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【ap job更新】 中村拓志&NAP建築設計事務所が、設計スタッフと 3Dヴィジュアライゼーションスタッフを募集中
【ap job更新】 中村拓志&NAP建築設計事務所が、設計スタッフと 3Dヴィジュアライゼーションスタッフを募集中
【ap job更新】 中村拓志&NAP建築設計事務所が、設計スタッフと 3Dヴィジュアライゼーションスタッフを募集中

中村拓志&NAP建築設計事務所の、設計スタッフと 3Dヴィジュアライゼーションスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

中村拓志&NAP建築設計事務所では、スタッフを7名程度募集しています。経験者、新卒どちらも幅広く募集します。2024年4月入社の新卒応募も可能です。

港区白金の事務所には現在35名の設計スタッフ、4名の広報・事務スタッフが在籍し、国内外で40以上のプロジェクトが進行中です。
これまでNAPでは設計監理のみならず、企画・商環境コンサルティングから、デザイン監修、インテリア・家具デザインまで、総合的かつ革新的な建築を創り続けてきました。業務も、模型製作を廃止してルミオンやHMDによるスケール把握の導入、最近はAIを利用することでCGすら作らずに更なる効率化をはかりながら、設計の本質的な部分に時間と労力を注ぐという、次世代型の設計スタイルを模索しています。

【多様な業務が経験できる柔軟な環境】
NAPは、多様なプロジェクトを手掛けており、企画段階から基本設計、実施設計、現場監理まで主体的に関わることができます。能力に応じて昇給・役職アップを随時行うため、新卒入社 2〜3年のスタッフでも能力が高ければ重要プロジェクトのメイン担当者として活躍できる、柔軟な人事配置制度となっています。パートナー制度など、実力が認められれば独立も支援する制度もあります。

【学び成長できる場】
弊社の一級建築士の資格取得のための補助制度(30万円)を利用して勉強をしながら勤務することも可能です。プロジェクトチームごとにプレゼンを行う社内発表会や見学会、自社で設計したホテルへの宿泊、防水や屋上緑化などの専門的ディテールを学ぶセミナーなども開催し、社員教育にも力を入れています。

【設計者=暮らしの達人になるために】
人間らしい豊かで幸福な暮らしを営む「暮らしの達人」であることが設計者の基盤です。そのため、スタッフは自分のペースで勤務時間をコントロールしています。特に結婚や子育てをしながら働き続けられるような手当は充実しており、スタッフの半分以上は結婚しています。また、お子さんのいる家庭も多いです。その他、事務所のキッチンにシェフを招いた食事会や、フットサルやテニス、野球などのレクリエーションも適宜行なっています。

上島直樹 / KAMIJIMA Architectsによる、神奈川・横須賀市の、飲食店「BUOSCANO.」。複数店舗が集まる施設内に計画。商品自体が“アイキャッチ”となるように、ショーケースを載せるカウンターを通路側のリースラインまで伸ばす構成を考案。店の運営方針を尊重して内装に“素直な表情”の素材を選択
上島直樹 / KAMIJIMA Architectsによる、神奈川・横須賀市の、飲食店「BUOSCANO.」。複数店舗が集まる施設内に計画。商品自体が“アイキャッチ”となるように、ショーケースを載せるカウンターを通路側のリースラインまで伸ばす構成を考案。店の運営方針を尊重して内装に“素直な表情”の素材を選択 photo©KAMIJIMA Architects
上島直樹 / KAMIJIMA Architectsによる、神奈川・横須賀市の、飲食店「BUOSCANO.」。複数店舗が集まる施設内に計画。商品自体が“アイキャッチ”となるように、ショーケースを載せるカウンターを通路側のリースラインまで伸ばす構成を考案。店の運営方針を尊重して内装に“素直な表情”の素材を選択 photo©KAMIJIMA Architects
上島直樹 / KAMIJIMA Architectsによる、神奈川・横須賀市の、飲食店「BUOSCANO.」。複数店舗が集まる施設内に計画。商品自体が“アイキャッチ”となるように、ショーケースを載せるカウンターを通路側のリースラインまで伸ばす構成を考案。店の運営方針を尊重して内装に“素直な表情”の素材を選択 photo©KAMIJIMA Architects

上島直樹 / KAMIJIMA Architectsが設計した、神奈川・横須賀市、飲食店「BUOSCANO.」です。
複数店舗が集まる施設内に計画されました。建築家は、商品自体が“アイキャッチ”となるように、ショーケースを載せるカウンターを通路側のリースラインまで伸ばす構成を考案しました。また、店の運営方針を尊重して内装に“素直な表情”の素材を選択しました。店舗の公式サイトはこちら

YOKOSUKA PORT MARKETでイタリアンファーストフードを提供するBUOSCANO.の店舗デザイン。

建築家によるテキストより


複数の店舗が集まる施設内にて、商品そのものがアイキャッチとなる様、カウンターを共用通路まで伸ばしフードショーケースが目につきやすいレイアウトとした。

建築家によるテキストより


本格的なイタリアンを気軽に楽しんでもらうコンセプトを店舗空間でも表現したいと考え、1枚ごとに表情の異なる粗面タイルや自然素材による左官材を用いた。手仕事によって生まれる素直な表情により、親しみやすい雰囲気の中で上質な料理を楽しめる空間を目指した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 長坂常が主宰する「スキーマ建築計画」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とマネジメントスタッフを募集中
【ap job更新】 長坂常が主宰する「スキーマ建築計画」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とマネジメントスタッフを募集中
【ap job更新】 長坂常が主宰する「スキーマ建築計画」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とマネジメントスタッフを募集中見えない開発

長坂常が主宰する「スキーマ建築計画」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とマネジメントスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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スキーマ建築計画では、海外案件を担当する設計スタッフとマネジメントスタッフを募集しています。
ご興味のある方は下記の募集要項をご参照のうえ、ご応募ください。

【長坂常からのメッセージ】
コロナ禍がはじまって早3年になります。
その間、仕事内容が少し変わってきました。もちろん、海外でも国内でも観光系の案件が減ったのですが、同時に日本国内しかも地方から生き残りをかけた力強いプロジェクトにお声をかけていただくようになり、この2〜3年取り組んできました。
渡航制限がゆるむにつれ、海外案件がまた少しずつ動き始めているところ、その間にやってきた地方の案件が複数立ち上がります。これによって少しスキーマの見え方が変わるかもしれません。

そして、出張が減ったこともあって組織の課題に向き合った3年でもありました。
そろそろ問題の本質が見えてきたこともあって、昔の仲間に参加してもらいながら、組織のあり方をゼロから創りなおすつもりで新たな挑戦が始まります。
通常、設計というのは請負業ですが、これからの時代に受け身だけで生き残るのは難しく、我々は発信型のプロジェクトを生み出せる、ものづくりのプラットフォームを作っていきたいと考えています。

そんな大事な変化をともに考え実行できるような柔軟で独創的な発想をしたい、という元気な設計スタッフ・マネジメントスタッフを募集します。

【代表作品】
ブルーボトルコーヒー / HAY /武蔵野美術大学16号館 / D&DEPARTMENT jeju by ARARIO / DESCENTE BLANC / 堂前さん家の歯医者 / 黄金湯 / 桑原商店 / Sayama Flat / KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH / LLOVE HOUSE ONOMICHI / FLAT TABLE/ Cowboy Bike Berlinなど

