光浦高史 / DABURA.mによる、大分・別府市の宿泊施設「GALLERIA MIDOBARU」。地形を出発点とし地域性と固有性を持つ建築を構想
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光浦高史 / DABURA.mによる、大分・別府市の宿泊施設「GALLERIA MIDOBARU」。地形を出発点とし地域性と固有性を持つ建築を構想

光浦高史 / DABURA.mによる、大分・別府市の宿泊施設「GALLERIA MIDOBARU」。地形を出発点とし地域性と固有性を持つ建築を構想 photo©ナカサアンドパートナーズ
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光浦高史 / DABURA.mが設計した、大分・別府市の宿泊施設「GALLERIA MIDOBARU」です。地形を思考の出発点とし地域性と固有性を持つ建築を構想して設計されました。施設の公式サイトはこちら

今日の地方都市では「均質化」が進み、多くの場所で地域性を感じられる空間が失われつつある。歴史的温泉地である別府も例外ではなく、それを受け止めて思考することは、設計者にとって重要な課題だと感じている。設計に当たり、地質学的時間の中で生まれたこの地の独特の地形から考え始めることで、今日の新たな地域性への思考を触発する、地域と繋がる建築を実現したいと考えた。断層崖の大地から削り出されたような壁の群れを想定し、洞窟を掘り抜くように「壁の群れ」に孔を穿つことで、空間と空間、内と外が繋がっていく建築とした。

建築家によるテキストより

「壁の群れ」は、酸化鉄の成分で調色したコンクリートを、大分産スギ材による「まく板型枠」によって打設した。色調はボーリング時に確認した支持層や「別府石」を参照している。白華やムラ、出目地の欠けなど、打設過程で発生する「現象」を受け入れて「景色」として仕上げている。実空間に建築が造り上げられていく時の「成り立ちの時間」を可覚化することを意図した。また、家具や仕上げに使用する木材や左官材は出来るだけ近くで産出した素材を採用し、地域の職人の手によって仕上げた。地域産業の持続可能性や輸送時のCO2排出削減に寄与するとともに、できるだけ近くの素材によって空間を構成することで、この場所の固有性を表出させたいと考えた。この場所でしか成立し得ない、この場所に身体を運ばないと体験出来ない、この地の地質学的時間に繋がる建築と空間体験を生み出すことを目指した。

建築家によるテキストより

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光浦高史 / DABURA.mによる、大分・別府市の宿泊施設「GALLERIA MIDOBARU」。地形を出発点とし地域性と固有性を持つ建築を構想 photo©ナカサアンドパートナーズ
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光浦高史 / DABURA.mによる、大分・別府市の宿泊施設「GALLERIA MIDOBARU」。地形を出発点とし地域性と固有性を持つ建築を構想 image©DABURA.m
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光浦高史 / DABURA.mによる、大分・別府市の宿泊施設「GALLERIA MIDOBARU」。地形を出発点とし地域性と固有性を持つ建築を構想 image©DABURA.m

以下、建築家によるテキストです。


「GALLERIA MIDOBARU(ガレリア御堂原)」は、1900年に大分・別府で創業し複数の旅館を運営する「関屋リゾート」を事業主として、別府八湯の一つ、堀田温泉エリアに誕生したホテルである。

別府扇状地の高標高部、「別府−島原地溝帯」のエッジを成す断層崖の上に立ち、湯けむりの街並みと別府湾が見晴らせ、35室の各室で掛け流しの温泉と景観が楽しめる。温泉と宿泊機能を中心としながらも、パブリックスペースが開放された「サイトスペシフィック(土地に根差した)」な建築空間と、12組のアーティストによるアートワークが触媒となる、地域の新たな交流拠点として計画された。

今日の地方都市では「均質化」が進み、多くの場所で地域性を感じられる空間が失われつつある。歴史的温泉地である別府も例外ではなく、それを受け止めて思考することは、設計者にとって重要な課題だと感じている。設計に当たり、地質学的時間の中で生まれたこの地の独特の地形から考え始めることで、今日の新たな地域性への思考を触発する、地域と繋がる建築を実現したいと考えた。断層崖の大地から削り出されたような壁の群れを想定し、洞窟を掘り抜くように「壁の群れ」に孔を穿つことで、空間と空間、内と外が繋がっていく建築とした。

