2025.11.20Thu
ラッパー 環ROY・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催。建築学生コンペ「AYDA2025」の開催に合わせて企画された審査員ら参加のイベント。学生限定で参加者を募集中
ラッパー 環ROY・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催。建築学生コンペ「AYDA2025」の開催に合わせて企画された審査員ら参加のイベント。学生限定で参加者を募集中

ラッパー 環ROY・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催されます。
建築学生コンペ「AYDA2025の開催に合わせて企画された審査員ら参加のイベントです。学生限定で参加者を募集しています。開催場所は、東京・港区のSHIBAURA HOUSE開催日時は、2025年12月9日(火)18:00~19:30参加費無料こちらのページでの事前申込制です。【ap・ad】

AYDA(Asia Young Designer Award)は日本ペイントグループが、グローバルに開催している建築デザインの国際コンペティションです。
12月9日(火)に、本年の審査員長 ラッパーの環ROY氏、審査員の建築家 藤原徹平氏・中山英之氏、AYDAのホームページをデザインされているデザイナーの古平正義氏をお招きし、本年度のテーマである「空間と詩、その間」についてトークしていただきます。

テーマを紐解くカギを審査員長と審査員から直接聞くことができ、作品制作に役立つ有意義な時間となることでしょう。
トークイベントの終盤には質疑応答も設けております。同じ建築・デザインを学ぶ学生とコミュニケーションをつながる機会です。
皆さんのご応募、お待ちしております。

【トークイベント概要】
■日付:2025年12月9日(火)
■時間:18時~19時30分(17時30分より受付開始)
■場所:SHIBAURA HOUSE
■住所:東京都港区芝浦3-15-4
■アクセス:JR 田町駅芝浦口より徒歩7分
地下鉄 都営三田線・浅草線 三田駅A4出口より徒歩10分
※お車の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。

以下に、今年のテーマと審査員のプロフィールなどを掲載します。

2025.11.20Thu
青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案
青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案外観、西側の道路より見る。 photo©太田拓実
青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案1階、住宅部分、ダイニングからリビングを見る。 photo©太田拓実
青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案1階、住宅部分、リビングからダイニングとキッチンを見る。 photo©太田拓実
青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案2階、住宅部分、小屋裏から吹抜を見る。 photo©太田拓実

青柳創と青柳綾夏が設計した、岩手の「金ケ崎の家」です。
寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域での計画です。建築家は、意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目しました。そして、空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案しました。

この場所は、江戸時代からの武家屋敷群と、それらを囲う生垣が特徴的な街並みを形成する集落の中心「表小路」の突き当りに位置している。伝統的建造物群保存地区の規制がかかり、寄棟屋根で左官の真壁としなければ新築することが許されない。

建築家によるテキストより

間口は広いが奥行きが浅く、地域内では比較的狭い敷地において、外観規制の条件と要求された容積から南北に細長い建物外形がほぼ自動的に導き出された。武家屋敷風の外観を模すことは形骸とも思えたが、この集落にとっては街並みこそが重要な観光資源であり、県外から移住する建主にとっての集落に溶け込むための儀式的な側面もあったため、外観は街並みに馴染ませることを優先した。

一方で、建主や設計者の意思とは無関係に建物の外形が決まるということは、同時に内部に「空洞」を存在させてしまうという、奇妙な「反転」現象を起こしていることに気が付いた。先に空間があるという意味では改修に近いとも思えたが、それともどこか状況が異なる。改修対象の既存には空間に先行する構造体も合わせて存在するからだ。

建築家によるテキストより

つまりこの家は、通常の構造体が空間を形成していく設計・力学のプロセスとは異なり、先行する「空洞」の支え方を思考するという順序がまったく出鱈目の設計ということになる。このことに気が付いた時、新古典主義を代表するエティエンヌ・ルイ・ブーレーによる「ニュートン記念堂」の空洞が頭を過ぎった。ブーレーは建築の内部を宇宙へと「反転」させる巨大な装置を創造したが、この家は形式としての外観が「反転」して、内部に存在起源をもたない白昼夢のような空洞を生じさせているのである。

この空洞に相応しい逆説的な支え方を考えた際、空洞の暗がりの中から朧気に、繊細な柱群が浮かび上がる様を想像した。それは、いわゆる伝統的な古民家にあるはずの骨太で密な小屋組みの存在感が、極細の柱に集約され象徴化されるような様である。

