フリーダ・エスコベドのウェブサイトに、メキシコシティの店舗「Niddo Cafe」の写真が5枚掲載されています。2018年のサーペンタインパヴィリオンの設計も手掛けた女性建築家です。こちらのページに日本語で読めるインタビューがあります。
remarkable archive
青木淳と品川雅俊の AS が完成させた住宅「F」の写真が15枚と、青木へのインタビューが、anglobalcommunitymart.comに掲載されています。また建築の撮影は高野ユリカが手掛けています。
リュウ・ジャークン(Liu Jiakun)が2015年に完成させた、中国・成都市の、コミュニティスペースの役割を果たす巨大な中庭を持ち立体的な公園のような構成の商業施設「West Village」の動画です。制作は一条。市民に建築が使いこなされる様子をレポートしています。こちらのページに写真と図面が18枚掲載されています。建築家のサイトでも生き生きとした写真がたくさん見られます。
Chengdu architect Liu Jiakun designed and built the 45,000㎡ Chengdu West Village, which resembles a giant “hot pot” but looks unfinished. Hot pot in bamboo forest, rooftop runway, square dance stage, creative market… people of all ages can find fun in this “unfinished building”. This fall, YIT went to Chengdu to meet Liu Jiakun. In the West Village, we captured the leisure time of Chengdu people after the outbreak.
スペインを拠点とするアルキテクトゥラ-G(arquitectura-G)が設計した、ストックホルムの元銀行を改修した、アクネストゥディオズの店舗の写真が8枚、designboomに掲載されています。ちなみに、名古屋のアクネストゥディオズの店舗もアルキテクトゥラ-Gが手掛けていて、その写真はこちらで閲覧可能。
スティーブン・ホールが完成させた、アメリカ・ヒューストンの現代美術館「Nancy and Rich Kinder Museum」の写真が20枚、archdailyに掲載されています。
西沢立衛・石上純也・ホンマタカシの対話を収録した記事が、IMAに掲載されています。妹島和世のドキュメンタリーの話から妹島の建築の作り方等も語られています。
MADが完成させた、中国・北京の、18世紀の既存建物を取り囲むように増築され、屋上が回遊できる遊び場になっている幼稚園「YueCheng Courtyard Kindergarten」の動画です。こちらのページには写真と図面が12枚掲載されています。
経済産業省が建築物と内装で初めて意匠登録が行われた事例を紹介しています。藤本壮介による屋上が公園状になっているユニクロパーク、佐藤可士和によるくら寿司の意匠も含まれています。特許庁が公開している、この件に関するPDF資料はこちらで閲覧可能です。
イノベーションの促進とブランド構築に資する優れた意匠を保護可能とすべく意匠法が抜本的に改正され、令和2年4月1日から、建築物、内装、画像の意匠が新たに保護対象となりました。この度、建築物、内装の意匠が初めて意匠登録されましたので、お知らせします。
昨今、企業が店舗の外観や内装に特徴的な工夫を凝らしてブランド価値を創出し、サービスの提供や製品の販売を行う事例が増えています。また、近年、オフィス家具・関連機器を扱う企業が、自社の製品を用いつつ、特徴的なオフィスデザインを設計し、顧客に提供する事例も生じています。
そこで、令和元年、意匠法が抜本的に改正され、令和2年4月から、建築物の外観デザインが意匠権で保護できるようになりました。また、机やいす等の複数の物品等の組み合せや配置、壁や床等の装飾により構成される内装デザインも、全体として統一的な美感を起こさせるようなときは、一つの意匠として意匠権で保護することができるようになりました。

日本建築学会の『建築討論』が写真家の長谷川健太を特集しています。長谷川へのインタビューに加え、大山顕・鈴木淳平・後藤連平・和田隆介が寄稿しています。
以下はそれぞれの記事へのリンクです。
- インタビュー|長谷川健太──2010年代以降の建築写真と建築作品
- 論考|大山顕「SNSで「表面化」する建築写真」
- 批評|鈴木淳平「自然体で撮られた建築写真」
- 批評|後藤連平「フィールドを拡張する建築家の共犯者──長谷川健太論」
- 解説|和田隆介「建築作品概念の成立 — — 建築と写真の1930年代」
前言
近年、竣工後の建築作品を表現する手法が多様化している。動画は既に一般化し、3Dスキャニングやフォトグラメトリを用いてVR空間で作品発表を行う試みも開始されている。写真についていえば、ドローンによる「鳥の目」や、タイムラプスの表現(GIFアニメ)も一般化した。高度化するレタッチの技巧も少なからず建築写真に影響を与えただろう。これらはすべて、カメラがアナログからデジタルに移行した、ここ20年あまりの出来事である。数少ない「決め」の写真ではなく数多くの写真によって建築の雰囲気を伝えようとする表現や、設計・施工の様子に始まり竣工後の生活に至るまでのプロジェクト全体をドキュメントするリプレゼンテーションも、デジタルカメラと無関係ではあるまい。
