スタジオ・バロッツィ・ヴェイガの設計で完成した、レイヴンズボーン大学ロンドンの新校舎の写真が15枚、dezeenに掲載されています。
remarkable archive
中山英之への、会場構成した展示「モネ―光のなか」の技術的側面と設計意図について聞いているインタビューが、美術展ナビに掲載されています。アーキテクチャーフォトでは展覧会公式の会場写真と中山による解説を特集記事として掲載しています。展覧会は箱根のポーラ美術館で2021年3月30日まで開催中。
アーティストのオラファー・エリアソンによる、スイス・バーゼルのバイエラー財団での展覧会「LIFE」の夜間公開の様子を紹介する動画です。制作はVernissageTVです。会期は2021年7月まで(詳細な日程は決まっていないようです)。
以下に、展覧会の画像と、オラファーによるテキストの翻訳を掲載します。より多くの写真やテキストは、アーキテクチャーフォトの特集ページに掲載しています。
ここ数年、生命を人間中心の視点ではなく、広く生物中心の視点で考える取り組みに興味を持つようになりました。展覧会を見ていると、名詞を動詞に変えたり、人間がきちんと想像できる範囲を超えた視点に気づくために、例えば、「to tree」にしてみたりしています。想像してみてください。
人間の生命は、他の哺乳類と同様に、吸って吐いて、酸素に依存しています。人類学者のナターシャ・マイヤーズやティモシー・チョイの言葉を借りれば、人生とは「共謀すること」でもあると言えます。私たちは、木と、人と、そして地球と共謀しています。
私たちの生活は、周囲の環境や、ローカルなコンテクストをはるかに超えた構造やシステムと密接に絡み合っていることを認識すると、私たちは誰もが脆弱であり、完全にコントロールできるわけではないということを学ぶのではないでしょうか。私たちは、不確実で結果がはっきりしない状況の中で行動し、交流しています。
人類学者のアンナ・L・ツェンの言葉です。
「かつては、災難は恵まれない人の運命のように思われていました。今では、私たちの生活は、たとえ今のところポケットの中が潤っていても、すべて不安定であるように思えます。」私の作品「ライフ」、そしてバイエラー財団は、周囲の公園や都市の景観、そして地球と絡み合っており、そこで出会うすべてのものや人々を通して命を吹き込まれています。
青木淳に、建築を志した出来事や建築の面白さ、進行中のプロジェクトについて、自身の事務所で聞いている動画です。青木が教鞭をとる東京芸術大学建築学科の企画で作られたものですが、そのPRに留まらない青木の率直な建築への思いを聞くことができます。
こちらはパート2の動画で進行中の模型や、最新作の「ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店」のエピソード等も語られます。
出演 青木淳
映像撮影・編集 金巻勲
企画・進行 森純平、下里杏奈
協力 株式会社AS 笹田侑志、山田悠太朗
丹下健三が設計した「代々木競技場(1964年竣工)」や、前川國男が設計した「木村産業研究所(1932年竣工)」が、国の重要文化財になるとのことです。リンク先にこの2件を含む7件の、新たに重要文化財となる建築の概要が掲載されています。
文化審議会(会長 佐藤 信)は、令和3年5月21日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、7件の建造物(新規7件)を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申しました。
この結果、官報告示を経て、国宝・重要文化財(建造物)は、2,530件、5,253棟(うち国宝228件、291棟を含む。)となる予定です。
ザハ・ハディド・アーキテクツ、ETHZ(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)のBRG、incremental3Dが共同研究した橋「Striatus」です。伝統的な石積みと先端技術を組み合わせて作られ、ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2021の期間中に実物が公開されるそうです。
こちらはリリーステキストの翻訳
スイス連邦工科大学チューリッヒ校のBlock Research Group(BRG)とZaha Hadid Architects Computation and Design Group(ZHACODE)がincremental3Dと共同で行ったプロジェクトで、Holcim社の協力を得て実現したものです。
コンクリートの新しい言語を確立したStriatusは、伝統的な石積みと先端技術を組み合わせた円形のデザインです。
幾何学的な強さ
Striatusの橋は、幾何学的な強度を達成し、補強材なしで圧縮のみで立っています。計算機による設計やエンジニアリング、ロボットによる製造などの高度な技術を用いて、伝統的な建築家の技術を蘇らせています。
円形のデザイン
Striatusは、必要な場所にのみ材料を配置するように設計されており、環境への影響を大幅に低減しています。また、補強材を使用せず、バインダーを使用しない乾式工法を採用しているため、何度でも再利用することができます。
コンクリートの新しい言語
Striatusは、構造的な情報に基づき、加工を意識し、環境に配慮したデザインで、コンクリートの可能性の世界を広げます。少ない材料でより多くのものを作るために、材料は正確に配置されています。