工藤浩平建築設計事務所による、埼玉・吉川市の「バレエ教室のある家」。周囲で建替えが進む“変わり続ける”地域。未来の変化を許容する“大らかな”存在を目指し、箱を“寄せ集める”様に計画して“生活の余白”が散在する建築を構築。細かな屋根の集合で街並のスケールとも調和させる
工藤浩平建築設計事務所による、埼玉・吉川市の「バレエ教室のある家」。周囲で建替えが進む“変わり続ける”地域。未来の変化を許容する“大らかな”存在を目指し、箱を“寄せ集める”様に計画して“生活の余白”が散在する建築を構築。細かな屋根の集合で街並のスケールとも調和させる外観 photo©楠瀬友将
工藤浩平建築設計事務所による、埼玉・吉川市の「バレエ教室のある家」。周囲で建替えが進む“変わり続ける”地域。未来の変化を許容する“大らかな”存在を目指し、箱を“寄せ集める”様に計画して“生活の余白”が散在する建築を構築。細かな屋根の集合で街並のスケールとも調和させる外観 photo©楠瀬友将
工藤浩平建築設計事務所による、埼玉・吉川市の「バレエ教室のある家」。周囲で建替えが進む“変わり続ける”地域。未来の変化を許容する“大らかな”存在を目指し、箱を“寄せ集める”様に計画して“生活の余白”が散在する建築を構築。細かな屋根の集合で街並のスケールとも調和させる2階、アトリエ photo©楠瀬友将
工藤浩平建築設計事務所による、埼玉・吉川市の「バレエ教室のある家」。周囲で建替えが進む“変わり続ける”地域。未来の変化を許容する“大らかな”存在を目指し、箱を“寄せ集める”様に計画して“生活の余白”が散在する建築を構築。細かな屋根の集合で街並のスケールとも調和させる1階、リビングダイニング photo©楠瀬友将

工藤浩平建築設計事務所が設計した、埼玉・吉川市の「バレエ教室のある家」です。
周囲で建替えが進む“変わり続ける”地域に計画されました。建築家は、未来の変化を許容する“大らかな”存在を目指し、箱を“寄せ集める”様に計画して“生活の余白”が散在する建築を構築しました。また、細かな屋根の集合で街並のスケールとも調和させる事も意図されました。

江戸川と中川に挟まれた、都市部へ1時間圏内のベッドタウンとして計画された住宅街に建つ。

かつては小さなスケールの道路や家々が立ち並ぶ閑静な土地だったが、30年前、川に架かる大きな橋が付近に完成し、街の様相が変化していった。橋に面した前面道路には防音壁が立ち、それに接する小道は生活が滲み出しており、異なるスケールが混在する環境ができていた。老朽化した住宅の建て替わりも進み、絶えず変化している街の角地に、敷地はある。

建築家によるテキストより

施主はもともと駅前でバレエ教室を営んでいたが、家を建て替える際、家の中にバレエ教室を併設することを決めた。
その決意の裏側で、本当にずっとバレエ教室を営み続けられるか、バレエ教室でなくなった際、その空間をどう使っていけばよいのか、将来像を明確に描いてはいなかった。

建築家によるテキストより

変わり続ける街の、暫定的にしか決まっていない暮らしのあり方。こうした未決の未来に対して、いかようにでも変化できる余地がある、大らかな構成をもつ建築を目指した。

老後の生活にも対応できるよう、住宅を1階に、無柱空間となるバレエ教室を2階にもつ合理的な構成を選んだ。すると、最も大きな面積を必要とするバレエ教室の大きさが建物全体のボリュームを決めることになり、2階のフットプリントをそのまま1階に落として部屋を割ると、生活像や予算に対して過大になってしまう。

そこで、1階は生活像に沿った部屋の大きさを、箱を寄せ集めるように計画し、軒下空間やピロティのような生活の余白をいくつも構築した。また、2階のヴォリュームに従い素直に屋根を架けると街並みに対してスケールが逸脱するため、下屋も含めて細かな屋根が集合したような構成とした。

