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SANAAの妹島和世と西沢立衛のインタビュー動画。自身が設計しているロシアのガレージ美術館の「ヘキサゴン・パヴィリオン」について語る(日本語)

SANAAの妹島和世と西沢立衛のインタビュー動画です。自身が設計しているロシアのガレージ美術館の「ヘキサゴン・パヴィリオン」について語っています。日本語で語っています。隣接する形で、OMAが2015年に完成させた現代美術館が建っています。

SANAAによる、オーストラリアの美術館増築「シドニー・モダン・プロジェクト」の、2022年9月までの建設現場のタイムラプス動画

SANAAによる、オーストラリアの美術館増築「シドニー・モダン・プロジェクト」の、2022年9月までの建設現場のタイムラプス動画です。アーキテクチャーフォトでは、計画案やコンセプトテキストを特集記事として紹介しています。

以下に、計画段階の画像も掲載します。

妹島和世が、NHKのテレビ番組で行った特別講義の完全版がオンラインで無料公開。金沢21世紀美術館で収録され、建築の様子も紹介
妹島和世が、NHKのテレビ番組で行った特別講義の完全版がオンラインで無料公開。金沢21世紀美術館で収録され、建築の様子も紹介建築家の妹島和世。 photo©architecturephoto

妹島和世が、NHKのテレビ番組で行った特別講義の完全版がオンラインで無料公開されています。金沢21世紀美術館で収録され、建築の様子も紹介されています。公開期間は不明です。

「NHKアカデミア」第6回は建築家・妹島和世さん。建築と環境との調和において新しい風を吹かせ続ける建築家・妹島和世さん。まちや地域との調和をいかに実現しているのか、自身が手掛けた「金沢21世紀美術館」を会場に、建築の過去・未来についてたっぷりと語ります。

妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2022年の「高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)」を受賞。公式のインタビュー動画も公開
妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2022年の「高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)」を受賞。公式のインタビュー動画も公開西沢立衛と妹島和世 photo©architecturephoto

妹島和世+西沢立衛 / SANAAが、2022年の「高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)」を受賞しています。
「大胆な円形と透明性、アートとの親和性が特徴の『金沢21世紀美術館』など、斬新な建築デザインで新世代の牽引役を務めてきた建築家ユニット」と紹介されています。
また、彫刻部門では、中国のアイ・ウェイウェイが受賞しています。また、妹島和世+西沢立衛 / SANAAの受賞記念講演会が2022年10月20日に開催されます。

以下は、同時公開された公式のインタビュー動画です。

カウンタースペースのスマイヤ・ヴァリーとハーバードGDSのサラ・ホワイティングの対談の動画。スマイヤは2021年のサーペンタイン・パヴィリオンを手掛けた南アフリカの建築家

カウンタースペースのスマイヤ・ヴァリーとハーバードGDSのサラ・ホワイティングの対談の動画です。2022年9月8日にハーバード大学で行われたものです。スマイヤは2021年のサーペンタイン・パヴィリオンを手掛けた南アフリカの建築家です。

(翻訳)
スマイヤ・ヴァリーは1990年、南アフリカのプレトリアで生まれました。ヴァリーのデザイン、リサーチ、教育的実践は、ハイブリッドなアイデンティティと領域、特にアフリカとイスラムの状況に対する表現を模索しています。彼女のデザインプロセスはしばしば鑑識的であり、歴史と仕事の生成的な場として聴覚、パフォーマンス、見落とされたものを引き出します。

受賞歴のある建築・研究スタジオ、カウンタースペースの共同設立者であり、代表を務めている。第20回サーペンタイン・パビリオン(2020/2021年)のデザイナーであり、国際的に有名な建築プログラムの依頼を受けた史上最年少の建築家です。彼女は、サーペンタインで開始された新しいフェローシッププログラム「Support Structures for Support Structures」の立ち上げと開発に携わっています。これは、アートと社会正義、アートとアーカイブ、アートとエコロジーが交差する場所での活動を通じて、コミュニティを支援するアーティストやコレクティブを支援するものです。2022年、スマイヤ・ヴァリーは、世界経済フォーラムによって、世界で最も有望なアーティスト、研究者、起業家、活動家、政治家のコミュニティであるヤング・グローバル・リーダーズの一人に選ばれました。

