MADの設計で建設が進められる、中国・海口市の図書館「Wormhole Library」の構造体が完成しています。2021年春の竣工を予定しているとの事。アーキテクチャーフォトでは、計画段階でのCG画像も特集記事として公開していました。
以下は、リリーステキストの要約です
MADアーキテクツが設計した、中国の海口市の図書館「Wormhole Library」の構造体が2021年1月に完成しました。
中国南海を見下ろすこの図書館は、海口湾の海岸線に沿ったセンチュリーパーク内に位置しています。完成後は多機能な建物となり、読書スペースや来訪者のための公共の休憩所などが設けられます。
緻密にスケールされた構造は、白いコンクリートのユニットとして鋳造されています。湾曲したコンクリートの壁は有機的な建築構造として機能するだけでなく、天井、地面、壁をつなぎ合わせています。様々な大きさの穴は建築が呼吸することを可能にし、自然光が内部にあふれるようにしています。外部の通路のグレイ色のスペースは通行人が留まり休憩の為の陰になる場所を提供します。
図書館の中では、人々は空と海の両方と直接相互作用します。人間はもはや支配的な存在ではなく、建築はもはや支配的な器ではありません。来館者の体験は、抽象的でありながら無限大の「宇宙を垣間見る」ものになるでしょう。
「Wormhole Library」では、日常の喧騒から一時的に離れて、読書や海の景色を楽しみ、野外パフォーマンスに参加することもできます。海口の元気で人気のあるパブリックスペースとして、街に彩りと賑わいをもたらします。
建物は、2021年春の完成・運用開始を予定しています。