
ファラによる公開レクチャー「Good housing」が開催されます。京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labの主催で行われるものです。開催日時は、2025年2⽉14⽇ 16:00–18:00。入場無料、申込不要とのこと。
ファラによる公開レクチャー「Good housing」が開催されます。京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labの主催で行われるものです。開催日時は、2025年2⽉14⽇ 16:00–18:00。入場無料、申込不要とのこと。
神谷修平+カミヤアーキテクツによる、福岡・筑紫野市の「ORIBA」です。
歴史ある織元のショールームです。建築家は、別棟を転用する要望に対し、“織物を作る光景”に価値を見出して“工房の一角”を改修し“オープンファクトリー”も行う計画を提案しました。そして、織機を活用したテーブルや織物を用いた家具も開発しました。施設の公式ページはこちら。
クライアントは、1587年創始の博多織の織元。
従来の呉服領域を超え、アートやインテリアなど織物の可能性に挑戦しています。その魅力を発信し、“織と人が交わる場を作りたい”、という想いからこの計画は始まりました。
当初、工房とは別棟を改修するという要望でしたが、全長45mの工房と織機で30人以上の職人が織物を作る光景は、彼らのモノづくりの根幹を伝える大きな価値を持っていると感じました。この価値を伝えられるように、工房の一角を改修し、「ショールーム+オープンファクトリー」とする提案をしました。
①手織り機の昇華
かつて使われていた手織り機を活用。大きな展示テーブルとして生まれ変わりました。
細かい傷や歪みなどの歴史の痕跡を残しながら現代的なガラスと合わせた、このプロジェクトを象徴するアイコンです。②工房をフレーミングする
エントランスホールからは木建具の連続窓によって工房全体が水平にフレーミングされます。
働く職人ひとりひとり、動く織機のひとつひとつが洗練されたアートのようにも見えます。新旧のコントラストが、フレーミング効果とこの工房の良さを引き立てています。③織を引き立てる色・什器
織物とサンプル比較を何度も重ね、絹を一番引き立てるグレーを選びました。また、什器は既存と影で縁を切ることで一層抽象性をもたせています。④オリジナル家具
西村織物のマテリアルを用いて3つの新たな家具プロダクトを開発しました。TANソファ、TANランプ、糸巻きスツールです。特にTANソファは反物を約5倍にした形状で、座ることもできるし、触って博多織の質感の良さを存分に感じられるプロダクトとなっています。
日本の伝統文化を基に、現代の生活に合わせた提案を行う「SIMPLICITY」の、インテリアデザイナー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
日本の伝統文化を受け継ぎ、守ること。
それは、常にその時代に合わせ革新することに他なりません。
SIMPLICITYは、日本が誇る伝統的な手法や感性を基に現代の生活に合わせたものづくりを行い、世界へ向けた上質で豊かな暮らしの提案を通じ次代の文化創造を目指します。食、茶、菓子、工芸、デザインの5つの事業を展開しており、各事業部門において、幅広く人材を募集しております。
今回はデザイン部門のインテリアデザイナーの募集となります。
KIAS イシダアーキテクツスタジオの、建築意匠設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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KIAS イシダアーキテクツスタジオが建築意匠設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
KIAS イシダアーキテクツスタジオではプロジェクト業務拡大にともない、建築意匠設計スタッフを募集いたします。
イシダアーキテクツスタジオ(KIAS)は建築家、石田建太朗の主宰する建築設計事務所です。2019年に設計した軽井沢の「積葉の家」は英国の建築誌が主催するAR House Award 2020の優秀賞を受賞するなど海外メディアからも高い評価を受けています。日本のみならず海外へと活動の領域を広げていくなか、チームの一員として参加してくれるメンバーを募集します。
建築はその土地の歴史や気候そして環境を丁寧に読みとり、その文脈に呼応したスペシフィックなものでなければならないと考えています。その信念が素材や空間の設えに大きく影響することによって人を豊かにする美しい建築が成立すると信じています。
現在、美術館や企業の本社ビルなどのプロジェクトが進行中です。コンセプトデザインの段階からEnscape、Rhino3D、V-Rayなどのソフトウェアや模型などを使いデザインスタディを進め、デジタルモデリングで得られたデータを実施設計や現場に反映することにより造形力の高い建築作品も実現可能にしています。
30代のスタッフを中心とした明るい職場環境で、助け合いながら知識を吸収することができます。建築設計から監理まで責任を持って誠実に取り組んでいける方、建築の可能性を広げるデザインに挑戦する仲間として参加してくれる方をお待ちしています!
