中村竜治建築設計事務所による「柱のあいだのベンチ」です。展覧会「SHOWCASE」のために制作された作品です。(※展示はすでに終了。)
柱の間を使ったベンチである。10個の独立した円筒が柱の間に挟まるようにして置かれる。円筒は薄い合板を丸めて作られ、中央に縦に1本の糸が張られている。座られた円筒は横に広がるように変形し隣の円筒を押す。押された隣の円筒は縦に伸びるように変形しようとするが、その変形を縦に張られた糸が止める。隣で止めきれなかった変形はさらにその隣へと伝わり全体で力を分散しながら最後は柱が受け止める。柱の間という場所と隣どうしの関係という2つの要素で成り立つ構造となっている。