NHK・クローズアップ現代の特集『「ウサギの彫刻」に100億円!? 現代アート高騰の舞台裏』の内容が公式ウェブサイトに掲載されています。
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長谷川豪とアーティストのジョナサン・モンク、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOとアーティストのリアム・ギリックがコラボして設計した、岡山の小型宿泊施設2棟の写真と図面が、A&Aのサイトに掲載されています。A&Aはこの建築家とアーティストがコラボして宿泊施設をつくるプロジェクトの名称で、今後、青木淳、藤本壮介、アトリエワンがアーティストとコラボした宿泊施設も竣工するそうです。完成した長谷川とMOUNT FUJIの施設は2019年10月7日に開業でリンク先ページから既に予約可能。
以下はA&Aのプロジェクト背景。
公益財団法人 石川文化振興財団は、岡山の芸術文化振興および地域の活性化を目的としたプロジェクト「A&A」を発表いたします。
このプロジェクトは、約20年かけて岡山市内の歴史文化ゾーンおよびその周辺に、世界的に活躍する現代アート作家と日本人建築家がタッグを組んでデザインした宿泊施設を岡山に誕生させるもので、宿泊施設(作品)に滞在することでアートを体験してもらい、芸術への理解促進と芸術を楽しめる滞在型都市岡山への発展を目指します。
A&Aはディレクターにギャラリストの那須太郎氏(TARO NASU代表)、アドバイザーに建築家の青木淳氏(青木淳建築計画事務所)を迎え、当財団理事長の石川康晴がプロデューサーを務めます。
岡山は瀬戸内の玄関口であり、3 年に 1 回の開催をめざす「岡山芸術交流」の舞台でもあります。アートの島として世界的に注目される直島を中心とした瀬戸内の島々や、倉敷の大原美術館などにも近く、国内でもまれに見る文化資源の豊富な地域です。また日本近代建築において重要な位置を占める前川國男氏設計による岡山県庁や、林原美術館等をはじめとした、名建築が数多く残る土地でもあります。
宿泊施設を「アート作品」として体験してもらうために、宿泊施設は一軒家サイズ、1日1組の宿泊を想定しています。
通過点としてではなく、岡山に滞在してもらうことで岡山の魅力をより深く知ってもらい、岡山滞在のリピーター増加につなげます。
畑友洋建築設計事務所が設計した、兵庫の、武骨な構造体と長細いプロポーションが印象的な「明石市大蔵海岸公園施設」の動画です。こちらのページでは写真を10枚見ることができます。
以下は建築家によるテキスト。
2017年事業者コンペによって始まったプロジェクト。敷地である大蔵海岸公 園は近年の2度の悲しい歴史から、地方都市において貴重な浜であるにもかか わらず、長く更新されることから遠ざかっていた。そんな中、改めてこの浜の 空間を力強く更新し、漁業を中心とする港町として、より多くの人々に、浜の 魅力を発信しようという市全体の動きがそもそもの始まりである。 このプロジェクトは、大蔵海岸で行われているバーベキューサイトの機能は維持しながら、公園を訪れる全ての人に開放されるコミュニティーの場を創出す ることが求められた。 私たちは、明石海峡大橋を一望できる海岸に位置し、海と街の境界の場として、木造による素朴なまでの列柱空間を提案した。 列柱空間は古くから漁業の町にある番小屋の風景と呼応することを意図した木造建築であり、海と街をつなぐ場として、T字組柱と鳥居型トラスによって3 層にわたり耐震壁のない純粋な列柱空間として実現させることにこだわった。 それは、列柱による回廊空間は、海と街の風景をつなぎ、人をつなぎ、風をつなぐ水際のゲートのような場と位置付けることが重要であると考えていたからである。 この水際の木回廊が、これまでの大蔵海岸における悲しい歴史を克服し、海と 街を力強くつなぐ存在となることで、街にとっての浜が本当の意味で回復され ることの一助になることを願っている。
ザハ・ハディド・アーキテクツとADPアンジェニエリ(ADP Ingeniérie)の設計でオープンした北京の新空港「北京大興国際空港」の高クオリティな動画です。ザハ・ハディド・アーキテクツ公式の動画です。
