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「葛西臨海水族園のリニューアルについて」(東京都建設局)。谷口吉生の建築は保存され、有識者と利用方法に関して意見交換を行うとのこと。これまでの経緯のまとめも掲載

「葛西臨海水族園のリニューアルについて」というページが、東京都建設局のサイトにあります。谷口吉生が設計した建築(1989年竣工)は保存され、有識者と利用方法に関して意見交換を行うとのことです。また、これまでの経緯のまとめも掲載されています。

村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる廊下からリビングエリアを見る。 photo©小松正樹
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる左:リビングエリア、右手前:ダイニングエリア、右奥:キッチン photo©小松正樹
村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる床の詳細 photo©小松正樹

村上譲+菊田康平 / Buttondesignが設計した、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」です。
陽当たりと風通しの良い建物角の区画での計画。建築家は、集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向しました。そして、触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いました。

東京都荒川区の築40年のマンションリノベーションです。

建物内の角に位置し3面がぐるっとバルコニーに囲われ陽当たりと風通しの良い環境に3人家族が暮らします。

建築家によるテキストより

リノベーションの場合、採光や通風を一から自由にコントロールすることはできません。そこで、施主の理想とする設計が可能かどうかを検討するため、物件購入前からプロジェクトに関わり、判断材料となる簡単なプランニングサポートを行いました。

施主から求められたのは、マンションであっても開放的な空間であること。この要望に応える方法として、私たちが普段から大切にしていることが自然と当てはまると感じました。それは、「開放感」を単に室内の床面積でとらえず、外部とのつながりや景色を暮らしの中に取り入れることで空間の広がりが生まれる、という考えです。インテリアデザインの中にも建築的な思考を持って設計をする、私たちだからできる提案を試みました。

建築家によるテキストより

今回のプロジェクトでは、人の皮膚から感じる感覚に着目しています。視覚以外で私たちが屋内と屋外の違いを感じるのは、吸い込む空気や肌で感じる温度。足の裏で踏みしめる感触もあると思います。自然の中でふと靴を脱いでみたくなる経験が自分にもあったことから、靴を脱いで過ごす室内では使われることのない、砂利の洗い出し仕上げを床材に取り入れました。子供の頃に裸足で外を駆け回っていたような感覚を取り入れたかったのです。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」が、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)を募集中
【ap job更新】 宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」が、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)を募集中
【ap job更新】 宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」が、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)を募集中

宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」の、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

私ども「カトープレジャーグループ」は日本各地へ展開を続けるSMALL LUXURY RESORT‛ふふ’シリーズをはじめ、宿泊施設・複合商業施設・飲食店・劇場などの開発から、建築・インテリア設計・監理・監修、日常のオペレーションまでを一貫して行い、クライアントが考える収益目標に責任を持ち達成する独自の「トータルプロデュース」を行っています。

【プロジェクトマネージャー / 経営者の右腕を募集 ~建築設計×事業開発~】
今後も新しいホスピタリティ市場への進出や既存ブランドの拡大などを予定しており、トータルプロデュースを促進する事業開発部署を新設するため、建築知識を持つ人材を募集します。

飲食店や宿泊施設等の設計を手掛けられた建築設計者で、経営者側の立場からプロジェクトに関わってみたい方の応募を歓迎します。

◆経営者と共にプロジェクトを推進◆
経営者と共にホテル・飲食・レジャー施設を中心とした新規事業・既存事業を推進しますので、開発業務に必要なスキルだけでなく経営者がミッション、ビジョンを達成するための実践的な知識やノウハウも吸収できます。

◆唯一無二のプロジェクトマネージャー◆
いずれも事業の川上から川下までトータルに関わり、デザイナー、施工スタッフと連携しプロジェクトを実現させます。

◎イチから成長できるフォロー体制
・自社ミッションの理解のための研修
・クライアントミーティングへまずはオブザーバーとして参加等、実践を通じて実務に必要な知識やノウハウを吸収していただくと共に、様々な専門家達との信頼関係を構築しながら、成長に合わせお任せする業務の範囲を広げていきます。

浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る鳥瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、敷地内通路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階、住戸01、LDK photo©西川公朗

浅利幸男 / ラブアーキテクチャーが設計した、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」です。
袋小路の突当りの敷地に計画されました。建築家は、“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向しました。そして、建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作りました。

袋小路の突き当たりにある敷地は、隣接小学校屋外プールに面する南西側角と天空以外を、配管が露出する隣家の背面や側面で囲まれていて、閉塞感が漂っていた。そこで計画建物を、これら風景を遮蔽するように、接道長さ僅か2mを残して、ぐるりと敷地境界に沿ってロの字型に配置することにした。

建物の外郭は東京都安全条例に適合する幅員50cmの避難経路を確保した敷地境界ギリギリなので、法的採光は期待出来ない。部屋同士のお見合いを避けつつ法的採光可能面を確保するために、建物の内郭は、雁行させつつ唯一の空きである南西角に面する外壁面を最長化させた。