建築家によるテキストより
2025.11.19Wed
【ap job更新】 福岡を拠点に創業40年以上の実績、住宅から公共施設まで幅広く手掛ける「株式会社 環・設計工房」が設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 福岡を拠点に創業40年以上の実績、住宅から公共施設まで幅広く手掛ける「株式会社 環・設計工房」が設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 福岡を拠点に創業40年以上の実績、住宅から公共施設まで幅広く手掛ける「株式会社 環・設計工房」が設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中

福岡を拠点に創業40年以上の実績、住宅から公共施設まで幅広く手掛ける「株式会社 環・設計工房」の、設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

環・設計工房が、設計スタッフ(経験者、既卒)を募集中

「住宅から公共施設まで、幅広い案件を手掛けたい」「デザイン性の高い設計に、コンセプトメイクから携わりたい」もし、そうした想いがあるのなら、当社のスタッフとして活躍しませんか?

もの・こと・とき「居場所」を設計するという視点を持ち、1980年の設立以来、住宅や商業施設、学校や病院など、公共・民間問わず、幅広い建築物の設計を手掛けてきた当社。

社内に営業スタッフはおらず、実績が実績を呼ぶ形で案件が拡大。
霧島酒造の記念館や工場、由布院「玉の湯」の本館など、日本有数の酒類メーカーから老舗旅館まで、高いデザイン性をもって、顧客の要望を叶えています。

あなたには意匠設計を行っていただきますが、基本設計から工事監理までトータルで携われるのが当社特長の1つ。

担当範囲は経験に応じて、徐々に広げていってもらいますが、コンセプトメイクから竣工まで関わり、大きな達成感を味わうことのできるポジションです。

お客様との打ち合わせから設計業務、工事監理まで、トータルに携わっていただきます。
基本設計、各種申請、検査対応、工事監理と、対応範囲は広いですが、チームで協力して取り組んでいます。

2025.11.19Wed
YKAAによる、北海道・札幌市の「Hiraya Pavilion」。“漠然とした環境”の中での計画。様々な人々が集まる“小さな場所”として、変化にも柔軟に応えられる“柔らかくも強い形式”を志向。地面に埋め込んだ“基壇”と“四周の開口部”で様々な行為を促す建築を考案
YKAAによる、北海道・札幌市の「Hiraya Pavilion」。“漠然とした環境”の中での計画。様々な人々が集まる“小さな場所”として、変化にも柔軟に応えられる“柔らかくも強い形式”を志向。地面に埋め込んだ“基壇”と“四周の開口部”で様々な行為を促す建築を考案外観、西側の交差点より見る。 photo©イヨンベク
YKAAによる、北海道・札幌市の「Hiraya Pavilion」。“漠然とした環境”の中での計画。様々な人々が集まる“小さな場所”として、変化にも柔軟に応えられる“柔らかくも強い形式”を志向。地面に埋め込んだ“基壇”と“四周の開口部”で様々な行為を促す建築を考案1階、左:ロフトへの梯子、正面「座処」 photo©イヨンベク
YKAAによる、北海道・札幌市の「Hiraya Pavilion」。“漠然とした環境”の中での計画。様々な人々が集まる“小さな場所”として、変化にも柔軟に応えられる“柔らかくも強い形式”を志向。地面に埋め込んだ“基壇”と“四周の開口部”で様々な行為を促す建築を考案ロフト photo©イヨンベク

山崎貴生+マリアナ・コワリュチュク / YKAAが設計した、北海道・札幌市の「Hiraya Pavilion」です。
“漠然とした環境”の中での計画です。建築家は、様々な人々が集まる“小さな場所”として、変化にも柔軟に応えられる“柔らかくも強い形式”を志向しました。そして、地面に埋め込んだ“基壇”と“四周の開口部”で様々な行為を促す建築を考案しました。

敷地は細長く緩やかに傾斜しており、周辺は大きな高架や電波塔、そして交通量の多い道路という人工的環境や、真駒内川やサイクリング道路に面して既存樹木の緑が広がるような自然的環境が入り混じる。
このような場所に、人々が集まり、語らい、夢を共有出来るような小さな居場所が求められた。

建築家によるテキストより

様々な人々の利用が想定され、使い方さえも流動的であるということから、私達はこの建物が長い時間この世界の中で生き続け、様々な変化に柔軟に応えられる様な、柔らかくも強い形式を考えた。

建物は4,550mmの正方形空間と最低限の水廻りで構成されており、このとても小さなフットプリントの中、コストを前提としつつ如何に開放的で自由な空間を作るかを思考した。

建築家によるテキストより

まず建物ボリュームを地面に720mm埋め込みベースとしての基壇を作る。基壇の天端からは4周すべてに開口を設けることで、歩く / 座る / 作業する / 食事する等の様々な行為を促しながら、周囲の庭を取り込むように水平の広がりを確保する。