ユルゲン・マイヤー・Hによる、ドイツの、既存住宅を改修した異なる仕上げを同じトーンでまとめた繊細な表情が印象的な住宅「Casa Morgana」の写真が22枚、archdailyに掲載されています。建築家のサイトには既存建物の写真も2枚掲載されています。過去の曲線を多用した近未来的なデザインとは異なる表情の住宅です。
隈研吾が設計した、トルコ・エスキシェヒルの現代美術館「The Odunpazari Modern Art Museum」がオープンしていて、dezeenに写真と図面が10枚掲載されています。パートナーインチャージ:池口由紀。
以下は、計画段階で公開されたテキストです。
トルコのエスキシェヒル市に計画されているOdunpazari Modern Art Museumはクライアントでオーナーのトルコ現代美術のコレクションを展示するための美術館。生まれ育ったエスキシェヒルで美術館をつくり、トルコの現代美術と市に貢献する事がオーナーの長年の夢であった。エスキシェヒルは学園都市として知られていて学生や若い世代が多い活気のある町である。
美術館が計画されている敷地はOdunpazariというエリアの中のアーバンスケールとオスマン帝国時代に見られた伝統的な形式の木造住宅エリアの間に位置する。2階部分がはねだしている構造が特徴的な住宅は曲がりくねった細いでこぼこした道沿いに建ち並び、ユニークなストリートスケープを形成している。
新しい美術館は住宅の小さいスケールを反映させつつ、アーバンスケールに埋もれないような設計を試みた。大きさの異なる箱を積み上げて中央に向けて高くなる構成とし、ストリートスケープの連続性を保つようにした。大きさの異なるボリュームは展示室に多様性を持たせている。地上階の展示室はラージスケールインスタレーションやイベント、企画展に対応できるようにゆったりとした空間とし、上階はオーナーのコレクションに合わせたスケールの展示室になっている。建物の一番高い中央にアトリウムを設け、スカイライトから自然光を各階へ取り込んでいる。
“Odunpazari” という地名はトルコ語でウッドマーケットという意味があり過去に木材を売り買いしていた事から由来している。この土地の歴史とリンクするように美術館の外壁は全面木材で構成している。
スノヘッタの設計で完成した、アメリカ・フィラデルフィアの、テンプル大学新図書館の写真と図面が38枚、archdailyに掲載されています。
村山徹+加藤亜矢子 / ムトカ建築事務所のサイトに、福岡の、ファッションブランドvisvimの店舗「F.I.L. FUKUOKA」の写真と図面が13枚掲載されています。店舗の場所はこちら。
ファッションブランドvisvimの店舗設計である。敷地が位置する福岡赤坂は、けやき通りのレンガ敷きの歩道や、近接する大濠公園にはヴォールト天井とレンガ仕上げが特徴的な前川國男設計の福岡市美術館がある。そのような都市のもつ空間の質を読み取り、インテリア設計においても場所性を取り込むことを試みた。梁の多い天井を活かしてヴォールトの光天井とし均質な光で満たした。床は白い釉薬を施し再焼成したレンガタイルを円形状に張り地面にリズムを与えた。そうしてできあがった空間はまるで彫刻美術館の展示室のような柔らかな光に包まれた空間となり、visvimの服、靴、小物が美しく展示される。
ピーター・ズントーが、ロイヤル・スコティッシュ・アカデミーで2016年に行った講演の動画です。英語。公開は2019年4月でした。
ヘザウィック・スタジオの展覧会が日本で開催されます。会場は「六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー・スカイギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)」、会期は2020年4月8日~6月14日。「#トーマス・ヘザウィック」から過去の紹介記事を閲覧できます。建設が進められているGoogle新本社の設計でも知られています(BIGと共同)。
デジタルテクノロジーが発展し、日常生活に浸透するにつれて、周囲の環境や他者との関わり方も劇的に変化してきました。このような時代、私たちの感情を他者と繋げる共感を公共空間にもたらすことは可能なのでしょうか?