現在、ヴァーリーはアーティスティックディレクターとして、2023年にジェッダで開催される第1回イスラム芸術ビエンナーレのキュレーションに携わっています。現在、リベリアのモンロビアにある「Ellen Johnson Sirleaf Presidential Center for Women and Development」の設計に協力しており、女性国家元首のための初の大統領図書館として、舞台装置、パビリオン、展示スペースを監督します。また、1945年にイギリスのマンチェスターで開催された第5回パンアフリカ会議を記念する庭園と集会所の設計にも携わっています。

スマイヤの仕事は、アカデミーに隣接して運営されています。ヨハネスブルグ大学大学院建築学科では、アフリカ大陸のためのカリキュラムを作ろうとレスリー・ロッコ教授が設立した修士課程スタジオ「Unit 12」を6年間にわたり指導しました。最近では、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の建築学部でペリ特別客員講師を務めるなど、幅広く講義を行っています。

(原文)
Sumayya Vally was born in Pretoria, South Africa in 1990. Vally’s design, research, and pedagogical practice is searching for expression for hybrid identities and territory, particularly for African and Islamic conditions. Her design process is often forensic, and draws on the aural, performance and the overlooked as generative places of history and work.

She is the co-founder and principal of the award-winning architecture and research studio, Counterspace. A TIME100 Next List honouree, Sumayya Vally is named as shaping the future of the architectural canon and practice; and designer of the 20th Serpentine Pavilion (2020/2021), Vally is the youngest architect ever to be commissioned for the internationally renowned architecture programme. She has worked on initiating and developing Support Structures for Support Structures, a new fellowship programme launched at the Serpentine, which supports artists and collectives who support community through their work at the intersections of art and social justice, art and the archive, and art and ecology. In 2022 Sumayya Vally was selected by the World Economic Forum to be one of its Young Global Leaders, a community of the world’s most promising artists, researchers, entrepreneurs, activists, and political leaders.

As Artistic Director, Vally is currently working on curating the first Islamic Arts Biennale taking place in Jeddah in 2023. She is currently collaborating on the design of the Ellen Johnson Sirleaf Presidential Center for Women and Development in Monrovia, Liberia, the first presidential library dedicated to a female head of state, where she will oversee the scenography, pavilions, and exhibition spaces. She is also working on a garden and gathering place commemorating the 5th Pan-African Congress held in Manchester, UK, in 1945.

Sumayya’s practice operates adjacent to the academy. For six years she led the masters’ studio, Unit 12, at the Graduate School of Architecture, University of Johannesburg—founded by Professor Lesley Lokko, with the intent to create a curriculum for the African continent. She has lectured widely, most recently as Pelli Distinguished Visiting Lecturer at the School of Architecture, University of Illinois Urbana-Champaign.

深澤直人へのインタビュー「良いデザインの定義」の動画(日本語)。ルイジアナ美術館が制作公開するシリーズの一環で、仕事のプロセスや哲学に加えデザインの良し悪しについて語る

深澤直人へのインタビュー「良いデザインの定義」の動画です。ルイジアナ美術館が制作公開するシリーズの一環で、日本語で視聴可能です。

(翻訳)
「人と物、あるいは環境との関係性を引き受け、また光を当て、適切かつ最適な解決策を見出すことが私の仕事です」日本のデザインのパイオニアである深澤直人が、仕事のプロセスや哲学、デザインの良し悪しについての考えを語ります。