また、空間の中心に45度振った象徴的な柱と、それに交わる斜めの梁によって上部のロフト床を浮かせ、4周共吹抜けとすることで上下階を繋ぐように断面の広がりも獲得する。

通常4550mmのスパンだと大きな梁を架けることで無柱空間を実現出来るが、この小空間に大きな部材は似合わない。
むしろ中心の柱と斜めの梁が拠り所となり、小さな空間にさらに細分化された4つのスペースを浮き彫りにさせる。

建築家によるテキストより
2025.11.19Wed
【ap job更新】 香港・東京・上海を拠点に、アジア全域で多様なプロジェクトに携わる「LIGHTLINKS TOKYO」が、照明デザイナー(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 香港・東京・上海を拠点に、アジア全域で多様なプロジェクトに携わる「LIGHTLINKS TOKYO」が、照明デザイナー(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 香港・東京・上海を拠点に、アジア全域で多様なプロジェクトに携わる「LIGHTLINKS TOKYO」が、照明デザイナー(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中

香港・東京・上海を拠点に、アジア全域で多様なプロジェクトに携わる「LIGHTLINKS TOKYO」の、照明デザイナー(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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私たちLIGHTLINKSは、香港(本社)、上海、東京を拠点に、アジア全域で多様な業種のプロジェクトに照明デザイナーとして携わっています。

2025年9月には、業務拡大に伴い東京オフィスを虎ノ門へ移転し、更なる成長を目指します。

香港・東京・上海が連携して進めるプロジェクトも多く、国際的な感覚を養いながら、建築・インテリア照明に関わる業務経験を積むことができます。

東京オフィスはまだ小規模ですが、これからのLIGHTLINKSの発展を共に楽しみ、切磋琢磨しながら成長できる設計者を募集しています!

2025.11.19Wed
【ap Masterpiece】OMAによる、フランスの「ボルドーの家」(1998年)
【ap Masterpiece】OMAによる、フランスの「ボルドーの家」(1998年) By Hans Werlemann, Copyright OMA
【ap Masterpiece】OMAによる、フランスの「ボルドーの家」(1998年) By Hans Werlemann, Copyright OMA
【ap Masterpiece】OMAによる、フランスの「ボルドーの家」(1998年) By Hans Werlemann, Copyright OMA
【ap Masterpiece】OMAによる、フランスの「ボルドーの家」(1998年) By Hans Werlemann, Copyright OMA

「ap Masterpiece」は、世界中に存在する名作と言える建築を、アーキテクチャーフォトのウェブサイト上で紹介するシリーズです。

OMAが設計した、フランスの「ボルドーの家」(1998年) です。


こちらは建築家によるテキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

ボルドーの家は、ボルドーを見下ろす岬のような丘の上に建つ、3つのフロアのある個人住宅です。下の階は、家族の最も親密な生活のために設計された、丘をくり抜いてつくられた一連の洞窟です。地上階は庭の高さにあり、半分が屋内、半分が屋外という住むためのガラスの部屋です。上階は子ども用と親用のエリアに分けられています。この家の中心には、3メートル×3.5メートルのエレベータープラットフォームがあります。これは3つのフロアを自由に移動し、リビングやキッチンの一部となったり、親密な書斎へと姿を変えたりします。また、本や美術品、ワインセラーへのアクセスも可能にします。

ある夫婦が、ボルドーにある非常に古く美しい家に住んでいました。彼らは新しい家を望んでいて、おそらくそれはとてもシンプルな家でした。彼らは様々な建築家を探していました。その後、夫が自動車事故に遭いました。彼は死にかけましたが、助かりました。現在は車椅子が必要です。

2年後、夫婦は再び家のことを考え始めました。今や新しい家は、古い家と中世の街並みが、夫にとっての牢獄と化していたその状況から、解放できるかもしれないものでした。「あなたが予想するのとは逆かもしれませんが」と彼は建築家に言いました。「私はシンプルな家を望んでいるわけではありません。複雑な家がほしいのです。なぜなら、その家が私の世界を形づくることになるからです…」。彼らは街を一望できる丘の上の土地を購入しました。

建築家は一つの家を提案しました──いや、正確には、三つの家が重なり合うように積み重なったものでした。その男性には自分専用の「部屋」、いやむしろ「拠点」とも言える場所がありました。それはエレベータープラットフォームでした。エレベーターの動きが、絶えず家のアーキテクチャーを変化させます。その中心にあるのは一台の機械です。

