
GENETOが設計した、京都・西陣の、集合住宅と宿泊施設の複建築「JURAKU RO」です。
京都の西陣に建つ、集合住宅と宿泊施設が複合した建築である。建物名にも用いられているとおり敷地は、もと聚楽第の跡地とされているエリアに位置している。
一条通りに南接道で北側は、智恵光院というお寺に面しており、典型的な「うなぎの寝床」と言われる敷地形状である。
戊辰戦争では西の陣地となったことから西陣という地名がつき、一昔前までは織物業を営む町家が立ち並ぶ風景だった。現在では数件の町家は残っているものの、マンションが多く建てられ、そのどれもが景観に寄与せず景観条例を満たすことだけに終始しているファサードとなっている。
積極的に京都の街並みを作ることや通りとの関係を位置づけている建物は見当たらないのが街の現状である。そうした街並みに対して、我々が建てる集合住宅がどの様に関わっていくことが、現代における京都の風景を創っていけるのかを検討した。

