髙木貴間建築設計事務所による、北海道札幌市の住宅「house in nishino」

( )

Photo at random

髙木貴間建築設計事務所による、北海道札幌市の住宅「house in nishino」

architecture, feature

nishino0000
all photos(C)大瀬戸雄大

髙木貴間建築設計事務所が設計した、北海道札幌市の住宅「house in nishino」です。

北海道建築は寒さとの戦いであり、高気密高断熱で環境を100%コントロールし四季を通じて快適に過ごす住宅が目指すべきスタンダードとなっています。この住宅も寝室やリビング、ダイニングなど生活に必要な最小限の部分はそれを目指しました。一方で、雨風は防ぐが断熱されていない大きな半屋外テラスが建物の中心を成し、周囲を囲むようにリビングやキッチン、ダイニングを配しました。アトリエは温度管理のほか、花の出入荷の便を考え玄関横に離れのように配置しました。テラスは環境を少しだけコントロールした内部と外部の性質を併せもった空間で、そのテラスの機能は幅広いものとなりました。

以下の写真はクリックで拡大します

nishino000

nishino02

nishino03

nishino04

nishino05

nishino06

nishino07

nishino08

nishino09

nishino10

nishino11

nishino12

nishino13

nishino14

takagisama-pasu

takagisama-plan01

takagisama-plan02

以下、建築家によるテキストです。

**********

大きな半屋外テラスが広げる可能性

建主ご夫婦のうち、奥様は花のアレンジメントを生業としています。自宅リビングの一角をアトリエとしていましたが、冬は室温により花へのダメージがあることや、水を大胆に使用できずに不便を感じていました。そこでアトリエ兼住居を新築するため札幌市内の住宅地に土地を購入しました。都市部からほど近いが山を背にしており自然豊かな場所です。三角形の異形敷地かつ崖地ということが理由なのか、一度も住宅が建ったことのない手付かずの土地でした。

takagisama-sketch01

敷地は4m程度の高低差があり、測定してみると部分的に平坦な部分がありましたが、それは小さく、そのうえとても鋭角な三角形でした。

takagisama-sketch02

多くの個室が要望されたがコストから逆算するとひとつひとつがとても小さくなりました。それらが異形であると使いづらいので尺寸グリットにのった整形で配置。また、平坦部分を最大限に生かしながら、基礎の掘削面積を極力少なくすることもコストカットに繋がるので、2階を迫り出して面積を確保することでフットプリントを小さくし、できるだけ平坦部分からはみ出さないように配置しました。

takagisama-sketch03

北海道の冬は厳しいが中間期は長くて湿度も少なく快適なので、それを存分に感じられる半屋外テラスを建物の真ん中に据えています。
2階の壁を斜めにして気積を大きくすることで、面積以上の広さを感じることができます。こうしてテラスは家型の外形をもつことになりました。

takagisama-sketch04

北海道建築は寒さとの戦いであり、高気密高断熱で環境を100%コントロールし四季を通じて快適に過ごす住宅が目指すべきスタンダードとなっています。この住宅も寝室やリビング、ダイニングなど生活に必要な最小限の部分はそれを目指しました。一方で、雨風は防ぐが断熱されていない大きな半屋外テラスが建物の中心を成し、周囲を囲むようにリビングやキッチン、ダイニングを配しました。アトリエは温度管理のほか、花の出入荷の便を考え玄関横に離れのように配置しました。テラスは環境を少しだけコントロールした内部と外部の性質を併せもった空間で、そのテラスの機能は幅広いものとなりました。まず、住宅の入り口に位置しているので土間、あるいは風除室の機能をもちます。アトリエとは大開口で繋がっており、気候のよい時や繁忙期にはアトリエはテラスにまで拡張します。そしてフラワーアレンジメントの教室が行われることもあります。また、ダイニングキッチンとも大開口で繋がっているので、夏や中間期の生活はそこを飛び出てテラスにまで拡張され、リビング的性質をもちます。冬はサンルームとなり厳しい寒さの助けとなります。またそれぞれの居室とアトリエの間のバッファーとしての役割ももっています。
半屋外のテラスは居室と連続することで多様に変化し、居室の機能を拡張する手助けとなります。生活の幅を広げるきっかけとして、その可能性をこれからも追求していきたいと考えています。

takagisama-sketch05

■建築概要
建設地:北海道札幌市
用途:専用住宅
構造:木造2階建
敷地面積:172.93 m2
建築面積:70.18 m2
延床面積:106.22 m2
総工費:2000万円台
竣工年:2015年
写真:大瀬戸雄大


前後の記事を読む

RSSフィード

このサイトの最新情報をRSSフィードで配信しています。
RSS RSSリーダーで購読する

メールマガジン

メールマガジンで最新の情報を配信しています。
»メールで architecturephoto.netを購読する

情報募集

建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
»詳しくは、こちらをどうぞ

Search"サイト内検索"

amazon search"書籍検索"

最新ニュースを受け取る

feature"特集記事"

remarkable"注目情報"

book"書籍情報"

Exhibitions"展覧会情報"

Competitions"コンペ情報"

最近のTopics

AD

広告掲載ついてはこちらにどうぞ

ap job"求人情報"

ap product"建材情報"

ap books"入荷情報"

Tags

※ニュース・リリースなどはこちらのフォームをご利用ください
>>contact