2025.11.18Tue
【ap job更新】 坂茂建築設計が、東京事務所での建築設計とインテリアデザインのスタッフを募集中
【ap job更新】 坂茂建築設計が、東京事務所での建築設計とインテリアデザインのスタッフを募集中
【ap job更新】 坂茂建築設計が、東京事務所での建築設計とインテリアデザインのスタッフを募集中Photo by Hiroyuki Hirai

坂茂建築設計の、東京事務所での建築設計とインテリアデザインのスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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坂茂建築設計は、東京、パリ、ニューヨークに事務所を置き、国内外において素材と構法を駆使した実験的かつ革新的な建築を実現してきました。

現在、東京事務所には44名のスタッフが在籍し、国内外の美術館等の文化施設や、ホテル等の商業施設、住宅など、多岐に渡る用途のプロジェクトが進行中です。

この度、東京事務所では、設計スタッフ(設計監理経験者、既卒・第二新卒・新卒)、インテリア専門スタッフを募集いたします。

チームワーク良く、好奇心旺盛に取り組める方を歓迎します。

2025.11.18Tue
谷口吉生と高宮真介による、静岡・掛川の「資生堂アートハウス」(1978年) が、2026年6月末で閉館へ。1979年度の日本建築学会賞 (作品) 受賞作品。アート支援活動は銀座の “資生堂ギャラリー”に集約
谷口吉生と高宮真介による、静岡・掛川の「資生堂アートハウス」(1978年) が、2026年6月末で閉館へ。1979年度の日本建築学会賞 (作品) 受賞作品。アート支援活動は銀座の “資生堂ギャラリー”に集約「資生堂アートハウス」の外観 photo©architecturephoto

谷口吉生と高宮真介が設計した、静岡・掛川の「資生堂アートハウス」(1978年) が、2026年6月末で閉館するとのことです。1979年度の日本建築学会賞 (作品) 受賞作品でもあります。アート支援活動は銀座の “資生堂ギャラリー”に集約されます。リンク先は、資生堂アートハウスの公式ウェブサイトです。また、文化庁のウェブサイトには、同建築の内外の写真と解説テキストが掲載されています。

2025.11.18Tue
パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展ver.3.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修手掛ける、“現し”をテーマとした展示。次なる展開として“壁”と“床”に注目し、“配線方法”を検討。ver.2.0で製作した“現し天井標準化マニュアル”等も出品
パナソニックが運営する、東京・新橋の“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展ver.3.0」が開催。スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修手掛ける、“現し”をテーマとした展示。次なる展開として“壁”と“床”に注目し、“配線方法”を検討。ver.2.0で製作した“現し天井標準化マニュアル”等も出品露出配線のパターンを確認できる展示什器「CONDUIT CALLUS」 image courtesy of BRIDGEHEAD Shimbashi

パナソニックが運営する、東京・新橋のライブオフィス“BRIDGEHEAD Shimbashi”を会場に「『現し』を考える。展ver.3.0」が開催されます。
スキーマ建築計画出身の西原将が企画監修を手掛ける、“現し”をテーマとした展示です。次なる展開として“壁”と“床”に注目し、“配線方法”を検討します。ver.2.0で製作した“現し天井標準化マニュアル”等も出品されます。開催日は、2025年12月5日(金)・6日(土)参加費無料です。【ap・ad】

「現し」を考える。展ver.3.0 を開催します。

2025年5月に開催しましたver.2.0では現しの「天井」に注目し、現し天井の作り方を検討しました。その成果として、実物が確認できる展示と「現し天井標準化マニュアル」を製作し、展覧会を行いました。

Ver.3.0では次なる展開として現しの「壁」、「床」に注目し、主に配線方法を検討しています。壁の場合は、一般的には露出配線と言われる方法ですが、後の更新の容易さや現し空間との相性の良さもあり、電線管などは一般的に使われています。ここでは電線管以外にも、メタルモールやフレキ管も使用し、露出配線の新しいスタンダードを提案しています。そして、これらの実物で確認できる展示を製作しています。

また、床への配線方法として、パナトラックというタイルカーペットの下に配線する製品も、実物で確認できるようになっています。
加えて、ver.2.0の現し天井のための展示什器や「現し天井標準化マニュアル」や、パナソニック製の多様なプレート、スイッチ、コンセントも見ることができます。

壁や床は手が触れられる部分であり、配線の末端であるスイッチやコンセントも普段手を触れる部分です。今まであまりデザインの対象ではなかった「配線」を考えることで、現し空間の配線に留まらず、建築に必要不可欠な配線の可能性を考えることに繋がると思っています。

