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隈研吾の建築展をオンライン上に再構築された架空のギャラリーで体験可能にする、クリエイションの未来展「Multiplication」が開催(ファイルダウンロードで閲覧可)

上の動画は展覧会の様子を収録したもの。アプリケーションをダウンロードすれば自由に行動可能です。

隈研吾の建築展を、今年9月末に閉廊する LIXILギャラリー(東京)を3Dモデル化しオンライン上に再構築された架空のギャラリーで体験可能にする、クリエイションの未来展 第23回 隈研吾監修「Multiplication」Powered by historia Enterprise、が開催されています。上記リンク先からアプリケーションをダウンロードすることで体験可能です。会期は2020年9月30日まで。

本展について

新型コロナウイルスの感染拡大により、公共空間での人やものとのかかわり方に変化が求められています。「クリエイションの未来展」第23回隈研吾監修企画では、このような状況において、場所や時間にとらわれず多くの人に届けられるオンライン展「Multiplication」を開催いたします。
本展では、今年9月末に閉廊する LIXILギャラリー(東京)を3Dモデル化し、オンライン上に再構築された架空のギャラリーにて隈研吾展を開催します。展示では、ゲームの企画・開発・販売などを行う株式会社ヒストリアのエンタープライズブランドである「ヒストリア・エンタープライズ」と協力し、ゲームエンジンによる新しい3Dの表現を用いて、抽象化された隈氏の建築作品などを体験いただきます。バーチャル空間での建築作品との出会いは、私たちに実際の建築では得られない体感と新しい視座を与えてくれるでしょう。
2014年より各監修者の現在進行形の考えを具現化し提示してきた「クリエイションの未来展」のフィナーレを飾るにふさわしい、隈研吾氏による現在と未来を見据えた建築の新しいデジタル表現にご期待ください。

監修者からのメッセージ

LIXILギャラリーの第23回クリエイションの未来展のプロジェクト。KKAAとしては6回目の作品となる。今秋で閉廊となるギャラリーを3DCGで再構築、過去6回のKKAAの作品のアーカイブ展示とKKAA建築の新しいデジタル表現を試みた。
リアルタイムでレンダリングされるギャラリー内を歩き回る体験から、抽象化され分解されたKKAAの建築が目の前で再構築されるインタラクティブな経験ができることを目指した。
場所と人、過去と現在、虚と実、さまざまな事象が掛け合わされた展示である。

隈 研吾

青木淳が自身の設計事務所「青木淳建築計画事務所」を「AS」に改名。品川雅俊をパートナーに迎え、新しい建築の局面を切り開く為の判断とのこと
青木淳が自身の設計事務所「青木淳建築計画事務所」を「AS」に改名。品川雅俊をパートナーに迎え、新しい建築の局面を切り開く為の判断とのこと青木淳の2020年8月8日時点でのウェブサイト。

青木淳が自身の設計事務所「青木淳建築計画事務所」を「AS」に改名したとのことです。事務所のチーフを務めていた品川雅俊をパートナーに迎え、新しい建築の局面を切り開く為の判断とのこと。

青木淳は、以前より事務所の運営スタイルをも意識的に設計していた建築家です。
この視点で明確に思い出されるのは、業界ではだれもが知るところとなっていたスタッフが4年で卒業する仕組み。それは常に事務所が新陳代謝していき、新鮮な考え方を取り入れ新しいものを作っていくために考案されたもの(このエピソードはこちらでも読むことができます)。また、トップダウンで計画案を進めていくのではなく、常に担当者と青木が対話する中で提案を発展するスタイルで運営されてきたことも良く知られています。そんな青木淳だからこそ事務所名の改名が意味するところも大きいのではと思います。

こちらが青木が各者に送り、SNS等でも公開しているリリースです。

青木淳建築計画事務所は、このたび、品川雅俊をパートナーに迎えるとともに、社名を「AS」に改めました。
品川は、2008年3月に入所以来、「ルイ・ヴィトン博多天神店」「大宮前体育館」などを担当した後、事務所チーフとして、「京都市美術館」などをまとめてきました。
今後は、青木と品川が両輪となって、若きアソシエーツとともに、新しい建築の局面を切り開いていくつもりです。
ひきつづきどうぞよろしくお願いいたします。

取材より

また、アーキテクチャーフォトによる「個人名を事務所に冠する時代の一区切りという意味もあるのでしょうか?」という質問に対し以下のように答えています。

まったく、そのとおりです。
これまで設計した建物もそうですが、この機会に、誰がつくったか、その主体を、特定の個人ではなく、ひとつのニュートラルなただし特定のフレームに帰そうとしています。
ちょうど住宅を設計したとき、そのタイトルを任意のアルファベット1字とするのと同じ考えです。

