



OMA / 重松象平の会場デザインによる、韓国・ソウルでの展覧会「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」です。
東大門デザインプラザを会場に開催されています。建築家は、メゾンの歴史と同国の文化遺産に光を当てる為、伝統的な住居や工芸品を参照して全体構成や展示空間を構想しました。そして、中央の大空間の周りに様々な個性のある小ギャラリーを連続させました。会期は、2025年7月13日まで。展覧会の公式ページはこちら。アーキテクチャーフォトでは、同展の日本開催時の様子も特集記事として紹介しています。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展がソウルで開幕、展示デザインはOMA / 重松象平が手掛ける
クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ(Christian Dior: Designer of Dreams)展が東大門デザインプラザ(DDP)で開催中です。これは、OMAによるクリスチャン・ディオール・クチュールとの4回目の展示デザインとなります。
デンバー美術館(2018年)およびダラス美術館(2019年)での「Dior: From Paris to the World」、そして東京都現代美術館(2022年)での「Christian Dior: Designer of Dreams」におけるOMAの展示デザインに続き、ソウルでの展覧会では、メゾン ディオールの70年以上にわたる創造の歴史と、韓国の文化遺産に焦点を当てることを目的としています。
OMAのパートナーである重松象平は述べています。「韓国の豊かな文化的背景から得た要素をデザインに取り入れ、『クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ』の新たな体験をソウルにもたらすことができ、とても嬉しく思います。部屋や壁のないDDPのアートホールのその広大で開かれた空間は、私たちに演出的アプローチを概念的にも空間的にも拡張する自由を与えてくれました。テーマごとの部屋は遊び心のあるスケールと形状で構成され、リズミカルな旅路を演出しています。小さく親密な空間が、大きくスケールアップされたシーンへと導きます――パリの街並みを歩いたり、スカートや瓶の中に入ったり、トンネルのようなキャビネットを通ったり、果てしないアーカイブに迷い込んだり、幻想的な螺旋階段を上ったり――観る者をディオールの世界に包み込みます」