田中裕之建築設計事務所による、東京・世田谷区の、集合住宅の一住戸の改修「House in Setagaya」

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田中裕之建築設計事務所による、東京・世田谷区の、集合住宅の一住戸の改修「House in Setagaya」

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all photos©長谷川健太

田中裕之建築設計事務所による、東京・世田谷区の、集合住宅の一住戸の改修「House in Setagaya」です。

どんなプロジェクトも予算の上限があり、設計者があれをやりたい、これをやりたいと考えてもその通り行くことはまずなく、その前提でプロジェクトが始まることが多い。
この住宅もその前提で約10年ほど前に、平面構成としての骨格のみを重視し不要なものを限りなく削ぎ落として作ったマンションである。今回はその再リノベーションである。

※以下の写真はクリックで拡大します

以下、建築家によるテキストです。

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対比のミックス

どんなプロジェクトも予算の上限があり、設計者があれをやりたい、これをやりたいと考えてもその通り行くことはまずなく、その前提でプロジェクトが始まることが多い。
この住宅もその前提で約10年ほど前に、平面構成としての骨格のみを重視し不要なものを限りなく削ぎ落として作ったマンションである。今回はその再リノベーションである。

住まい手が竣工して実際住んでみると数年間の間に住まい方の変化が少しずつ起こるので、10年をかけて都度骨格に肉付けを行なった結果できた、ある意味これも一つの途中経過の空間である。
10年間の間に少しずつ捻出された予算に対してもう少し高価な材料を使用できるようになったため、結果的には時間の経過による、新旧の対比や高い材料、安い材料の対比、肌理の粗さや細かさの対比が生まれ、それらがうまくミックスされ調和した空間になった。
ある意味10年前に可能な限り安価な材料、そして時には下地材も仕上げとして用いて作ったものがうまく作用したと言える。
またに追加した照明器具によってリバウンドした光の行き先を定めて、例えばカーテンの美しいドレープとの調和を図ったり、例えばヘッドボードの陰影との調和を図ったりして空間の肌理の細やかさ、つまり襞を多くし、反射の情報の束をコントロールするようにしている。

こういった作用によって、予算の上限がなく何でも使えて作られる一般的には恵まれたと言われるプロジェクトよりも理知的で、かつ美しい肉付けができた。あるいはそれは、古着をうまくミックスした着こなしのような空間とも言える。堅苦しくない、かといってフォーマル過ぎないちょうどいい空間ができた。

■建築概要
名称:House in Setagaya
所在地:東京都世田谷区
用途:住居
構造:鉄骨鉄筋コンクリート構造
面積:60m2
竣工:2018年9月
設計:田中裕之建築設計事務所(田中裕之)
施工:TANK(本体工事)、三井孝明 (追加工事)
家具:Pocket Park,mobleyworks
写真:長谷川健太


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