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フランク・ロイド・ライトによる、神戸の「ヨドコウ迎賓館」等の3つの建築をVRコンテンツで閲覧できるサイトが公開。官民共同で制作
フランク・ロイド・ライトによる、神戸の「ヨドコウ迎賓館」等の3つの建築をVRコンテンツで閲覧できるサイトが公開。官民共同で制作使用許可を得て紹介するサイトのスクリーンショット。

フランク・ロイド・ライトが設計した神戸・芦屋の「ヨドコウ迎賓館(竣工:1924年)」、上浪朗が設計した「旧芦屋郵便局電話事務室(竣工:1929年)」、芦屋市建設部建築課が設計した「旧宮塚町住宅(竣工:1958年)」をVRコンテンツで閲覧できるサイト「芦屋のモダニズム建築VR」が公開されています。3つの建築をフォトグラメトリーとマターポートで閲覧できます。官民共同で制作されたサイトとの事。

芦屋市は多くのモダン建築のある高級住宅街として有名です。
このコンテンツはフランク・ロイド・ライト作の「ヨドコウ迎賓館」及び「旧芦屋郵便局電話事務室」、「旧宮塚町住宅」をデジタルコンテンツ化し芦屋市のモダニズム建築の魅力を感じてもらうものです。

以下はコンテンツのスクリーンショット。

ペーター・メルクリへの、貝島桃代らによるインタビュー(日本語)

ペーター・メルクリへの、貝島桃代らによるインタビューが、窓研究所のサイトに掲載されています。

スイスを代表する建築家・ペーター・メルクリは、師である建築家ルドルフ・オルジアティとの出会いをきっかけにそのキャリアをスタートさせ、1978年には自身のスタジオ「Studio Märkli」をチューリッヒで設立。以降ハンス・ヨーゼフソンの美術館《彫刻の家》などの建築作品を通じ、都市、歴史、知覚といった建築の根源的な問題を思索し、実践し続けている。
スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)の「建築のふるまい学」研究室を主催する建築家・貝島桃代氏、同研究室所属のグレゴワール・ファルケ氏、シモーナ・フェラーリ氏が、メルクリ氏のチューリッヒのスタジオで話を聞いた。

隈研吾への、ルイジアナ美術館によるインタビュー動画「私たちの時代の建築」。約20分の動画で日本語で語られる

隈研吾への、ルイジアナ美術館によるインタビュー動画「私たちの時代の建築(Architecture for Our Time)」です。約20分の動画で日本語で語られています。2020年5月に収録されたもののようです。

Kengo Kuma (born 1954) is considered one of the most significant contemporary Japanese architects. In 1987 he founded the Spatial Design Studio (now Kengo Kuma & Associates) and opened his Paris Studio in 2008. In 1987, he founded the Spatial Design Studio. In 1990, Kengo Kuma & Associates, his own studio was established. During the 1998–1999 academic year, he was a visiting professor at the Faculty of Environmental Information at Keio University. In 2008, Kuma earned a Ph.D. from Keio University. In October 2021 The Waseda International House of Literature (The Haruki Murakami Library) will open. Kuma is the designer of the Japan National Stadium in Tokyo which has been built for the 2020 Summer Olympics.

Kengo Kuma was interviewed at his office in Tokyo by Mette Holm, in May 2020.

妹島和世が、ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2021の審査委員長を務めることが発表。審査員5名のうち4名を女性建築家らが担う
妹島和世が、ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2021の審査委員長を務めることが発表。審査員5名のうち4名を女性建築家らが担う妹島和世。 photo©Aiko Suzuki

妹島和世が、ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2021の審査委員長を務めることが発表されました。
その他の審査員には、ペルーの建築家サンドラ・バークレー(Sandra Barclay)、レバノンのヴィジュアル・アーティスト兼映像作家ラミア・ジョレイジュ(Lamia Joreige)、ガーナとスコットランドの建築家レスレイ・ロッコ(Lesley Lokko)、イタリアの建築家・歴史家ルカ・モリナーリ(Luca Molinari)が名を連ねています。審査員5名のうち4名を女性建築家・クリエイターが担っています。授賞式は2021年8月30日に行われるとのこと。今回の建築展のテーマは「どうやって一緒に生きていくのか?(How will we live together?)」です。

The International Jury of the Biennale Architettura 2021

The Jury, chaired by Kazuyo Sejima, will award the official prizes. The Awards Ceremony will take place on Monday 30th August 2021.