結果、建物とは反転関係にある敷地内通路も同様に、南西角にある空きに向かって雁行しながら伸びることになる。その幅員は東京都安全条例に適合する2mを確保して、残りは軒の出と庭にした。

建築家によるテキストより

デザインはここで終わらない。以上が人間の知覚や身体感覚を抜きにした、数学的あるいは物理的な記述に依拠した客観的外部世界のデザインだとすれば、これを出発点として、空間体験の記述に依拠した、個々人が知覚や身体感覚を通して生き生きと体験される現象学的世界のデザインに到達しなければならない。入居者にとって集合住宅は、個別の専有室内部と共用外部を含むそれ以外の建物全体という入れ子構造として体験される。

建築家によるテキストより

蓮山居のディテールは、両者を茶室と露地の関係に見立て、後者が前者にとって、都市とのバッファーであり、通路であり、鑑賞対象でもあるような、現象学的ダイナミズムを生み出すようにデザインされることになる。都会の喧騒の中、ぽっかりと空いた袋小路の突き当たりの閉塞感は、文字通り「市中の山居」に生まれ変わるのである。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 組織設計とアトリエで経験を積み、島根に移住して設立された「安藤建築設計室」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 組織設計とアトリエで経験を積み、島根に移住して設立された「安藤建築設計室」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 組織設計とアトリエで経験を積み、島根に移住して設立された「安藤建築設計室」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中安来切川の家

組織設計とアトリエで経験を積み、島根に移住して設立された「安藤建築設計室」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

安藤建築設計室は、島根県を拠点に活動する設計事務所です。
私たちは2012年に東京からUIターンし、2015年に安藤大輔と安藤かおりが共同で設立しました。現在は、主宰者の2名とスタッフ1名で活動しております。

安藤大輔は日建設計での様々な設計経験を活かし、住宅から官民の大型案件まで、見た目の美しさだけでなく、安全性、コストなどをバランスよく統合させて建物全体を計画することを大切にしています。

安藤かおりは木造住宅や別荘建築の設計を活かし、また設計業務の傍ら島根大学大学院に社会人入学して温熱環境の研究を進め、環境デザインの側面からも設計にアプローチしています。

私たちは少人数の事務所ですが、スタッフも含めて一緒に議論をしながらアイデアを出し合ってプロジェクトを進めていきます。
また地元の協力事務所以外にも、都市部の専門家(構造エンジニア、照明デザイナー・インテリアデザイナー・家具デザイナー、ランドスケープデザイナー、大学研究者など)とも積極的に協業し、プロジェクトの密度を高めることを心がけています。
設計過程の中で、色々な人の眼を通すことで、より良い建築が実現できることを目指しています。

地方の設計事務所だからこそクライアントとの距離感が近く、設計の中で「どうすればより良くなるか」という、設計の本質を追求することがより大切であることを実感しています。
また島根県は海も山も近く四季の移ろいも明確で、自然環境に呼応した設計作法を日々意識しながら活動しています。

土地の気候風土やその建物に暮らす人・過ごす人によって、建物に求めるものは様々です。
そしてその多くは目に見えるものではありません。私たちは、そこにあるべき本質にまっすぐ向き合い、それを理解しながら設計することを心がけています。建物をつくるだけでなく、建物のまわりの環境や、建物の中に流れる時間とも向き合うこと。島根の暮らしの中で、建築の基本にあらためて立ち返り、土地や自然、そこに流れる時間や人の想いまで受け止める、建物づくりを目指しています。

インターネットや設計ツールの環境が整うにつれ、地方と都市の距離的なハンディキャップはだんだん小さくなってきているのを感じます。あるプロジェクトでは、海外に滞在するクライアントと島根をオンラインでつなぎ、設計を進めています。のどかな風景とゆったりとした時間の流れの中でこそ、生まれてくるアイデアもあるかもしれません。今後は島根だけに限らず、全国や海外にも目を向けた活動をしていきたいと思っています。

現在、当事務所では住宅、高校寮、オフィス、工場など、大小様々なプロジェクトが進行しています。
また、魅力的な建物となる可能性をもった、新規プロジェクトも始まろうとしています。

好奇心があり意欲的で、一緒に取り組んでいただける設計スタッフを募集します。

また、地方暮らしの魅力や楽しさ、逆に不便なこと困ったことなど、生活面についてもざっくばらんにお話しできればと思いますので、興味ある方はぜひお問合せください。

【ap job更新】 自然豊かな環境での別荘や、都市部の住宅等を手がける「株式会社セルスペース」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 自然豊かな環境での別荘や、都市部の住宅等を手がける「株式会社セルスペース」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 自然豊かな環境での別荘や、都市部の住宅等を手がける「株式会社セルスペース」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイトを募集中苔庭の家