建築家によるテキストより
2023年7月にアーキテクチャーフォトで注目を集めたトピックス
2023年7月にアーキテクチャーフォトで注目を集めたトピックス

アーキテクチャーフォトで、2023年7月に注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。


  1. 佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る
  2. 井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、大阪・豊中市の集合住宅「GRID」。収益性と共に100年後も視野に入れて計画。敷地に愛着を持つ施主の“いつか戻りたい”との想いも汲み、RCのフレームに木架構を組み込んだ“変化に柔軟”な建築を考案。外壁にも木材を使用して街並みとの調和も意図
  3. 牧戸奈須加 / 牧戸建築環境設計事務所による、島根・出雲市の「YT邸」。古くから葦が群落する小さな湖の近くの敷地。日本建築の与件と土地への応答を求め、イネ科植物が持つ固有の感覚を翻訳した“縦格子”で覆われた建築を考案。伝統民家を参照した高床は防湿等の機能的役割も果たす
  4. 空間構想による、香川・高松市の「四国村ミウゼアム『おやねさん』」。屋外博物館の入口に建つチケット売場等を備えた施設。場の“潜在的価値”の現前を目指し、周辺の“資源”を繋ぐ様に地形の改変と新築を行い関係性を“空間的に”調停。屋根は表と裏の環境と呼応して“有機的”形状を描く
  5. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・狛江市の、銭湯「狛江湯」。周辺に緑や空き地が残る地域のバー等も備えた施設。環境を取り込んだ“心地よい”建築を求め、親和性も意図して“緑のオリジナルタイル”の空間を考案。寸法の異なる三種のタイルの貼り分けで視覚的体験も生み出す
  6. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  7. 前田建設工業とツバメアーキテクツによる、茨城・取手市の「ICI STUDIO 甚吉邸」と「ICI STUDIO W-ANNEX」。歴史的洋館の移築復原と別館新築。復元では価値の維持と継承を目指し、“伝統”と“最新”の技術を併用し実践。別館では二棟が補完し合う関係を目指し、洋館と対比的な“がらんどう”で“透明性”のある空間を構築
  8. 神谷修平+カミヤアーキテクツによる、福岡市の「傀藝堂」。伝統ある人形師の為のギャラリー兼住宅。地域と歴史への繋がりを求め、周辺に多数ある“Y字路”を参照して“選択肢”と“回遊性”を生む構成を考案。外部の“左官擁壁”は地区に残る江戸時代の石垣との調和も意図
  9. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区の店舗「TODAY’S SPECIAL 二子玉川」。商業施設の中の雑貨店。期待感と“一期一会のワクワク感”を与える為に、変化のある什器群の使用に加え裏側の雑音を敢えて導入して“賑わい”と“活気”を創出。既存鉄骨の錆止塗装の色を基調として空間全体をまとめる
  10. 篠元貴之 / rhymedesignと酒井悠行 / PASSWORK DESIGNによる、愛知・春日井市の「BBQ SPOT KASUGAI」。鉄塔等に隣接する敷地のバーべキュウ場。世界観が作り難い郊外での“都市型BBQ”の成立を模索し、周囲からの自立を意図して“図式的な強い形”を用いた配置計画を考案。五角形の様な客席配置は視線の抜けも確保
  11. 坂田裕貴 / a.d.pによる、東京・板橋区の、小屋「Backyard in field」。生産緑地に計画された農作業の為の建物。野菜の直売等に加え発信までも行う施主の為に、思想を体現する“多面的な振る舞い”を持つ存在を志向。畑と呼応する平側や街に開く妻側など建築に多様な性格を与える
  12. 長坂大 / Megaによる、神奈川・平塚市の「おざわ歯科 お口のサロン」。設計者が過去に増築した歯科医院を再増築。不安を和らげる“ゆったりとした”空間を目指し、三角の敷地形状を活かして河川に向けて開く“放射状の診療室”を考案。新旧の建築の“造形原理”が共存する面白さも意図
  13. 高田彩実 / ayami takada architectsによる、静岡市の「house M」。川沿いの余裕ある場に建つ住宅の増築と改修。仕様等の大きな改善と周辺環境も活かす在り方を目指し、拡張した既存の周囲に“緩やかな境界”を作る“半透明な”空間を付与。其々の透明度の違いは建築に多様性も与える
  14. 藤本壮介による、ドイツでの建築展「Primitive Future」。現地のアワード受賞を記念して開催。自身の建築哲学を表現する、12個のワイヤー製のオブジェによるインスタレーションを制作。視点により見え方が変わる“立体的なドローイング”が空間に様々なシーンを描く
  15. 御手洗龍建築設計事務所による、埼玉・草加市の「松原児童青少年交流センター miraton・松原テニスコート」。新たに立ち上がる街の中心に位置する施設。“原風景”にもなる“能動性”を喚起する建築を目指し、ヴォールト架構が“9棟”連なる構成を考案。空間の展開が生み出す“動き”で子供達の居場所の発見や交流を促す
  16. 熊木英雄+眞木励 / オーガニックデザインによる、埼玉・戸田市の「くぼみアパートメント / 街のポケット」。コロナ禍に設計された単身者用集合住宅。“孤立”の回避に貢献する建築を目指し、住人が交流できて街とも繋がる“くぼみ”の様な庭を中心とした構成を考案。住戸部分では衛生面と地域性に応える仕様も追求
  17. 麻生征太郎建築設計による、東京・大田区の「K邸」。外階段の形が内側に現れる躯体形状の住戸での計画。階段の塊をポジティブな存在に転換すべく、曲面で覆うと共に“曲面”を全体の主題とする設計を志向。カーブを多数用いて階段部分が空間で役割を担える状況も作る
  18. 山本健悟建築設計室による、愛知・蒲郡市の住宅「I邸」。分譲地の旗竿敷地に計画。周辺の日照への配慮と断面のプロポーションを考慮し、環境の中に埋まる様に存在する“慎ましさ”と“安心感”を持つ建築を設計。内部の高低差のある勾配天井は空間に“奥行”も与える
  19. 若松均建築設計事務所による、東京・世田谷区の、集合住宅「セタガヤテラス」。住宅街の角地のコーポラティブハウス。地域の環境維持を願う地主の想いに応え、部屋やテラス等を“筒”と捉え構成して“家”と“街”が繋がる様な状況を創出。生活の場を道路側に設ける計画で外との関係構築も促す
  20. 吉村真基建築計画事務所|MYAOによる、愛知・名古屋市の、店舗「カレースパイス 八O吉」。SNSで集客する持帰り中心のカレー店への改修。写真1枚で行きたくなる存在を目指し、写真の面白さを“時間の凝縮”と解釈して設計方針を策定。既存の痕跡に新たなレイヤーを重ねて新旧の両義性を持つ建築を作る
  21. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  22. ル・コルビュジエが1952年に完成させた、フランス・マルセイユの集合住宅「ユニテ・ダビタシオン」の現在をとらえた写真
  23. 佐藤可士和 / SAMURAIによる、滋賀の日清食品関西工場の工場見学施設「NISSIN KANSAI FACTORY」
  24. 柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、福島・双葉郡の「楢葉町地域活動拠点施設『まざらっせ』」。元保育所の公民館を更に改修。避難解除後の住民と移住者が共に活動する場として、新設建具がもたらす“開放性”と家具類がつくる多様な“居場所”を備えた空間を考案。新たな交流を受入れ混ざり合う“舞台”を作る
  25. 長谷川欣則+堀越ふみ江 / UENOA architectsによる、東京・台東区の店舗「Triangle蔵前店」。約7㎡の持帰り専門のソフトクリーム店。既存窓が外観になる様な条件に、店名をイメージした“三角形の金属板”で“旗”等を想起させる図案を壁に施す計画を考案。内部は“銀色”で塗装して移ろう街の様子も映す
  26. 磯崎新の初期代表作で開催される追悼展覧会の“展示物”を募集中(オンラインから応募可能)。磯崎の言葉「architectureとは何か?」への“返答”を公募し、アートプラザ(旧大分県立大分図書館)に展示する試み。同施設の25周年記念として行われ、関連企画として講演会等も企画
  27. 山設計工房による、大阪・吹田市の、集合住宅「千里グリーンヒルズ高野台101号棟」。賃貸団地の建替え事業の第一期。面影の継承・長大さの緩和・周辺との調和を目指し、既存建物や周辺環境から“抽出した色”で“細やかに塗り分ける”建築を考案。“地域の顔”として隣接交差点からの見え方も意識
  28. JAMZA / 長谷川駿+猪又直己による、東京・渋谷区の集合住宅「メトロステージ代々木上原」。鉄道会社の旧宿泊所を転用。既存の大小の部屋が混在し躯体壁の多い状態を活かし、各住戸が公と私の“中間的領域”となる前室をもつ構成を考案。余白としての空間が住人の“多様な活動の受け皿”として機能
  29. studioSHUWARIによる、富山・射水市の、創業支援施設「HIBARI NEST」。テナント空間も備えた民営施設。入居者の“新たな交流”を生む場を目指し、一室空間の中に段差を設けて“一体感”と“心地よい距離感”を両立する構成を考案。天井の構造体は施設の“象徴”でもあり在来工法で実現
  30. 真泉洋介 / プラスマイズミアーキテクトによる、千葉・松戸市の、集会所「紙敷あんど」。神社の境内に計画。伝統的な社会の枠組から現代に即した“地域扶助”の創出を目指し、テレワーク等の“日常的利用”も想定した多様に使える“コミュニティー”の場を志向。各箇所に様々な使い方のアイデアを込める
  31. 田根剛がデザインアーキテクトを務め、帝国ホテルが2031年から本館の建替えを開始することを発表。考古学的リサーチにより、“東洋の宝石”をコンセプトにした完成予想のパースも公開
  32. 山﨑健太郎デザインワークショップによる、千葉・八千代市の「52間の縁側」。高齢者の為のデイサービス施設。問題を抱える人も“日常を送れる”環境を目指し、木架構の中に様々な“小さな居場所”のある建築を志向。一直線の床と構造体が作る“大きな構え”は地域の人々も迎え入れる
  33. 篠原一男が1976年に完成させた「上原通りの住宅」の現在の様子と住み手のインタビューを収録した動画
  34. 大滝雄二郎 / YUJIRO OTAKIによる、東京・原宿の、飲食店「DIG THE LINE DOORS」。商業施設の奥まった区画のクラフトビールを扱う店。通行人の足を止める“ひき”の創出を求め、白い内装に青緑色の“象徴的”な什器を中央配置した空間を考案。キーカラーはビールにとって大切な“水”をイメージ
  35. 牧野恭久建築設計事務所による、東京・大田区の飲食店「ぼんぼり」。飲食店が並ぶ賑やかな地域の焼肉店。競合との差別化を目指し、“にじり口”の様な三角形の出入口を持つ“半個室”が並ぶ空間を考案。内装に研削したタイルを用いて“力強さ”と“柔らかさ”に包まれる場を作る
  36. 堅田佳一 / KATATA YOSHIHITO DESIGNによる、東京・台東区の店舗「TOJIRO KNIFE GALLERY TOKYO」。包丁の“展示販売”と“修理”を行う店。限られた面積内での用途の成立を目指し、圧迫感を軽減しつつ製品を豊富に陳列できる鉄格子を用いた展示壁を考案。工場で使われる素材の採用と色彩の統一で“雰囲気”も演出
  37. 岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる「沖縄市松本の住宅」
  38. スノヘッタによる、フランス・ドゥエーの、プラネタリウムと天文台「オリオニス」。街の中心から離れた自然にも恵まれた敷地。利用者にひらめきを与える存在を目指し、“星の楕円運動”から着想して連続的な形状と導線を持つ建築を考案。ドームと木素材が印象的な外観はアイコンと調和の両立を意図
  39. 小原賢一+深川礼子 / ofaによる、愛知・知多市の「江真コンサルティング新社屋」。森林と木材に関わる企業の為に計画。CLT等の工法面と森林認証の制度面への挑戦の要望に対し、在来工法も取り入れて“CLTの特徴”を備えた建築を合理的に実現。材料調達から建設まで関係者が協力し認証も取得
  40. 建築家の木材活用の事例を紹介する、共栄木材の新サイト「Tsukuru Lab」が公開。樹種と加工の組合せから生まれる“木材”だからこその豊かさを紹介。事例として登場する建築家の手嶋保による社内施設(三秋ホール / 三秋アトリエ)は見学も可能

