにランスのルーブル美術館やニューヨークのニュー・コンテンポラリー・アート・ミュージアムなど、数々の優れた美術館建築を手がけています。

(原文)
As part of the Liget Budapest Project, the New National Gallery will be constructed based on the designs of Pritzker Prize-winning architects SANAA (Sejima and Nishizawa and Associates) on the former site of the Petofi Csarnok concert venue. The architects of the new museum were selected following an international tender process. For the winning design, the Japanese architects envisioned an interactive and welcoming, yet modern 21st century building to occupy the Varosliget. The Japanese firm already has a number of outstanding museum buildings to its name, including the new Louvre Museum in Lens and the New Contemporary Art Museum in New York.

プリツカー賞受賞建築家のシェリー・マクナマラへのインタビュー動画「楽観的でなければ建築家にはなれない」。ルイジアナ美術館が制作して2023年9月に公開されたもの

プリツカー賞受賞建築家の、グラフトン・アーキテクツのシェリー・マクナマラへのインタビュー動画「楽観的でなければ建築家にはなれない」。ルイジアナ美術館が制作して2023年9月に公開されたものです。

(翻訳)
「私たちは常に常識や既成概念に挑戦しています」

プリツカー賞受賞者のシェリー・マクナマラは、イヴォンヌ・ファレルとともにアイルランド、ダブリンのグラフトン・アーキテクツを支えています。

「現在の議論で非常に興味深いのは、建築がいかに独創的であるべきかということだと思います。そして、専門家として、教師として、こうしたプレッシャーにどれだけ機敏かつ迅速に応えられるかということです」

様々な危機を抱えた「恐ろしい時代」に生きるシェリー・マクナマラが、ここで彼女が言う希望の地理学について説明します:

「私たち建築家をナイーブだと言う人もいるかもしれません。しかし、私たちは人間の発明を信じています。私たちは、物事を変える建築の能力を信じているのです。私たちは教えています。私たちは、若者たちが、様々なやり方で建物を作る方法や、景観、資源、水、太陽エネルギーについて様々な方法で考えるための研究をしているのを目の当たりにしている。。つまり、あらゆる種類の驚くべきことが起こっているのです」

「あなたたちは、建築家としての考え方に挑戦しなければならなりません。しかし、信念と楽観主義を持つことも重要だと思います。ある意味、楽観的でなければ建築家にはなれない。あなたは、明日起こる何かを作っているのです。それは今日ではないんです。だから、未来のことを考えている……。結局はヒューマニズムなんです」

シェリー・マクナマラ(1952年生まれ)はアイルランドの建築家で学者です。ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンで学び、1974年に建築学士号を取得しました。1978年、イヴォンヌ・ファレルとともにグラフトン・アーキテクツを設立しました。2人とも1976年よりユニバーシティ・カレッジ・ダブリンで建築を教えるほか、いくつかの大学でも教鞭をとっています。彼らの国際的な学術的役割には次のようなものがあります: EPFLローザンヌ校客員教授、ハーバード大学GSD丹下健三講座、イェール大学ルイス・カーン講座、スイス・メンドリシオ建築アカデミー客員教授など。また、アイルランド王立建築家協会(RIAI)のフェロー、英国王立建築家協会(RIBA)の国際名誉フェロー、アイルランドの著名な芸術団体であるアオスダーナの選出メンバーでもあります。

木元洋佑建築設計室による、東京・江東区の飲食店「みらいのテーブル 門前仲町」。寺院の参道と公園に挟まれた敷地のパン店。両者を繋ぐ“裏道”の様な場を目指し、路地の様なスケール感の“トンネル”を備えた空間を考案。作業場を覗ける等の様々な仕掛けで大人に子供にも“ワクワク”を与える
木元洋佑建築設計室による、東京・江東区の飲食店「みらいのテーブル 門前仲町」。寺院の参道と公園に挟まれた敷地のパン店。両者を繋ぐ“裏道”の様な場を目指し、路地の様なスケール感の“トンネル”を備えた空間を考案。作業場を覗ける等の様々な仕掛けで大人に子供にも“ワクワク”を与える参道側の外観 photo©アトリエあふろ 糠澤武敏
木元洋佑建築設計室による、東京・江東区の飲食店「みらいのテーブル 門前仲町」。寺院の参道と公園に挟まれた敷地のパン店。両者を繋ぐ“裏道”の様な場を目指し、路地の様なスケール感の“トンネル”を備えた空間を考案。作業場を覗ける等の様々な仕掛けで大人に子供にも“ワクワク”を与えるトンネル内より外を見る。 photo©アトリエあふろ 糠澤武敏
木元洋佑建築設計室による、東京・江東区の飲食店「みらいのテーブル 門前仲町」。寺院の参道と公園に挟まれた敷地のパン店。両者を繋ぐ“裏道”の様な場を目指し、路地の様なスケール感の“トンネル”を備えた空間を考案。作業場を覗ける等の様々な仕掛けで大人に子供にも“ワクワク”を与えるトンネル、コーヒーカウンター。右奥には子供専用トンネルが見える。 photo©アトリエあふろ 糠澤武敏
木元洋佑建築設計室による、東京・江東区の飲食店「みらいのテーブル 門前仲町」。寺院の参道と公園に挟まれた敷地のパン店。両者を繋ぐ“裏道”の様な場を目指し、路地の様なスケール感の“トンネル”を備えた空間を考案。作業場を覗ける等の様々な仕掛けで大人に子供にも“ワクワク”を与える客席、奥のガラスから深川公園を望む。 photo©アトリエあふろ 糠澤武敏