自然豊かな環境での別荘や、都市部の住宅等を手がける「株式会社セルスペース」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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セルスペースでは、設計スタッフを募集します。

1991年の事務所設立以来、自然豊かな環境での別荘や都市部の住宅を軸として、共同住宅、保養所、商業施設、保育園、展示施設、公共複合文化施設等、小規模から大規模な建物まで様々なプロジェクトを手がけてきました。

2019年には、軽井沢の別荘「L型キャンチレバーの家」でモダンリビング大賞を受賞しました。その他受賞歴などはホームページをご覧ください。

当事務所では、その土地のポテンシャルを最大限にいかして、自然とつながる建築を作ることで、建築を通してより実り豊かな人の営みを育む環境を整えることを心がけています。幅広い世代の多様で個性的なクライアントと対話を重ねながら設計を進めています。

そのため、当事務所においても多様な価値観をもつ意欲ある人材が集まり、対話を通じてクリエイティビティを発揮する場にしたいと考えています。そして一つ一つの計画を丁寧に設計して唯一無二の建築を作りたく、共感頂ける方の応募をお待ちしております。

長く一緒に仕事を楽しめるように、働き方、給与、体制などは柔軟に考慮致します。

高橋勝建築設計事務所による、京都市の「黒門通の住宅」。京町家を調査診断して性能向上の改修をする計画。永く住み継がれる建築を目指し、耐震補強等を行うと同時に全ての居室が外部と繋がる平面構成に刷新。ファサードは街並みを参照した“格子戸”を用いて整える
高橋勝建築設計事務所による、京都市の「黒門通の住宅」。京町家を調査診断して性能向上の改修をする計画。永く住み継がれる建築を目指し、耐震補強等を行うと同時に全ての居室が外部と繋がる平面構成に刷新。ファサードは街並みを参照した“格子戸”を用いて整える外観、通りよりファサードを見る。 photo©笹倉洋平
高橋勝建築設計事務所による、京都市の「黒門通の住宅」。京町家を調査診断して性能向上の改修をする計画。永く住み継がれる建築を目指し、耐震補強等を行うと同時に全ての居室が外部と繋がる平面構成に刷新。ファサードは街並みを参照した“格子戸”を用いて整える1階、手前:居間、奥:食堂 photo©笹倉洋平
高橋勝建築設計事務所による、京都市の「黒門通の住宅」。京町家を調査診断して性能向上の改修をする計画。永く住み継がれる建築を目指し、耐震補強等を行うと同時に全ての居室が外部と繋がる平面構成に刷新。ファサードは街並みを参照した“格子戸”を用いて整える2階、廊下、奥:サブリビング、右:和室 photo©笹倉洋平

高橋勝建築設計事務所が設計した、京都市の「黒門通の住宅」です。
京町家を調査診断して性能向上の改修をする計画です。建築家は、永く住み継がれる建築を目指し、耐震補強等を行うと同時に全ての居室が外部と繋がる平面構成に刷新しました。また、ファサードは街並みを参照した“格子戸”を用いて整えられました。

京都市内に建つ古い京町家の調査診断+性能向上改修である。

黒門通は秀吉による天正の地割によって猪熊通と大宮通の間に新設された通りで、沿道は住宅が立ち並ぶほか、染工場が多く立地している。本計画の町家周辺にもまだポツポツと町家が残っており、風情を感じる景色が散見される。
ここで生まれ育ち独立した子世帯が、次は自分たちの子育ての為またこの京町家に戻り両親と一緒に三世代住まう、住み継ぐための京町家改修計画となった。

建築家によるテキストより

既存は離れ含め、間口3間、ウナギの寝床状の延べ面積約197㎡と広い町家。古くから染工場に使われてきた歴史もあり、ミセの間の地中には以前大きな染壺が埋まっていると聞いた。確かにこの家が面する黒門通に建つ町家の格子をみると、染屋格子の割合が高い。

内部は長年繰り返されてきた場当たり的な改修、間取り変更により奥行方向に廊下が多く主な居室が外部に面しない暗く快適とは言えない住まいとなっていた。また1階の間口方向の耐力壁が殆どなく、耐震的に危険な状態であった。

建築家によるテキストより

今回の改修では今後永く住み継いでいける住まいとなるよう、評点1以上とする耐震改修も兼ねた大幅な間取り変更、H28省エネ基準値に対し余裕をもった断熱改修、水回りの刷新を行い、通りに面したファサードは黒門通の風情に配慮し意匠を整えた。