トーマス・へザウィック(1970年、英国生まれ)率いるヘザウィック・スタジオ(1994年創設)は、ロンドンを拠点に世界各地で革新的なプロジェクトを手掛けるデザイン集団です。ものや場所の歴史を理解し、多様な素材を研究し、伝統的なものづくりの技術に敬意を表しながら、最新のエンジニアリングを駆使する。そのなかで自然環境と対話し、大きな空間もヒューマンスケールに還元しながら、目の覚めるようなアイディアを実現してきました。
本展では、同スタジオの主要プロジェクトを、「ひとつになる」、「みんなとつながる」、「彫刻を体感する」、「都市空間で自然を感じる」、「古い建物を未来へつなげる」、「遊ぶ、使う」という6つの観点から掘り下げます。人間の心を動かす優しさ、美しさ、知的な興奮、そして共感をもたらす建築とは何か? へザウィック・スタジオの取り組みからこの問いを探ります。
SHARE 深澤直人のウェブサイトがリニューアル
深澤直人のウェブサイトがリニューアルされています。過去に手掛けた作品の写真をたくさん見ることができるようになっています。
隈研吾・北川原温・深澤直人・原研哉・小泉誠らへのインタビュー音声です。Takram・田川欣哉がディレクターを務める、21_21 DESIGN SIGHT 企画展「㊙展 めったに見られない デザイナー達の原画」の関連企画として行われているものです。
隈研吾のインタビュー
高松宮殿下記念世界文化賞の2019年度の建築部門受賞者は、トッド・ウィリアムズ&ビリー・チェンが選ばれました。youtubeに公式のコメント動画が掲載されています。2016年のオバマライブラリー設計コンペの勝利などで知られています(公開されている計画案の画像などはこちらに)。過去の建築分野の受賞者のリストはこちらに。
※2019/9/18追記。アワードの公式サイトに日本語での紹介テキストが掲載されています。
SHARE 設計者の一人で館長の青木淳が解説する、「京都市京セラ美術館」の特別見学会が開催
- 日程
- 2019年11月16日(土)
設計者の一人で館長の青木淳が解説する、「京都市京セラ美術館」の特別見学会が開催されます。開催日は2019年11月16日。要事前申し込み。「京都市京セラ美術館」は既存の京都市美術館を改修したもので2015年8月に青木淳・西澤徹夫設計共同体が設計プロポで受託候補者に選ばれていました。審査当時の、青木・西澤による提案書はこちらで閲覧可能。また2019年4月に、設計者の青木が館長を務めることが公開されていました。その際の青木のコメントはこちらで。正式なリニューアルオープンは2020年3月21日。
近代建築として高く評価されている建物の意匠を保存・継承しつつ,現代的な機構を加えて,どのように生まれ変わったのかを,基本設計者でもある青木館長が解説。その後,参加者に館内を自由見学していただきます。
⑴ 日時:令和元年11月16日(土曜日)
ア 午後3時30分~午後4時55分 イ 午後4時20分~午後5時45分
⑵ 会場:京都市京セラ美術館
⑶ 募集人数:各回200名(多数抽選)
⑷ 主な内容:ガイダンス,館長によるレクチャー,建物内見学
⑸ 参加費:無料
⑹ 問合せ・申込先10月1日(火曜日)~20日(日曜日)に,「京都いつでもコール」へ電話,FAX又は電子メール(「京都いつでもコール」のホームページから)でお申し込みください。
当選者には,10月下旬に郵送で通知します。
TEL:075-661-3755,FAX075-661-5855
※ おかけ間違いにご注意ください。
※ お申し込みの際は,イベント名,希望時間,参加者全員の氏名・フリガナ(1申込みにつき2名まで),郵便番号・住所,電話番号をお伝えください。
シーラカンスK&Hが最優秀者に選ばれた、山形の「庄内町立図書館」設計プロポーザルの提案書が公開されています。
次点者の有限会社 マル・アーキテクチャの提案書(PDF)はこちら。審査講評についてはこちらのPDFに掲載。
※プロポーザル方式は、「設計者(人)」を選ぶものであり、技術提案書に表現されたイメージが、そのまま設計になるものではありません。今後、基本設計業務において、具体的な設計を進めていきます。
※ 技術提案書は、著作権が提案者に所属するため、印刷できない設定としています。