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建築再構企画・佐久間悠と創造系不動産・高橋寿太郎によるトークセッションが、墨田区の喫茶ランドリーで開催

建築再構企画・佐久間悠と創造系不動産・高橋寿太郎によるトークセッションが、墨田区の喫茶ランドリーで開催されます(PDF)

建築再構企画・佐久間悠と創造系不動産・高橋寿太郎によるトークセッションが、墨田区の喫茶ランドリーで開催されます。開催日は2018年6月10日です。要事前申し込み(締め切り6月8日)。
会場の喫茶ランドリーは、mosakiが運営を手掛けるスペースで、新しいコミュニティの場として建築内外に注目されている場所でもあります。

建物の法律家という肩書きで違法建築の適法改修を専門に行う建築再構企画(横浜市港北区)と、建築家や設計事務所と協働してプロジェクトを進める不動産コンサルタント 創造系不動産(東京都墨田区)は、建築設計の業界のある点では最前線の課題に取り組んでいます。
建物の法律家と不動産コンサルタント。立場は違いますが、2人は実は同じ大学で同じ建築家に師事し、また同じ意匠系設計事務所で働いていた同門です。しかし2人は、建築設計事務所ではなく、それぞれが建築設計者をサポートするような仕事をつくりました。
当日はそれぞれの仕事を詳しく紹介し、またその共通点などを詳しく説明します。さらに、具体的なプロジェクトから、現在の建築設計業界のフロンティアにある展望を語っていきます。

なお、席数に限りがありますので、ご来場いただける方は大変恐縮ですが、予約必須とさせて頂き、6/8(金)までで予約締切とさせて頂きます。また、席が埋まり次第募集終了とさせていただきますのであらかじめご了承ください。(via kenchiku-saikou-kikaku.com

オラファー・エリアソンが初めて手掛けた建築、デンマークのKIRK KAPITAL社の本社ビルの写真

オラファー・エリアソンが初めて手掛けた建築、デンマークのKIRK KAPITAL社の本社ビルの写真がdesignboomに掲載されています

アーティストのオラファー・エリアソンが初めて手掛けた建築、デンマークのKIRK KAPITAL社の本社ビルの写真が20枚、designboomに掲載されています。エリエアソンと彼のスタジオの建築チームが手掛けたそうです。

二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・渋谷の店舗「UNION TOKYO」
二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・渋谷の店舗「UNION TOKYO」 photo©水崎浩志

二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・渋谷の店舗「UNION TOKYO」です。

「UNION Los Angels」の国内初の路面店「UNION TOKYO」の内装デザイン。1989年ニューヨーク・マンハッタンのSOHO地区で生まれたUNIONは、創設当時から世界各国からユニークなストリートアイテムを集め、そののち現在の拠点であるLAに店舗をオープンさせてからも、世界のストリートシーンを牽引しつづけて来た老舗リテーラーである。計画では現オーナーを務めるCHRIS GIBBSのアイデアも融合させながら、彼らの洗練されたストリートファッション/カルチャーの世界感を表現・体感出来る空間にしたいと考えた。区画は二面ガラス張りの角地で、鉄骨造の構造体と一部に打設されたコンクリートが特徴的な場所であった。そこで、既存の空間がもつ力強さや無骨さを最大限活かしたプラン、フロアレベルの設定、そして既存を意識した什器計画や素材の選定を行った。また、巨大なスピーカーやスクリーン、アートピースに加え、一面は西海岸のカルチャーを表現したとされる図柄の手刷りシルクスクリーンのクロス材など、UNIONならではのアイテムをふんだんに取り込んでいる。空間自体は躯体を生かしニュートラルに表現しながら、彼らが大切にする「ミックス感」を許容する、この場所にしか生まれ得ないストアを目指した。

井上洋介による「下北沢の家」の写真とレビュー
井上洋介による「下北沢の家」の写真とレビュー photo©remgoto

 
井上洋介による「下北沢の家」の写真とレビューがnoteに掲載されています

井上洋介が設計した「下北沢の家」の写真が9枚ととレビュー「仕組みをデザインすることで生まれる不均一な壁の表情が”現代的に”ラグジュアリーを生み出す」がnoteに掲載されています。

今津康夫 / ninkipen!による、京都のセレクトショップ「lloomm」
今津康夫 / ninkipen!による、京都のセレクトショップ「lloomm」 photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!による、京都のセレクトショップ「lloomm」です。