リリーステキストより

アワードには以下の5つの賞があります。

The International Jury will award the following official prizes:

The Jury may also award:

リリーステキストより
スタジオ・アン・ホルトロップによる、バーレーンの、芸術作品の倉庫兼アーカイブ「35 Green Corner Building」の写真と図面。敷地内の土でコンクリートブロックを成形し構造体に使用

スタジオ・アン・ホルトロップが設計した、バーレーン・ムハッラクの、芸術作品の倉庫兼アーカイブ「35 Green Corner Building」の写真と図面が15枚、domuswebに掲載されています。敷地内の土でコンクリートブロックを成形し構造体の一部にに使用していることも特徴的です。アン・ホルトロップは、スイス連邦工科大学チューリッヒ校で教鞭をとるなどでも注目を集めています。また、メゾン・マルタン・マルジェラの店舗を継続的にデザインしていることでも知られています。

青木淳と品川雅俊のASと昭和設計が進めている「松本平広域公園陸上競技場」の基本設計案を市民向けに解説している動画

青木淳と品川雅俊のAS昭和設計が進めている、長野の「松本平広域公園陸上競技場」の基本設計案を市民向けに解説している動画です。2021年4月24日にオンラインで行われたタウンミーティングのワンコーナーとして行われたものです。前後に行われた内容は、こちらの「長野県建設部施設課」のyoutubeアカウントから閲覧できます。
また、長野県のこちらのページでは、AS・昭和設計共同体と県側の打ち合わせを経た最新版の基本設計図面を公開し続けています。2020年7月に公開されたプロポーザル時の提案書はこちらで閲覧可能です。

デイヴィッド・アジャイが改修を手掛けた、イギリス・ロンドンの、現代アーティストの為の住宅「Mole House」の写真

デイヴィッド・アジャイが改修を手掛けた、イギリス・ロンドンの、現代アーティストのスー・ウェブスター(Sue Webster)の為の住宅「Mole House」の写真が14枚、archdailyに掲載されています

青木淳へのインタビュー。コロナ禍の捉え方から、進行中の競技場、完成した美術館、建築家の仕事の可能性までを語る

青木淳へのインタビューが、東京藝術大学のサイトに掲載されています。コロナ禍の捉え方から、進行中の競技場、完成した美術館、建築家の仕事の可能性まで、様々なトピックを語っています。インタビュアーはNHKクローズアップ現代の仕事でも知られる国谷裕子。

2021年日本建築学会賞の各賞が発表。作品賞は、安部良の「島キッチン」、中村拓志・山田憲明の「上勝ゼロ・ウェイストセンター」、西澤徹夫・青木淳の「京都市美術館」が選定

2021年日本建築学会賞の各賞が発表されています。作品賞は、安部良による「島キッチン」、中村拓志山田憲明による「上勝ゼロ・ウェイストセンター」、西澤徹夫青木淳による「京都市美術館」が選定されています。その他の個人での受賞や論文等の受賞作品はリンク先でご確認ください。

以下に、各作品の業績紹介資料(PDF)をリンクします。

「上勝ゼロ・ウェイストセンター」に関しては動画も公開されています。

菊竹清訓の、島根県立美術館で行われた建築展「菊竹清訓 山陰と建築」のカタログがPDFで公開
菊竹清訓の、島根県立美術館で行われた建築展「菊竹清訓 山陰と建築」のカタログがPDFで公開 photo©髙橋菜生

菊竹清訓の、島根県立美術館で行われた建築展「菊竹清訓 山陰と建築」のカタログがPDFで公開されています。2021年3月22日まで行われていた展覧会です。

以下は展覧会公式概要。

菊竹清訓(1928-2011)は、《島根県立美術館》(1998)の設計を手がけた戦後の日本を代表する建築家です。

自邸《スカイハウス》(1958)、《出雲大社庁の舎》(1963)といった作品や、建築運動「メタボリズム」などによって、国際的にも高い評価を受けています。島根県では、知事も務めた第23代田部長右衛門との関係から、当館の前身である《島根県立博物館》(1958)をはじめ多くの建築を設計しました。

菊竹清訓の没後10年に開催される本展では、菊竹による山陰地方の建築に加え、代表的な作品や、生涯を通じて取り組んだ未来都市の構想を紹介し、菊竹建築の魅力を紹介します。