木元洋佑建築設計室が設計した、東京・江東区の飲食店「みらいのテーブル 門前仲町」です。
寺院の参道と公園に挟まれた敷地のパン店です。建築家は、両者を繋ぐ“裏道”の様な場を目指し、路地の様なスケール感の“トンネル”を備えた空間を考案しました。また、作業場を覗ける等の様々な仕掛けで大人に子供にも“ワクワク”を与える事も意図されました。店舗の公式サイトはこちら

みらいのテーブルは「食べたものがじぶんのみらいを作る」をコンセプトに子育てと食の2つの視点から生まれた親と子のそれぞれの「行きたい」を提供する食事スペースのあるパン屋さんです。

建築家によるテキストより

子供の行きたいは「楽しい・遊べる・興味が湧く」、大人の行きたいは「子供の安全・ゆったり・美味しい」、それぞれの行きたいが共存できる空間を提供することを目標として計画を行いました。

建築家によるテキストより

計画地は東側に深川不動尊の参道、西側に深川公園がありそれぞれが良い雰囲気を持っていました。今回の店舗によってそれぞれが繋がる裏道の様な場所が作れないかと考え、参道と公園とを繋ぐ「トンネル」を設えました。

この「トンネル」は洞窟の入り口の様な明るさ感、裏路地の様なスケール感、公園の土管の様な落ち着き感と秘密感を取り入れつつ、中にはパン棚やショーケース、パン工場を覗く開口部、トンネルの最後には子供だけが入れる秘密基地のようなスペースなど、さまざまな仕掛けがあり、子供にも大人にもワクワク感をもたらす空間として設えました。

建築家によるテキストより
三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所による、京都・向日市の「つづき屋根の集合住宅」。住宅街の裏表がない敷地に計画。周辺の低層建物との調和を求め、要素が連続する外観ではない“個性の集合体”の様な建築を志向。チューブ状の量塊から専有部を切り分けるプロセスで様々な住戸タイプを生み出す
三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所による、京都・向日市の「つづき屋根の集合住宅」。住宅街の裏表がない敷地に計画。周辺の低層建物との調和を求め、要素が連続する外観ではない“個性の集合体”の様な建築を志向。チューブ状の量塊から専有部を切り分けるプロセスで様々な住戸タイプを生み出す鳥瞰 photo©エスエス大阪 土出将也
三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所による、京都・向日市の「つづき屋根の集合住宅」。住宅街の裏表がない敷地に計画。周辺の低層建物との調和を求め、要素が連続する外観ではない“個性の集合体”の様な建築を志向。チューブ状の量塊から専有部を切り分けるプロセスで様々な住戸タイプを生み出す外観、北側から見る。 photo©エスエス大阪 土出将也
三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所による、京都・向日市の「つづき屋根の集合住宅」。住宅街の裏表がない敷地に計画。周辺の低層建物との調和を求め、要素が連続する外観ではない“個性の集合体”の様な建築を志向。チューブ状の量塊から専有部を切り分けるプロセスで様々な住戸タイプを生み出す1階、F1type、LDK photo©エスエス大阪 土出将也
三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所による、京都・向日市の「つづき屋根の集合住宅」。住宅街の裏表がない敷地に計画。周辺の低層建物との調和を求め、要素が連続する外観ではない“個性の集合体”の様な建築を志向。チューブ状の量塊から専有部を切り分けるプロセスで様々な住戸タイプを生み出す2階、H2’type、LDK photo©エスエス大阪 土出将也

三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所が設計した、京都・向日市の「つづき屋根の集合住宅」です。
住宅街の裏表がない敷地に計画されました。建築家は、周辺の低層建物との調和を求め、要素が連続する外観ではない“個性の集合体”の様な建築を志向しました。そして、チューブ状の量塊から専有部を切り分けるプロセスで様々な住戸タイプを生み出しました。