もちろん、深澤直人は子どもの頃から絵を描いていました。しかし、電気技師の父のもとで育った彼は、常にさまざまな道具に囲まれ、絵だけでない創造の世界を広げてきました。そして、進路を決めるとき、深澤はプロダクトデザイナーになることを決意します。「最初の10~15年は、良い形、美しい形をつくることが自分の仕事だと思っていました」「デザインは、人の好みで変わるものだと言われました。私はそう思っていません」と深澤は言い、詳しく説明します。「人の意見やセンスを聞くより、静かに観察している方がいい。きっと、すべての人に気に入ってもらえるものがあるはずです。それを普遍的と言えるかどうかはわかりません。でも、私は敢えてその直感を使って、形を与えようと思っています。黙って見せようとすることが、デザインの本質なんです」

ミニマリスティックな美学で知られる深澤は、日本を代表するライフスタイルショップ「無印良品」をはじめ、名だたる企業のプロダクトをデザインしてきました。深澤は、デザインにおけるシンプルさについて、「シンプルとは、単に形の問題ではなく、調和の問題です」と語っています。彼にとって、最高のデザインのプロダクトは、必ずしも目立つ必要はありません。「必要なときに、迷惑をかけずそこにいてくれればいいのです。静かにしていることが一番の愛情表現なのです」それをデザインで達成するために、深澤は同じ方法を用います。「人やその周り、空間、モノを観察することは、私の自然な習慣になっています」

「デザイナーがエンジニアと一緒に構造を考えると、実はこの『デザイン思考』がやりやすいんです」深澤直人のデザインプロセスで欠かせないのが、熟練した職人や技術者とのコラボレーションです。「インダストリアルデザイナーとして、デザインから工場までの工業生産プロセス全体の知識は非常に重要です」と言い、こう続けます。「デザインとは、皆が好むものを感じ取り、理解する力を持つこと。そして、それを職人や技術者に理解させること。ただ感じるだけではダメなんです。それをどう実現するかということも、デザイナーは正確に知っていなければならなりません」

(原文)
”To take the relation between people and things or the environment and shed light on it to find suitable and optimal solutions is my job.” Japanese design pioneer, Naoto Fukasawa, shares his work process, philosophies, and thoughts on good and bad design.

Of course, Naoto Fukasawa drew as a child. But growing up with a father who was an electrician, he was also constantly surrounded by different tools that opened a world to create that went beyond drawings. When the time came to choose what to study, Fukasawa decided to become a product designer. “The first ten to fifteen years, I thought that the making of good forms or beautiful forms was my job,” he explains. “I was told that designs differ according to peoples’ taste. I don’t think so,” Fukasawa says and elaborates: “Instead of asking the opinion or sense of people, it’s better to be quiet and observe. I am sure that there are things that all people will like. I don’t know if you could call it universal. But I deliberately use this intuition and try to give it a form. To keep quiet and try to show is the essence of design.”

Known for his minimalistic aesthetics, Fukasawa has designed products for several respected companies, including the iconic Japanese lifestyle store, MUJI. When talking about simplicity in design Naoto Fukasawa says: “Simple is not just a question of form, but also of harmony.” To him, the best-designed products needn’t necessarily be noticeable: “They just have to be there when you need them, without causing trouble. They show their love best by being quiet.” To achieve this in his design, Fukasawa uses the same method: “To observe people, their surroundings, space, and things have become a natural habit of mine.”

“If a designer thinks about structure together with an engineer, it’s actually easier to do this ‘design thinking’.” An essential part of Naoto Fukasawa’s design process lies within his collaboration with skilled craftsmen and engineers: “As an industrial designer, the knowledge of the whole industrial production process from design to the factory is very important,” he says and continues: “Design is to have the power to feel and understand what everybody will like. And make sure this is understood by the craftsmen or the engineers. It’s not just something you should feel. The designer should also know precisely how to realize it.”

