SHARE コロナ禍での展示会の中止等を契機とした、デザイナー達のオンライン創作活動“Basketclub”の初の展覧会「Basketclub @karimoku」の会場写真。熊野亘がキュレーションし芦沢啓治らが参加
- 日程
- 2021年2月12日(金)–3月31日(水)
コロナ禍での展示会の中止等を契機とした、デザイナー達のオンライン創作活動“Basketclub”の初の展覧会「Basketclub @karimoku」の会場写真です。会期は2021年3月31日まで(こちらのページからの事前予約制での開催)。プロダクトデザイナーの熊野亘がキュレーションし芦沢啓治ら13組のデザイナーが参加しています。
会場は、アーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介した芦沢啓治建築設計事務所による東京・港区西麻布の「Karimoku Commons Tokyo」の1階ギャラリーです。施設の公式サイトはこちら。
Basketclubはまさにこのコロナ禍を反映した新しい活動で、カナダ出身のJamie Wolfondとオランダ出身のAdrianus KundertによってInstagramの中で始まりました。
二人はコロナにより昨年のミラノデザインウィークがキャンセルとなり、自分たちの創作活動を発表できないことや活動ができないことを危惧しました。そこで互いに関心があった、荷締めベルトの“weaving(編む)”からヒントを得た二人は、その編むという行為を自ら行うことで、このコロナ禍での自分たちの創作活動としようと決めたのでした。同じような不遇な状況に置かれ、また“編む”という手工芸に関心を持つデザイナーが多いことに気づいた二人は、誰もが共有し反応できるデジタル環境にプラットフォームを置くことでアイディアを具現化することを思いつくのでした。
Basketclubの活動は現在、世界の垣根を超え約12組のデザイナーによって構成され、月に一度彼らの新作である編んだ作品(バスケット)を発表しています。彼らのコミュニケーションも全てデジタルで行われ、新作の課題も毎月発表される一つのemojiをもとに、各デザイナーがそのemojiの意味を独自に解釈して思い思いの作品を手で作り、インスタグラムへ投稿していきます。
Basketclub デザイナー
Jamie Wolfond ジェイミー・ウォルフォンド
dach & zephir ダッハ アンド ゼファー
Greatminor グレイトマイナー
Bertian Pot ベルトヤン・ポット
WIESI WILL ウィジー・ウィル
Earnest Studio アーネスト スタジオ
Samy Rio サミー・リオ
Esmé Hofman エスメ・ホフマン
Adrianus Kundert アドリアヌス・カンダート
Oficina オフィシナ
shigeki fujishiro 藤城成貴
Chris Kabel クリス・カベル
Keiji Ashizawa 芦沢啓治
以下の写真はクリックで拡大します
以下、展覧会に関するテキストです。
Basketclubはまさにこのコロナ禍を反映した新しい活動で、カナダ出身のJamie Wolfondとオランダ出身のAdrianus KundertによってInstagramの中で始まりました。
二人はコロナにより昨年のミラノデザインウィークがキャンセルとなり、自分たちの創作活動を発表できないことや活動ができないことを危惧しました。そこで互いに関心があった、荷締めベルトの“weaving(編む)”からヒントを得た二人は、その編むという行為を自ら行うことで、このコロナ禍での自分たちの創作活動としようと決めたのでした。同じような不遇な状況に置かれ、また“編む”という手工芸に関心を持つデザイナーが多いことに気づいた二人は、誰もが共有し反応できるデジタル環境にプラットフォームを置くことでアイディアを具現化することを思いつくのでした。
Basketclubの活動は現在、世界の垣根を超え約12組のデザイナーによって構成され、月に一度彼らの新作である編んだ作品(バスケット)を発表しています。彼らのコミュニケーションも全てデジタルで行われ、新作の課題も毎月発表される一つのemojiをもとに、各デザイナーがそのemojiの意味を独自に解釈して思い思いの作品を手で作り、インスタグラムへ投稿していきます。
この活動は単純にバスケットを通してデザイナーと関係性を築くだけではなく、手工芸を人間同士の結びつきやクリエイティブの相互交換として捉えているため、デザイナーは毎回発表される互いの作品に反応し合い、結果的に非常に奥行きのある、我々が長い伝統の中では見つけられなかった世界を垣間見られる作品群を生み出しています。作品は手工芸でありながら発表はデジタル。毎月第四週の金曜日にデザイナー達は自らのInstagramアカウントで新作を公開し、@_basketclub_のアカウントでも更新されていくため、展示を見終わりましたら、是非お手元のスマートフォンでBasketclubの世界を味わってみてください。
Basketclub @karimoku
常にデジタルの世界で活動してきたBasketclub。本展は彼らの初の展覧会であり、日本での開催を記念し、これまでの彼らの作品に加え、13組のデザイナーによる日本の伝統的な竹籠にインスパイアされ製作された作品を展示しています。
日本では、その長い歴史の中で日常生活の様々な問題を解決する道具が竹の編みこみによって各地で生み出されてきました。そしてその生み出されてきた竹道具たちは、しばしばその土地の背景を伝えています。「運ぶ、乾かす、保管する、料理する、掃除する」という生活動作に竹道具を分類し、各デザイナーはそれを元にして作品を製作し、生活への新しいアイディアを提案しています。
Basketclub デザイナー
Jamie Wolfond ジェイミー・ウォルフォンド
dach & zephir ダッハ アンド ゼファー
Greatminor グレイトマイナー
Bertian Pot ベルトヤン・ポット
WIESI WILL ウィジー・ウィル
Earnest Studio アーネスト スタジオ
Samy Rio サミー・リオ
Esmé Hofman エスメ・ホフマン
Adrianus Kundert アドリアヌス・カンダート
Oficina オフィシナ
shigeki fujishiro 藤城成貴
Chris Kabel クリス・カベル
Keiji Ashizawa 芦沢啓治
■展覧会概要
Basketclub @karimoku
会期:2021年2月12日(金)〜2021年3月31日(水)
※こちらのページからの事前予約制での開催
会場:Karimoku Commons Tokyo
〒106-0031 東京都港区西麻布2丁目22-5
東京メトロ表参道駅A5番出口より徒歩10分
電話番号:03-6805-0655
営業時間:12:00-18:00
定休日:土日