スタジオパルマコン 西原将

リリーステキストより

以下に、展示会の詳細を掲載します。

2025.11.18Tue
永冶建築研究所とdddessinによる、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」。タイルメーカー本社での改修計画。ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向。既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案
永冶建築研究所とdddessinによる、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」。タイルメーカー本社での改修計画。ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向。既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案エントランス側にあるホール2からオフィス1側を見る。 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ
永冶建築研究所とdddessinによる、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」。タイルメーカー本社での改修計画。ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向。既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案食堂から開口部越しに会議室を見る。 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ
永冶建築研究所とdddessinによる、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」。タイルメーカー本社での改修計画。ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向。既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案廊下 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ
永冶建築研究所とdddessinによる、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」。タイルメーカー本社での改修計画。ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向。既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案オフィス1 photo©ToLoLo studio 谷川ヒロシ

永冶祐太 / 永冶建築研究所池原健介 / dddessinが設計した、岐阜・多治見市の「アイコットリョーワ本社オフィス」です。
タイルメーカー本社での改修計画です。建築家は、ブランドイメージを体現する“普遍的な美しさ”を求め、“新旧の構造を調和”させる設計を志向しました。そして、既存トラス梁などを生かして“3列5つのフレーム”を空間に挿入する構成を考案しました。

緑豊かな場に本社工場を構えるタイルメーカー本社オフィスの改修計画である。
建築主は「世界の街並みをより上質にしていきたい」と理念を掲げタイムレスな価値を追求したブランドの向上を目指されていた。

ブランドイメージを体現し発信する、普遍的な美しさをもつ空間を求めて双方にアイデアを出し合い協働してきた。
工場1階は主に製造ライン、2階は主に倉庫とオフィスである。2階倉庫はハイサイドライトが象徴的にトラスの軸線を照らし床には使用と補修の履歴が重なり既設の連続窓のガラスの光を鈍く反射していた。

建築家によるテキストより

営業に差し支えない最大の面積を新オフィスに充て、環境のよい窓辺エリアをオフィス、奥側の空間を共用室とし、工場連続窓に対し3列5つのフレームを配置した。フレームに工事範囲を絞ることで建設費・ランニングコストを低減した。

既設空間にフレームを挿入するにあたっては既設の柱ピッチの2等分線を縦糸に、新しい3列のフレームを横糸にグリッドを引き、新旧の構造を調和して既設空間や工場連続窓に対して美しく配置した。梁下で極力高さをとったフレームの高さ寸法は縦糸の寸法と美しい比率となった。

建築家によるテキストより

またトラス梁の軸線をオフィスへのアプローチに見立てて通路を通すことで3列5つのフレームの配置となった。床には自社製品のタイルを貼り、柱は東濃桧、壁も地場産桧合板で仕上げ時間と共にエイジングしていくものとした。

3列5つのフレームは外部の光を受け、床のタイルを照らしながら、新しい6面の窓は工場連続窓の風景を奥へ奥へと映して複雑で重層的なシークエンスを生み出している。既存の空間を様々な視点で読み込み、その要素を象徴的に取り扱うことで新旧を調和しながら相互に引き立て合う新しい美しさを生み出した。

建築家によるテキストより
2025.11.17Mon
武保学 / きりんによる、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店」。坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画。保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案。近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれる
武保学 / きりんによる、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店」。坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画。保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案。近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれる店が入る建物の外観、東側より見る。(原設計:坂倉準三、改修設計:MARU。architecture) photo©山内紀人
武保学 / きりんによる、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店」。坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画。保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案。近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれる共用部から物販エリアを見る。 photo©山内紀人
武保学 / きりんによる、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店」。坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画。保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案。近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれる売場 photo©山内紀人
武保学 / きりんによる、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店」。坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画。保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案。近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれる架構の詳細 photo©山内紀人

武保学 / きりんが設計した、三重・伊賀市の「旧庁舎の土産物店 伊賀百貨」です。
坂倉準三が設計した建物を転用した施設内での計画です。建築家は、保護の為に接着と固定ができない与件に対し、店を彩る全要素を備えた“自立した架構”で作り上げる空間を考案しました。そして、近代と現代が“互いを尊重する場”が生まれています。店舗の場所はこちら。(Google Map)
建物自体の改修は高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureが手掛けています。坂倉による旧庁舎の転用に関しては、アーキテクチャーフォトでもニュースとして紹介しています。

1964年に三重県上野市(現伊賀市)に竣工した上野市庁舎(設計:坂倉準三)は、庁舎機能の移転を機に複合施設として保存活用されることとなった。
経済合理性によって近代建築が取り壊されていく時代に、手間ひまを掛けて建物を残すことは稀有なことである。市民を主体とした長年の活動が建物保存の方針に道筋をつけたことを、この地域に住む者として誇らしく思う。