ゲンスラー・アンド・アソシエイツ・インターナショナル・リミテッドと竹中工務店が設計した、愛知の「MARUWA 瀬戸工場」です。
郊外に建つセラミック素材メーカーの新工場の計画です。建築家は、目指すべき企業像の表現も目指し、企業と世界・敷地と地域・伝統と未来を繋ぐ“架け橋”となる存在を志向しました。そして、水平方向に伸びるテラスと屋根を特徴とする建築を考案しました。施主企業の公式サイトはこちら。
愛知県からグローバルにシェアを展開してきたセラミック素材メーカーMARUWAの新しい工場を瀬戸市郊外に新設するプロジェクトである。
主用途としては工場でありながらもMARUWAの目指すべき企業像を表現するシンボル性や先端性が求められつつ、活力あるイノベーション拠点として瀬戸市の新たな産業ビジョンを本計画により描くという大きな文脈にも根ざしている。
いわゆる一般的な効率性のみを追い求める工場のタイポロジーとは一線を画す、高いデザイン性が求められると同時に工場本来の生産効率は妥協しないという難題に取り組んだプロジェクトである。
上述の背景により、「BRIDGE」というデザインコンセプトのもと、MARUWAとグローバル、計画地と地域社会、瀬戸の伝統と未来を繋ぐ、「架け橋」となる工場の実現を目指した。
建築デザインは意匠・構造・設備を高度にインテグレートしつつ、水平方向に伸びるテラスとダイナミックな屋根が大きな特徴となり、企業としての先進性や成長性を表現しつつ、周辺環境とのつながりを生み出している。また、東西に長い構えは南北からの卓越風を最も効率良く受け、自然換気や様々な環境設備の仕組みに寄与するデザインとなっている。
2つに分かれた生産エリアを繋ぐアトリウムは、自然光に溢れ、従業員のウェルビーイングを高めるとともに、偶発的なコミュニケーションが生まれる空間とした。また、吹抜け空間には自動換気システムを導入し、外部環境に応じて自然風が駆け巡る心地よい空間を実現している。
腰越耕太建築設計事務所の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と 設計パートナー(パート・業務委託)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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腰越耕太建築設計事務所では、業務拡大に伴い設計スタッフを募集します。
現在、インバウンドをターゲットとした東京都内のホテル、東海地方で計画中のCLTホテル+レストラン+スポーツ施設の複合プロジェクト、都心をはじめとした富裕層の邸宅、リゾートエリアに建つ共同住宅、木造平屋建て商業施設など、数多くのプロジェクトが進行中です。
今後複数のホテルのプロジェクトがスタートする予定で、ホテル設計の経験者の方を優遇します。
これからスタートするプロジェクト、現在進行中のプロジェクトとも、建設地、規模、用途、構造ともに様々なため、住宅だけを設計している設計事務所と違い、多くの経験が得られます。
私たち事務所は、木造建築を強みとしています。
2018年に竣工した「THE WOOD」を契機として、中高層建築物の木造化や、CLTを用いた建築の設計に取り組んでいます。
これからの建築は、豊かな体験の場をつくるだけでは足りず、環境にとってプラスになるか、という視点も大切であると考えています。私たちの視点に共感してくださる方、ご応募をお待ちしております。弊社ではここ数年、外国人クライアントの仕事が続いています。文化や習慣の異なるクライアントからの仕事の依頼は、より広い視点を求められ、柔軟な発想でものを考えるきっかけとなるため、アトリエにとても良い刺激を与えてくれます。
私たちは今後より多くの外国人クライアントの仕事をしていきたいと考えており、英語、中国語の話せる方を歓迎します。
以下のような人物を希望しますが、私たちの仕事に興味をもってくだされば、積極的にご応募いただければ幸いです。・向上心と誠意をもって建築設計に向き合っていける方