坂茂建築設計による、東京・港区の店舗「アコリウム」の写真

坂茂建築設計のウェブサイトに、東京・港区の店舗「アコリウム」の写真が4枚掲載されています。場所は、青山一丁目のビル「青山ツイン」の1階のようです。

安藤忠雄へのインタビュー「安藤忠雄 自作を語りおろす」の動画。建築家を志すエピソードから代表作までを語る内容

安藤忠雄へのインタビュー「安藤忠雄 自作を語りおろす」の動画です。建築家を志すエピソードから代表作までを語る内容となっています。GAORA SPORTSが制作して2021年12月に公開されたものです。

日本を代表する建築家、安藤忠雄が自身の作品についてひたすらしゃべり倒す。
トークドキュメント番組。
着想のもととなった事柄や、設計や工事中の苦労話なども含めて、それぞれの作品の全貌を、自分自身の口で初めて語りおろす。また、これまで歩んできた波乱万丈の建築家人生を通して、建築家とは何者なのか、建築するとはどういうことなのか赤裸々に。

安藤 忠雄
1941年大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年安藤忠雄建築研究所設立。代表作に「光の教会」「ピューリッツァー美術館」「地中美術館」など。1979年「住吉の長屋」で日本建築学会賞、1993年日本芸術院賞、1995年プリツカー賞、2003年文化功労者、2005年国際建築家連合(UIA) ゴールドメダル、2010年ジョン・F・ケネディーセンター芸術金賞、後藤新平賞、文化勲章、2013年フランス芸術文化勲章(コマンドゥール)、2015年イタリア共和国功労勲章グランデ・ウフィチャ―レ章、2016年イサム・ノグチ賞など受賞多数。1991年ニューヨーク近代美術館、1993年パリのポンピドー・センターにて個展開催。イェール、コロンビア、ハーバード大学の客員教授歴任。1997年から東京大学教授、現在、名誉教授。

谷口吉生・久米設計・妹島和世・新素材研究所・荒川修作+マドリン・ギンズによる美術館を紹介するシリーズ「アーティストのための美術館/アーティストによる美術館」の動画

谷口吉生・久米設計・妹島和世・新素材研究所・荒川修作+マドリン・ギンズによる美術館を紹介するシリーズ「アーティストのための美術館/アーティストによる美術館」の動画が公開されています。制作は、国際交流基金です。

一人のアーティストに捧げられた美術館、あるいはアーティスト自身の手によって設立された美術館を合計6館紹介します。


谷口吉生による「土門拳記念館」


久米設計による「草間彌生美術館」


妹島和世による「すみだ北斎美術館」

ベカ&ルモワンヌに、西沢立衛の森山邸について聞いているインタビュー(日本語)。西沢を特集したドキュメンタリー『TOKYO RIDE』や、OMAの住宅の家政婦に注目した映像で知られる

イラ・ベカ&ルイーズ・ルモワンヌに、西沢立衛の森山邸について聞いているインタビューがwhatisahousefor.comに掲載されています。日本語・英語・中国語で閲覧できる記事です。彼らは、西沢を特集したドキュメンタリー『TOKYO RIDE』や、OMAの住宅の家政婦に注目した映像『Koolhaas Houselife』で知られています。

以下に、彼らが撮影したドキュメンタリーの予告動画を掲載します。

青木淳・平田晃久・隈研吾・SANAA・藤森照信・谷口吉生が、自身が設計した美術館について解説している動画「建築家が自作を語る美術館」

青木淳平田晃久隈研吾SANAA・藤森照信・谷口吉生が、自身が設計した美術館について解説している動画「建築家が自作を語る美術館」が公開されています。制作は、国際交流基金です。

美術館建築の秀作として注目される6つの美術館を紹介します。個々の建築家自らが、設計のコンセプトや特徴、美術館に対する想いを語ります。


青木淳が語る「青森県立美術館」


平田晃久が語る「太田市美術館・図書館」


隈研吾が語る「根津美術館」

トーマス・へザウィックが、2022年にTEDで行った講演「退屈な建築の台頭と、人間味あふれる建築の事例」の動画(英語字幕付)

