SHARE 永山祐子が”LLOVE”のためにデザインした客室
photo©Takumi Ota
永山祐子が”LLOVE“のためにデザインした客室です。
“LLOVE“は参加デザイナーが築40年奈良県の職員宿舎として使われていた建物をリノベーションしして、その中の14室は実際に泊ることも可能になるというイベント。期間は2010 年10 月22 日( 金) ~11 月23 日( 火・祝)。永山の他には中村竜治、中山英之、長坂常、リチャード・ハッテン、ヨープ・ファン・リースハウト、ピーケ・バーグマンス、ショルテン&バーイングスが参加するとの事。
その他の写真や作品についてのテキスト、イベントの概要は以下。
以下、この作品に関するテキストです。
うずもれる
一度解体され廃墟のようになった場所が木や家具もろとも白い砂利で埋められます。街に白い雪が降ったみたいにその場所は瞬間的に一変します。時間的な差も物質的な差異もニュートラルにつながっていきます。砂利は歩きにくいかもしれないけれど、なんとなくそこで過ごすうちにうまく歩けるようになるかもしれない。まるで自然の中でキャンプするみたいにその場所にだんだん人がなじんでいきます。場所が人になじむのではなく、人がなじんでいく部屋。それはもしかしたら皆が持っているけれど、普段は出てこない隠された野生を引き出してくれるかもしれません。
「LLOVE」は、2009 年の日蘭国交樹立400 年を記念して、日本とオランダのクリエイターがホテルの客室をイメージして制作するインスタレーションの展示です。テーマは「Still in LLOVE」( まだ愛してる)。「LLOVE」は見学するだけでなく、実際に宿泊できます。デザイナーや建築家が、今回の展示のためだけにつくったアーティスティックな空間で一晩を過ごす、特別な体験です。サービスしすぎないのがコンセプト。ゲストがその日の気分で気ままに過ごせる、日本では少し珍しいタイプのホテルです。遷都1300 年祭で盛り上がる奈良の食材を活かしたカフェや、オランダにまつわるグッズや本を扱うショップもあります。「LLOVE」のコンセプトはオランダの人気デザインホテル「LLOYD HOTEL」のディレクター、スザンヌ・オクセナーによるもの。DESIGNTIDE TOKYO にあわせて、ダッチ・デザインを紹介する場ともなっています。DESIGNTIDE TOKYO 会場からのアクセスも便利な「LLOVE」は、世界中のデザイナーが出会い、語り合うスペースになるでしょう。作品を見せるだけではなく体験もできる、ありそうでなかった企画展「LLOVE」。体験すること自体も展示の一部となる「LLOVE」に参加してみませんか?
■開催概要
タイトル:LLOVE
場所:東京都渋谷区恵比寿西1-36-10
( 東急東横線代官山駅から徒歩1 分)
期間:2010 年10 月22 日( 金) ~ 11 月23 日( 火・祝)
公式サイト:www.llove.jp
問い合わせ:info@llove.jp
展示見学: アポイントメント制(問い合わせ電話番号はウェブにて発表します。)
10 月29 日~ 11 月3 日は12 時~ 17 時開場
入場料:無料
宿泊予約:www.llove.jp(9 月中旬より開始予定)
客室料金:
ダブル 14,800 円~
シングル 8,800 円~
( 朝食つき1 泊のルームチャージ)
※ 10 月29 日~ 11 月3 日は、連泊できません。
ホテル・カフェ運営:トランジットジェネラルオフィス