中国・北京を拠点とするヴェクター・アーキテクツのウェブサイトがリニューアルされています。作品の写真や図面を大きなサイズで豊富に見ることができるようになっています。
remarkable archive
ヴェクター・アーキテクツが設計した、中国・太原市の、素朴な素材感と光の取り入れ方で生まれる多彩なシーンが特徴的な美術館「Changjiang Art Museum」の写真と図面が50枚、archdailyに掲載されています。
ザハ・ハディド・アーキテクツとコックス・アーキテクチャーがコンペで勝利した、オーストラリアの「ウェスタン・シドニー空港」のCG動画です。2019年9月に完成した、ザハ・ハディド・アーキテクツらによる「北京大興国際空港」も弊サイトで特集して注目を集めました。
保坂猛建築都市設計事務所が設計した、東京の、延べ床約18m2の自邸「LOVE2 HOUSE」の高クオリティな動画です。制作は一条。保坂の解説(日本語)も収録されています。保坂のサイトで写真と図面も見ることができます。保坂は2005年に「LOVE HOUSE」という一件目の自邸を立てており、本作品は2件目の自邸です。
以下は建築家によるコンセプトテキストより。
自邸LOVE HOUSE(JT2006/1号)に10年住んだ。2015年から早稲田大学芸術学校の教員となり設計事務所との両輪の中で、早稲田と横浜の往復は思いのほか時間がかかった。両輪とともに自分自身の生活も気持ちよく駆動させるために、2件目の自邸LOVE2 HOUSEの建設を決めた。希望の場所で予算に合う29.53m2の土地を購入し、直ぐに2階建ての検討が始まったが、丁度その頃、江戸時代の庶民の長屋が9尺2間(9.6m2)で4人家族が生活していたということを本で読んでいた妻が意外にも「6坪は広い」と言い出した。そこから私は延床17.71m2の平屋での計画を始めた。
延床20m2を下回る戸建の参照事例として、鴨長明による方丈庵(一丈四方9.18m2)、ル・コルビュジェによるカップマルタンの小屋(16.85m2)、立原道造によるヒアシンスハウス(15.15m2)などがあり、3つに共通していることは、周辺環境と共にその小屋での生活全体をこよなく愛していたことだと私は思った。
3つの参照事例ではキッチンや浴室がなかったが、そういう要素も「ある」家とすること、さらに住居としての“ある”ことを突き詰めて行く中で、古代ローマ人がヴィラでの生活の理想とした5つの要素(学問、入浴、演劇、音楽、美食)を、この17.71m2の小さな家で実現させたいと考えた。毎日露天風呂に入り、300枚のレコードを十分な音量で楽しみ、土鍋で炊いたご飯を食べ、気に入った本を読む。また方丈庵にもあったように、この家にも宗教の要素(キリスト教)があり、疲れた時には聖書に依り頼む。
土地の購入後すぐに太陽光のシミュレーションを行うと冬の3ヶ月間、直射光が全く得られないことが判明し気落ちした。しかしそれは北欧で見た極夜と似たような光環境であると積極的に考え、冬の天空光を重視した天窓をもつメインの躯体を計画することとした。そして夏は南国を思わせるような直射光が燦々と注ぐようにし、年間を通してみれば地球上の広範囲の緯度の光環境を楽しんでいるような住空間がこの小なるものの中に現れるようにしようと考えた。それを具現化した建築は、軒先を町並みと揃え直線とし、屋根の上端をほんの少し湾曲させた2枚のHPシェルを、高さを違えて擡げかけたRCのシンプルな家型となった。
メインのRCの躯体から派生するサブの小壁7枚により、ダイニング、キッチン、寝室の3つのゾーンを分ける仕切りとし、かつ小壁の表面やエッジに段々を作り、その「段」に木棚板やキッチンカウンターなど乗せ、ペンや付箋など小物類を直に置いたりといった「乗せる」つくりとした。RCの躯体が側(大きなこと)としてだけでなく、生活の細かな設え(小さなこと)まで担ってくれる様が、この家には合うと考えた。

後藤周平建築設計事務所の建築監修・内装設計とロフトワークのプロデュースによる、静岡市の「鈴与本社リニューアルプロジェクト CODO・別館オフィス」の写真が26枚、japan-architects.comに掲載されています。
長谷川豪が完成させた、ルイス・バラガン邸の庭園での歩道状のインスタレーション作品「flying carpet」の写真です。水道用亜鉛メッキパイプ(φ21mm)をトータル3.2km使用して完成させたとの事。
長谷川がインスタレーションを制作した敷地の庭を含むバラガン邸の図面はこちらで閲覧できます。
バークホルター・ズミ・アルキテクテン(burkhalter sumi architekten)が設計を手掛けた、スイスの、60年代築の高層集合住宅改修プロジェクトを特集した動画です。swissinfoの制作で日本語字幕付。設計者のコメントや居住者のコメントも多数収録しています。
(19/10/16第4回目の動画を追加)
第1回
1960年、チューリヒ州ヴィンタートゥール市内初の高層マンションが建てられた。それから約50年後の2008年、2人の建築家が修改築プロジェクトを開始。優れた解決策を導き出し、さまざまな社会層、年齢層の人たちが色彩豊かに暮らせる居住空間を生み出した。
ピーター・ズントーが設計した、イギリス・デヴォンの休暇用住宅「The Secular Retreat」の動画です。こちらのページから宿泊予約可能です。Living Architectureという建築プロジェクトの一環で建てられたもので、ズントーのほかにMVRDVやジョン・ポーソンらも別荘を設計しています。こちらがそのプロジェクトの公式サイト。
古澤大輔 / リライト_D+日本大学理工学部古澤研究室が設計した、東京・杉並区の住宅「 古澤邸」の高クオリティな動画です。制作は中国のメディア・一条です。
ヘルツォーグ&ド・ムーロンの設計で2018年に完成した、ロシアの「スコルコボ研究所」の内外を撮影した動画です。作品の写真はこちらのページで閲覧できます。スコルコボはロシアの郊外に存在し、「ロシアのシリコンバレー」と呼ばれ様々なスタートアップ企業が集まっている場所。ウェブ上に様々な紹介文があります。また同地域にデイビッド・アジャイが経営大学院を完成させていたりします。
王立英国建築家協会による、イギリス内の年間最も優秀な建築を決めるアワード・スターリング賞2019を、ミハイル・リッチズ(Mikhail Riches)+キャシー・ホウレー(Cathy Hawley)による、イギリス・ノリッジ市の集合住宅「Goldsmith Street」が受賞しています。プロジェクトの概要と審査コメントはこちらに。エネルギーや環境への考慮が評価されたことが語られています。建築家のサイトで写真と解説文が読めます。
以下は作品の動画。
以下に、最終候補に残っていた5作品の動画はこちら。
ディーラー・スコフィディオ+レンフロによる、ニューヨーク近代美術館の既存部分の改修と増築が完成していて、写真が22枚designboomに掲載されています。
以下は2017年5月の計画案公開時に合わせてアップされた動画です。
デイビッド・チッパーフィールドが設計している、ニューヨークの、ロレックス社アメリカ本部の画像が4枚、designboomに掲載されています
BIGの設計で完成した、デンマーク・コペンハーゲンの、屋上がスキー場になっている廃棄物エネルギープラントの動画です。こちらのページには写真が11枚あります。