・明るくコミュニケーション能力に長けている方
・自ら考え、自分の意志で仕事を覚えていける方
・Archicad、Twinmotion経験者
・プレゼンテーションスキルの高い方
・英語、中国語が得意な方
・長期的にスタッフとして活躍してくれる方設計の進め方としては、敷地や諸条件の整理をした後、スケッチや模型による手作業の検討を行い、その後はBIMソフト(Archicad)にて設計を行います。複雑な建物の場合、施工者側との3Dデータの共有は不可避のため、極力細部まで3Dモデルを作成して設計を行うようにしています。プレゼンテーションに用いるパース、動画はTwinmotionで作成しており、3Dモデリング及びレンダリングの得意な方を歓迎します。
坂本拓也 / ATELIER WRITEが設計した、東京・銀座の、大型店舗内のディスプレイ「Uni-ssentials by TDS New Balance FW24 @DOVER STREET MARKET GINZA」です。
新製品の発表の為に計画されました。建築家は、ブランドが掲げる”ジェンダーニュートラル”の強調を求め、サイズ違いで陳列した際の“丈の変化”に沿う“傾いた什器”を考案しました。また、このシーズンの製品から着想して“虹色”の仕上げとしています。※展示期間は終了しています
ニューバランスが展開するライフスタイルブランド「TOKYO DESIGN STUDIO New Balance」による「Uni-ssentials by TDS FW24」カプセルコレクションのためのディスプレイ。
「Uni-ssentials by TDS」は、ジェンダーニュートラルの本質の探求を試みるアパレルコレクション。
サイズ違いの商品を同時に陳列し、幅広い丈の変化に沿って什器を傾けることでそのコンセプトを強調した。
造作は、既製品の業務用スチールラックをハンガーラックに改造。アパレルにプリントされた写真のブレから着想を得て、仕上げを虹色の干渉色に変更した。非毒性の三価クロムメッキを採用し、国際的な環境基準に準拠した持続性と美観を両立している。
また、ハンガーラックの支柱の端材を利用して、同様のシューズラックを製作した。
大阪と沖縄を中心に、様々な建物のリノベーションを行う「アートアンドクラフト」の、設計スタッフ(業務委託 / 正社員)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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アートアンドクラフトは、大阪、沖縄を中心に建物を再生する会社です。
2024年9月に30周年の節目を迎えました。創業当時はリノベーションという言葉すらなかった時代。自分たちが本当に良いと思うものを追い続け、今では個人住宅のほか、オフィス、収益物件、宿泊施設等の事業用不動産など、幅広い建物のリノベーションを手掛けています。
また、大阪R不動産の運営、沖縄での宿泊施設SPICEMOTEL OKINAWAの運営なども自社で手掛けています。
【私たちはこんな会社です】
・小規模(40名程)の割に、設計・施工・不動産・ホテルなど、業務が多岐にわたる会社です。
・規模の拡大よりも、仕事の「社会的影響」の大きさと、「楽しみ」を追求する会社です。
・東京からではなく、関西や沖縄などローカルからグローバルを考えて発信する会社です。
・不動産デベロッパー、宿泊業、設計事務所、ゲーム会社、メーカー、ハウスメーカー出身者、文系・理系・美術系の大学出身者など様々なバックグランドの人が活躍する会社です。【こんな想いをもっている人が働いています】
・同じような新築を繰り返すことに疑問。自分に正直でいたい(デベロッパーやハウスメーカー出身者)
・作品ではなく、社会的で民主的なデザイン性のある建築をつくりたい。現場も知りたい(設計事務所出身者)
・持続可能で現実的なプロジェクトに関わりたい(まちづくり系出身者)
・リノベーションを軸にしている企業で「ピンとくる」会社を探していた(建築都市計画系の学生)
