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『ルネサンス 経験の条件』の文庫版が発売

『ルネサンス 経験の条件』の文庫版が発売されます

岡崎乾二郎の著書『ルネサンス 経験の条件』の文庫版が発売されます。発売予定日は、2014年2月20日。

遠近法はルネサンス期に完成し、人間を歴史の主人公とし、人間を近代的「主体」として振る舞わせる思考様式に大きく寄与したといわれる。
しかし、自身も造形作家である著者は、本当にそうだろうか? と問い返し、ブルネレスキやマサッチオら、ルネサンスの天才たちが創造した建築や絵画を見つめ直し、精緻な分析を加えていく。とりわけブルネレスキが作ったフィレンツェのサン・マルコ大聖堂のクーポラとマサッチオらが描いたブランカッチ礼拝堂の壁画が入念に解読される。
そこから導かれる解答は驚くべきものである。
遠近法によって描かれていると考えられていた絵画は、常に遠近法が崩壊し、分裂していくことを必然的にはらんでおり、しかも、それを描いた画家たちは、そのことが起きることを踏まえた上で、崩壊し、分裂した遠近法的空間をいかにして再び統一するような平面(それは当然、2次元にはとどまらない)を見る者に再創造させるかに没頭していた、というのだ。ルネサンスの芸術家の本当の偉大さはそこにある。
このことがあてはまるのは絵画だけではない。建築、彫刻、音楽、文学などあらゆる芸術に応用可能であることが示される。そして、その再創造される平面を現実の世界に出現させることにこそ、芸術の可能性があり、そこにしか芸術の使命はない、と著者は書く。
しかし、この本は芸術のみについて書かれた本ではない。
たとえば、遠近法的空間とその崩壊と分裂の背後にいつも潜在的に控えている平面の関係は、デカルトのような近代哲学が中心においた「主体」とカントが提示した超越論的統覚の関係のアナロジーとしても読めるだろう。
すなわち、本書は「もうひとつの考え方」「もうひとつの生き方」を探求する人の座右の書となるべき恐るべき書物である。
文庫版あとがきとして、驚くべき新知見が加えられ、10年以上の時を経て、「奇跡的著作」が甦った。解説・斎藤環

ロンドンのアート施設「現代芸術協会」がドーバーストリートマーケットの店内を会場に行っているインスタレーションの写真

ロンドンのアート施設「現代芸術協会」がドーバーストリートマーケットの店内を会場に行っているインスタレーションの写真がwallpaper*のウェブサイトに掲載されています

ロンドンのアート施設「現代芸術協会」がドーバーストリートマーケットの店内を会場に行っているインスタレーションの写真が22枚、wallpaper*のウェブサイトに掲載されています。

「芸術かカネか…ミロ作品競売で異論噴出 借金苦のポルトガル」(SankeiBiz) 杉本博司の設計で建設が進められている神奈川の小田原文化財団の美術館の画像

杉本博司の設計で建設が進められている神奈川の小田原文化財団の美術館の画像がBauNetzに掲載されています

アーティストの杉本博司の設計で建設が進められている神奈川の小田原文化財団の美術館の画像が7枚、BauNetzに掲載されています。こちらの記事によれば、これは、杉本自身の美術館だそうで、2016年春のオープンを計画しているとの事です。

以下は、小田原文化財団についての概要です。

伝統芸能の再考を試み、古典芸能から現代演劇までの企画、制作、公演を行い、また既成の価値観にとらわれずに収集かつ拾集された「杉本コレクション」の保存および公開展示を通して、日本文化を広い視野で次世代へ継承する活動を行います。 活動拠点として、現在小田原市江の浦に舞台、作品展示室、茶室などを配した芸術文化施設の建設を2012年中に着工予定。

建設予定地:神奈川県小田原市江の浦362
面積:約9,500m2

book『青森県立美術館コンセプトブック』

書籍『青森県立美術館コンセプトブック』がamazonで予約受付中です

書籍『青森県立美術館コンセプトブック』がamazonで予約受付中です。ブックデザインは菊池敦己が担当。

紙上で青森県立美術館を再現!
美術館のコンセプトカラーと建築的構造で見る、青森県立美術館、そして青森。

ひとつの「街」として設計された美術館の全貌がわかるビジュアルブック
美術だけでなく、演劇、音楽、映画、文学と多彩なジャンルを扱い、美術の枠組みからこぼれ落ちてきたものを積極的にすくいあげ紹介してきた青森県立美術館。
この本では、所蔵作品だけでは伝えられない青森県立美術館の魅力を、コンセプトカラー(8色)と建築的構造(四角、三角、丸)をキーワードとして、青森の風土、生活、文化等の様々な事象と関連づけながら紹介します。