京都と大阪をつなぐ阪急電車京都線の西向日駅から徒歩5分の利便性の良い立地に16世帯の賃貸住居とクライアントのオフィスを建築した。

閑静な住宅地が広がる西向日駅前には、昭和初期の開発により整備された美しい桜並木が街を覆っていた。市街地からは少し距離がある場所ではあるものの、ここにしかない魅力を充分に感じることが出来た。

建築家によるテキストより

敷地は南北方向に細長く、西側の阪急沿線と北から南へと蛇行する道路に挟まれるように位置していた。
360°全てが建物の顔になりえる立地条件であるため、コピー&ペーストの単調な外観ではなく、其々の個性の集合体のようなイメージにすることで、周辺の低層住宅との調和を図ることができるのではないかと考えた。

建築家によるテキストより

配置計画としては5.1m間口のチューブを敷地形状に合わせてぐるりと配置している。それをクライアントの要望である40㎡程度の住居になるように、切り分けたことで平面上の様々なバリエーションが生まれた。さらに、1階は半地下、2階にはロフト付やメゾネットタイプなど断面方向にもバリエーションをもたせることで、SOHO利用も可能な個性豊かな16室の住居が出来た。各住居は外の開口に加え、敷地センターの庭園又はライトコートに面した内の開口などから光と風を取り込むことが出来る。

建築家によるテキストより
内藤廣の大規模展の公式図録『建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い』を先行プレビュー。島根で開催される過去最大規模の内藤廣の展覧会に合わせて制作。全80プロジェクトの“初公開資料”を含むドローイング・写真・図面などを収録
内藤廣の大規模展の公式図録『建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い』を先行プレビュー。島根で開催される過去最大規模の内藤廣の展覧会に合わせて制作。全80プロジェクトの“初公開資料”を含むドローイング・写真・図面などを収録『建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い』の表紙

内藤廣の大規模展の公式図録『建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い』を先行プレビューします。島根で開催される過去最大規模の内藤廣の展覧会に合わせて制作されました。全80プロジェクトの“初公開資料”を含むドローイング・写真・図面などを収録発売日は2023年10月10日です。※2023年9月16日より展覧会の会場で先行発売されます。【ap・ad】

「海の博物館」から近作「紀尾井清堂」までの代表作に加えて、学生時代の卒業設計や美術館課題、独立前から近年までのコンペ案の数々、進行中プロジェクトなど本邦初公開多数全80プロジェクトに及ぶドローイング、写真、模型、断面矩計図などを収録

今回の展覧会の大きな特徴となる「赤鬼と青鬼」による解説文も全掲載。内藤廣の内なる葛藤や苦悩、関わった人たちとのエピソードが詳細に語られます。

384ページ・オールカラーの大ボリュームに、迫力の観音開きページ2組付き、製本仕様は見開きやすいコデックス装を採用。まさに内藤建築のエネルギーが凝縮されたような一冊となっています。

リリーステキストより

以下に、プレビュー画像を掲載します。

【ap job更新】 多岐に渡る建築を手掛け、働き手の意思を尊重したワークスタイルも実践する「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 多岐に渡る建築を手掛け、働き手の意思を尊重したワークスタイルも実践する「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 多岐に渡る建築を手掛け、働き手の意思を尊重したワークスタイルも実践する「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中東急池上駅

多岐に渡る建築を手掛け、働き手の意思を尊重したワークスタイルも実践する「E.A.S.T.architects」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

E.A.S.T.architectsでは建築のデザインに情熱を持ったスタッフを募集します。

E.A.S.T.architectsでは、多くの賃貸マンション、テナントビルの設計・監理、大規模再開発のコンセプト・デザイン等、小規模なアトリエ事務所でありながら、社会への影響力のあるプロジェクトが多く進行しています。クライアントは個人から大手デベロッパーまで多岐に渡ります。

基本計画から実施設計、現場監理まで担当者が責任を持って完成まで見届けることを基本としています。
業務の進め方としては、週1日の全員出社以外は、毎日zoomを利用した全員参加のミーティングを行なっており、スタッフが自分で時間をコントロールしながら業務を進めています。Zoomミーティングにより全員が進行中のプロジェクトを確認することで、様々な実践的な知識を身につけることができます。

事務所は六本木のミッドタウンに隣接する檜町公園近くにあり、4つの地下鉄駅が利用できる利便性の高い立地です。また、富士山が正面に見える山中湖のマンション(山中湖分室)で、ワーケーションを行う環境もあります。また、コロナ以前は毎年全員で海外研修旅行を行なっており、今期から復活させる予定です。