ホテルは2棟から成り、本棟はRC造の新築で、レストラン棟は既存RC造建築物を減築(3層→2層)+増築した再生建築である。本棟館内は雁行した平面形状で、水平と垂直の軸線が交錯しながら繋がる半屋外の「路地空間」で接続されている。歩いて行くと、向こうの空間が見え隠れし、壁や孔でフレーミングされた風景と繋がり、孔から染み入る光や音を感じる。それは、岩盤をくり抜いて生まれた地底都市での空間体験のようであり、アートを探しながら空間を巡る楽しみを提供する。また、「路地空間」には、別府の街のフィールドサーベイで採取された様々なテクスチャによる半透過スクリーンが仕込まれていて、別府の街歩きに繋がる空間体験ともなっている。

「壁の群れ」は、酸化鉄の成分で調色したコンクリートを、大分産スギ材による「まく板型枠」によって打設した。色調はボーリング時に確認した支持層や「別府石」を参照している。白華やムラ、出目地の欠けなど、打設過程で発生する「現象」を受け入れて「景色」として仕上げている。実空間に建築が造り上げられていく時の「成り立ちの時間」を可覚化することを意図した。また、家具や仕上げに使用する木材や左官材は出来るだけ近くで産出した素材を採用し、地域の職人の手によって仕上げた。地域産業の持続可能性や輸送時のCO2排出削減に寄与するとともに、できるだけ近くの素材によって空間を構成することで、この場所の固有性を表出させたいと考えた。この場所でしか成立し得ない、この場所に身体を運ばないと体験出来ない、この地の地質学的時間に繋がる建築と空間体験を生み出すことを目指した。

■建築概要

名称:GALLERIA MIDOBARU (ガレリア御堂原)
用途:ホテル
付帯施設:レストラン (THE PEAK)、カフェ・バー (HOT SPRING BAR)、スタジオ
竣工日:2020年12月9日
開業日:2020年12月18日
所在地:大分県別府市堀田5組
客室数:35室
ツイン:12室 [47.43㎡+テラス10.26㎡]
デラックスツイン:16室 [47.43㎡+ テラス10.26㎡]
ガレリアキング:5室 [47.43㎡+テラス10.26㎡]
2ベッドルームスイート:2室 [116.88㎡+テラス29.55㎡、デュープレックスタイプ]
温泉・泉質/各部屋に天然温泉半露天風呂付 弱酸性低張性高温泉・硫黄泉
敷地面積:4856.94㎡
延床面積:2991.02㎡
発注者:株式会社関屋リゾート
設計・監理:DABURA.m 株式会社
施工:森田・メジャープラン特定建設工事共同企業体
アートキュレーション他:NPO 法人 BEPPU PROJECT
サイン計画、パブリックファニチャー他:graf
ホテルコンセプト:「体験価値を高めるサイトスペシフィックホテル」
参加アーティスト:[ロビー]大巻伸嗣、鈴木ヒラク、西野壮平[HOT SPRING BAR]草本利枝[半屋外]中山晃子、青木美歌、olectronica[客室]Nerhol、目[ m é ]、泉イネ[レストラン]島袋道浩、勝正光
撮影:株式会社ナカサアンドパートナーズ