建築家によるテキストより
OSTR / 太田翔+武井良祐による、奈良・生駒市の「宝山寺のギャラリーと住宅」。車で近づけない場所に建つ古民家を改修。搬入に係る与件を考慮し、敷地内の材料の再利用で“コストの抑制”と“新たな価値の創出”を叶える設計を志向。解体で出た部材を“新たな仕上げ”に転用して空間をつくる
OSTR / 太田翔+武井良祐による、奈良・生駒市の「宝山寺のギャラリーと住宅」。車で近づけない場所に建つ古民家を改修。搬入に係る与件を考慮し、敷地内の材料の再利用で“コストの抑制”と“新たな価値の創出”を叶える設計を志向。解体で出た部材を“新たな仕上げ”に転用して空間をつくる外観 photo©大竹央祐
OSTR / 太田翔+武井良祐による、奈良・生駒市の「宝山寺のギャラリーと住宅」。車で近づけない場所に建つ古民家を改修。搬入に係る与件を考慮し、敷地内の材料の再利用で“コストの抑制”と“新たな価値の創出”を叶える設計を志向。解体で出た部材を“新たな仕上げ”に転用して空間をつくる左:展示室、手前:土間、右:茶室 photo©大竹央祐
OSTR / 太田翔+武井良祐による、奈良・生駒市の「宝山寺のギャラリーと住宅」。車で近づけない場所に建つ古民家を改修。搬入に係る与件を考慮し、敷地内の材料の再利用で“コストの抑制”と“新たな価値の創出”を叶える設計を志向。解体で出た部材を“新たな仕上げ”に転用して空間をつくる展示室 photo©大竹央祐

OSTR / 太田翔+武井良祐が設計した、奈良・生駒市の「宝山寺のギャラリーと住宅」です。
車で近づけない場所に建つ古民家を改修しました。建築家は、搬入に係る与件を考慮し、敷地内の材料の再利用で“コストの抑制”と“新たな価値の創出”を叶える設計を志向しました。そして、解体で出た部材を“新たな仕上げ”に転用して空間をつくりました。

生駒市宝山寺の参道沿いにある古民家を、絵本のギャラリーをもつ週末住宅に改修する計画。

建築家によるテキストより

車が寄り付けられない敷地のため、敷地内の材料を再利用することでコストを抑えつつ、この建築でしかありえない新たな価値をつくれないかと考えた。

建築家によるテキストより

解体された建築は材料に変換される。土壁は床を敷き詰める三和土として、古びた畳は和紙を貼ることでテクスチャーのある壁として、天井や床を支えていた木下地は細かく刻まれてモザイクタイル床として使用される。

壁や天井や床が取り除かれ、かつてそこにあった材料による新たな仕上げで包まれた大きな展示室が生まれた。さらに、余った古建具は展示什器となり、木材が庭の小屋の一部となる。

建築家によるテキストより
宮部浩幸+清水均 / SPEACによる、東京・中央区の「兜町第7平和ビル」。既存ビルの地上階の一部を改修して“オープンスペース”にする計画。人々が滞留する場の創出での、街とビルの居心地と存在感の向上を志向。“街の文脈との連続性”も意図してエリアの歴史や痕跡を設計に参照
宮部浩幸+清水均 / SPEACによる、東京・中央区の「兜町第7平和ビル」。既存ビルの地上階の一部を改修して“オープンスペース”にする計画。人々が滞留する場の創出での、街とビルの居心地と存在感の向上を志向。“街の文脈との連続性”も意図してエリアの歴史や痕跡を設計に参照外観、交差点より見る。 photo©SPEAC
宮部浩幸+清水均 / SPEACによる、東京・中央区の「兜町第7平和ビル」。既存ビルの地上階の一部を改修して“オープンスペース”にする計画。人々が滞留する場の創出での、街とビルの居心地と存在感の向上を志向。“街の文脈との連続性”も意図してエリアの歴史や痕跡を設計に参照1階、オープンスペース photo©SPEAC
宮部浩幸+清水均 / SPEACによる、東京・中央区の「兜町第7平和ビル」。既存ビルの地上階の一部を改修して“オープンスペース”にする計画。人々が滞留する場の創出での、街とビルの居心地と存在感の向上を志向。“街の文脈との連続性”も意図してエリアの歴史や痕跡を設計に参照1階、エントランスホール photo©SPEAC

宮部浩幸+清水均 / SPEACが設計した、東京・中央区の改修「兜町第7平和ビル」です。
既存ビルの地上階の一部を改修して“オープンスペース”にする計画です。建築家は、人々が滞留する場の創出での、街とビルの居心地と存在感の向上を志向しました。また、“街の文脈との連続性”も意図してエリアの歴史や痕跡を設計に参照しています。施設の場所はこちら(Google Map)。

東京の日本橋兜町にある8階建ての元銀行事務所ビルの部分リノベーション。

街かどに人々が滞留する場所を作り、街とビル双方の居心地と存在感を向上させた。ビル1階の一部を街路と連続したオープンスペースへと変えている。カーテンウォールの一部を改造し、銀行ロビーだった吹抜け空間を半屋外化、ベンチやカウンター、植栽を設えた。