2021年に開催されるヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展において、欧州文化センター(ECC)が主催する「Time Space Existence」展のために制作されました。
イタリア・ヴェネツィアのGiardini della Marinaressaで近日公開予定。
2022年のサーペンタインパヴィリオンを、美術家のシースター・ゲーツ(Theaster Gates)が手掛けることが発表されています。2000年のサーペンタインパヴィリオンのプロジェクト開始以来初めて建築家以外から選出されました。こちらのページで過去に手掛けた作品の画像を閲覧できます。ちなみに、今年(2021年)のサーペンタインパヴィリオンは、南アフリカの建築家グループのカウンタースペースが手掛けていて、6月11日から公開されます。本来は昨年に実現されるものでしたがコロナ禍によって一年延期され実現されることになりました。
武田清明建築設計事務所による、東京の住宅「鶴岡邸」の現場写真です。“竣工時という建築の時間の重心をすこしずらす試み”として現場段階での建築が公開されました。武田は、隈研吾建築都市設計事務所出身の建築家。
こちらは建築家によるコンセプトテキスト。
二世帯のための長屋形式の住宅。敷地は、古来から湧き水の循環によって多様な植物群落の生息を支えている大きな池をもった石神井公園に隣接している。敷地と公園は境界線をまたぎ地続きの大地であると誰もが実感できる場所だ。建築は、大地が浮遊するような土のスラブと、大地が縦に貫通する土のコアによって構成される。雨は建築の土壌内を流れ、地上、そして池へと循環することで、公園の大地と建築の大地に生きたつながりをつくろうと試みている。
(武田清明)
以下の写真は、建築家写真家の浜田昌樹によるもので、instagramの埋め込み機能で紹介します。
フランク・ロイド・ライトが設計した神戸・芦屋の「ヨドコウ迎賓館(竣工:1924年)」、上浪朗が設計した「旧芦屋郵便局電話事務室(竣工:1929年)」、芦屋市建設部建築課が設計した「旧宮塚町住宅(竣工:1958年)」をVRコンテンツで閲覧できるサイト「芦屋のモダニズム建築VR」が公開されています。3つの建築をフォトグラメトリーとマターポートで閲覧できます。官民共同で制作されたサイトとの事。
芦屋市は多くのモダン建築のある高級住宅街として有名です。
このコンテンツはフランク・ロイド・ライト作の「ヨドコウ迎賓館」及び「旧芦屋郵便局電話事務室」、「旧宮塚町住宅」をデジタルコンテンツ化し芦屋市のモダニズム建築の魅力を感じてもらうものです。
以下はコンテンツのスクリーンショット。
ペーター・メルクリへの、貝島桃代らによるインタビューが、窓研究所のサイトに掲載されています。
スイスを代表する建築家・ペーター・メルクリは、師である建築家ルドルフ・オルジアティとの出会いをきっかけにそのキャリアをスタートさせ、1978年には自身のスタジオ「Studio Märkli」をチューリッヒで設立。以降ハンス・ヨーゼフソンの美術館《彫刻の家》などの建築作品を通じ、都市、歴史、知覚といった建築の根源的な問題を思索し、実践し続けている。
スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)の「建築のふるまい学」研究室を主催する建築家・貝島桃代氏、同研究室所属のグレゴワール・ファルケ氏、シモーナ・フェラーリ氏が、メルクリ氏のチューリッヒのスタジオで話を聞いた。
隈研吾への、ルイジアナ美術館によるインタビュー動画「私たちの時代の建築(Architecture for Our Time)」です。約20分の動画で日本語で語られています。2020年5月に収録されたもののようです。
Kengo Kuma (born 1954) is considered one of the most significant contemporary Japanese architects. In 1987 he founded the Spatial Design Studio (now Kengo Kuma & Associates) and opened his Paris Studio in 2008. In 1987, he founded the Spatial Design Studio. In 1990, Kengo Kuma & Associates, his own studio was established. During the 1998–1999 academic year, he was a visiting professor at the Faculty of Environmental Information at Keio University. In 2008, Kuma earned a Ph.D. from Keio University. In October 2021 The Waseda International House of Literature (The Haruki Murakami Library) will open. Kuma is the designer of the Japan National Stadium in Tokyo which has been built for the 2020 Summer Olympics.