掲載キーワード(一部):
奈良美智/自由の女神/馬場のぼる/展示室/あおもり犬/三内丸山遺跡/遮光器土偶
不老不死温泉/コミュニティホール/恐山/バナナ最中/美術館のカーテン/今和次郎
沢田教一/浅虫温泉/八戸三社大祭/棟方志功/墓獅子/田名部まつり/八戸の朝市
川島雄三/シアター/太宰治/青森ねぶた祭/のっけ丼/マグロ/相撲/馬肉料理
マルク・シャガール/桜/カフェ/ミナ ペルホネン/酸ヶ湯温泉/田んぼアート
奥入瀬渓流のコケ/三内温泉/夜の美術館/黒いエレベータ/寺山修司/八戸えんぶり
雪上車/下北妖怪ハウス/津軽鉄道線ストーブ列車/地吹雪体験ツアー/八甲田山
ホタテ/リンゴ箱/ナンシー関/キリストの墓/ストーンサークル

青森県立美術館コンセプトブック
青森県立美術館
4906700950

アーティストのデビッド・ラシャペルがガス・ステーションなどを参照して制作した作品の画像

アーティストのデビッド・ラシャペルがガス・ステーションなどを参照して制作した作品の画像がdesignboomに掲載されています

アーティストのデビッド・ラシャペルがガス・ステーションなどを参照して制作した作品の画像がdesignboomに掲載されています。

アーティストの名和晃平が内装をデザインした雑誌『IMA』のコンセプトストアが六本木にオープン

アーティストの名和晃平が内装をデザインした雑誌『IMA』のコンセプトストアが六本木にオープンするそうです

アーティストの名和晃平が内装をデザインした雑誌『IMA』のコンセプトストアが六本木にオープンするそうです。リンク先に画像が2枚掲載されています。

中山英之が会場構成したメゾンエルメスでの「クリスチャン・ボヌフォワ展」の会場写真

中山英之が会場構成したメゾンエルメスでの「クリスチャン・ボヌフォワ展」の会場写真がfashion-headline.comに掲載されています

中山英之が会場構成したメゾンエルメスでの「クリスチャン・ボヌフォワ展」の会場写真が7枚、fashion-headline.comに掲載されています。

名和晃平とSANDWICHについての新しい書籍『KOHEI NAWA | SANDWICH』

名和晃平とSANDWICHについての新しい書籍『KOHEI NAWA | SANDWICH』がamazonで発売されています

アーティストの名和晃平とSANDWICHについての新しい書籍『KOHEI NAWA | SANDWICH』がamazonで発売されています。

彫刻家・名和晃平を中心に、アーティスト、建築家、デザイナーなど多彩な分野のクリエイターが集まりプロジェクトを展開するSANDWICH。
サンドイッチ工場跡をリノベーションしたスタジオ創設、オープンな組織運営、感覚を揺さぶる造形思考、領域を横断する制作手法まで、アート・建築・デザインの常識を超越する活動の全貌!

KOHEI NAWA | SANDWICH: CREATIVE PLATFORM FOR CONTEMPORARY ART
名和 晃平 SANDWICH
4761525665

会田誠の展覧会「もう俺には何も期待するな」がミヅマアートギャラリーで開催

会田誠の展覧会「もう俺には何も期待するな」がミヅマアートギャラリーで開催されます

アーティストの会田誠の展覧会「もう俺には何も期待するな」がミヅマアートギャラリーで開催されます。会期は、2014年1月29日~3月8日。

ミヅマアートギャラリーでは2014年1月29日(水)より会田誠展「もう俺には何も期待するな」を開催いたします。

2012年11月より4ヶ月半に渡って森美術館にて開催された「会田誠展:天才でごめんなさい」は約49万人を動員し、デビュー以来、20年以上に及ぶ会田の活動を総括的に振り返る機会となりました。

あれから約1年。「もう俺には何も期待するな」というタイトルを掲げた本展は、会田誠初の監督作品となる映像作品をメインに構成します。
2013年夏、瀬戸内国際芸術祭参加のため、会田は約1ヶ月半男木島に滞在し、本人が一人でカメラを回し続けました。
本作《土人@男木島》は、過疎化が進んでしまった小さな島に謎の先住民(土人)が現れたという設定で物語が進行します。架空のクイズ番組のレポーターが島を訪れ、クイズを出題するという形式で土人たちの生活が浮き彫りになっていきます。
土人に扮するのはアウトドアが好きな若手アーティスト達。会田曰く、「大人の夏休みに行き当たりバッタリで撮った映像。アートと思って肩肘張らず、楽しんで見てもらいたい」とのこと。

本作品の上映時間は約48分です。午前11時より毎時00分から上映を開始いたしますので、是非その時間に合わせ、ご来廊いただければ幸いです。(1日8回、最終上映開始午後6時)
またギャラリー奥のスペースでは、挿絵など、この1年で会田が手掛けた仕事がご覧いただける予定です。