建築家によるテキストより

街の空間との連続性を作った狙いは、周辺の屋外滞留空間との相乗効果で街の居心地をよくすることだった。隣接するオフィスビルの足元に展開する滞留空間との連続性を意識して、2辺の道路に沿ってオープンスペースを設けた。敷地を超えて広がる滞留空間に佇む人たちが、新しい兜町の風景となった。

建築家によるテキストより

さらに、兜町を時間の奥行きを蓄えた街として使い続けるために、街の文脈との連続性を大切にしながら空間を作った。
我々は兜町の歴史を遡り、エピソードや素材を収集した。兜町では成長や発展への願いを込め、建築に植物モチーフを用いてきた。このビルにも植物柄の手摺金物があり、我々はこれを転用した。今回の床仕上では、既存床の御影石を砕き、花のように並べた。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/3/4-3/10]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/3/4-3/10]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/3/4-3/10)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 2024年のプリツカー賞を、山本理顕が受賞
  2. 桑原淳司建築設計事務所による、兵庫の「香花園の家」。閑静な住宅街に建つ設計者の自邸。家と緑が一体的に感じられる空間を求め、無柱の長方形空間から“くり抜く”様に3つの中庭を設けた建築を考案。庭の配置や床の高低差で“森の中を移動”する様な感覚も生み出す
  3. 山本理顕の自邸「GAZEBO」の見学ツアー付トークイベントが開催。書籍『小商い建築、まちを動かす!』刊行記念として行われ、山本理顕・能作淳平・西倉美祝・若林拓哉・西田司が登壇。オンラインでの無料同時配信も実施
  4. OSTR / 太田翔+武井良祐による、大阪・枚方市の「楠葉の住宅」。ハウスメーカーの建設を前提とした計画。施工者の持つ“言語の整理”と“読み替え”を意識し、“建売住宅をリノベーションする”様な設計を志向。仕様に倣いつつ配置・断面・開口を操作して環境との関係を整理
  5. 中村竜治建築設計事務所による、長野・佐久市の「JINS佐久平店」。隣接施設との境界に“障害がなく行き来が可能”な敷地。場の特徴を活かす在り方を求め、公園の東屋の様な“表裏のない全方位的な”建築を志向。周りを自由に歩き回れて内部では行き止まりの無い“丸い”平面を考案
  6. 谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、福岡の「ラジアルアンプハウス」。再開発が進む建て込んだ市街地での計画。“実際の空間以上の豊かさ”の獲得を求め、“建築や土地の境界”を越えて意識を拡げる建築を志向。屋根を構成する“垂木”の操作で“感覚”を外の世界へと拡張させる
  7. 倉俣史朗の椅子「ミス・ブランチ」が、サザビーズのオークションのデザイン製品として、史上最高額で落札
  8. OMA / 重松象平が空間デザインを手掛けた、タイでの展覧会「ヴィジョナリー・ジャーニーズ」。ルイ・ヴィトンの“物語”を伝える為の展示。直観的に発見し吸収できる“物語装置”として、過去と現代の作品を再文脈化した舞台芸術的な体験を構築。製品や背景からインスパイアされた5つのテーマルームを作る
  9. 川口裕人 / 1110建築設計事務所による、長野・上田市の「101年目の家」。築100年の古民家を減築改修。“ツギハギ状態”の既存に対して、余剰部分を減築して“100年前の骨格を復元”する様な設計を志向。構造補強としても機能する“長い棚壁”は住人の“記憶の受け皿”の役割を担う
  10. 安藤大輔+安藤かおり / 安藤建築設計室による、島根・安来市の「赤江の家」。田園風景の中に計画。家族の気配が“自然と感じられる”住居として、耐力要素の集約で生活空間を繋げ“立体的なワンルーム”となる建築を考案。曇天が続く山陰の冬の暮らしを楽む為に“豊かな環境との呼応”も意図
  11. 平田晃久建築設計事務所による、愛知の店舗「JINSイオンモール豊川店」。郊外の商業施設内の店。庭で“一輪の花を探す感覚”でメガネと出会う場所を目指し、半透明メッシュを使い“メガネが浮かぶ雲の庭”の様な空間を構築。点在する“雲”の一部は中に入れて“待合”等の場としても機能
  12. 東京都庭園美術館での建築展「開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z」の入場チケットをプレゼント。会期中は建築内部の写真撮影が可能で、通常は非公開のエリアも公開
  13. 成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・銀座の店舗「meet tree GINZA」。木材会社が手掛けるスイーツとコスメの店。天井高のある既存区画を活かし、ヒノキの材木を用いた“巨大なヴォールト”が浮遊する空間を考案。街に向けて独特の存在感を生み出すと共に物販エリアを分ける役割も担う
  14. 永冶祐太 / 永冶建築研究所による、岐阜・多治見市の「House bsp」。設計者の自邸兼アトリエ。住宅の“単純な在り方”を志向し、最低限の設えとしての“骨・皮・プロポーション”で街に馴染ませる設計を実施。建物を“えぐって”設けた“ニワ”で街との連続とプライバシー確保も両立
  15. トラフ建築設計事務所による、大阪の「イースマイル国際矯正歯科 大阪梅田オフィス」。商業施設の中の医療モールでの計画。イベント開催も可能な新しい在り方を求め、公から私へと順に移行するように各エリアを“レイヤー状”に配置する構成を考案。空間の仕切りとしてモジュラーシステム家具も活用
  16. 吉岡徳仁による、フランス・パリの、イッセイ ミヤケの新旗艦店。19世紀に建てられた歴史的建築を店舗に改修。ブランドのものづくりの哲学と未来へのエネルギーの表現を意図し、“オレンジ色のアルミニウムウォール”を用いた空間を考案。ミニマルで現代的な美学も反映される
  17. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  18. 中村竜治による、資生堂ギャラリーでの作品「無関係(柱、睡蓮、へちま)」。放置と無関心を主題に制作。“柱”は実際のビルの柱の様に設え、ニュートラルな展示室に“少しの特徴を与えるもの”として配置。展示物としての“睡蓮”と“へちま”は、“柱”が空間側の要素であることを強調する
  19. 石上純也建築設計事務所による、中国・山東省の「水の美術館」。湖の上の約“1km”の建築。中国の“茫漠とした風景”という前提に対して、環境と建築を近付け“対等な存在”となる設計を志向。湖の端から端まで延びる“新しい陸地”を“水面にそっと触れる”様にしてつくる
  20. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る

