all photos©Kenta Hasegawa
松島潤平建築設計事務所+青山文吾による、東京の築40年経つヴィンテージ・マンションの改修デザイン「Text」です。
限られた気積をわずかでも大きく残すべく、下地を排し、仕上げを排し、岩肌、もといコンクリートの肌に抽象的な閾(いき)を一筆引くことで領域を示す内装とした。躯体の歪みを物ともせずに走る白と素地のメタ・ボーダーラインは、
なにか内部空間を遥かに超える次元のものが介在しているような拡がりを感じさせる。最深部の領域が白く明るくなることもあいまって、面積は既存とほとんど変わらずとも、気積は約1.15倍に、体感的拡がりはさらに大きいものとなる。