・人や街、建物が好き。人々の身近な暮らしに貢献する仕事がしたい (文系の学生)【アートアンドクラフトで働く魅力】
まずは働く自分達が心地よくたのしく。居心地の良いオフィスで、ご機嫌に働けるよう、早い段階からリモートワークや、裁量労働制を取り入れてきました。リノベーション設計職では、営業担当と協業し、顧客との打合せだけでなく、設計監理から現場管理まで担当し、現場の職人と力を合わせて、施主や事業者の思いを形にします。設計のスタートから引渡しまで一貫して担当できるので、顧客の顔が見えるのが魅力です。
今回は、大阪・沖縄エリアで活躍していただけるプロジェクトメンバー(業務委託)及び社員を募集します。
プロジェクトメンバーは、案件ごとで設計を担当していただく働き方です。2拠点生活をしながら、子育てをしながら、ダブルワークをしながら、自身でも設計活動をしながらなど、ご自身のペースに合わせて活躍できます。
社員は設計業務を中心に幅広い仕事を経験することができます。個人住宅の設計のみでなく、事業用不動産の設計、不動産業務や広報業務などにも本人の希望次第で携わることが可能です。リノベーション全般の経験をして自身の成長につなげたい方、ご応募をお待ちしています。
竹山聖 / 設計組織アモルフが設計した、長野の「Villa-M in Karuizawa」です。
豊かな緑に恵まれた地域に建つ別荘です。建築家は、敷地の“道路の軸”と“地形の傾斜の軸”に着目し、其々に合せた二つの平面系を重ねる計画を考案しました。そして、軸と呼応させ“未完結な形”とした屋根で建築に“余白と余韻”をもたらしました。
国道18号線から千ヶ滝の方向に上って行き、いわゆる1000メートル道路(海抜1000メートルの位置を走っている)をさらに奥に入った別荘地にたつ別荘である。
この別荘地は、基本的にグリッド状に規則正しく区画されていて、豊かな緑に恵まれ、樹影も濃く境界を明示する障壁もないため、各々の別荘は自然の中に包みこまれるように佇んでいる。敷地には背の高いカラマツが林立し、道路沿いには秋にみごとな紅葉を見せる大きなカエデがいくつか植わっていて、建物をやさしく隠してくれる。
敷地の地形は、北側のアプローチ道路から南に向けて、緩やかに傾斜している。そこに地面から少し浮かせて生活の場をつくることにした。
湿度の高い軽井沢の大地から一旦縁を切るために、そして、心地よい光と風をエンジョイするために。四季折々の風景を取り込みながら、この建築が周囲の風景になじみ、溶けこんでいくように、南側は大きく開放されている。そしてそこに、庭とも滑らかにつながるようにテラスが張り出される。
道路の走る方向と、地形の傾斜する方向が少しずれているので、道路の軸と地形の傾斜の軸に合わせた二つの平面系が重ね合わされている。屋根もまたこれに呼応して、広がりのある形を切断した、未完結な形となっている。あたかも空を切り取るように、そして内部空間を包みこむように、さらには外部空間に向かってのびやかに広がるように。
建築設計の仕事を始めて以来、いつも心がけ、めざしもしていることなのだが、このような未完結な形こそが余白と余韻をもたらしてくれる。建築はそれ自体で完結する形態で閉じてしまうものでなく、周囲のコンテクストと応答を繰り返し、敏感に反応し、感応もする装置だ、と考えているからだ。
宿泊施設の設計と内装に特化し、週休3日の労働環境も整える「井上輝美建築事務所+都市開発研究所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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九州をメインにホテル旅館の宿泊施設設計及び内装デザインに特化した株式会社 井上輝美建築事務所プラス都市開発研究所
むかし夢をみた「建築作品を追求できる」設計環境も、「ゆとりをもって働ける環境」も、ここにはあります。
建築士を目指し、勉強に励んでいた学生時代。誰もが描いたであろう「手掛けたい建築物」。そこにはどんな想いを詰め込んでいましたか?
