SHARE 工藤浩平建築設計事務所による、伊勢丹新宿店本館でのポップアップストア「Pop-up store of Huxley」
工藤浩平建築設計事務所が設計した、伊勢丹新宿店本館2階イーストパークでのポップアップストア「Pop-up store of Huxley」です。ブランドの公式サイトはこちら。2021年1月19日19時まで閲覧することが可能です。
化粧品ブランドの1週間限定のポップアップストアである。
ポップアップストアの期間によって、仮設の度合いが変わってくる。仮設壁を建てて大掛かりにやるものもあれば、インスタレーションのように置型で空間を彩るものもある。一度できてしまえばずっとそこに定着する建築とは違い、期間限定のポップアップは解体されてしまう。伊勢丹新宿のような入れ替わりの多い場所で、作っては消費されるということに対して、ブランド側でストックし、別の場所でも設置できるような汎用性の高い什器を提案できないかと考えた。
設置場所は、ファッションエリアの中央に位置し、普段は洋服のブランドショップが展開されている。そのため、元から洋服展示用に支給されている伊勢丹の什器の上に化粧品の展示をすることが求められた。既存什器を与条件とし、新規の什器を付加する木箱のディスプレイの仕方を提案した。
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以下、建築家によるテキストです。
「旅するハクスリー」
化粧品ブランドの1週間限定のポップアップストアである。
ポップアップストアの期間によって、仮設の度合いが変わってくる。仮設壁を建てて大掛かりにやるものもあれば、インスタレーションのように置型で空間を彩るものもある。一度できてしまえばずっとそこに定着する建築とは違い、期間限定のポップアップは解体されてしまう。伊勢丹新宿のような入れ替わりの多い場所で、作っては消費されるということに対して、ブランド側でストックし、別の場所でも設置できるような汎用性の高い什器を提案できないかと考えた。
海外のブランドで、日本では初めてのポップアップストアということもあり、海の向こうから運ばれ、また違うところへ移動していくというストーリーの中でポップアップを考えた。船便で到着した木箱が積まれている状態をイメージし、その中でブランドコンセプトであるサボテンシードオイルにちなんだ砂漠の砂やサボテンを積めた。
設置場所は、ファッションエリアの中央に位置し、普段は洋服のブランドショップが展開されている。そのため、元から洋服展示用に支給されている伊勢丹の什器の上に化粧品の展示をすることが求められた。既存什器を与条件とし、新規の什器を付加する木箱のディスプレイの仕方を提案した。
木の色がほんのり透ける薄い白の塗装を施し、既存什器との関係をとりつつ、ほんの少し抽象度をあげることでミニマムなHuxleyのブランドイメージの保った。
この計画中に別の場所でのポップアップストア展開も決まった。これから木箱に積まれHuxleyの商品がどのような旅路をとげるか楽しみにしている。
(工藤浩平)
■建築概要
Pop-up store of Huxley
敷地:東京都、伊勢丹新宿店本館2階 イーストパーク
用途:期間限定 仮設店舗
設計:工藤浩平、川上華恵(工藤浩平建築設計事務所)
施工:分離発注方式
予算:105万(照明、植物などの備品含む、税込)
設置期間:7日間
施工:分離発注、一部自主施工
サイン:宮前陽
設計期間:2021.10-12
施工期間:2021.1.12 – P.M.19〜13.A.M. 5
撤去期間:2021.1.19 – P.M.19〜13. P.M.21
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・造作家具 | メイクアップテーブル・ディスプレイ・カウンター | シナランバー t18mm |
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