元木大輔 / DDAAによる、アアルトのスツールとそのジェネリック品を改変する100パターンのアイデアをリリースするプロジェクト「Hackability of The Stool」 #2_MINI DESK photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、アアルトのスツールとそのジェネリック品を改変する100パターンのアイデアをリリースするプロジェクト「Hackability of The Stool」 #18_BENCH photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、アアルトのスツールとそのジェネリック品を改変する100パターンのアイデアをリリースするプロジェクト「Hackability of The Stool」 #49_LAMP photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAA による、アアルトのスツールとそのジェネリック品を改変する100パターンのアイデアをリリースするプロジェクト「Hackability of The Stool」です。2020年6月23日よりinstagram で毎日そのアイデアをポスト中です。
アアルトが1933年にデザインした名作Stool 60と、そのジェネリック品を改変する100パターンのアイデアを発表します。6月23日よりSNSで1日に1つづつ発表します。
Stool 60は、アルテックより発売されている、20世紀を代表する名作スツールです。デザインはシンプルで美しく、曲げ木の技術を使った製造技術を引き合い出すまでもなく、流通やパッケージに至るまで細部までデザインしつくされたモダニズムの考え方を代表するプロダクトです。そればかりか、大量に生産されているリプロダクト品にいたっては、生産コスト、メンテナンスコスト、クレーム対応や輸送の合理性などを徹底的に考えることで、なんと1脚1000円程度で販売されており、同じ量の木材を買うより安い値段で手に入れることができます。
Stool 60は、誰もが見たことがあるマスターピースがゆえに「典型的なスタッキングスツール」というステレオタイプな形をしています。そして、Stool 60に代表されるモダニズムのデザインは、最大公約数的にできているけれど万能ではありません。シンプルであるということは、逆説的にあらゆるものを削ぎ落としている、と言い換えることもできます。
「Hackability of The Stool」 (スツールの改変可能性)は、最大公約数なデザインの過程で削ぎ落とされてしまった、多様で、ニッチで、ささやかな機能を付加していくプロジェクトです。モダニズムや大量生産品の良いところはキープしたまま、大量生産品を下敷きに、多品種小ロットで、少しだけ便利で、多様なプロダクトをできるだけ簡単に作るためのリサーチとアイデア集です。