2025年夏、図書館エリアに先がけてホテル・カフェ・物販エリアがオープンした。
本計画はこの物販エリアの内装計画であり、伊賀の名産品、伝統工芸品、土産物などが一堂に会する空間が必要とされた。

建築家によるテキストより

計画にあたっては厳しい制約があった。
市の文化財に指定されている建物を保護するため、新しい計画物を既存建物に接着・固定しないように成り立たせることが求められた。しかし物販という用途上、商品を美しく見せるための照明や販促のためのサインなど、天井から吊る、壁に留めるなどのしつらえが必須であると思われた。

そこで既存建物の中に自立した架構を新しく組むことを考えた。タペストリーや暖簾、スポットライトのレールなど、店舗空間を彩る全ての要素をこの架構に仕込んでいる。

建築家によるテキストより

架構は既存建物の雰囲気になじませるため存在感を抑えること、5.5mのスパンに耐えられる強度を持たせることを考慮して、60mm角のスギ材を基本として構成した。上下2本の横梁を垂直ブレースで引っ張り、短手方向のスパン中央に生じるたわみを低減している。

また長手方向については、既存建物のスチールサッシに合わせて支柱を立て、その間に什器の棚を挟み込むことによって、架構と家具が一体となって水平力に耐える構造体としている。

さらに既存建物のコンクリート梁を挟むように束を添わせ、束と梁で囲まれた部分に構造用合板の面材を仕込むフィーレンディール架構によって、長手方向の水平耐力を強化した。

建築家によるテキストより
2025.11.17Mon
【ap job更新】 坂倉建築研究所が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 坂倉建築研究所が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 坂倉建築研究所が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中ミュージックホール 2017 ※photo:志摩大輔(ad hoc inc.)

坂倉建築研究所の、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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―「建築家」は誰よりも人間に対する深い愛情を持っていなければいけない。心の底から人間愛を持っていなければならない。

―「建築」は、規模の大小、用途の差異に関係なく、つくる人間の意志、願望のもとに、つくられる場所に最も適合し、その魅力を最大限に引き出してつくられるべきであり、つくった後の生き生きとした姿・力こそ最も大切である。

私たちは、創業者である坂倉準三から継承されてきた、優れた空間実現のための一貫した設計活動を行っています。

社会と人間の諸活動の実際を知り、都市から個人住宅、家具まで多様なスケールの設計活動を通じて、思想・技術・社会情勢等を統合した、時代を超える価値をつくる事を目指しています。

弊社は、激動する社会に的確に対応し、設計を通じて世界に発信・提言できる柔軟な発想力と新鮮なデザイン力を有する「建築家」となるべき人材を広く求めます。

2025.11.17Mon
【ap job更新】 吉祥寺を拠点とし、設立45年の実績のある「タウ設計工房」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
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吉祥寺を拠点とし、設立45年の実績のある「タウ設計工房」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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タウ設計工房では、新規に設計実務スタッフを1名募集しています。

私たちは、東京都武蔵野市吉祥寺にて、注文住宅や共同住宅、さらに保育園等子ども施設を中心とした建築設計、監理を行っている建築設計事務所で、設立45年目を迎えました。

「光」があふれて明るく、「風」通しが良く、周辺環境にも配慮しながら「緑」や「空」など取り込み、伸び伸び開放的な空間になるよう工夫しています。
住宅も保育園も、遊び心を大切にした楽しいデザインで、自然素材にもこだわり、実用的で心地よい建築を目指しています。

これまで住宅設計に携わってきた方、住宅以外の設計実務にも興味がある方など大歓迎です。建築設計に熱意のあるスタッフを募集しています。

一緒に楽しくて心地よい建築を作り上げてみませんか。
ご応募お待ちしています。

2025.11.17Mon
【ap job更新】 栃木を拠点に住宅の設計から施工まで行う「株式会社ドリームクリエイト」が、設計スタッフ(2026年新卒・既卒)を募集中
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栃木を拠点に住宅の設計から施工まで行う「株式会社ドリームクリエイト」の、設計スタッフ(2026年新卒・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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設計士募集

株式会社ドリームクリエイトでは、注文住宅の設計士を募集します。
営業がいない設計主導のスタイルで、理想の住まいをトータルに提案する仕事です。

【ドリームクリエイトについて】
株式会社ドリームクリエイトは1996年創業。栃木県佐野市を拠点に、注文住宅を中心とした設計・施工を行う会社です。
設計士が主となり、お客様と直接向き合いながら、素材や光、風、温熱、動線まで丁寧に設計し、心地よさとデザイン性を両立した「遊び心のある家」を、一棟一棟、丁寧に手がけています。