黒川紀章が1972年に完成させた「カプセルハウスK」を保存・公開するプロジェクトが発足。2021年5月の公開を予定
黒川紀章が1972年に完成させた「カプセルハウスK」を保存・公開するプロジェクトが発足。2021年5月の公開を予定カプセルハウスK photo©山田新治郎

黒川紀章が1972年に完成させた「カプセルハウスK」を保存・公開するプロジェクト「カプセル建築プロジェクト」が発足しています。「2021年5月に初めて一般公開し、6月から民泊事業の開始を予定」しているとの事。工学院大学建築学部教授の鈴木敏彦と黒川紀章を父に持つ黒川未来夫が中心となって進めているようです。

カプセルハウスKについて
「カプセルハウスK」 は50年間の非公開を経て、2021年5月に初めて一般公開し、6月から民泊事業の開始を予定しています。1972年に黒川紀章が長野県北佐久郡に自分の別荘として建てた建物です。カプセル建築の完成形とも言えるこの個人住宅は山間にあり、人目につくこともなく、初期の状態が保たれてきました。2019年に長男の黒川未来夫が取得し、修繕と維持管理を行っています。数少ないメタボリズム建築の一つであるこの建物を、将来のカプセルの交換を含めて長く後世に残せるよう、御支援を頂いている方々、各関係者様のご協力を得ながら進めて参ります。2021年5月23日まで、動態保存のための資金を資金を募っています。
クラウドファンディング ⟶ MIRAI KUROKAWA DESIGN STUDIO

ペーター・メルクリが2021年4月にオンラインで行った講演「My Facade Material」の動画。ファサードデザインのアプローチや比例システムについて語る

ペーター・メルクリが2021年4月7日にオンラインで行った講演「My Facade Material」の動画です。ファサードデザインのアプローチや比例システムについて語られています。英語字幕付きです。イギリスのアーキテクチャー・ファンデーションの主催で行われたものです。この講演はペーター・メルクリがキュレーションするオンラインイベント「For the Love of Architecture」の第一回目として行われたもの。今後、MOS Architects貝島桃代Adam Jasperとそれぞれメルクリが対話するようです。そして最後にメルクリが自身の近作等を紹介するレクチャーを行います。

坂茂による、韓国・驪州の「へスリー・ハムレット」。グランドホール・ラーニングセンター・コンドミニアム・コンドミニアムの4つの建築からなるプロジェクト

坂茂のウェブサイトに、韓国・驪州の「へスリー・ハムレット」の写真が掲載されています。グランドホール・ラーニングセンター・コンドミニアム・コンドミニアムの4つの建築からなるプロジェクトです。

ハムレットは、2009年竣工のヘスリー・ナインブリッジズ・ゴルフクラブの隣に建つ宿泊・研修センターを兼ねた4つの建築群のプロジェクトである。クラブハウスと同じ自然の材料の木造や石壁を用いて 統一感を与えながら、自然との調和を建物それぞれ違ったアプローチで図っている。
グランドホールは、クラブハウスと調和した木造の形状としながらも 2次元曲げのみで構成することで加工の手間を減らしつつ、その上に木と水盤を配し進化を象徴している。
ラーニングセンターは、起伏のある地形を繋ぎ、より象徴的に自然の中にたたずむように、ブリッジ状の形状となっている。石のコアを両端に配した大スパントラス形状とすることで、ホールやミーティングルーム といった柱の少ない空間機能の要求に答えている。
コンドミニアムは、 細長くうねった傾斜のある地形に合わせて階段状に各階のヴォリュームを重ねることで、自然の地形を 残しながら、各室からの眺望を楽しめるようになっている。スラブは、連続した木梁、CLT板、コンクリートによるハイブリットとし、 コンクリートで遮音性能を高めながらも、木梁とCLT板をコンクリートの型枠として機能させそのまま残すことで、コンクリートの養生期間を省き工期短縮に寄与している。
レクリエーションセンターは、キャンティレバーで張り出した2Fテラスが、周囲の地形になじむ緩やかにカーブした壁によって支えられており、 ハムレットと緑豊かなゴルフコースの風景を一望できるようになっている。