トーマス・へザウィックが、2022年にTEDで行った講演「退屈な建築の台頭と、人間味あふれる建築の事例(The Rise of Boring Architecture — and the Case for Radically Human Buildings)」の動画です。英語字幕付です。

(翻訳)
ビルの凸凹はどこへ行ったのか?都市建築はいつからこんなに退屈になったのでしょうか。デザイナー、トーマス・ヘザウィックは、なぜ都市には刺激的な建築が必要なのか、単調な都市生活から抜け出す方法を提案します。──そして、何世紀にもわたって人々に愛され続ける、魂のこもった建築物で満たされた都市のヴィジョンを提示します。

(原文)
Where did all the lumps and bumps on buildings go? When did city architecture become so … dull? Here to talk about why cities need inspiring architecture, designer Thomas Heatherwick offers a path out of the doldrums of urban monotony — and a vision of cities filled with soulful buildings that people cherish for centuries.

建築家の妹島和世が、東京都庭園美術館の館長に2022年7月に就任。西沢立衛と共にSANAAを主宰し、2010年にプリツカー賞を受賞、現在は横浜国立大学名誉教授
建築家の妹島和世が、東京都庭園美術館の館長に2022年7月に就任。西沢立衛と共にSANAAを主宰し、2010年にプリツカー賞を受賞、現在は横浜国立大学名誉教授建築家の妹島和世。 photo©architecturephoto

建築家の妹島和世が、東京都庭園美術館の館長に2022年7月1日に就任します。西沢立衛と共にSANAAを主宰し、2010年にプリツカー賞を受賞、現在は横浜国立大学名誉教授を努めます。

以下は、公式の略歴です。

1987年 妹島和世建築設計事務所設立
1995年 西沢立衛氏とSANAA設立
2001年 慶應義塾大学教授(~2011年)
2004年 ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞受賞
2005年 ロルフショック賞ビジュアル・アーツ部門受賞
2010年 プリツカー賞受賞
2010年 藝術文化勲章オフィシエ受章
2010年 第12回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展ディレクターを務める
2015年 ミラノ工科大学教授
2016年 紫綬褒章受章
2017年 横浜国立大学大学院Y-GSA教授(~2022年)
2021年 東京芸術文化評議会評議員
2022年 横浜国立大学名誉教授

リリーステキストより
ファラによる、中銀カプセルタワーでの生活を回顧するエッセイ「Fala finds a home in Ginza: Remembering the Nakagin Capsule Tower」

ファラのフィリップ・マガリャインシュとアナ・ルイサ・ソアレスによる、中銀カプセルタワーでの生活を回顧するエッセイ「Fala finds a home in Ginza: Remembering the Nakagin Capsule Tower」が、The Architects’s Newspaperに掲載されています。

フォレンジック・アーキテクチャーの代表 エヤル・ワイズマンへの、2022年4月に行われたインタビューの動画「過去を見つめ、未来を変革する」

フォレンジック・アーキテクチャーの代表 エヤル・ワイズマンへの、2022年4月に行われたインタビューの動画「フォレンジック・アーキテクチャーは、過去を見つめ、未来を変革する」です。動画の制作はルイジアナ美術館です。
フォレンジック・アーキテクチャーは2019年に、イギリスの権威あるアートのアワード「ターナー賞」にノミネートされるなどでも注目を集めました。こちらにも、日本語で読める紹介記事があります。

(翻訳)
「真実は誤りの中にあります」。フォレンジック・アーキテクチャーの代表、エヤル・ワイズマンに会い、彼の仕事と、世界を理解するための重要なツールとしての建築の可能性について、魅力的な詳細インタビューを行いました。

「物心ついたときから、建築家になりたいと思っていました」。イスラエルのハイファで育ったエヤル・ワイズマンは、早くから「建築の政治的意義」に対する理解を深めていました。