森村泰昌に「ヨコハマトリエンナーレ2014」について聞いているインタビュー

森村泰昌に「ヨコハマトリエンナーレ2014」について聞いているインタビューがartscapeに掲載されています

ヨコハマトリエンナーレ2014のディレクターを務めている、アーティストの森村泰昌に「ヨコハマトリエンナーレ2014」について聞いているインタビューがartscapeに掲載されています。タイトルは、「芸術の良心、未知の芸術──ヨコハマトリエンナーレ2014とアーティスト像」。

ヴォルフガング・ティルマンスの新作展「Affinity」がワコウ・ワークス・オブ・アートで開催

ヴォルフガング・ティルマンスの新作展「Affinity」がワコウ・ワークス・オブ・アートで開催されます

ヴォルフガング・ティルマンスの新作展「Affinity」がワコウ・ワークス・オブ・アートで開催されます。会期は、2014年1月18日~3月15日。

ワコウ・ワークス・オブ・アートは、2014年最初の展覧会として、1月18日(土)より、ヴォルフガング・ティルマンス新作展『Affinity』を開催します。

5年ぶり、5度目の個展となる今回は、世界各地を旅しながら撮影をおこなった最新プロジェクト 「Neue Welt(新しい世界)」 からの新作のほか、印画紙に直接光や感光乳剤で操作を加えた結果、紙面に残留する塩化銀(silver chloride)などの化合物によって抽象絵画のような画面が生み出される 「Silver」 シリーズからの最新作、また、フレームをもちいず壁にクリップで直接シートを展示する2メートル以上の大型インクジェット作品などを展示します。
展示の中心となる作品には、今回からフレーミングとサイズを一新した新たなフォーマットがもちいられています。また『 Neue Welt』 のカタログが発表されて以降、ティルマンス作品の重要な要素として語られる機会が増えてきたレイヤー(重ね合わせ、多層構造)の要素が、個別の作品そのものにも備わっており、今回の新作展でもそのような作品が多く含まれています。
当画廊での新作展は常にティルマンスの次の展開を予見させるものとして注目を集めてきました。作家自身のディレクションによる多彩なインスタレーション空間がもたらす新境地を、この機会にぜひご高覧下さい。

また、ティルマンス自身の編集によるアーティストブック “Wako Book” シリーズ最新刊 『Wako Book 5』 を刊行します。

写真家・石元泰博についてのウェブサイト「石元泰博アーカイヴ」

写真家・石元泰博についてのウェブサイト「石元泰博アーカイヴ」が公開されていました

写真家・石元泰博についてのウェブサイト「石元泰博アーカイヴ」が公開されていました。石元語録などのコーナーが公開されています。

本アーカイブは写真家・故石元泰博氏の業績を称え、その精神・哲学・美学を正統的に後世に伝承するため2013年2月6日に発足しました。石元氏にまつわる情報や調査研究のための資料収集、保存、管理および提供を行います。
石元氏は生前の意思で、3万点以上に及ぶ全作品および資料等を高知県立美術館に寄贈し、その画像の著作権は高知県にあります。本アーカイブは独自の立場で石元研究を行い、石元研究を行う研究者を支援します。

ヴォルフガング・ティルマンスの日本語での書籍『Wolfgang Tillmans ヴォルフガング・ティルマンス』

ヴォルフガング・ティルマンスの日本語での書籍『Wolfgang Tillmans ヴォルフガング・ティルマンス』がamazonで予約受付中です

ヴォルフガング・ティルマンスの日本語での書籍『Wolfgang Tillmans ヴォルフガング・ティルマンス』がamazonで予約受付中です。

世界的なアーティスト、ヴォルフガング・ティルマンスの、日本初の作品+テキスト集です。
最新シリーズ「Neue Welt」をふまえた、最新インタビューとエッセイを紹介するとともに、選りすぐりのインタビューを収録します。

Wolfgang Tillmans ヴォルフガング・ティルマンス (BT BOOKS)
ヴォルフガング・ティルマンス 美術手帖編集部
4568120810

ヴォルフガング・ティルマンスのサイン会が大阪の書店「心斎橋アセンス」で開催

ヴォルフガング・ティルマンスのサイン会が大阪の書店「心斎橋アセンス」で開催されます

ヴォルフガング・ティルマンスのサイン会が大阪の書店「心斎橋アセンス」で開催されます。開催日は、2014年1月23日。参加条件等はリンク先でどうぞ。

このたび、1月23日(木) 心斎橋アセンス5階ギャラリーにて、世界的な写真家ヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans)のサイン会を開催いたします!

マドリン・ギンズさんが亡くなりました

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