参+市原忍による住宅”3.3″

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参+市原忍による住宅”3.3″

architecture, design, feature

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photo(C)Takumi Ota

デザインプロジェクトと建築家の市原忍による東京都世田谷区の住宅"3.3"です。


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以下、作品に関するテキストです。
**********
やわらかな輪郭
住むということは、割り切れることばかりではないと思う。
新しく計画されるこの家が、住む人の色に染まっていくとき、
真っ白な紙を用意するより、わら半紙や罫線のある紙を用意したい。
その紙を額に入れるより、たくさんの紙が敷きつめられているなかに1枚そっと置いてみたい。
そのあとに線が引かれると、紙の輪郭がぼやけていくように。
敷地の前の道は、思っていたよりも行き交う人がたくさんいる。
家は住む人のものだけれど、街ゆく人にとっての景色にもなる。
だから、街ゆく人が街の景色に親しみを抱くような家にしたいと思った。
この道に面した家々は、少しずつ似ている。
外観の凸凹、三角屋根、淡い色の外壁、白い窓枠。
景色のなかで突出しないように、街に対しての存在を和らげるために、
それらをちょっとだけ拝借した。
この家もこの街に新しく参加するわけだから、隣近所に倣ってみようというわけだ。
家での生活というと、ごはんを食べたり、ソファでくつろいだり、ベッドに寝転んだりと、
部屋にいることを想像しがちだけれど、案外、部屋を行き来していることが多い。
この家は3階建てだからなおさらだ。
街に向き合う場所に廊下や階段をつくったのは、
部屋から部屋へ行き来するときに、季節の変化や時間の流れを感じて欲しいから。
光が落ちていると、そちらに誘われる。
角を曲がったときに気づく空の色がある。
ちょっとした段差に腰掛けると、風の通り道に気づく。
ひょっこり顔をのぞかせると、あなたがいる部屋を見渡せる。
この家は、廊下を歩きながら、階段を上り下りしながら、
そこ、ここで出会う景色でつくられている。
部屋のまわりに巡らされていている廊下や階段には、たくさんの窓がある。
窓は、街と廊下を繋ぎ、街と部屋を柔らかく隔てるような場所についている。
この家に住んでいる人は、街を行き交う人と同じように、部屋から部屋を行き来する。
住む人と街ゆく人が、窓を通して重なることで、この家の輪郭は少しだけ柔らかくなる。
街との新しい出会いが、ここでの生活をもっと楽しいものにしていく。
■建築概要
所在地:東京都世田谷区
設計:参+市原忍
構造設計:藤尾建築構造設計事務所
竣工年:2010
構造:RC造+木造
敷地面積:66.12㎡
建築面積:42.92㎡
延床面積:121.22㎡
■参について
松尾伴大(音響エンジニア)、甲斐健太郎(ソフトウェアエンジニア)、下山幸三(インテリアデザイナー)によるデザインプロジェクト。参人よれば文殊の知恵。それぞれの専門性を活かしてデザイン活動の場を広げていく。ユーモアのあるストーリーで人・モノ・空間を心地よく結ぶデザインを行う。2009年ミラノサローネにて各国のELLE DECO誌が選ぶ若手24組に選出。


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