さらに、写真を取り巻くメディアも変化した。紙媒体の読者は減少し、DezeenやArchdailyやdesign boomといったウェブメディアが台頭した。日本ではarchitecturephotoが日々読者数を増やしている。これらの「閲覧数」は、もはや老舗の建築専門誌を凌駕している。加えて、インスタグラムやフェイスブックといったSNSを通じ、多くの建築家たちは直接的な情報発信を行っている。
本特集では、写真家・長谷川健太の作品をケーススタディとして、このようなデジタル時代の建築写真について考えたい。長谷川の写真は、日々、国内外の建築系ウェブメディアを賑わせている。それらはデジタルでの発表を前提としているのだろうか?エレメントに対する彼の独特な眼差しは、デジタル時代の産物か?情報化に端を発する技術とメディアの変化によって、「建築写真」ひいては「建築作品」自体が変化しているのだろうか? 長谷川の写真を切り口として、これからの建築作品の表現について考えたい。
担当:岩元真明、和田隆介(建築作品小委員会)
ペーター・メルクリが、自身のドローイングについて語っているインタビュー動画です。ベッツ・プロジェクトでの展覧会「Peter Märkli Drawings and Small Tables」に合わせて収録されたものです。
以下は、動画の紹介テキスト。
ベッツ・プロジェクトで開催中の展覧会「ドローイングと小さなテーブル」の一環として、ペーター・メルクリがアトリエで最新の「言語としてのドローイング(language drawings)」について語っている様子を収録した新しい映像をご覧ください。
スイスの建築家は、これらの魅力的なドローイングの背後にある彼の思考プロセスやインスピレーションについて、また、どのようにして、どこでそれらを構想し始めたのかについて語っています。ディエゴ・ベラスケス、ピエロ・デラ・フランチェスカ、アルベルト・ジャコメッティを参考にしながら、メルクリは芸術の歴史、空間、都市計画についての彼の理解との関係を描いています。
(翻訳は弊サイトによる)Visit our website for a new recording of Peter Märkli in his atelier talking about his latest ‘language drawings’ as part of his current exhibition ‘Drawings and Small Tables’ with us at Betts Project.
The Swiss architect discusses his thought processes and inspirations behind these fascinating drawings, and how and where he begins to conceive them. With references to Diego Velazquez, Piero della Francesca and Alberto Giacometti, Märkli draws relationships between his understandings of history of art, space and his urban plans.
For more information about the exhibition, or to get your hands on the new exhibition catalogue, please visit the Betts Project website.
スペインを拠点とし高品質なモノグラフを刊行することで世界的に知られている建築雑誌『エル・クロッキー』の最新号(205号)がSANAAを特集しています。2015年から2020年までの作品を収録。本書籍に併せて収められている、妹島和世・西沢立衛と、o+hの大西麻貴との対話パート「Architecture and Environment as One. A Conversation with Kazuyo Sejima and Ryue Nishizawa, by Maki Onishi」がPDFで無料公開中です。
デイビッド・チッパーフィールドのウェブサイトに、ドイツ・パーダーボルンの、オフィス「Jacoby Studios」の写真と図面が18枚掲載されています。17世紀に修道院として建てられ、その後病院に転用された既存建築をさらに改修した建築です。
The former ‘St. Vincenz hospital’ is situated in the medieval town centre of Paderborn next to the western tributary of the Pader Springs. The hospital moved out in 2013 and the existing complex has been converted into a new headquarters for a family-run company designed by David Chipperfield Architects Berlin.