杤尾直也 / to-rippleによる、兵庫・三方郡の「湧泉の宿 ゆあむ『客室 かわみ』」。コロナ禍での宴会場の需要低下を受けて複数の客室へ改修。既存の“天井高”と“環境”を活かし、外に向けて床レベルを上げ景色を意識させる構成等を考案。オリジナル家具は“和の寛ぎと洋の快適性”の両立も意図
杤尾直也 / to-rippleによる、兵庫・三方郡の「湧泉の宿 ゆあむ『客室 かわみ』」。コロナ禍での宴会場の需要低下を受けて複数の客室へ改修。既存の“天井高”と“環境”を活かし、外に向けて床レベルを上げ景色を意識させる構成等を考案。オリジナル家具は“和の寛ぎと洋の快適性”の両立も意図客室:スタイリッシュ(room A) photo©見学友宙
杤尾直也 / to-rippleによる、兵庫・三方郡の「湧泉の宿 ゆあむ『客室 かわみ』」。コロナ禍での宴会場の需要低下を受けて複数の客室へ改修。既存の“天井高”と“環境”を活かし、外に向けて床レベルを上げ景色を意識させる構成等を考案。オリジナル家具は“和の寛ぎと洋の快適性”の両立も意図客室:プレミアム(room B) photo©見学友宙
杤尾直也 / to-rippleによる、兵庫・三方郡の「湧泉の宿 ゆあむ『客室 かわみ』」。コロナ禍での宴会場の需要低下を受けて複数の客室へ改修。既存の“天井高”と“環境”を活かし、外に向けて床レベルを上げ景色を意識させる構成等を考案。オリジナル家具は“和の寛ぎと洋の快適性”の両立も意図客室:スイート(room C) photo©見学友宙

杤尾直也 / to-rippleが設計した、兵庫・三方郡の「湧泉の宿 ゆあむ『客室 かわみ』」です。
コロナ禍での宴会場の需要低下を受けて複数の客室へ改修する計画です。デザイナーは、既存の“天井高”と“環境”を活かし、外に向けて床レベルを上げ景色を意識させる構成等を考案しました。また、オリジナル家具は“和の寛ぎと洋の快適性”の両立も意図されました。施設の公式サイトはこちら

日本の景気の減衰とともに地方の宴会場の需要は年々減少していたなか、2019年からのCOVID-19が流行し、宴会需要はほぼなくなった。そこで、オーナーは宴会場を客室としてリノベーションできないかと考えた。

デザイナーによるテキストより

宴会場であったことから天井は高く、低層階にあるため眼下には春来川を臨む。それらの条件を生かし、景色を楽しみながら快適に過ごせるプランニングを考えた。

デザイナーによるテキストより

既存躯体の1.5スパン(6.3mx9.9m)を使ったお部屋。圧倒的な開放感を実現するため、1スパンで取れる全てを窓にし、床のレベルを外に向かって高くする(小上がりの設置)ことで視線を自然と上に向け、空を眺められるよう誘導。小上がりからは春来川を見下ろす視線になり新たな感覚を得られる。高低差を生かし、開放性と河床感を演出した。

デザイナーによるテキストより
今津康夫 / ninkipen!による、大阪・八尾市の住宅「A」。道を挟み小学校の校庭がある敷地。正対するように“1.5階建”の切妻屋根を掛け、“街の余白”に向け軒を伸ばして“縁側”を配置。内部を特徴づける“大垂木の架構”が規則的なリズムを刻んで空間全体を包み込む
今津康夫 / ninkipen!による、大阪・八尾市の住宅「A」。道を挟み小学校の校庭がある敷地。正対するように“1.5階建”の切妻屋根を掛け、“街の余白”に向け軒を伸ばして“縁側”を配置。内部を特徴づける“大垂木の架構”が規則的なリズムを刻んで空間全体を包み込む東側外観 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪・八尾市の住宅「A」。道を挟み小学校の校庭がある敷地。正対するように“1.5階建”の切妻屋根を掛け、“街の余白”に向け軒を伸ばして“縁側”を配置。内部を特徴づける“大垂木の架構”が規則的なリズムを刻んで空間全体を包み込む1階、キッチンから玄関方向を見る。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪・八尾市の住宅「A」。道を挟み小学校の校庭がある敷地。正対するように“1.5階建”の切妻屋根を掛け、“街の余白”に向け軒を伸ばして“縁側”を配置。内部を特徴づける“大垂木の架構”が規則的なリズムを刻んで空間全体を包み込む2階、ルーム photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、大阪・八尾市の住宅「A」です。
道を挟み小学校の校庭がある敷地に計画されました。建築家は、正対するように“1.5階建”の切妻屋根を掛け、“街の余白”に向け軒を伸ばして“縁側”を配置しました。また、内部を特徴づける“大垂木の架構”が規則的なリズムを刻んで空間全体を包み込みます。

大阪府東部、八尾市に建つ住宅である。

建築家によるテキストより

敷地は小学校の通学路に面し、校庭の向こう側には生駒山系高安山を望む。
その路に沿うように1.5階建ての切妻の屋根を掛け、東側の中央部をそのまま伸ばして軒を大きく作った。
軒下は貴重な縁側となり、軒先は校庭という街の余白への矢印となる。