Kengo Kuma was interviewed at his office in Tokyo by Mette Holm, in May 2020.
妹島和世が、ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2021の審査委員長を務めることが発表されました。
その他の審査員には、ペルーの建築家サンドラ・バークレー(Sandra Barclay)、レバノンのヴィジュアル・アーティスト兼映像作家ラミア・ジョレイジュ(Lamia Joreige)、ガーナとスコットランドの建築家レスレイ・ロッコ(Lesley Lokko)、イタリアの建築家・歴史家ルカ・モリナーリ(Luca Molinari)が名を連ねています。審査員5名のうち4名を女性建築家・クリエイターが担っています。授賞式は2021年8月30日に行われるとのこと。今回の建築展のテーマは「どうやって一緒に生きていくのか?(How will we live together?)」です。
The International Jury of the Biennale Architettura 2021
The Jury, chaired by Kazuyo Sejima, will award the official prizes. The Awards Ceremony will take place on Monday 30th August 2021.
アワードには以下の5つの賞があります。
The International Jury will award the following official prizes:
- Golden Lion for best National Participation
- Golden Lion for best participant in the International Exhibition How will we live together?
- Silver Lion for a promising young participant in the International Exhibition How will we live together?
The Jury may also award:
- a maximum of one special mention to National Participations
- a maximum of two special mentions to the participants in the International Exhibition How will we live together?
スタジオ・アン・ホルトロップが設計した、バーレーン・ムハッラクの、芸術作品の倉庫兼アーカイブ「35 Green Corner Building」の写真と図面が15枚、domuswebに掲載されています。敷地内の土でコンクリートブロックを成形し構造体の一部にに使用していることも特徴的です。アン・ホルトロップは、スイス連邦工科大学チューリッヒ校で教鞭をとるなどでも注目を集めています。また、メゾン・マルタン・マルジェラの店舗を継続的にデザインしていることでも知られています。
青木淳と品川雅俊のASと昭和設計が進めている、長野の「松本平広域公園陸上競技場」の基本設計案を市民向けに解説している動画です。2021年4月24日にオンラインで行われたタウンミーティングのワンコーナーとして行われたものです。前後に行われた内容は、こちらの「長野県建設部施設課」のyoutubeアカウントから閲覧できます。
また、長野県のこちらのページでは、AS・昭和設計共同体と県側の打ち合わせを経た最新版の基本設計図面を公開し続けています。2020年7月に公開されたプロポーザル時の提案書はこちらで閲覧可能です。
デイヴィッド・アジャイが改修を手掛けた、イギリス・ロンドンの、現代アーティストのスー・ウェブスター(Sue Webster)の為の住宅「Mole House」の写真が14枚、archdailyに掲載されています
青木淳へのインタビューが、東京藝術大学のサイトに掲載されています。コロナ禍の捉え方から、進行中の競技場、完成した美術館、建築家の仕事の可能性まで、様々なトピックを語っています。インタビュアーはNHKクローズアップ現代の仕事でも知られる国谷裕子。