青木淳と妹島和世の対談「美術館の過去・現在・未来」の動画。京都市美術館90周年記念祭の一環で2023年11月に行われたもの

青木淳妹島和世の対談「美術館の過去・現在・未来」の動画です。京都市美術館90周年記念祭の一環で2023年11月12日に行われたもの。ファシリテーターを鷲田めるろが務めています。※youtube公式の埋込機能を使って紹介しています

青木淳による講演「京都市美術館の90年」の動画。同館の館長として2023年11月の美術館90周年記念祭で行ったもの 【ap job更新】 建築プロデュースとウェブシステム事業を行う「株式会社ザ・ハウス」が、建築職から転身するWebディレクター(未経験者歓迎)を募集中
【ap job更新】 建築プロデュースとウェブシステム事業を行う「株式会社ザ・ハウス」が、建築職から転身するWebディレクター(未経験者歓迎)を募集中
【ap job更新】 建築プロデュースとウェブシステム事業を行う「株式会社ザ・ハウス」が、建築職から転身するWebディレクター(未経験者歓迎)を募集中

建築プロデュースとウェブシステム事業を行う「株式会社ザ・ハウス」の、建築職から転身するWebディレクター(未経験者歓迎)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

弊社は施主と建築家をマッチングする建築プロデュース会社として、2000年にスタートしました。
まだインターネット業界が未成熟だった当時に、手作りのウェブサイト1つでスタートした弊社ですが、現在ではプロデュース実績が2400件を迎えようとしています。

弊社のプロデュース実績が積み上がるとともに、建築家や工務店等の関係者からマーケティングやウェブサイトのご相談をいただくようになり、2016年に外部クライアントの受託開発を行うウェブシステム事業部を本格稼働しました。

この弊社が事業領域としている「建築」と「ウェブシステム」は、実は、何から何まで似た性質を持っています。

例えば、クライアントが抱えている本質的な課題に迫り、それをデザインによって解決するアプローチ。クライアントワークや制作プロセスの中で生じる問題やトラブルケースまで、ウェブシステムの仕事で求められる思考プロセスや制作プロセスは、建築のそれと何かと酷似しています。

建築とウェブシステムの両方を知っている私たちは、ウェブシステムの仕事は、設計監理や施工管理に従事してきた方がその経験を活かして活躍できるフィールドだと考えています。

そして、建築プロデュースや建築業界向けのウェブシステム制作を行っている弊社には、さらに活躍のフィールドが広がっています。

建築の可能性をもっと世の中の多くの人に知って欲しいと考えている方、直接的に建築そのものに関わるのでなく、建築を取り巻く市場やビジネスへの貢献を通じて建築に携わっていきたいと考えている方からのご応募をお待ちしています。

【今回の募集職種】
今回、募集するのは「Webディレクター」です。

建築業界での業務経験があれば、ウェブシステム業界での業務経験はゼロでもOKです。

「Webディレクター」は、クライアントが言語化できない要望や本質的な課題を抽出し、それらを実現、解消する方法をウェブサイトとして具現化していきます。同時にクライアントの意思決定をサポートし、クライアントの目的に適う選択へと導いていくことがミッションです。

建築とウェブシステムでは手段こそ異なりますが、「デザイン」を通じてクライアントの課題を解決するという点についてはまったく同じです。企画・制作プロセスやクライアントとの関係性、達成感まで何かと似た部分が多いので、設計監理業務や施工管理の仕事に携わってきた方なら、短期で業務を習得できるはずです。