建築家によるテキストより

内部は吹き抜けを介して一体的に繋がり、規則的なリズムを刻む大垂木の架構は間仕切られることなく、完全に自由になって家全体を包み込む。北側の階段には隣家の生垣を借景とした窓を穿ち、日々の昇り降りに彩りを添えた。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/7/24-7/30]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/7/24-7/30]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/7/24-7/30)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 坂田裕貴 / a.d.pによる、東京・板橋区の、小屋「Backyard in field」。生産緑地に計画された農作業の為の建物。野菜の直売等に加え発信までも行う施主の為に、思想を体現する“多面的な振る舞い”を持つ存在を志向。畑と呼応する平側や街に開く妻側など建築に多様な性格を与える
  2. 若松均建築設計事務所による、東京・世田谷区の、集合住宅「セタガヤテラス」。住宅街の角地のコーポラティブハウス。地域の環境維持を願う地主の想いに応え、部屋やテラス等を“筒”と捉え構成して“家”と“街”が繋がる様な状況を創出。生活の場を道路側に設ける計画で外との関係構築も促す
  3. 牧戸奈須加+吾郷隆 / 牧戸建築環境設計事務所による、島根・出雲市の「YT邸」。古くから葦が群落する小さな湖の近くの敷地。日本建築の与件と土地への応答を求め、イネ科植物が持つ固有の感覚を翻訳した“縦格子”で覆われた建築を考案。伝統民家を参照した高床は防湿等の機能的役割も果たす
  4. 藤本壮介による、ドイツでの建築展「Primitive Future」。現地のアワード受賞を記念して開催。自身の建築哲学を表現する、12個のワイヤー製のオブジェによるインスタレーションを制作。視点により見え方が変わる“立体的なドローイング”が空間に様々なシーンを描く
  5. 御手洗龍建築設計事務所による、埼玉・草加市の「松原児童青少年交流センター miraton・松原テニスコート」。新たに立ち上がる街の中心に位置する施設。“原風景”にもなる“能動性”を喚起する建築を目指し、ヴォールト架構が“9棟”連なる構成を考案。空間の展開が生み出す“動き”で子供達の居場所の発見や交流を促す
  6. 山設計工房による、大阪・吹田市の、集合住宅「千里グリーンヒルズ高野台101号棟」。賃貸団地の建替え事業の第一期。面影の継承・長大さの緩和・周辺との調和を目指し、既存建物や周辺環境から“抽出した色”で“細やかに塗り分ける”建築を考案。“地域の顔”として隣接交差点からの見え方も意識
  7. 長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ニューヨークの店舗「50 Norman」。日本の食を主題とする飲食と物販。“アウェイ”な土地で“ホーム”の質の保持を求め、端材等を日本で加工し輸送して職人を連れ現地で組立てる方法“DEKASEGI”を考案。コロナ禍の状況を乗り越え完成させる
  8. 佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る
  9. トラフ建築設計事務所による、東京・銀座の店舗「CABaN GINZA」。間口が広く奥行が浅い区画。既存店と異なるデザインコードの要望に、ブランドと呼応する色で縁取った店内を間接光が“ショーウインドウ”の様に浮上させる計画を考案。商品を美しく見せて街路との一体感も生み出す
  10. ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツでの建築展「Herzog & de Meuron」。建築家と密接に協働して企画された展覧会。建築の制作過程と体験におけるアイデアを探求する3つの空間で構成。カビネットから移設した模型等・建築作品での日常を主題とする映画・最新作の病院のモックアップ等を展示
  11. 小田真平建築設計事務所とロウエによる、大阪市の「粉浜の住居」。鉄骨3階建ての住宅を改修。シンプルと豊かさが同居する空間を求め、玄関土間と各階バルコニーを仕上げで連続させて“土間が立体化”した様な構成を考案。既存の窓から入る偶発的な自然光の魅力も活かす
  12. 松井大佑 / Atelier komaによる、熊本市の、映画館「gather」。駅前ビル内のシネマコンプレックス。来館者の“集い”をつくる空間の諸要素の“集い”に着目し、モノクロの色彩の下に“制御する”設計を志向。躯体・設備・広告等を“ダミー”の量塊を用いて整理し馴染ませる
  13. 長谷川欣則+堀越ふみ江 / UENOA architectsによる、東京・渋谷区の、店舗「地下食堂DAGAYA」。企業の社屋内にある“地域に開く”社員食堂。様々な使い方に応える空間を目指し、分割してランダム配置も可能な“三角形のテーブル”を考案。角度のズレに起因する視線の交錯が“自由さ”と“心地よさ”を生み出す
  14. 藤本壮介・永山祐子・成瀬友梨が審査する、ケイミュー主催のアワード「ARCHITECTURAL DESIGN AWARD 2023」が応募作品を募集中。ケイミュー商品使用物件を対象に“未来に残していきたい外装デザイン”を選定し表彰。受賞者には藤本作品の“白井屋ホテル”での表彰式と“総額185万”の商品券を用意
  15. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  16. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  17. JAMZA / 長谷川駿+猪又直己による、東京・渋谷区の集合住宅「メトロステージ代々木上原」。鉄道会社の旧宿泊所を転用。既存の大小の部屋が混在し躯体壁の多い状態を活かし、各住戸が公と私の“中間的領域”となる前室をもつ構成を考案。余白としての空間が住人の“多様な活動の受け皿”として機能
  18. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区の店舗「TODAY’S SPECIAL 二子玉川」。商業施設の中の雑貨店。期待感と“一期一会のワクワク感”を与える為に、変化のある什器群の使用に加え裏側の雑音を敢えて導入して“賑わい”と“活気”を創出。既存鉄骨の錆止塗装の色を基調として空間全体をまとめる
  19. 川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進
  20. 高田彩実 / ayami takada architectsによる、静岡市の「house M」。川沿いの余裕ある場に建つ住宅の増築と改修。仕様等の大きな改善と周辺環境も活かす在り方を目指し、拡張した既存の周囲に“緩やかな境界”を作る“半透明な”空間を付与。其々の透明度の違いは建築に多様性も与える

永山祐子へのインタビュー動画。昭和女子大学の制作で2023年7月に公開されたもの

永山祐子へのインタビュー動画です。昭和女子大学の制作で2023年7月に公開されたものです。前編と後編に分かれています。

昭和女子大学出身で建築家として2020年ドバイ国際博覧会日本館、東急歌舞伎町タワーなど大規模プロジェクトを次々と手がける永山祐子さんが前後編登場。後編では永山さんの昭和女子大学生時代のエピソードや建築家としてのキャリアをどのように形成してきたのかについて伺います。

後編は以下に掲載します。

2023年 日本建築学会賞(作品)受賞者記念講演会の動画。魚谷繁礼・魚谷みわ子・柳室純、大西麻貴・百田有希・平岩良之、金野千恵が受賞作品について語る

2023年 日本建築学会賞(作品)受賞者記念講演会の動画です。魚谷繁礼・魚谷みわ子柳室純大西麻貴・百田有希・平岩良之、金野千恵が受賞作品について語っています。また、受賞者に加え、選考に関わった乾久美子小堀哲夫が参加したパネルディスカッションも収録されています。2023年7月27日に行われたものです。

<日 時> 2023年7月27日(木)18:30~20:40
記念講演:
 魚谷繁礼(前掲)、魚谷みわ子(前掲)、柳室純(前掲)
 大西麻貴(前掲)、百田有希(前掲)、平岩良之(前掲)
 金野千恵(前掲)

パネルディスカッション:
 講演者+
 乾久美子(横浜国立大学大学院Y-GSA教授/乾久美子建築設計事務所主宰/2023年日本建築学会賞選考委員会作品部会長)
 小堀哲夫(法政大学教授/小堀哲夫建築設計事務所代表/2023年日本建築学会賞選考委員会作品部会委員)

司 会:大森晃彦(建築メディア研究所代表/建築文化事業委員会委員)
    大草徹也(三菱地所設計代表取締役専務執行役員/建築文化事業委員会委員)

小田真平建築設計事務所とロウエによる、大阪市の「粉浜の住居」。鉄骨3階建ての住宅を改修。シンプルと豊かさが同居する空間を求め、玄関土間と各階バルコニーを仕上げで連続させて“土間が立体化”した様な構成を考案。既存の窓から入る偶発的な自然光の魅力も活かす
小田真平建築設計事務所とロウエによる、大阪市の「粉浜の住居」。鉄骨3階建ての住宅を改修。シンプルと豊かさが同居する空間を求め、玄関土間と各階バルコニーを仕上げで連続させて“土間が立体化”した様な構成を考案。既存の窓から入る偶発的な自然光の魅力も活かす1階、エントランス photo©山内紀人
小田真平建築設計事務所とロウエによる、大阪市の「粉浜の住居」。鉄骨3階建ての住宅を改修。シンプルと豊かさが同居する空間を求め、玄関土間と各階バルコニーを仕上げで連続させて“土間が立体化”した様な構成を考案。既存の窓から入る偶発的な自然光の魅力も活かす2階、LDK photo©山内紀人
小田真平建築設計事務所とロウエによる、大阪市の「粉浜の住居」。鉄骨3階建ての住宅を改修。シンプルと豊かさが同居する空間を求め、玄関土間と各階バルコニーを仕上げで連続させて“土間が立体化”した様な構成を考案。既存の窓から入る偶発的な自然光の魅力も活かす3階、階段室 photo©山内紀人