The existing ensemble originates from a former seventeenth century Capuchin monastery. The buildings, which were used as a hospital from 1841 onwards, were severely damaged during the Second World War. Subsequently, the complex underwent several changes and extensions through reconstruction and later modifications. The conversion for the Jacoby Studios involved the removal of the post-war additions, exposing the historic building fabric of the monastery once again. In particular, the chapel façade, the cloister, the east building wing and the seventeenth century cellar were preserved and restored, creating a picturesque ruin structure made of quarry-stone masonry with the former cloister at its heart. The complex of monastery and annexes is embedded into a garden designed by Wirtz International.
New extension wings, ranging from two to three-storeys, are arranged in accordance with the orthogonal structure to the north, west and south of the original buildings. Through the historic entrance gate and the former chapel, visitors access the entrance foyer.
Echoing the historic situation, the ensemble appears once again in the cityscape as a well-balanced composition of different volumes. In the urban landscape of the Pader Springs, the new complex has its own sense of identity, while maintaining historic continuity.
ジャン・ヌーベルが計画している、サウジアラビアの、アルウラ砂漠にある砂岩の中に埋設されるホテルのCG動画です。
福山博之のウェブサイトに、山梨の、地質調査等を手掛ける企業のオフィス「GEEBEC 甲府支店」の写真が15枚掲載されています。内部空間における、レベル差を設け動線と執務スペースを混在させつつも均整のとれたデザインが特徴的な建築です。
コム デ ギャルソンのデザイナーで経営者の川久保玲が、ニュースメディアの質問に答えているインタビュー動画です。番組アカウントが公式にUPしたものです。コロナ禍での心境も語っています。
「こういう時だからこそ、何か新しいことに向かって進まなければ」
コム デ ギャルソンを立ち上げ、世界のファッション界を牽引してきた川久保さん。これまで映像メディアの取材をほとんど受けてこなかった彼女が、単独インタビューに応じました。

SHARE 長坂常 / スキーマ建築計画による、展覧会「まかない家具展/長坂 常」が開催。東京・千駄ヶ谷のスキーマの事務所1階が会場
- 日程
- 2020年10月26日(月)・10月27日(火)・10月28日(水)・10月29日(木)・10月30日(金)・11月2日(月)

長坂常 / スキーマ建築計画による、展覧会「まかない家具展/長坂 常」が開催されます。東京・千駄ヶ谷のスキーマの事務所1階が会場となっているのも注目です。会期は、2020年10月26日・27日・28日・29日・30日・11月2日・11月3日の7日間の開催(※土日休廊)。時間は13:00-18:00。観覧料:無料です。また2020年10月23日には長坂常・福元成武・高本貴志・芦沢啓治・門脇耕三が参加するオンライン座談会も行われます。
※会期に2020年11月3日が追加されました
“まかない家具”とは
大工などが現場の工事中に必要になる家具を、あり合わせの材料で手間をかけずに作るモノがある。
よく知られているところとして相欠(あいがき)で作られたベニヤの作業台や道具置き場などがある。
いずれも人に見せるために作られていない。あくまで、機能的で必要最低限な加工で作られ、とても素っ気ない。
ただ、その素っ気なさが最近やけに気になっている。
それはどの国の現場に行ってもある。そして、その「手間」の捉え方、ルール、そこにある材料が変わるので当然各々の国でそのあらわれ方は異なる。
国内においても気にしていなかったわけではないが、見慣れているせいか整理しようなどと思わなかったものの、最近海外でお仕事させていただく機会が多くなり、事情の違う現場で生まれたそれを見てその魅力に取り憑かれ、ちょくちょく写真を撮り集めるようになってきた。
そして、我々はそれらを総称し「まかない家具」と名付けた。
本展示はその恣意性のない「まかない家具」に、作意満々の建築家であり、デザイナーである我々が挑んだ結果というかその考察の過程を見ていただく展示である。
もはや「まかない家具」ではなく、そこから抽出した要素をデザインと捉え、我々として形に落としたギリギリ家具と言えるものだ。
そして、この「まかない家具展」は #まかない家具 というハッシュタグを介してその概念を皆で共有し、その魅力を広く堀りさげるきっかけになればと思っています。
以下、展覧会とイベントの情報です。