SANAAが、中国・深セン市の博物館「Shenzhen Maritime Museum」国際設計コンペに勝利。提案の画像も公開

SANAAが、中国・深セン市の博物館「Shenzhen Maritime Museum」国際設計コンペに勝利しています。リンク先はarchdaily、画像が5枚掲載されています。提案は「Clouds on the Sea」と名付けられています。

平田晃久建築設計事務所が優先交渉権者に選ばれた、新潟・小千谷市の「図書館等複合施設設計業務」設計プロポの提案書が公開
平田晃久建築設計事務所が優先交渉権者に選ばれた、新潟・小千谷市の「図書館等複合施設設計業務」設計プロポの提案書が公開 image courtesy of 平田晃久建築設計事務所

平田晃久建築設計事務所が優先交渉権者に選ばれた、新潟・小千谷市の「図書館等複合施設設計業務」設計プロポーザルの提案書が公開されています。また、次点交渉権者のマル・アーキテクチャの提案書、第二次審査対象事業者に選ばれていた西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体の提案書も公開されています

また審査講評はこちらに掲載されています。

3月13日(土曜日)に開催した旧小千谷総合病院跡地整備事業 図書館等複合施設設計業務 公募型プロポーザル審査委員会の第二次審査(プレゼンテーション及びダイアローグ)において選定された最優秀提案者及び優秀提案者を踏まえ、市では優先交渉権者及び次点交渉権者を次のとおり決定しました。

アンサンブル・スタジオのギャラリー・間での建築展の概要が発表。スペインを拠点とし革新的な構法や構造を探求する建築家
アンサンブル・スタジオのギャラリー・間での建築展の概要が発表。スペインを拠点とし革新的な構法や構造を探求する建築家トリュフ(スペイン、コスタ・ダ・モルテ、2010) photo©Iwan Baan
アンサンブル・スタジオのギャラリー・間での建築展の概要が発表。スペインを拠点とし革新的な構法や構造を探求する建築家ランドスケープの構造体 インバーテッド・ポータル(裏返された門) (米国、モンタナ州、ティペット・ライズ・アート・センター、2016) photo©Iwan Baan

アンサンブル・スタジオTOTOギャラリー・間での建築展「Architecture of The Earth」の概要が発表されました。アンサンブル・スタジオは、スペインを拠点とし革新的な構法や構造を探求する建築家です。会期は2021年6月8日~9月12日。事前予約制での開催です。彼らの作品にはアーキテクチャーフォトも以前より注目しており、それらの記事はこちらから閲覧できます。
記事のトップで紹介している「トリュフ」というプロジェクトは、地面を掘った穴と干し草を型枠にしコンクリートを流し込み完成させた住宅で彼らの代表作の一つです。こちらで施工プロセスも含む写真と図面を、こちらで動画を見ることができます

地球規模の視点と、自然と響きあうような力強い造形、独自の構法を軸に、建築の可能性を追求するアンサンブル・スタジオ。TOTOギャラリー・間では、スペインとアメリカを拠点に活動を続ける彼らの 、日本で初めての個展を開催いたします 。

アンサンブル・スタジオは、アントン・ガルシア=アブリルとデボラ・メサが主宰する 職能横断型チームとして、スペインのマドリードで2000年に設立されました。彼らは単に建物のデザインを行うだけでなく、実験を通して自らの手で考え、建設方法まで 考案することにより、他に類を見ない革新的な建築を生み出してきました。

彼らの活動は近年、よりダイナミズムを増し、広大なスケールのプロジェクトも手がけるようになりました。2016年にはアメリカのモンタナ州にあるティペット・ライズ・アート・センターにおいて、屋外彫刻のような一連の作品「ランドスケープの構造体」を発表。約48㎢の広大な敷地に点在する、先史時代の遺跡を思わせるような構築物は、大地を型枠に利用しながらも、現代の技術をベースに、モックアップによる検証、コンピューターを使ったモデリングなど、複雑な構造計算と建設プロセスを経て完成しました。

こうした彼らの活動は 、地球規模で建築を考える「Architecture of The Earth」という テーマに 結実 しています。本展覧会では、「地球」と「建築」の関係性の探究のなかから生まれたプロジェクトに焦点をあて、アンサンブル・スタジオ独自のリサーチ・設計・建設の過程を、模型や映像を通じて紹介します。

リリーステキストより

以下ではその他の作品画像と建築家による展覧会コンセプトを紹介します

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