駒田剛司+駒田由香/駒田建築設計事務所による”綾瀬の集合住宅”

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駒田剛司+駒田由香/駒田建築設計事務所による”綾瀬の集合住宅”

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駒田剛司+駒田由香/駒田建築設計事務所が設計した"綾瀬の集合住宅"です。


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以下、建築家によるテキストです。
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「パッケージング」の理論と「単純」な集合住宅
なるべく「単純」に集合住宅を計画出来ないかと考えている。「綾瀬の集合住宅」は片廊下型の平面計画、壁式の構造計画、廊下側にシャフトや室外機をまとめた設備計画など、基本的な形式においてしごく単純である。このような計画上の単純明快さは私たちが考えた「単純さ」への必要条件ではあるが、むろん十分条件とはならない。
ではその条件とはなにか。ごく一般的に言うと、集合住宅は建物全体が各住戸に分割され、さらにその1つ1つが住居空間として成立するように計画されている。住戸の集合体が1つの建物になったと考えられるものもあろう。いずれにしてもそれらは部分と全体が異なる原理で造られた、いわば「パッケージング」の理論によって成立している。私たちがここで言う「単純さ」とは、この部分と全体の問題を宿命的にかかえた「パッケージング」の理論から離脱すること、すなわち部分と全体の2項対立を無効にすることである。
2400mm×2550mmグリッドの壁に穴を開けたり交差部分の壁を刳り貫いたりして、オーナー住戸も含めたこの集合住宅全体は、住居としての空間の広さや繋がりを確保している。交差部分は1つの部屋の様でもあり、4つの部屋の様でもある。壁が刳り貫かれた部分を4つの部屋が重なり合う中心と見ることも出来る。残された壁によって視線は複雑に遮られ、実面積以上の奥行きや距離感が生まれる。このような空間的な効果はユーザーが空間を読み取る上でのガイドとなり、かつそれを刺激するものともなろう。
「綾瀬の集合住宅」においても最終的に部分である各住戸と建物全体のバランスが問われるのは言うまでもない。が、それは住戸面積や戸数といったプログラム上の要件を満たすための当座の処置にしか過ぎない。上述した通り上階の2層を占めるオーナー住宅が賃貸と同じ空間の質を備えているように、全体の部分への分割の仕方によって空間の質は左右されないのである。
結果として出来上がったのは、どこか廃墟を思わせるようなゴツゴツとした空間であった。賃貸部分の壁面をモルタル補修に含浸塗装としたのは、施工の過程で壁の生の存在感を生かすべきだと感じたからだ。「パッケージング」の理論からの離脱は、いささか唐突ではあるが、実のところこの廃墟のような、建築の初源的な姿に立ち返ることではなかったかと今は思いはじめている。


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