「コンセプトやデザインにこだわり印象に残る外観、非日常の空間」
それぞれたくさんの想いを込めた構想があったことでしょう。
しかし現実は法的規制や立地環境に左右されて実現が難しかったり、作業範囲が限定的で、自分が主体となって企画に関われなかったり、 「思い描いていた建築士の仕事と違う」そんな風に思ったことはありませんか?そんな方はぜひ、当社へお越しください。
当社では、旅館やホテルといった宿泊施設を企画から細部まで施主と直接やり取りができる体制のもと、内部改修から数十億円規模の新築建物にトータルで関われる設計環境があります。
今よりもダイナミックかつ自分を大切にできる環境で、憧れた建築士となるべく当社で夢をかなえてみませんか?
この度、依頼物件の増加に伴い設計スタッフを募集いたします。
好奇心旺盛に取り組める方を歓迎します。希望する設計スタッフは真摯に設計デザインに取り組み柔軟なコミュニケーションができる方を広く募集いたします。
やりがいと達成感、責任ある仕事、充実した職場環境と収入、さらに週休3日によるプライベ-トの充実これらのバランスの取れた新しい設計事務所を目指しています。
竹口健太郎+山本麻子 / アルファヴィルが設計した、京都・宇治市の「TEA SQUARE MORIHAN 第二期工事」です。
増築が繰り返された茶問屋を改修してカフェ等の機能を加えた施設です。建築家は、新旧の構法が入り混じる既存に対し、新設の中庭と回廊で既存の構造とプログラムを整理する計画を考案しました。また、伝統的な場所への更なる歴史の重層も意図されました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
一期二期工事のコンストラクション・マネジメントを手掛けたのは、阪急コンストラクション・マネジメントです。一期工事の伝統構法の設計監修は京町家再生研究会で、設計は内田康博建築研究所が手掛けています。
江戸時代から六代にわたって宇治茶の問屋業を営んできた森半。
時代の移り変わりに伴い、大阪でのビジネス展開、近代的な工場の設立そして海外との取引と業態を変えながらも、宇治市小倉地区にある創業の地では街道に面した築100年以上の母家に創業家が住まい、奥の加工場で茶師によるお茶の審査や合組(ブレンド)が行われてきた。
この創業の地にたつ建物の全面改修を通じて、伝統的な職と住の場を、加工から消費まで広さと厚みのある茶文化を総合的に体験できる場へと変容させ、TEA SQUARE MORIHANとして開かれることとなった。
私たちは、まず解体調査から始めて、特に伝統的な様式でつくられた街道側の母家、店舗、蔵を一期工事として江戸時代の茶問屋建築の形式を取り戻すことを目指す一方で、木造トラスなど比較的新しい構法の見られる部分を二期工事として、カフェや抹茶を使ったスイーツの開発・販売といった新たな業態の場とするために、加工場の一部を減築し、シンボルとなる中庭を新しく設けることとした。
中庭部分を減築するにあたって、幾重にも重なりあって増築された建物群を切り離す必要があったため、中庭に面する継ぎはぎの多い既存構造体は一旦撤去し、新しく基礎、耐力壁、梁を中庭側にまわした。そして中庭側に新たな窓や出入口が設けられ、ガラスの庇がかけられたことで、様々な構法の既存建物が、構造的にも、プログラム的にも、この回廊によって整理され、繋ぎあわされることになった。
このようなスパンの長い改修を行うにあたって、一期二期工事を通じて阪急コンストラクション・マネジメントがCM(コンストラクション・マネジメント)を、京町家再生研究会が一期工事の伝統構法の設計監修を、内田康博建築研究所が一期工事の、株式会社アルファヴィルが二期工事の設計を担当するというように、伝統的なものに、新しいものを対比させるだけでない、常に革新が重ねられてきたこの場所の歴史を、再び重ねるようなリノベーションとなった。
藤原・室 建築設計事務所が設計した、大阪の住宅改修「吹田のリノベーション」です。
施主が生まれ育った建売住宅を刷新するプロジェクトです。建築家は、“土の質感に囲まれた”感覚を求める施主の為に、内部の床・壁・天井の質感を統一して外壁の一部も作り変える計画を考案しました。また、隣接する住宅との視線の関係も考慮されました。
生まれ育ったご自宅を全面的に改装する計画でした。
周辺は、同じような建売住宅が建ち並ぶ環境で、隣家との視線も配慮して計画を検討する必要がある立地でした。