京都四条通の喧騒から少しはずれて位置するセレクトショップのインテリアデザインである。
店へは通りに面する「母屋」を通り抜けてアプローチする為、外からは暖簾しか見えないが、暖簾をくぐり路地を進むと2つの庭を持つ2階建ての「離れ」が現れる。
自然光が柔らかく注ぐ店内にふさわしく、ラワンに和紙を透かして貼ることで光を拡散させ、真鍮の叩きやアルミのエキスパンドメタルで光に強弱のリズムを与えている。
1階の天井と2階の床には同じ径のリングを表裏一体に対となるように置くことで、同時に見えることのないそれぞれの空間を結びつけ、互いの気配をつなげようと試みている。
普段は白、雨の日は青、日祝祭日は橙の暖簾が懸かる。道行く人は、緩やかなリズムで色を変えるその隙間から、奥へと続く拡がりに想いを馳せるだろう。

佐野健太建築設計事務所による、新宿のホテル「Hotel D」の内覧会が開催
佐野健太建築設計事務所による、新宿のホテル「Hotel D」の内覧会が開催 photo©Hiroyasu SAKAGUCHI

 
佐野健太建築設計事務所による、新宿のホテル「Hotel D」の内覧会が開催されます

佐野健太建築設計事務所が設計した、東京・新宿のホテル「Hotel D」の内覧会が開催されます。リンク先に写真も複数掲載されています。

かねてより、佐野健太建築設計事務所にて設計監理を進めて参りました新宿のホテル「Hotel D」が竣工いたしました。
お施主さまのご厚意により、このたび内覧会を開催させていただく運びとなり、ご案内させていただいた次第です。
ご多忙のことと存じますが、ぜひご高覧のうえ、ご批評・ご感想いただければ幸いです。
みなさまにお目にかかれるのを心待ちにしております。

■ 開催日時:2018年6月10日(日)、15:00~19:00
■ 開催場所:東京都新宿区新宿7丁目27-15(東京メトロ副都心線東新宿駅B1出口徒歩0分)

※スリッパ、手袋はできるだけご持参ください。
※トイレ等の設備類はご使用をお控えください。

中山英之の会場構成によるtakeo paper show 2018「precision」の会場写真とレビュー

中山英之の会場構成によるtakeo paper show 2018「precision」の会場写真とレビューがnoteにあります

中山英之の会場構成によるtakeo paper show 2018「precision」の会場写真が5枚とレビュー「展示プログラムと会場構成の一体感が、紙の物質感を視覚を越えて体感させてくれる」がnoteにあります。

最も注目を集めたトピックス [期間:2018/5/28-6/3]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2018/5/28-6/3)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページ右下の「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


1、中井基博 / アーキラボMOU建築設計による、富山の住宅「ソラノイエ」

2、松尾宙+松尾由希 / アンブレ・アーキテクツによる、神奈川・横浜の集合住宅「ALLIER」

3、二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡・大牟田のSOHO+多目的スタジオ「IN THE PAST」

4、手塚貴晴+手塚由比 / 手塚建築研究所がヴェネチアビエンナーレに出展した、空撮動画をプロジェクションマッピングした「ふじようちえん」の模型

5、ズントーが、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に出展している建築模型の写真

6、安藤忠雄と細川護熙がコラボして制作して、サザビーズに出品されるオブジェの写真

7、佐藤可士和 / SAMURAIによる、愛知・名古屋のスタジオ「beauty experience nagoya studio」

8、SANAAによる、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展でのインスタレーションの写真

9、佐藤可士和 / SAMURAIによる、東京・目黒の「焼鳥つかだ」

10、隈研吾とOODAによる、ポルトガル・ポルトの屠畜場を文化複合施設に改修するプロジェクトの画像

11、二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡の「山口酒造場改修計画」

12、TAKT PROJECTが、グランドセイコーのミラノデザインウィーク2018出展のためにデザインしたインスタレーション「Approach to TIME.」

13、トラフによる、東京・自由が丘のジュエリーショップ「FLOREAM」の写真

14、村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京のギャラリー「ファーガス・マカフリー東京」の写真

15、コールハースの住宅の家政婦や、西沢立衛の集合住宅の施主らに注目した映像作品を作っているベカ&ルモワンヌへのインタビュー(日本語)

16、OMAのリサーチ機関AMOによる、韓国の、車ブランドのヒュンダイ・ジェネシスの為のプロトタイプショールームの写真

17、柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、東京・中目黒の眼鏡店「WONDEROUS」

18、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館の展示「建築の民族誌」の会場写真

19、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2018のまとめ(随時更新中)

20、長谷川豪、ケルステン・ゲールス&ダヴィッド・ファン・セーヴェレンによる書籍『Besides, History:現代建築にとっての歴史』


過去の「最も注目を集めたトピックス」はこちらでどうぞ

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館の展示「建築の民族誌」の会場写真

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館の展示「建築の民族誌」の会場写真がdesignboomに掲載されています

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館の展示「建築の民族誌」の会場写真が22枚、designboomに掲載されています。
以下は公式の展示概要。

暮らしは建築を凌駕する。
このことは建築にとってどのような意味をもつのだろう?建築設計の過程や結果にあらわれる無数の状況を、どうしたら効果的に描きうるのか?ドローイングは単なる表記方法を超え、建築を記録し、議論し、評価するためのどんな道具になりうるのか?ドローイングは人々の利用や要望、思いを探求し、現代のグローバル社会での断片化した暮らしの全体像をどのように描きうるのか?