小田真平建築設計事務所ロウエが設計した、大阪市の「粉浜の住居」です。
鉄骨3階建ての住宅を改修です。建築家は、シンプルと豊かさが同居する空間を求め、玄関土間と各階バルコニーを仕上げで連続させて“土間が立体化”した様な構成を考案しました。また、既存の窓から入る偶発的な自然光の魅力も活かす事も意図されました。

鉄骨3階建て住宅のリノベーションである。

訪問時にはすでに内部は解体され、鉛丹色の柱、梁、デッキプレートがあらわしとなったこの建物は、各層にバルコニーを持った1フロアの構成となっていた。各フロアとも、かつては小さい部屋で区切られていたことを想像させるような、位置や大きさのバラバラな窓があり、至る所から採光される様は意図的なものを感じない非常に魅力的な空間であった。

建築家によるテキストより

住まい手は持ちものを少なくし、好きな家具に囲まれながら、シンプルな生活を送ることを望んでいた。
この単調な空間に多様性を与え、シンプルではあるが、豊かな空間を作り出せないかと考えた。

建築家によるテキストより

2階、3階の屋外空間であるバルコニーに着目し、これらと1階の土間を階段で接続させ、土間が立体化したような空間構成とした。
各フロアは、納戸、キッチン、絨毯、寝室、階段など生活に必要な機能を、家具が置かれるように、立体化した土間に配置した計画である。

緩やかに仕切られた各フロアの空間は、各壁面に開けられた不規則な既存の窓によって、さまざまな方向から採光と通風が行われ、土間を通り抜ける。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 企画段階から計画に関わり、ビルディングタイプに縛られない建築をつくる「to-ripple」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 企画段階から計画に関わり、ビルディングタイプに縛られない建築をつくる「to-ripple」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 企画段階から計画に関わり、ビルディングタイプに縛られない建築をつくる「to-ripple」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中湧泉の宿 ゆあむ 客室「かわみ」

企画段階から計画に関わり、ビルディングタイプに縛られない建築をつくる「to-ripple」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

to-rippleでは事業の拡大と案件が多くなったことに伴い、今まで以上に丁寧にものごとを進めるため、またデザイン精度を高めていくためにスタッフの募集をします。

【to-rippleの特徴】
to-rippleは建築やインテリアの企画から設計、監理、家具のデザインまで一気通貫でプロジェクトを行うことが特徴です。
ビルディングタイプはホテル、グランピング施設、商業施設、オフィス、マンションなど多岐に渡ります。またスケールも40,000㎡を超えるものから50㎡程度のコンパクトなものまであります。これらの案件を個人のスキルや将来のビジョンに応じて担当してもらいます。

与件の整理からコンセプト立案まで行う企画設計、
建築の形や詳細を詰めていく基本設計、実施設計、
コミュニケーション能力を駆使して建築を作り上げる現場監理、
手に触れるスケールのミリ単位の調整をする家具デザイン、
フェーズによって行うことは変わりますが、その都度プロジェクトをより良くするには何ができるのかを考え、ベストな提案をしていきます。

建築家の職能が拡張し、ユーザーのライフスタイルがシームレスになってきたいま、ビルディングタイプに縛られない生き生きとした建築を一緒につくることができる環境があると考えています。

【to-rippleの業務範囲】
建築設計・インテリアデザインはもちろん、建築企画、プロダクトデザイン、グラフィックデザインと業務の幅はとても広いです。クライアントの事業を成功させるためにベストな回答は何かを、ワクワクしながら一緒に探れる方だと、自分の可能性を大きく拡張できる環境だと思います。

御手洗龍建築設計事務所による、埼玉・草加市の「松原児童青少年交流センター miraton・松原テニスコート」。新たに立ち上がる街の中心に位置する施設。“原風景”にもなる“能動性”を喚起する建築を目指し、ヴォールト架構が“9棟”連なる構成を考案。空間の展開が生み出す“動き”で子供達の居場所の発見や交流を促す
御手洗龍建築設計事務所による、埼玉・草加市の「松原児童青少年交流センター miraton・松原テニスコート」。新たに立ち上がる街の中心に位置する施設。“原風景”にもなる“能動性”を喚起する建築を目指し、ヴォールト架構が“9棟”連なる構成を考案。空間の展開が生み出す“動き”で子供達の居場所の発見や交流を促す俯瞰 photo©中村絵
御手洗龍建築設計事務所による、埼玉・草加市の「松原児童青少年交流センター miraton・松原テニスコート」。新たに立ち上がる街の中心に位置する施設。“原風景”にもなる“能動性”を喚起する建築を目指し、ヴォールト架構が“9棟”連なる構成を考案。空間の展開が生み出す“動き”で子供達の居場所の発見や交流を促す外観とみんなのはらっぱ photo©中村絵
御手洗龍建築設計事務所による、埼玉・草加市の「松原児童青少年交流センター miraton・松原テニスコート」。新たに立ち上がる街の中心に位置する施設。“原風景”にもなる“能動性”を喚起する建築を目指し、ヴォールト架構が“9棟”連なる構成を考案。空間の展開が生み出す“動き”で子供達の居場所の発見や交流を促す1階、エントランスホール photo©中村絵
御手洗龍建築設計事務所による、埼玉・草加市の「松原児童青少年交流センター miraton・松原テニスコート」。新たに立ち上がる街の中心に位置する施設。“原風景”にもなる“能動性”を喚起する建築を目指し、ヴォールト架構が“9棟”連なる構成を考案。空間の展開が生み出す“動き”で子供達の居場所の発見や交流を促す1階、おやこルームから創作工房とエントランスホールを見る。 photo©中村絵

御手洗龍建築設計事務所が設計した、埼玉・草加市の「松原児童青少年交流センターmiraton(ミラトン)・松原テニスコート」です。
新たに立ち上がる街の中心に位置する施設です。建築家は、“原風景”にもなる“能動性”を喚起する建築を目指し、ヴォールト架構が“9棟”連なる構成を考案しました。そして、空間の展開が生み出す“動き”で子供達の居場所の発見や交流を促します。施設の公式サイトはこちら

敷地はかつて東洋一のマンモス団地と言われた松原団地の中央に位置しています。
老朽化による一斉建て替えに伴い、隣接する小学校と幼稚園を残して地域全域が更地となり、新たな町が立ち上がろうとしていました。隣棟間隔の広い当時の団地は、守られた中にたっぷりと緑地があり、内外一体となって子どもたちが遊んでいました。そこでこの土地に根付くその原風景を、新たなかたちで築いていこうと考えました。

建築家によるテキストより

子どもを見ていると、心を震わせながら身体が空間に反応している瞬間をよく目にします。
高いところがあれば上りたくなり、囲まれたところがあれば身を寄せたくなり、トンネルがあればくぐりたくなる。さらに明るいところや暗いところ、音の響くところ、風の抜けるところ、そして暖かいところと、子どもたちは全身、五感を使って自分と世界との距離に一つ一つ驚きながら、生の喜びを感じているように見えます。
こうした発見に満ちた建築が立ち上がることで、子どもたちの能動性を喚起する生き生きとした場が生まれるのではないかと考えました。

建築家によるテキストより

建物は紙コップを横にして半分に切ったような形をしています。
その傾いたトンネル状の空間が大きさや傾きを変えながら9棟連なって全体が構成されています。ヴォールトと呼ばれるこの架構は、厚さ180mm(一部200~250mm)のコンクリートで地上から立ち上がり、前後の庭を繋いでいきます。さらにヴォールトが重なることで浮かび上がる軒下や側面の開口を通して、横方向にも空間が展開し、内外一体となった明るく開かれた場が作られていきます。