弊社の「Webディレクター」の具体的な業務ですが、企画や構成段階の上流からプロジェクトに参画していただきます。
クライアントと課題を共有し、コンセプトワークを行い、企画を立案します。プロジェクトのスケジュールや予算を考案し、企画書・見積書を作成。制作段階ではデザイナーやエンジニアの進捗管理を行うとともに、コンセプトとブレがないか、課題に対して必要な施策がとられているか、といった視点で納品に向けてプロジェクトを管理していきます。

まさに、建築をつくるプロセスにおける設計監理、施工管理の業務とほとんど同じです。

もちろん外部クライアントのウェブシステム制作だけでなく、建築家・工務店マッチングサービスのサービスグロースや新規事業開発にも携わっていただく可能もありますので、建築業界の経験者の方にとっては、一般的なウェブディレクターの職域に留まらない活躍のフィールドが弊社には用意されています。

トラフ建築設計事務所による、大阪の「イースマイル国際矯正歯科 大阪梅田オフィス」。商業施設の中の医療モールでの計画。イベント開催も可能な新しい在り方を求め、公から私へと順に移行するように各エリアを“レイヤー状”に配置する構成を考案。空間の仕切りとしてモジュラーシステム家具も活用
トラフ建築設計事務所による、大阪の「イースマイル国際矯正歯科 大阪梅田オフィス」。商業施設の中の医療モールでの計画。イベント開催も可能な新しい在り方を求め、公から私へと順に移行するように各エリアを“レイヤー状”に配置する構成を考案。空間の仕切りとしてモジュラーシステム家具も活用共用通路から待合室を見る。 photo©長谷川健太
トラフ建築設計事務所による、大阪の「イースマイル国際矯正歯科 大阪梅田オフィス」。商業施設の中の医療モールでの計画。イベント開催も可能な新しい在り方を求め、公から私へと順に移行するように各エリアを“レイヤー状”に配置する構成を考案。空間の仕切りとしてモジュラーシステム家具も活用待合室 photo©長谷川健太
トラフ建築設計事務所による、大阪の「イースマイル国際矯正歯科 大阪梅田オフィス」。商業施設の中の医療モールでの計画。イベント開催も可能な新しい在り方を求め、公から私へと順に移行するように各エリアを“レイヤー状”に配置する構成を考案。空間の仕切りとしてモジュラーシステム家具も活用受付から診察室を見る。 photo©長谷川健太
トラフ建築設計事務所による、大阪の「イースマイル国際矯正歯科 大阪梅田オフィス」。商業施設の中の医療モールでの計画。イベント開催も可能な新しい在り方を求め、公から私へと順に移行するように各エリアを“レイヤー状”に配置する構成を考案。空間の仕切りとしてモジュラーシステム家具も活用診察室 photo©長谷川健太

トラフ建築設計事務所が設計した、大阪の「イースマイル国際矯正歯科 大阪梅田オフィス」です。
商業施設の中の医療モールでの計画です。建築家は、イベント開催も可能な新しい在り方を求め、公から私へと順に移行するように各エリアを“レイヤー状”に配置する構成を考案しました。また、空間の仕切りとしてモジュラーシステム家具も活用しています。

矯正治療を専門とする矯正歯科医院のオフィス(診療所)内装計画。

大阪梅田駅に近接する複合商業施設HEP ナビオに新設されたウェルネスモール内の区画が敷地となった。コミュニケーションを促進する明るくポジティブな雰囲気を持つ、セミナーイベントも行うことのできる新しいデンタルオフィスが求められた。

建築家によるテキストより

パブリックからプライベートへと順に移り変わるように、アメニティや書籍が並ぶ待合エリア、診療エリア、最先端の機材が並ぶ技術エリアをレイヤー状にレイアウトした。スタッフエリアは各エリアを貫くように配置し、効率的な動線を確保する。

建築家によるテキストより

既存躯体のRC造の柱を象徴的に見せる空間を背景に、移転前の医院でも使われていた収納システム「USMハラー」を増設して組み替え、一部くぐりぬける開口もつくりながら、空間を仕切る家具として扱った。

