武井誠+鍋島千恵 / TNAによる、軽井沢の「輪の家」が宿泊可能に。それに合わせて武井が執筆したテキスト「別荘を開くということ」

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武井誠+鍋島千恵 / TNAによる、軽井沢の「輪の家」が宿泊可能に。それに合わせて武井が執筆したテキスト「別荘を開くということ」

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武井誠+鍋島千恵 / TNAによる、軽井沢の「輪の家」が宿泊可能になっています

武井誠+鍋島千恵 / TNAが設計した、長野・軽井沢の「輪の家」が宿泊可能になっています。リンク先に写真も掲載されています(ほとんど手を加えられていないオリジナル状態との事)。
また、それに合わせて武井が執筆したテキスト「別荘を開くということ」を以下に掲載します。

**********

別荘を開くということ

text: 武井誠(2018.3.24)

 
この度、10年前に設計した「輪の家」に誰でも泊まることができるようになりました。

新しいオーナーの建物を色々な方に体験して頂きたいという、粋な計らいによって実現したことです。
しかし実は私は以前から、別荘が一家族のものだけの建物のまま、寿命を迎えてしまうことにどこか残念な気がしていました。別荘が非日常の特別な存在として、手の届かない建築になってしまっているのではないか。
でも私の考える別荘の原点はもっとシンプルなのです。周囲の大自然との一体感を体験することのできる、ツリーハウスのような地味な秘密の居場所のイメージです。

別荘を持ち主以外の人々が利用することは、建物自体に良い影響を与えます。
別荘は週末住宅とも言うように、毎日建物を利用しているわけではないので、実は痛みが早いのです。楽器は毎日息を吹き込んでいないと、弾いていないと、いい音が鳴らなくなったりします。建物も誰かが使い続けることで、建物が朽ちることなく適度な潤いを保つことができます。

私たちはオーナーだけでなく、ゲストにも感動して頂けるような別荘を目指しています。「方の家」も同じように宿泊することができるのですが、毎年バイオリンを持ち込むゲストがいらっしゃるそうです。音の響きに感動して、何度も小さなコンサートを開催しているとか。壁がなく周囲がガラスで覆われているのに、柱が沢山並んでいるので、音がいい塩梅に反射、拡散され、良い響きになっていると思われます。

このように別荘が外に開かれることで、その建物のなかで思いもよらなかった活動が生まれ、大自然の中の小さな劇場に生まれ変われ変わったりする。別荘の寿命も自ずと伸びるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。


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