取材より
アンドレス・ジャックによる、スペイン・マドリッドの、カラフルな色彩と素材の質感が独特な雰囲気を生み出しているコミュニティ施設「Run Run Run Intervention」の写真と図面

アンドレス・ジャック / オフィス・フォー・ポリティカル・イノベーション(Andres Jaque / Office for Political Innovation)が設計した、スペイン・マドリッドの、カラフルな色彩と素材の質感が独特な雰囲気を生み出しているコミュニティ施設「Run Run Run Intervention」の写真と図面が25枚、archdailyに掲載されています。具体的な機能が明記されていないのですがオープンキッチンを中心として食事スペース・作業スペースなどが配されているようです。

様々な建築家にも信頼される写真家ゴッティンガムが、法律家・水野祐のサポートを得て制作した契約書についての記事「創造性を高める契約書 〜 写真家ゴッティンガムが示す共同著作のビジョン」が、期間限定で無料公開中

様々な建築家にも信頼される写真家ゴッティンガムが、法律家・水野祐のサポートを得て制作した契約書についての記事「創造性を高める契約書 〜 写真家ゴッティンガムが示す共同著作のビジョン」が、期間限定で無料公開されています。無料公開は2020年8月6日12時まで。それ以降は(2020年11月まで)こちらのサイトで生原稿を購入することで閲覧可能です。なお弊サイトのGottinghamのタグからも建築写真の作品を閲覧可能です。

デパートメント・オブ・アーキテクチャーによる、タイの、敷地の歴史を参照した赤い切妻屋根を持ち、コモングラウンドと呼ばれる大きなパブリックスペースを持つ商業施設「The Commons Saladaeng」の写真と図面

デパートメント・オブ・アーキテクチャー(Department of ARCHITECTURE)が設計した、タイの、敷地の歴史を参照した赤い切妻屋根を持ち、コモングラウンドと呼ばれる大きなパブリックスペースを持つ商業施設「The Commons Saladaeng」の写真と図面が22枚、archdailyに掲載されています。施設の公式サイトはこちら

オープンボックス・アーキテクツらによる、タイの太陽エネルギー企業の為に作られた、ソーラーパネルを彫刻的な形状にデザインした屋根を持つ駐車場「Power Wing Parking」の写真と図面

オープンボックス・アーキテクツとオープンボックス・グループによる、タイの太陽エネルギー企業の為に作られた、ソーラーパネルを彫刻的な形状にデザインした屋根を持つ駐車場「Power Wing Parking」の写真と図面が25枚、archdailyに掲載されています。本社オフィスの象徴的なランドマークを設計するという目的があったのだそう。

アトリエ・FCJZによる、中国・重慶市の歴史保存地区に建つ、19世紀建設の商社の倉庫や事務所8棟を改修・一部建替え、教育施設に転用するプロジェクト「Forbidden City College, Chongqing」の写真と図面

アトリエ・FCJZが設計を手掛けた、中国・重慶市の歴史保存地区に建つ、19世紀建設の商社の倉庫や事務所8棟を改修・一部建替え、教育施設に転用するプロジェクト「Forbidden City College, Chongqing」の写真と図面が37枚、archdailyに掲載されています。アトリエ・FCJZを主宰するユン・ホ・チャン(Yung Ho Chang)はMITの教授も務める人物。

「半麦ハット」でも知られる板坂留五が、東京・日本橋に完成させたスペース「TANNERAUM」について同世代の作家達との座談会形式で紹介するページを公開

半麦ハット」の設計(西澤徹夫との共同設計)でも知られる板坂留五が、東京・日本橋に完成させたスペース「TANNERAUM」について同世代の作家達(佐藤熊弥・大村高広・奥誠之・黒坂祐)との座談会形式で紹介するページを公開しています。写真も16枚掲載されています。建築家の自主的な作品発表の形式としても興味深い事例だと思います。

山本理顕へのインタビュー「ウィルス、個人、家族、地域、国家の間を設計する」(聞き手:伊藤孝仁・川勝真一・辻琢磨・能作文徳)

山本理顕へのインタビュー「ウィルス、個人、家族、地域、国家の間を設計する」が、日本建築学会の建築討論に掲載されています。聞き手は伊藤孝仁川勝真一辻琢磨能作文徳。2020年8月の特集「距離のポリティクス ─── 感染症と建築学の交点」の中のコンテンツです。