同医院に通院する幅広い年齢層を受け入れるために用意された数多くのアメニティや書籍が乱雑な印象を与えないよう、ベージュ色のUSMハラーにディスプレイしている。

建築家によるテキストより
谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、福岡の「ラジアルアンプハウス」。再開発が進む建て込んだ市街地での計画。“実際の空間以上の豊かさ”の獲得を求め、“建築や土地の境界”を越えて意識を拡げる建築を志向。屋根を構成する“垂木”の操作で“感覚”を外の世界へと拡張させる
谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、福岡の「ラジアルアンプハウス」。再開発が進む建て込んだ市街地での計画。“実際の空間以上の豊かさ”の獲得を求め、“建築や土地の境界”を越えて意識を拡げる建築を志向。屋根を構成する“垂木”の操作で“感覚”を外の世界へと拡張させる俯瞰、南側から見下ろす。 photo©Koji Fujii TOREAL
谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、福岡の「ラジアルアンプハウス」。再開発が進む建て込んだ市街地での計画。“実際の空間以上の豊かさ”の獲得を求め、“建築や土地の境界”を越えて意識を拡げる建築を志向。屋根を構成する“垂木”の操作で“感覚”を外の世界へと拡張させる俯瞰、西側から見る。 photo©Koji Fujii TOREAL
谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、福岡の「ラジアルアンプハウス」。再開発が進む建て込んだ市街地での計画。“実際の空間以上の豊かさ”の獲得を求め、“建築や土地の境界”を越えて意識を拡げる建築を志向。屋根を構成する“垂木”の操作で“感覚”を外の世界へと拡張させる3階、ダイニングからガーデンテラスを見る。 photo©Koji Fujii TOREAL
谷口幸平 / and to 建築設計事務所による、福岡の「ラジアルアンプハウス」。再開発が進む建て込んだ市街地での計画。“実際の空間以上の豊かさ”の獲得を求め、“建築や土地の境界”を越えて意識を拡げる建築を志向。屋根を構成する“垂木”の操作で“感覚”を外の世界へと拡張させる3階、リビング photo©Koji Fujii TOREAL

谷口幸平 / and to 建築設計事務所が設計した、福岡の「ラジアルアンプハウス」です。
再開発が進む建て込んだ市街地での計画です。建築家は、“実際の空間以上の豊かさ”の獲得を求め、“建築や土地の境界”を越えて意識を拡げる建築を志向しました。そして、屋根を構成する“垂木”の操作で“感覚”を外の世界へと拡張させることを意図しました。

都市住宅において、建築の境界のその先へ意識を向けることで、土地の境界を越えて実際の空間以上の豊かさを得ることを試みた。

借景庭園として有名な七代目小川治兵衞が手掛けた「無鄰菴」(1896年)は、奥が先細りである土地を活かし、実際の庭以上の奥行きと雄大さ、東山へと続く風景を生み出した。遠く先を見据え東山へと抜ける作庭は、開国を経て、世界に目を向けた明治時代の背景と重なる。

建築家によるテキストより

敷地は再開発が進む市街地。奥行きが深い台形状の土地であり、北側は集合住宅が隣接し、東側は8階建てのマンションが敷地を見下ろすように建つ。敷地周辺は将来さらに開発が進むと予想され、建主は周囲の建物に日射を遮られることや、近隣からの視線を懸念していた。何より、土地の制約上、求める広さが確保できないことも課題であった。

建築家によるテキストより

3階は2棟で構成され、片流れ屋根のダイニング棟と、方形屋根のリビング棟である。
放射状の垂木が構成する片流れ屋根は、垂木の消失点を街に向けて設定することで、建築や庭、敷地を越えて、街に向かう意識が空間を拡張する。方形屋根を構成する40本の垂木は頂部の1点に集束し、その中心を見上げると無限遠に上昇するように遥か上空を意識する。水平方向に拡がる奥行きと、垂直方向に吸い込まれる奥行きが建築や土地の境界を横断し、外の世界へと感覚を拡げる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 居心地が良く静けさのある空間を心掛け、住宅設計の著書も執筆する「遊空間設計室」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 居心地が良く静けさのある空間を心掛け、住宅設計の著書も執筆する「遊空間設計室」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 居心地が良く静けさのある空間を心掛け、住宅設計の著書も執筆する「遊空間設計室」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中One Story House

居心地が良く静けさのある空間を心掛け、住宅設計の著書も執筆する「遊空間設計室」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

現在、当事務所では個人住宅の他、別荘等のプロジェクトが進行中です。

私たちは、何気ない日常にホッとするような仕掛けや遊びを創作しては、日々の生活を楽しみ活力を得て、そこに美を見いだしてきました。住まう人の心や体の動きに馴染み、その家が建つことでその周囲までもが美しく生き生きとしてくるような住まい。毎日何かしら小さな喜びや発見があり、皆が和み元気になるような家を作りたいと考えてきました。

これからも住宅設計はもちろんですが、その経験を生かして人の肌に触れる家具の設計から、ホテルや旅館などの宿泊施設、ギャラリー・美術館・幼稚園の設計などにも生かしていければと思っています。

建築士の有資格者、設計監理の実務経験のある方はもちろん、将来独立を考えている方、建築好きな方、特に住宅設計に関心のある方を広く募集しています。

当事務所が心がけている「居心地が良く静けさのある空間」、「美しく豊かな居住空間」、敷地全体、室内外を丁寧にデザインし、その一軒から街並をより良くしていこうとする建築創りに共感していただける方、共に設計活動を楽しめる方の応募をお待ちしております。

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