第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館で開催される「建築の民族誌」展は、大学の設計スタジオ、建築設計事務所あるいは美術作家の実践から生まれた、設計詳細図から空間と活動の連関図、ハイブリッドな都市環境図、自然災害後の農山漁村の大規模調査まで、過去20年間、世界各地の42作品を取り上げている。すべての作品がドローイングをめぐる新たなアプローチの探求を映し出している。それらは“of: について”“for : のための”“among: とともに”“around: のまわり”といった英語の前置詞に代表されるような建築との関係性から生まれたドローイングであり、同時に社会についてのドローイングでもある。私たちはこれを「建築の民族誌」と呼ぼうと思う。

貝島桃代、ロラン・シュトルダー、井関悠

ヴァレリオ・オルジアティによる、ヴェネチア・ビエンナーレの、既存列柱と呼応するような新設の柱を据え付けるインスタレーションの写真

ヴァレリオ・オルジアティによる、ヴェネチア・ビエンナーレの、既存列柱と呼応するような新設の柱を据え付けるインスタレーションの写真がdesignboomに掲載されています

ヴァレリオ・オルジアティによる、ヴェネチア・ビエンナーレの、既存列柱と呼応するような新設の柱を据え付けるインスタレーションの写真が7枚、designboomに掲載されています。

コールハースの住宅の家政婦や、西沢立衛の集合住宅の施主らに注目した映像作品を作っているベカ&ルモワンヌへのインタビュー(日本語)

コールハースの住宅の家政婦や、西沢立衛の集合住宅の施主らに注目した映像作品を作っているベカ&ルモワンヌへのインタビュー(日本語)が、i-Dに掲載されています

レム・コールハースの住宅の家政婦や、西沢立衛の集合住宅「森山邸」の施主らに注目した映像作品を作っているベカ&ルモワンヌへのインタビュー「建築を生きる」(日本語)が、i-Dに掲載されています。
以下は、ルイジアナ美術館が制作したベカ&ルモワンヌへのインタビュー動画(英語)です。あわせてどうぞ。

【ap job 更新】 有限会社オガタが、工場部門・事務所部門のスタッフを募集中
【ap job 更新】 有限会社オガタが、工場部門・事務所部門のスタッフを募集中
【ap job 更新】 有限会社オガタが、工場部門・事務所部門のスタッフを募集中

 
アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました

有限会社オガタの、工場部門・事務所部門のスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

有限会社オガタでは工場部門 並びに 事務所部門でスタッフを募集します。

OGATAの建築・空間造り・インテリア製造に興味があり、弊社の創意ある物造りに感心を寄せてくださる方の参画をお待ちしております。弊社は、チームワーク業務のためそれぞれの個性を集結し、仕事を発展できる事も社内念頭に掲げています。また、今年度事務所隣地にギャラリーをopenいたします。

正社員の募集になりますが、状況によりアルバイトでの対応も検討します。
経験者は優遇いたします。

たとえば、主婦の方でも、設計や建築業の経歴で図面作成ができる方等は、パートタイム的に勤務時間や出勤日等、相談対応します。

事務所及び工場が仙台市北西の泉ケ岳の山の中のため、
通勤は自家用車にてお願いしています。

主な仕事に国内外初のオンリーショップ(南青山、表参道 東京、香港)をはじめとする
「SOSU MIHARAYASUHIRO(現MAISON MIHARAYASUHIRO)」の内装設計施工(1998年ー2007年)、「ロミユニコンフィチュール」(鎌倉)内外装設計施工。「仙台ロイヤルパークホテル内クラウンルーム」改装。
オリジナル家具代表作に「BEANS STOOL」「BOX STOOL」(いずれも2009年パリの国際見本市メゾンエオブジェ「TREND」コーナー選考展示作品)など。