当社は、設計から施工までを自社で一貫して行う体制を整えています。そのため、設計と現場が密接に連携し、図面の中の“線”がどのように“形”になっていくかを間近で感じられます。
入社後は、プランニングや設計補助などの実務にすぐに携わり、下積みのような期間を経ることなく、早い段階から“設計者の視点”で家づくりに関われる環境です。

また、経験豊富な設計士が常に隣でサポートする、風通しの良い社風が根づいています。
わからないことや悩むことがあっても、先輩に相談しながら一歩ずつ成長できる安心感があります。自由度の高い設計環境の中で、自分らしい発想を活かし、スキルを磨くことができます。

社員一人ひとりの「やりたいこと」を尊重し、建築を通してともに成長していける場所──それが、ドリームクリエイトです。

2025.11.17Mon
トラフ建築設計事務所による、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」。商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画。手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案。既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図
トラフ建築設計事務所による、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」。商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画。手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案。既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図共用通路側から見る。 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」。商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画。手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案。既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図売場へのアプローチ photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」。商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画。手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案。既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図アプローチから売場を見る。 photo©阿野太一
トラフ建築設計事務所による、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」。商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画。手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案。既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図ディスプレイカウンター側から売場を見る。 photo©阿野太一

トラフ建築設計事務所が設計した、北海道の店舗「NUBIAN SAPPORO PARCO」です。
商業施設の本館と別館にまたがる区画での計画です。建築家は、手前の空間に敢えてストックルームを配置して、黒い壁面と円形の照明で奥の売場へと来訪者を誘導する構成を考案しました。また、既存店の要素を継承しつつ新たな表現の導入も意図されました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

国内外のモードとストリートカルチャーを融合させ、新たなトレンドを生み出すセレクトショップ NUBIAN。
原宿店、渋谷PARCO店、名古屋PARCO店、大阪に続き、全国4都市目となる北海道エリア初出店として、札幌PARCO内の内装を手掛けた。

区画は2階に位置し、本館と別館にまたがる約265㎡が敷地となる。

建築家によるテキストより

手前の区画にはあえてストックルームのみを配置し、ブラックの壁面がつくるゲートとサークル状に灯る光が導線を描き、来訪者を奥の店舗空間へと誘導する。

奥の空間は白とシルバーを基調とし、天井に走る配管や構造体を露出させることで、ストリートカルチャーのラフさを残しつつも、鏡面やアクリル素材を組み合わせ、光の反射や透過がもたらす奥行きと洗練された表情を生み出している。

建築家によるテキストより

NUBIANのショップ構成を象徴する店舗中央の2列のロングハンガーラックの上部には、ドットライトのボックスを設置し、商品を象徴的に浮かび上がらせる。

また、ファサードに面した窓沿いには背面にパンチングメタルを用いた棚を設け、そこを透過した自然光が店内にやわらかく広がり、開放感をもたらした。

さらに、ディスプレイカウンター上部とカウンター内部にスピーカーを配置し、天井に点在するスピーカーと合わせることで、“音の存在”が空間に自然と溶け込む本格的な音響環境を構築している。