「近隣の地域がどのように構成されているのかがわかりました。パレスチナ人のコミュニティとユダヤ人のマジョリティの間の境界線が見えたのです」

フォレンジック・アーキテクチャーは、伝統的な建築企業とは一線を画しています。国家、警察、軍隊、企業による暴力を含む人権侵害を調査する学際的な研究グループです。建築家だけでなく、アーティスト、ソフトウェア開発者、ジャーナリスト、弁護士、アニメーターなどが参加しています。草の根活動家、国際NGO、メディア組織と協力し、政治紛争、警察の残虐行為、国境体制、環境暴力の影響を受ける人々のために調査を行っています。
フォレンジック・アーキテクチャーは、建築的なツールや方法を用いて、特定の事件を広義の空間的・建築的に分析します。3Dで視覚化しレンダリングすることで、空間を再構築するだけでなく、そこで何が起こったのかを記録するのです。
「建築とは、建物を建てることだと勘違いされています。建築はそうではありません。建築とは、その中での機能や人々のチャンネル、行動を開いたり閉じたりことによって可能になる、流動性や関係性のことなのです。建築とは、事件や出来事、その中で起こる社会的関係についてのものだと理解すれば、社会的関係や出来事をより良い方法で理解することができるようになるのです。実際、非常にユニークな方法です」と、エヤル・ワイズマンは言います。

フォレンジック・アーキテクチャーは、素材や構造物、そして人々に声を与え、それらに対して行われた犯罪の証拠を翻訳し、画像や音で語りかけることによって、その物語を広めます。暴力の事件とその目撃者が空間的に分析されるとき、それらは視覚的な形を獲得します。したがって、フォレンジック・アーキテクチャーは、空間がその中で起こる出来事にどのように感化されるかを研究する美的実践でもあります。証言の調査や表現は、出来事がどのように知覚され、文書化され、提示されるかに依存します。

「フォレンジック・アーキテクチャーの原則に『ルック・ハード・プリンシパル』と呼ばれるものがあります。今日、フォレンジック・アーキテクチャーが調査している犯罪の多くは、都市の中、建物の中で起こっているため、建築はその痕跡を保存する媒体となるのです」

犯罪や紛争に関する既成の調査方法とは異なり、フォレンジック・アーキテクチャーは、事件が起こった空間に基づいてその事件を解明するために、型破りでユニークな方法をいくつか採用しています。また、目撃者、証言、証拠といった概念や、それらの相互関係をマッピングし、理解することに多くの注意を払います。人権に関する言説の中心に位置する目撃者の証言は、法廷での口頭での証言(viva voce)以上のものである可能性があります。葉っぱ、ほこり、レンガなど、どんな物質でも証言することができるのです。

フォレンジック・アーキテクチャーは、オープンソースのデータを使い、一部は彼ら自身のデザインによる最先端の手法で分析し、物質的な証拠を調査し、その声を伝えています。3Dモデルを使用し、トラウマとなるような出来事を経験した目撃者の記憶を呼び起こすのです。その目的は、問題の事件が起こった「空間」を再構築し、この構築されたモデルの中で関連する出来事を再演することです。
最も重要な情報源は、ソーシャルメディア、ブログ、政府のウェブサイト、衛星データソース、ニュースサイトなど、公共のものであることが多い。画像、データ、証言などを駆使し、その結果をオンラインで公開する一方、一部の事例をギャラリーや博物館で展示するフォレンジック・アーキテクチャーは、その調査を新しいタイプの法廷に持ち込んでいるのです。
「私たちの仕事はケアについてです。注意を払うことです。痕跡に気づき、それを記録する能力を開発し、強化することです。しかし、それだけではありません。しかし、それだけでは不十分で、その痕跡をつなぎ合わせる必要があるのです。その意味で、私たちの仕事は探偵のようなものです。未来を変えるために過去を見るのです」

ピーター・アイゼンマンへの、2022年2月に行われたインタビュー

ピーター・アイゼンマンへの、2022年2月に行われたインタビューが、ABC Blogsに掲載されています。聞き手は、ブエノスアイレス大学の建築家 フレディ・マサド(Fredy Massad)です。

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