こうして相互に連動しながら立ち上がる幾何学の中には、やわらかく包み込まれる安心感と、空間の展開によって促される動きが同居しています。それが子どもたちの能動性を喚起し、自分の居場所の発見と交流を促していきます。

建築家によるテキストより
藤本壮介による、ドイツでの建築展「Primitive Future」。現地のアワード受賞を記念して開催。自身の建築哲学を表現する、12個のワイヤー製のオブジェによるインスタレーションを制作。視点により見え方が変わる“立体的なドローイング”が空間に様々なシーンを描く
藤本壮介による、ドイツでの建築展「Primitive Future」。現地のアワード受賞を記念して開催。自身の建築哲学を表現する、12個のワイヤー製のオブジェによるインスタレーションを制作。視点により見え方が変わる“立体的なドローイング”が空間に様々なシーンを描く第1展示室、12の建築プロジェクトを紹介 photo©Erik Jan Ouwerkerk
藤本壮介による、ドイツでの建築展「Primitive Future」。現地のアワード受賞を記念して開催。自身の建築哲学を表現する、12個のワイヤー製のオブジェによるインスタレーションを制作。視点により見え方が変わる“立体的なドローイング”が空間に様々なシーンを描く第2展示室、12個のワイヤーでできたオブジェによりインスタレーションを展示 photo©Erik Jan Ouwerkerk
藤本壮介による、ドイツでの建築展「Primitive Future」。現地のアワード受賞を記念して開催。自身の建築哲学を表現する、12個のワイヤー製のオブジェによるインスタレーションを制作。視点により見え方が変わる“立体的なドローイング”が空間に様々なシーンを描く第2展示室、インスタレーションの詳細 photo©Erik Jan Ouwerkerk
藤本壮介による、ドイツでの建築展「Primitive Future」。現地のアワード受賞を記念して開催。自身の建築哲学を表現する、12個のワイヤー製のオブジェによるインスタレーションを制作。視点により見え方が変わる“立体的なドローイング”が空間に様々なシーンを描く第2展示室、インスタレーションの詳細 photo©Erik Jan Ouwerkerk

藤本壮介による、ドイツ・ベルリンのアエデスでの建築展「Primitive Future ─ Everything Is Circulating」です。
現地のアワード受賞を記念して開催されました。建築家は、自身の建築哲学を表現する、12個のワイヤー製のオブジェによるインスタレーションを制作しました。そして、視点により見え方が変わる“立体的なドローイング”が空間に様々なシーンを描きます。展覧会の公式ページはこちら


こちらはリリーステキストの翻訳

藤本壮介は自然環境と建築環境の関係を再考する先見的な建築家です。彼の詩的なプロジェクトにおいて、日本人建築家は秩序と無秩序、単純さと複雑さのバランスを目指しています。それは、彼の建築では、物理的な境界は視覚的に溶解することになっているからです。藤本がAWアーキテクト・オブ・ザ・イヤー2023に選ばれたことを記念して、アエデスでの展覧会は彼の実験的なアプローチに捧げられます。広大なインスタレーションは、山を連想させる「積み重ね」の家、木の形に沿った構造、小さな森が生い茂る屋根など、プロジェクトのセレクションを表しています。これらは共に、藤本壮介自身が「プリミティブ・フューチャー」と表現する建築哲学、すなわち人や自然と調和する建築を反映しています。

日本の島、北海道で生まれ育った藤本壮介は、子供の頃から自然に強い関心を抱いていました。これとは対照的に、彼は日本で最も人口の多い大都市である東京という、正反対の人工的な都市状況で建築を学びました。これは、藤本が建築と自然との関係を、彼の作品に不可欠な要素として取り上げるという結果につながっている。藤本は説明します。「今日、私たちは地球規模の問題に直面しています。それは、自然災害、地震、気候変動、そしてパンデミックです。私は、建築は今後よりいっそう自然と結びついていくと考えています。つまり、私たちは自然としての建築を考察し、同時に自然を建築と見なすのです」

すべてがつながっている
藤本壮介が建築を構想するとき、彼は「プリミティブ」と呼ぶ基礎から出発します。つまり、人間と自然が本来持っている多層的な関係です。自然と建築は二律背反するものであるにもかかわらず、彼は自分のプロジェクトに両者を等しく組み込もうと努力している。こうして彼は、違いを中和させるだけでなく、互いに拡散的に共鳴させることで、新たな「場」を生み出すことができるのだと言います。藤本壮介はこう説明します。 「すべてが違っていて、でもつながっているます。ひとつであると同時に多数です。シンプルでありながら複雑。私は、自然、都市、そして人々と真に調和する建築に興味があります」

この建築哲学に基づき、藤本壮介は過去20年にわたり、主に日本と中国で、またヨーロッパでも、幅広く魅力的なポートフォリオを展開してきました。例えば、モンペリエにある樹木のような住宅タワー「L’Arbre Blanc」(2019年)では、機能性と折り紙のような軽さを特徴とするデザインを見事に融合させることに成功し、驚くべき詩的な建築を生み出しました。ブダペストの「ザ・ハウス・オブ・ミュージック」(2022年)も同様で、藤本は、ハンガリーの首都にある市立公園の周囲の自然と融合した、有機的な形をした一部透明の建物と利用者との間に、遊び心のある相互作用や関係を生み出しています。都市空間の狭さへのミニマルで痛烈なデザイン介入によって、藤本は自然と人間とのバランスを創造し、その場所への肯定的な同一性を最大限に刺激し、官能的な空間体験を促進しています。

展覧会
「プリミティブ・フューチャー─すべてが循環する」では、藤本壮介建築設計事務所が手がけた、実現または計画中の12のプロジェクトを紹介します。展覧会の最初の部屋では、12本のフィルムが、多面的なタイポロジーとフォルムをデザインする過程についての洞察を提供します。藤本の建築哲学への言及は、展覧会の第2展示室で紹介されます。広々としたインスタレーションでは、12個のワイヤーでできたオブジェが浮遊し、つながった世界の概念を表現します。それらは、人、自然、地理、建築として一列に並び、メタモフォーシスとして循環しているように読むことができます。視点によって、空間の中にさまざまなスケールやシーンが立体的なドローイングとして現れ、様々なものとつながり、調和してたたずんでいます。

長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ニューヨークの店舗「50 Norman」。日本の食を主題とする飲食と物販。“アウェイ”な土地で“ホーム”の質の保持を求め、端材等を日本で加工し輸送して職人を連れ現地で組立てる方法“DEKASEGI”を考案。コロナ禍の状況を乗り越え完成させる
長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ニューヨークの店舗「50 Norman」。日本の食を主題とする飲食と物販。“アウェイ”な土地で“ホーム”の質の保持を求め、端材等を日本で加工し輸送して職人を連れ現地で組立てる方法“DEKASEGI”を考案。コロナ禍の状況を乗り越え完成させる外観 photo©GION
長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ニューヨークの店舗「50 Norman」。日本の食を主題とする飲食と物販。“アウェイ”な土地で“ホーム”の質の保持を求め、端材等を日本で加工し輸送して職人を連れ現地で組立てる方法“DEKASEGI”を考案。コロナ禍の状況を乗り越え完成させる日本の陶器をはじめとする料理道具をそろえた「CIBONE」 photo©GION
長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ニューヨークの店舗「50 Norman」。日本の食を主題とする飲食と物販。“アウェイ”な土地で“ホーム”の質の保持を求め、端材等を日本で加工し輸送して職人を連れ現地で組立てる方法“DEKASEGI”を考案。コロナ禍の状況を乗り越え完成させる明治四年創業の築地魚河岸「尾粂(おくめ)」 photo©GION
長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ニューヨークの店舗「50 Norman」。日本の食を主題とする飲食と物販。“アウェイ”な土地で“ホーム”の質の保持を求め、端材等を日本で加工し輸送して職人を連れ現地で組立てる方法“DEKASEGI”を考案。コロナ禍の状況を乗り越え完成させるジャパニーズフレンチレストラン「HOUSE BROOKLYN」 photo©GION