クライアントは改装後のイメージを、何となく土の質感に囲まれたような感じを求めている印象があり、建売住宅のリノベーションにおいてどのようにご提案していくかが課題となりました。そのような意向を元に、LDKであるメインとなる2階を土の質感のような特徴的な空間とし、その存在を内外ともに感じられるように計画を進めました。
建築の機能は大きく変えず、1階の洗面や収納、2階にLDK、3階に個室がある構成となっています。
キッチンダイニングテーブルとともに床、壁、天井等々を一様な質感でまとめているところが特徴のひとつです。具体的な材料としては重量の問題から床には塩ビタイル、壁にはポーターズペイントを使い、調整を重ねて色を決定していきました。
2階の雰囲気をつくりあげるのに、外壁部分も形状の変更が必要と思い、既存の外壁やバルコニーを解体し新たに外壁を造り込みました。1階と3階は、シンプルに改装することになりましたが、それにより2階部分の特徴が内外共に印象的なリノベーションになったのではと思っています。
ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した、イタリアの宿泊施設「ホテル・ロメオ・ローマ」です。
増改築が繰返された16世紀のパラッツォを転用しています。建築家は、歴史が積重なる既存に向き合い、ヴォールトを再解釈したコンセプトを空間から家具にまで通底させる計画を考案しました。また、修復には49の会社が関わり230の許可申請を提出しています。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
イタリアのホテル・ロメオ・ローマ:パラッツォ・カッポーニの修復と改修
バロック様式の建築物がルネサンスや中世の建造物の上にあり、それら自体がローマ時代の建造物の上に建っているというように、建築の層が重なり合うパリンプセスト(palimpsest)としてのローマという古典的な解釈には、最後の垂直の層が含まれています。それは、描かれただまし絵のアーチ、天上の丸天井、昇天する聖人や殉教者、プッティ(天使の子供)で満たされた天上の部屋の天井です。
彼女のキャリアの初期から、ザハ・ハディッドは建物を空中に配置し、影、光、そして空間の継ぎ目を利用して建物を浮かせ、地面からヴォリュームを持ち上げました。それによって、彼女の作品を別の伝統、すなわちローマの伝統と関連付けました。ハディド、そして彼女に先立つルネサンスやバロック期の都市建築家たちは、大気、空、そして天国を追い求めていました。
ポポロ広場から広がる都市のシスティーナ・トリデント支店のひとつであるリペッタ通りのパラッツォ・カッポーニのホテルへの転換を設計するにあたり、パオラ・カッタリン率いるザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)のハディド氏と彼女のチームは、バロック建築家たちがパリンプセスト(重ね書き)を終えた場所、すなわちヴォールト天井から着手しました。
ローマのピアッツァ・デル・ポポロから放射状に伸びるシスティーナの三叉路の一部であるヴィア・ディ・リペッタに位置するパラッツォ・カッポーニのホテル改装プロジェクトにおいて、ハディッドと彼女のチーム(ザハ・ハディッド・アーキテクツ、パオラ・カッタリンが率いる)は、バロック建築家たちがその層を重ねた設計の終着点とした場所、すなわちヴォールト天井から設計を始めました。
カッタリンが指摘するように、ローマの建築の歴史は、ローマ時代からルネサンス、バロック時代を経て18世紀に至るまで、石造りのヴォールトに読み取ることができます。「私たちはこのアイデアからインスピレーションを受け、ヴォールトとその交差部分を新しい解釈で表現しました。すべての異なる部屋、家具に至るまで、このコンセプトに基づいてデザインされています」
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/1/20-1/26)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
オンデザインの西田司、RFAの藤村龍至、評論家の宇野常寛による鼎談「東京開発の10年から都市の未来が見えてくる―私たちが目指すこれからの街づくり」の動画です。2025年1月に公開されたもの。
ビャルケ・インゲルスが率いるBIGの、ニューヨークオフィスの様子を紹介している動画です。2025年1月に公開されたもの。アーキテクチャーフォトでは、彼ら自身の設計によるBIGのデンマーク本社も特集記事として紹介しています。
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