建築家によるテキストより
2025.11.17Mon
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/11/10-11/16]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/11/10-11/16]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/11/10-11/16)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 青木真研究室による、東京・練馬区の「緑の家」。地域の散歩道となっている緑道沿いの敷地。体験への“特徴的なシーンの挿入”を意図し、曲面と平面が混交する“樹木に呼応したような形態”の建築を考案。内部はニッチ空間が立体的に連続した垂直的一室空間とする
  2. 佐久間徹設計事務所による、東京・三鷹市の「井の頭の家A」。閑静な住宅街の敷地。建て込む環境での“自然の感受”を求め、“45°回転させた正方形”を3つ並べて“複数の庭”を作り出す平面構成を考案。多方向の庭木への眺望の獲得と同時に内部空間に視覚的な奥行きも生む
  3. 小山光+KEY OPERATIONの設計監修による、東京・世田谷区の「No.R下北沢」。“商業地域の重要な焦点”となる場に建つ複合ビル。街の特徴である“細い通り”に着目し、通りが建築内部に立体的に伸びるように通路やテラスを設ける構成を考案。軒天の木材仕上げで“温かな雰囲気”も生み出す
  4. MVRDVによる、アルバニアの「グランド・ボールルーム」。六千席のアリーナに加えて集合住宅・ホテル・店舗も内包する複合施設。“スポーツとコミュニティの神殿”も意図し、“直径100mを超える球体”の建築を考案。内部にアリーナと庭園を設けて外殻に住戸等を配する
  5. スノヘッタによる、中国の「杭州チエンタン湾美術館」。湾岸開発の中核となる施設。芸術と文化の波や運動を空間的に解釈して、自然と芸術が交わる“想像力の扉”となる存在を志向。橋の形や機能も参照した“波の様なヴォリューム”で周囲と滑らかに繋がる建築を考案
  6. 宮崎晃吉 / HAGISOによる、群馬の住宅「前橋の道の輪郭」。路地状の共有地などが見られる街区での計画。建築の時間と住み手の時間との折合いも主題とし、読み替えられながらも生き続ける存在を志向。路地の延長線上の“たまり”となる中庭の周りに諸室を配置する建築を考案
  7. BIG・ARTS Group・Frontによる、中国の「蘇州現代美術館」。中国庭園の発祥地の湖畔に建つ美術館。地域の庭園の伝統に根ざした存在を求め、屋根付きの回廊“廊”を再解釈する計画を志向。連続する緩やかな屋根の下に複数のパヴィリオンを相互接続する建築を考案
  8. arbolとwalk scapeによる、兵庫・西宮市の住戸改修「Apartment Renovation in Nishinomiya」。コロナ禍を経て意識が変化した施主の住まい。“大切な物だけを引寄せる暮らし”を意識し、家具等を引き立てる“円弧”状の天井がある空間を考案。既存開口の一部は“敢えて閉じる”操作で“魅せるニッチ”とする
  9. 九州大学岩元真明研究室による、熊本・南小国町の「新嘗祭のテント」。豊作を願う祭の為の一日限りの建築。資源循環と再利用の徹底を求め、“製材所から借りた角材”を主要材とし“木材用クランプ”で結合して膜屋根を張る建築を考案。釘打も不要で安全かつ短期間での施工と解体も実現
  10. BIGによる、ドイツ・ハンブルグの新しい州立歌劇場。都市の水辺沿いに建つ“公共空間”としての施設の計画。多方向からのアクセスを可能とし、同心円状のテラスが重なるランドスケープの様な建築を考案。様々な空間が垣間見える構成でオペラへの新たな視点も提供
  11. 【ap Masterpiece】OMAによる、オランダ・ロッテルダムの美術館「クンストハル」(1992年)
  12. 成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・新宿区の集合住宅「風の道テラス」。坂道が並行して通る地域に建つコーポラティブハウス。風が通り視線も抜ける道の豊かさに着目し、“街の骨格”をそのまま敷地に入れ込む計画を考案。全体を6つに分割して空が見え光も差し込む5つのスリットを通す
  13. ヘルツォーグ&ド・ムーロンによる、サンフランシスコの20世紀初頭に完成した発電所を改修した複合施設「Power Station」。約12万㎡の湾岸地域の再開発計画の一部として計画
  14. SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
  15. AMO / OMAによる、カタールでの展覧会「カントリーサイド:住む場所、去る場所ではない」。2020年のNYでの展示の新たな展開として企画。アフリカからアジアに広がる山岳地形の“アーク”に焦点を当て、都市生活の代替案となるプロトタイプを探索。展示に加えてワークショップ・講義・実験なども行う
  16. 【ap job更新】 吉祥寺を拠点とし、コミュニケーションを大切にして多様な活動を行う「佐久間徹設計事務所」が、建築設計のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
  17. 21_21 DESIGN SIGHTでの展覧会「デザインの先生」の入場チケットをプレゼント。ブルーノ・ムナーリ、マックス・ビル、アキッレ・カスティリオーニ、オトル・アイヒャー、エンツォ・マーリ、ディーター・ラムスを“デザインの先生”と捉えて、活動の軌跡を改めて振り返る
  18. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・狛江市の、銭湯「狛江湯」。周辺に緑や空き地が残る地域のバー等も備えた施設。環境を取り込んだ“心地よい”建築を求め、親和性も意図して“緑のオリジナルタイル”の空間を考案。寸法の異なる三種のタイルの貼り分けで視覚的体験も生み出す
  19. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  20. MVRDVによる、オランダの「トリポリス・パーク」。アルド・ファン・アイクの晩年作品の改修と増築。歴史的建築に敬意を払いながら変化した環境への対応も意図し、既存の背後に“ランドスクレイパー”を配置する計画を考案。記念碑的建物の不動産価値も再確立させる

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