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、アメリカ・ニューヨークの店舗「50 Norman」です。
日本の食を主題とする飲食と物販の入る店舗です。建築家は、“アウェイ”な土地で“ホーム”の質の保持を求め、端材等を日本で加工し輸送して職人を連れ現地で組立てる方法“DEKASEGI”を考案しました。また、コロナ禍の状況を乗り越え完成させました。店舗の公式サイトはこちら

50Normanという複合店をNYブルックリンである50 Norman Aveに計画した。

そこにジャパニーズフレンチの「HOUSE BROOKLYN」と、日本の陶器をはじめとする料理道具をそろえた「CIBONE」、明治四年創業の築地魚河岸「尾粂(おくめ)」による日本の食をテーマにした複合店である。

建築家によるテキストより

アウェイな土地でホームでのクオリティをキープしながらお店をつくることを試みた。
長らく海外のプロジェクトで、日本でできていることが、思う通りにできず苦しんでいた。一度は日本でのクオリティを求めるのではなく、もっと大味でどこでも通用するわかりやすいデザインを試みないとならないとも考えた。その一方、デザインを土地に合わせるのではなく、あくまで日本でできているクオリティを守る方法はないかと考えた。そのために制作方法を考えてコストを抑えてクオリティ維持する方法はないかと考えた。

建築家によるテキストより

そこで生まれたのがDEKASEGIだ。
DEKASEGIとは日本において解体され捨てられる材料を日本で加工し、できるだけ体積を落として船ではこび、さらに数名の職人を連れてその組み立てと現地での加工を短期間で行う。更に日本の古材には仕口、継手の加工や経年変化がところどころに残っており、他ではえがたい表情がある。それを生かしたデザインを考えることをおこなっている。

建築家によるテキストより
ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツでの建築展「Herzog & de Meuron」。建築家と密接に協働して企画された展覧会。建築の制作過程と体験におけるアイデアを探求する3つの空間で構成。カビネットから移設した模型等・建築作品での日常を主題とする映画・最新作の病院のモックアップ等を展示
ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツでの建築展「Herzog & de Meuron」。建築家と密接に協働して企画された展覧会。建築の制作過程と体験におけるアイデアを探求する3つの空間で構成。カビネットから移設した模型等・建築作品での日常を主題とする映画・最新作の病院のモックアップ等を展示カビネットの一部を移設した第1部屋。/ Installation view of the Herzog & de Meuron exhibition at the Royal Academy of Arts, London (14 July – 15 October 2023). Photo © Royal Academy of Arts, London / David Parry. © Herzog & de Meuron
ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツでの建築展「Herzog & de Meuron」。建築家と密接に協働して企画された展覧会。建築の制作過程と体験におけるアイデアを探求する3つの空間で構成。カビネットから移設した模型等・建築作品での日常を主題とする映画・最新作の病院のモックアップ等を展示H&dMの作品をテーマに、ベカ&ルモワンヌが制作した映画を展示する第2室。 / Installation view of the Herzog & de Meuron exhibition at the Royal Academy of Arts, London (14 July – 15 October 2023), showing Beka & Lemoine, Rehab from rehab film, 2023. Photo © Royal Academy of Arts, London / David Parry. © Beka & Lemoine
ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツでの建築展「Herzog & de Meuron」。建築家と密接に協働して企画された展覧会。建築の制作過程と体験におけるアイデアを探求する3つの空間で構成。カビネットから移設した模型等・建築作品での日常を主題とする映画・最新作の病院のモックアップ等を展示建設中のチューリッヒの病院を展示する第3室。 / Installation view of the Herzog & de Meuron exhibition at the Royal Academy of Arts, London (14 July – 15 October 2023). Photo © Royal Academy of Arts, London / David Parry. © Herzog & de Meuron

ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、イギリス・ロンドンの、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツでの建築展「Herzog & de Meuron」です。
建築家と密接に協働して企画された展覧会です。会場は、建築の制作過程と体験におけるアイデアを探求する3つの空間で構成されています。カビネットから移設した模型等・建築作品での日常を主題とする映画・最新作の病院のモックアップ等を展示しています。展覧会の公式ページはこちら


こちらはリリーステキストの翻訳です

ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツは、批評的に高い評価を得ているスイスの建築事務所ヘルツォーグ&ド・ムーロン(H&dM)の展覧会を、ロンドンで約20年ぶりに開催します。ジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンによって1978年にバーゼルで設立されたこの建築事務所は、建築の性質を再考することによって世界中の都市を形作ってきました。建築家たちとの密接なコラボレーションによって企画されたこの展覧会では、彼らのプロジェクトに適用された考え方や アプローチについての洞察を来場者に提供します。幅広い制作方法、素材、技術が展示され、H&dMの建築とその周辺のコンテクストを体験できる機会となっています。

テート・モダン(ロンドン、2000年と2016年)、ラバン・ダンス・センター(ロンドン、2003年)、北京国家体育場(鳥の巣)(2008年)、エルプフィルハーモニー・ハンブルク(2016年)、REHABバーゼル(2002年と2020年)、M+(香港、2021年)、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン、2022年)、ユニバーシティテッツ・キンデルスピタル・チューリッヒ(2024年完成予定)を含む、美術館、病院、スタジアム、民間および公共建築物など、最近および現在の注目すべきプロジェクトがあります。

展覧会は、建築の制作過程と体験におけるアイデアとプロセスを探求する3つのスペースのシークエンスで構成されています。最初の部屋は、H&dMのオープンな倉庫であり研究スペースであるカビネットの一部をバーゼルからロンドンに移したものです。背の高い木製の棚には、幅広い模型、素材、プリント、写真、フィルムクリップ、AR体験など、約400点の品々が展示されており、多様でありながら具体的なプロジェクトの数々を表現しています。これらのカビネットのショーケースの傍らには、H&dMの建築の知覚への関心と、アーティストとの長年のコラボレーションを示す9点の大型写真作品が展示されています。それは、アーティストのトーマス・ルフの作品6点と、ドイツの写真家アンドレアス・グルスキーの作品3点です。拡張現実(AR)を通じて、来場者はデジタル3Dモデルやアニメーションによって展示に命を吹き込まれたプロジェクトをさらに掘り下げることができます。

2つ目の部屋は映画スペース。中央の大型スクリーンでは、スイスのバーゼルにあるH&dMのプロジェクト「REHAB Clinic for Neurorehabilitation and Paraplegiology」での日常生活を描いた、著名な映像作家ベカ&ルモワンヌによる新作映画の編集版が上映されています。スクリーンの反対側には、スクリーンの反対側には、H&DMのプロジェクトを占めて探索する人々の観察に基づいたフィルム・インスタレーションがあります。

最後の部屋はヒーリング・アーキテクチャーに焦点を当て、現在建設中のプロジェクト、スイスのチューリッヒ・キンダースピタル(Universitats- Kinderspital Zurich)、ひとつを取り上げます。このプロジェクトは2012年、先駆的な病院建築による新施設を求める国際コンペで勝利しています。この展示では、来場者がH&dMの癒しの空間のデザインに取り組むプロセスや、自問自答を知ることができます。この部屋には、病室の断面の1:1の内装のモックアップがあり、H&dMの病室とデザインのヒューマニゼーションが表現されています。訪問者は、ARを使用して実物大の部屋を探索することができます。

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