SHARE 資生堂のディレクション、ULTRA STUDIOのデザインによる、東京銀座資生堂ビルのウインドウディスプレイ「HOME TREE」
資生堂がディレクション、ULTRA STUDIOがデザインした、東京・中央区の、東京銀座資生堂ビルのウインドウディスプレイ「HOME TREE」です。2021年1月14日まで閲覧可能。ULTRA STUDIOは、向山裕二・笹田侑志・上野有里紗が共同主宰する建築設計事務所です。
コロナ禍により幕を開けた2020年は、家で過ごすことの多い一年でした。それは同時に、家での暮らしや、多様な生活のあり方を見つめ直すきっかけにもなりました。
資生堂パーラー銀座本店のウインドウディスプレイ『HOME TREE』は、家で過ごすことをポジティブに捉え、さまざまな部屋の情景を集めることで、この一年を象徴的に扱っています。それぞれ家の内側の多様性をボリュームの形状にまで表出させ、それらを積み重ねることで、ビルのような、都市のようなツリーが立ち上がります。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
コロナ禍により幕を開けた2020年は、家で過ごすことの多い一年でした。それは同時に、家での暮らしや、多様な生活のあり方を見つめ直すきっかけにもなりました。
資生堂パーラー銀座本店のウインドウディスプレイ『HOME TREE』は、家で過ごすことをポジティブに捉え、さまざまな部屋の情景を集めることで、この一年を象徴的に扱っています。それぞれ家の内側の多様性をボリュームの形状にまで表出させ、それらを積み重ねることで、ビルのような、都市のようなツリーが立ち上がります。
部屋の外は白く広がる雪景色をイメージし、純白の素材そのもので仕上げています。資生堂パーラーでも日々使われる梱包材から着想し、主な材料には発泡スチロールを使用。展示終了後は断熱材を含むさまざまな製品へとリサイクルされます。
かつて都市における集合住宅は規格化された空間によって作られ、没個性的な生活を連想させるものでしたが、今やその部屋の中での暮らしは多様化しています。そのような都市を表象するものは、画一的なイメージではなく、個別的なものの混合体となるでしょう。
■建築概要
クリエイティブディレクション:信藤洋二(資生堂)
アートディレクション:小林恵理子(資生堂)
設計:ULTRA STUDIO
施工:現代工房
写真:八木夕菜
動画:BBmedia
展示期間:2020.11.20 – 2021.01.14
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・その他 | 躯体 | 発泡スチロール |
内装・その他 | 模型内装 | オーク突板+染色 |
内装・その他 | 模型材料 | 紙(竹尾)、発泡スチロール、スチレンボード、ワイヤー等 |
※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません
We all spent a lot of time at home in 2020.
It was also an opportunity for everyone to rethink the diversity of people’s lifestyle and to contemplate on the importance of the living environment. The collection of diverse lives and living spaces is a symbol of this year.
Home Tree celebrates the positiveness of spending time at home on special occasions, as a tree that collects individual joyful moments. The exterior is finished with a pure white material, referring to an unbleached snowscape.
Inspired by the packaging materials used daily at Shiseido Parlour, styrene foam is selected as the main material. After the exhibition, will be recycled into various products including insulation to protect real homes.
HOME TREE
Executive Creative Director: YOJI NOBUTO (SHISEIDO)
Art Director / Designer: ERIKO KOBAYASHI (SHISEIDO)
Collaborator / Architect: ULTRA STUDIO
Producer: SACHIKO TAKAMINE (SHISEIDO)
Construction: GENDAI KOUBOU
Model Making: ULTRA STUDIO
Lighting: MGS
Photo: YUNA YAGI
Movie: BBMEDIA
Artwork: YUNA YAGI, SAE HONDA
Exhibition Period: 2020.11.20 – 2021.01.14