青木淳・昭和設計共同体が最適候補者に選ばれた、長野の「松本平広域公園陸上競技場」設計プロポの提案書が公開

青木淳昭和設計共同体が最適候補者に選ばれた、長野の「松本平広域公園陸上競技場」設計プロポーザルの提案書が公開されています。

松本平広域公園陸上競技場整備事業基本設計業務の最適候補者が推薦されました。

令和2年7月24日(金曜日)の審査委員会(二次審査)において同委員会から最適候補者が推薦されました。

最適候補者 
青木淳・昭和設計共同体 

その他の二次審査参加者(一次審査書類受付順)
環境デザイン・林魏・倉橋建築設計共同体

株式会社槇総合計画事務所

一次審対象者の提案書も併せて公開されています(一次審査提案書)。

※久米・内藤廣・E-DESIGN設計共同体の提案書は公開されていません。

フランキー・パパスによる、南アフリカ共和国の森林地帯の中に建つ、特殊な敷地環境に合わせた特異な形状が印象的な住宅「HOUSE OF THE BIG ARCH」の写真と図面

フランキー・パパス(Frankie Pappas)が設計した、南アフリカ共和国の森林地帯の中に建つ、特殊な敷地環境に合わせた特異な形状が印象的な住宅「HOUSE OF THE BIG ARCH」の写真と図面が14枚、dezeenに掲載されています。

ミースのファンズワース邸の施主に焦点を当て、当時の生活の様子を資料から再現したインスタレーションが企画「Edith Farnsworth Reconsidered」の一環として公開。VRでも閲覧可能

ミース・ファン・デル・ローエ設計のファンズワース邸の施主(エディス・ファーンズワース)に焦点を当て、当時の生活の様子を資料から再現したインスタレーションが企画「Edith Farnsworth Reconsidered」の一環として公開されていて、dezeenに写真が15枚掲載されています。近代建築の伝説的住宅という視点ではなく、施主が暮らした住宅としてのファンズワース邸を見せるという趣旨のようです。またこちらのページでファンズワース邸公式でVRにてその様子も公開されています。

チリの建築界で様々な要職を務めた建築家クリスティアン・ボサが、1997年に自身と家族の為に完成させた、チリの海岸沿いの週末住宅「Los Vilos House」の現在の様子を捉えた写真と図面

チリの建築界で様々な要職を務めた建築家クリスティアン・ボサ(Cristian Boza)が、1997年に自身と家族の為に完成させた、チリの海岸沿いの週末住宅「Los Vilos House」の現在の様子を捉えた写真と図面が11枚、dezeenに掲載されています。こちらのwikipediaページ(スペイン語)に経歴が掲載されています。

コロナ禍で東京に長期滞在している、OMAの重松象平に、都市の変化に関する考察などを聞いているインタビュー

コロナ禍で東京に長期滞在している、OMAの重松象平に、都市の変化に関する考察などを聞いているインタビューが、wired.jpに掲載されています。リンク先の記事タイトルには福岡の文字が入っていますが、全体構成としては、コロナ禍での都市の在り方等を聞いている内容です。

畑友洋建築設計事務所による、兵庫・神戸市の、地下広場の改修「三宮プラッツ」の写真

畑友洋建築設計事務所のウェブサイトに、兵庫・神戸市の、地下広場の改修「三宮プラッツ」の写真が14枚掲載されています。

神戸市の中心市街地である三宮駅南に位置する地下広場の改修。2017年プロポーザルにより選定されました。これまでストリートライブやマルシェなどに活用されてきたこの地下広場は、地下である場所性や雨天時の利用の難しさ、既存構造の老朽化などによって利用の幅が限定されていました。
私たちは、この広場を形成する大階段を拡幅し、大きな谷地形を整理し、その上に広場での活動を映し出す鏡面の屋根を提案しました。この屋根は小さな三角形の集合による多面体とすることで、広場での動きやものを万華鏡のように映し出すとともに、音を偏りなく拡散する音響反射板として機能させることを考えました。
全体としてHPシェル形状の鋼板構造とすることで、複雑な形状でありながら全体に安定した架構となり、とても薄く軽やかな屋根として実現しました。
三宮の旧市街である旧居留地の玄関口に位置し、軽やかに湧き上がる銀色の雲のような屋根は地下広場の活動を地上に拡散する街のゲートとなるよう計画しています。

遠藤克彦建築研究所が設計を進めている、茨城の「大子町新庁舎」の基本設計図書(概要版)が公開

遠藤克彦建築研究所が設計を進めている、茨城の「大子町新庁舎」の基本設計図書(概要版)がPDFで公開されています。プロポーザルが行われ2018年6月に、遠藤が最優秀者に選出されていました。

公開にあたり遠藤がfbに、同建築への思いを綴っていました。

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