ターナー賞2018にノミネートされた、各種事件の空間的証拠の制作公開を行う建築系研究機関「フォレンジック・アーキテクチャー」の展示レポートが、公開されています。写真も多数掲載。執筆したのは『「物乞い」の行為をデザインする』でもネット上の注目を集めたデザインリサーチャーの木原共です。
彼らのアプローチを見ていて、過去に青木健が公開した、新国立競技場問題を議論するためのシミュレーションサイト「myscape.jp」というものがあり(弊サイトの特集ページで1500件以上のいいね!を集めるなど注目されました)、建築家が習得した技術を自身の作品とは異なる形で社会に提供する事例として近いものを感じました。フォレンジック・アーキテクチャーは、今後、建築を学んだ人たちの生き方としても示唆的な活動をしているようにも見えます。
remarkable archive
山田誠一建築設計事務所のサイトに、静岡・富士宮市の住宅「富士南麓の家」の写真が掲載されています。サイトがリニューアルされていて過去の作品の写真も大きく見ることができるようになっています。
伊東豊雄が2018年7月に行った国際文化会館での講演「アジアから発信する建築」(モデレータ:藤村龍至・小林正美)の動画です。
妹島和世の設計で近く完成する、波打つような曲面のスラブが重なる、大阪芸術大学の新校舎の写真がtwitterに投稿されていました。こちらのPDFでCG画像・模型写真と簡易的な図面を閲覧できます。
大阪芸大アートサイエンス学科棟(妹島和世2018)
妹島先生の新作、完成が待ちきれず訪問してきました。近くまでは寄れなかったけど、目茶苦茶良いですよ✨。第一工房のブルータルな校舎群の中に一際可愛い転校生がやって来たような感じ(笑) pic.twitter.com/Jcfx5bkpY3— つーさんの休暇(バカンス) (@LL2eeJTpVkcI8Yo) 2018年11月10日
古谷誠章が2017年に行った講演「LIVING WITH SURROUNDINGS」の詳細な記録が、東西アスファルト事業組合連合会のウェブサイトに掲載されています。
妹島和世+西沢立衛 / SANAAが2017年に「環境と建築」をテーマに行った講演の詳細な記録が、東西アスファルト事業組合連合会のサイトで公開されています。作品の写真や図面もしっかりと掲載され、発言も詳細まで文字化しているので読みごたえも十分です。過去のアーカイブも膨大なのでそちらもお勧めです。
永山祐子が設計を手掛ける、2020年ドバイ万博日本館の画像が3枚、PDF資料で公開されています。こちらに、日本館に関する概要が掲載されたニュース記事があります。
レム・コールハースの書籍も手掛ける世界的なブックデザイナーのイルマ・ブームが、ハーバード大で2018年11月1日に行った講演の動画です。こちらには日本語で読めるレクチャーの記録がありますので興味のある方はどうぞ。
安藤忠雄の、ポンピドゥー・センターが公式に公開したロングインタビューの動画です(約40分)。現在行われている個展に合わせて収録されたものです。インタビュアーの発言には英語のキャプションがついていて、安藤は日本語でコメントしています。
スタジオ・デイビッド・トゥルストルプ(Studio David Thulstrup)が設計した、デンマーク・コペンハーゲンの、素材のヴォリューム感や厚み薄さをコントロールすることで構成されたファッション店舗「Mark Kenly Domino Tan」の写真が11枚、dezeenに掲載されています。
建築家の公式サイトでは、そのほかの作品も閲覧可能です。90年代のミニマル建築をアップデートしたような作品群は一見の価値があると思います。
坂茂のウェブサイトに、山形・鶴岡市の宿泊施設「ショウナイホテル スイデンテラス」の写真が11枚掲載されています。
ペーター・メルクリが、1960年代築のチューリッヒのオフィスビルのファサードを改修していて写真がhochparterreに掲載されています。トップの写真をクリックするとスライドショーが見られるようになります。こちらのサイトでもファサードの写真が閲覧可能です。2013年に完成した建築のようです。
プロポで立て続けに勝利している、遠藤克彦へのインタビュー「強い構想力から生まれるおおらかさ」が、AGCのウェブサイトに掲載されています。プロポの秘訣についても聞いています。
美術家の杉本博司に、若者へのアドヴァイスを聞いている動画です。ルイジアナ美術館が制作したもので、日本語で収録されています。アーティストを目指す人への含蓄ある言葉が込められています。
ザハ・ハディド・アーキテクツと、スイス連邦工科大学チューリッヒ校がコラボした、3Dニットの技術を発展させて制作したパヴィリオンの様子とプロセスの動画です。スイス連邦工科大学チューリッヒ校はロボットや最先端技術を使用した建設方法の研究で世界的に知られています。