隈研吾とOODAによる、ポルトガル・ポルトの屠畜場を文化複合施設に改修するプロジェクトの画像

隈研吾とOODAによる、ポルトガル・ポルトの屠畜場を文化複合施設に改修するプロジェクトの画像がdesignboomに掲載されています

隈研吾OODAによる、ポルトガル・ポルトの屠畜場を文化複合施設に改修するプロジェクトの画像が6枚、designboomに掲載されています。

伊東豊雄に、愛媛県大三島での活動について聞いているインタビュー動画

伊東豊雄に、愛媛県大三島での活動について聞いているインタビュー動画です。

近年、日本の建築家たちは設計という仕事を再考すべく、非都市の可能性に注目しています。このドキュメンタリーシリーズでは、建築キュレーター・編集者の太田佳代子氏がそのような試みが実際に行われている農村部を訪ね、専門家たちとのインタビューを通してポスト都市化が示す新しい建築の在り方について迫ります。

建築家・伊東豊雄氏は2011年、愛媛県大三島に小さなミュージアムを建設して以来、都市から遠くはなれたこの島へ定期的に足を運んできました。その目的は、この地域で著しい高齢化や過疎化への対策となる、さまざまな改修プロジェクトを行うためです。インタビューで伊東氏は、都市の経済的な圧力から逃れて仕事ができる場所としてこの島に魅了されたこと、新たな生活様式を試すための場として非都市を考えていること、そしてこの島で体験したことがきっかけとなり参加型デザインを取り入れるようになったことなどについて語ります。

アトリエ・ワンの塚本由晴と貝島桃代に、東北・桃浦での活動について聞いているインタビュー動画

アトリエ・ワンの塚本由晴と貝島桃代に、東北・桃浦での活動について聞いているインタビュー動画です。アトリエ・ワンらが設計を手掛けた「もものうらビレッジ」などについても触れられています。

近年、日本の建築家たちは設計という仕事を再考すべく、非都市の可能性に注目しています。このドキュメンタリーシリーズでは、建築キュレーター・編集者の太田佳代子氏がそのような試みが実際に行われている農村部を訪ね、専門家たちとのインタビューを通してポスト都市化が示す新しい建築の在り方について迫ります。

アトリエ・ワン(塚本由晴、貝島桃代)は、歴史の研究や民族学といったものを建物の設計、施工に取り入れながら、建築的活動というものを広く大きく展開しています。彼らは近年、その手法を2011年の東北地方太平洋沖地震で被害を受けた小さな漁村、桃浦(もものうら)の復興プロジェクトに活用してきました。インタビューの中で塚本氏と貝島氏は、この村での調査研究のおかげで逆に自分たちの住む都市への関わり方を再考するような新しいモデルを見つけられたこと、そしてここで漁師学校の設立とその運営に携わった経験が、建築家という仕事とその役割に対する認識そのものを変えてくれたことなどについて語っています。

村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所による、東京のギャラリー「ファーガス・マカフリー東京」の写真

村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所のサイトに、東京のギャラリー「ファーガス・マカフリー東京」の写真が掲載されています

村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所のウェブサイトに、東京のギャラリー「ファーガス・マカフリー東京」の写真と図面が16枚掲載されています。

ニューヨークに拠点を置く現代美術ギャラリーの東京スペースのデザインである。具体やもの派といった日本戦後美術を取り扱い、多くの外国人コレクターが訪れるギャラリーに「日本らしさ」を感じる空間を提案した。 東京・表参道交差点のすぐ近く、青山通りから小さな路地に入る。ギャラリーへのアプローチはもうここから始まっている。飲食店が立ち並ぶ路地の一番奥にファサードを構える。数奇屋建築を多く手掛ける京都の中村外二工務店が施工した、墨色の浮造杉板張り、漆黒の縦胴縁で仕上げられた黒いファサードは、細い路地の奥で一際異彩を放つ。エントランスドアを開くと、柔らかな光に包まれた明るい展示室が現れる。正面の壁一面は天井までの高さの障子に覆われ、自然光が降り注ぐ。二つ設けられた展示室は、シンメトリーに配置され、鑑賞者は同じ二つの空間を行き来して、作品を鑑賞する。「続き間」から着想を得たその空間は、いつまでも完結しない。自然光の心地よさと相まって、美術鑑賞の悦びを享受できる空間である。コマーシャルギャラリーにとって重要な場所であるビューイングルームは、小さいながらも特別感のある「茶室」を思わせる空間になっている。バックスペースは、収納、キッチン、トイレなどの機能を壁面に納めた「通り庭」のような通路を抜けて、突き当たりにオフィスを配している。 表参道という狭い文脈ではなく、日本という文脈、あるいは、アジアという文脈の中で、その外から見て、ぜひ訪れたいと思えるギャラリーとはどのようなものか?という問いの答えとして、各所に日本建築の空間の質を定着させ、日本らしい居心地の良さと贅沢さを実現している。

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