代表の東は、坂倉建築研究所の所長を経て弊社を設立しており、その多くの経験をスタッフに伝えながらデザイン性の高い作品作りを実践しています。

宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・新宿区の「クラウドサーカス新宿オフィス」。デジタルマーケティングに関わる企業の事務所。コロナ禍以降の実空間の意味を考慮し、“円形ステージ”の周りに執務空間を配置した“コラボレーション中心の場”を構築。段階的な施工で引越しなしでの改修も実現
宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・新宿区の「クラウドサーカス新宿オフィス」。デジタルマーケティングに関わる企業の事務所。コロナ禍以降の実空間の意味を考慮し、“円形ステージ”の周りに執務空間を配置した“コラボレーション中心の場”を構築。段階的な施工で引越しなしでの改修も実現ユーティリティ越しに、コラボレーションの象徴の空間「サーカス」を見る。 photo©千葉正人
宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・新宿区の「クラウドサーカス新宿オフィス」。デジタルマーケティングに関わる企業の事務所。コロナ禍以降の実空間の意味を考慮し、“円形ステージ”の周りに執務空間を配置した“コラボレーション中心の場”を構築。段階的な施工で引越しなしでの改修も実現コラボレーションの象徴の空間「サーカス」 photo©千葉正人
宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・新宿区の「クラウドサーカス新宿オフィス」。デジタルマーケティングに関わる企業の事務所。コロナ禍以降の実空間の意味を考慮し、“円形ステージ”の周りに執務空間を配置した“コラボレーション中心の場”を構築。段階的な施工で引越しなしでの改修も実現フリースペース越しにミーティングスペース「ファミレス」を見る。 photo©千葉正人

宮崎晃吉 / HAGISOが設計した、東京・新宿区の「クラウドサーカス新宿オフィス」です。
デジタルマーケティングに関わる企業の事務所です。建築家は、コロナ禍以降の実空間の意味を考慮し、“円形ステージ”の周りに執務空間を配置した“コラボレーション中心の場”を構築しました。また、段階的な施工で引越しなしでの改修も実現されています。施主企業の公式サイトはこちら

新宿西口のオフィス街に位置するクラウドサーカス社のオフィス改装計画。

コロナ禍におけるリモートワークの普及により、オフィスの存在意義が執務空間から多様な交流を生む場へと変化する中、組織のアイデンティティと親和性のあるかたちでいかに実現するかが問われた。

建築家によるテキストより

オフィスを「コラボレーション中心の場」と再定義し、ABW(Activity Based Working)の思想に基づき設計した。社内の自由闊達な風土やチームワークを大切にするために、社員同士がコミュニケーションしやすいレイアウトとし、その象徴になる空間「サーカス」は、円形ステージの構造で、ステージを中心に社員が自由に座って対話ができるようになっている。
またステージ上では、プレゼンテーションやイベントが実施・収録できるよう設備を完備しており、社外とのコラボレーションの場としても活用できる。

建築家によるテキストより

全体のレイアウトは、業務の内容に応じてバリエーション豊富なエリアを設けている。「業務で発生する音量」を意識しており、コラボレーションの象徴の空間「サーカス」付近に、会話や笑い声を気にせずに発声できるようなミーティングスペースを配置、遠方に可能な限り静寂な空間になるように個人の業務スペースを配置し、オフィス内で音のグラデーションが分かりやすく生まれるようなレイアウト構成としている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 MAD Architectsにて実績を積み設立され、中国の大規模建築も手掛ける「ARCHER」が、デザインアシスタント(既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 MAD Architectsにて実績を積み設立され、中国の大規模建築も手掛ける「ARCHER」が、デザインアシスタント(既卒・2023年新卒)を募集中
【ap job更新】 MAD Architectsにて実績を積み設立され、中国の大規模建築も手掛ける「ARCHER」が、デザインアシスタント(既卒・2023年新卒)を募集中

MAD Architectsにて実績を積み設立され、中国の大規模建築も手掛ける「ARCHER」の、デザインアシスタント(既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

中国北京で活躍するMAD Architectsにて実績を積んだ主宰が、日本で建築デザイン事務所ARCHERを設立。

建築を意味する“ARCH”とそれに従事する“~ER”と組み合わせた造語として、“設計”ではなく“デザイン”に特化した建築との向き合い方を模索している事務所です。

中国で乱立する画一的な高層住宅が社会問題となっている中で、デザインによって付加価値をつけていくことが重要になってきており、我々は自然のエレメント(要素)をデザインに取り込んだ、バイオフィリアデザインを思想の軸に建築デザイン活動をしています。

中国の主要都市における大規模開発の中でもランドマークとなるような重要なプロジェクトに関わることができ、また、デザインにおいて自由度の高いプロジェクトが多くとてもやりがいがあります。少しでも興味を持って頂いた方はぜひ、ご応募ください。

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