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁本棟外壁

酸化鉄系無機顔料混和コンクリート打放し[大分県産スギまく板型枠]、撥水材塗布

外装・壁レストラン棟外壁

素地色窯業系サイディング下見板張り:SOLIDOケイミュー

外装・屋根本棟屋根

機械式固定塩ビシート+端部ウレタン塗膜防水+断熱材

外装・屋根レストラン棟屋根

ガルバリウムカラー鋼板 t=0.5mm 加工

外装・屋根軒天

木毛セメント板 t=12mm の上耐水性 AEP 塗装

外装・建具本棟開口部

スチールカーテンウォール スチールドア アルミサッシ:ARMS三協アルミ

内装・床ロビー・レセプション・HOT SPRING BAR 床

カラーモルタル金ゴテ押えの上コンクリート表面強化材塗布+真鍮目地棒、国産オニグルミ無垢フローリングt=15mm

内装・壁ロビー・レセプション・HOT SPRING BAR 壁

カラーモルタル塗り仕上げ+真鍮目地棒

内装・天井ロビー・レセプション・HOT SPRING BAR 天井

酸化鉄系無機顔料混和コンクリート打放し[九州産針葉樹合板型枠]

内装・造作家具ロビー・レセプション・HOT SPRING BAR 造作家具

温泉反応真鍮板、国産オニグルミ無垢板

内装・床本棟床

カラーモルタル金ゴテ押さえの上コンクリート表面強化材塗布+真鍮目地棒

内装・床本棟テラス床

大分産ヒノキ無垢材ウッドデッキ

内装・天井本棟天井

酸化鉄系無機顔料混和コンクリート打放し[九州産針葉樹合板型枠]

内装・造作家具本棟造作家具

温泉反応真鍮板、国産オニグルミ無垢板

内装・床客室床

国産ミズナラ無垢フローリング t=15mm
カラーモルタル金ゴテ押えの上コンクリート表面強化材塗布+真鍮目地棒
国産磁器質タイル特注品 300×600mm(長江陶業

内装・床客室テラス床

大分産ヒノキ無垢材ウッドデッキ

内装・壁客室壁

貝灰しっくい左官仕上げ
フリースクロス張り:ECO FLEECEナガイ
国産ミズナラ化粧板張り
国産磁器質タイル特注品 300×600mm(長江陶業

内装・天井客室天井

貝灰しっくい左官仕上げ
国産ミズナラ不燃化粧板張り
フリースクロス張り:ECO FLEECEナガイ

内装・床レストラン床

厨房用長尺塩ビシート:BOLON ニュークリエイトアドヴァン

内装・壁レストラン壁

素地色窯業系サイディング下見板張り:SOLIDOケイミュー
カラーモルタル金ゴテ押え
わらスサ入り貝灰しっくい左官仕上げ
銅板張り

内装・天井レストラン天井

九州産センダン不燃化粧板張り、塗装クロスの上 AEP 塗装

内装・造作家具レストラン造作家具

九州産センダン無垢材および突板材

外構・床本棟床

現場発生別府石敷き
割栗石敷き
乱形鉄平石敷き

外構・床レストラン棟床

カラーモルタル金ゴテ押さえの上コンクリート表面強化材塗布

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大阪府堺市の泉北ニュータウン茶山台団地にて、大阪府住宅供給公社主催の住戸改修実施コンペ「第7回茶山台団地リノベーションコンペ」が開催され、参加者を募集しています。応募期間は、2021年年7月7日午後5時まで。オンライン事業説明会が2021年年5月27日に、現地確認会が2021年年6月2日・3日に開催されます。【ap・ad】

大阪府住宅供給公社では、泉北ニュータウンの茶山台団地を団地再生のリーディングプロジェクト団地と位置づけ、若年夫婦や子育て世帯などの若年層を本地域に誘引するため、堺市との連携事業である「堺市と大阪府住宅供給公社による泉北ニュータウン住戸リノベーション促進連携事業」を平成27年度より実施しています。2戸の住戸を1戸につなげた「2戸1化リノベーション(ニコイチ)」や「1住戸リノベーション(リノベ45)」などの住戸改善事業では、茶山台団地におけるこれまでの取り組みに新たな活力を呼び込めるような魅力あるプランを公募します。

リリーステキストより

テーマ 「茶山台団地で____をみつける」
本事業の主旨を踏まえ、応募者ご自身で____にあたるテーマを定め、新しいライフスタイルの提案をしてください。

リリーステキストより
ザハ・ハディド・アーキテクツ、ETHZ、incremental3Dが共同研究した橋「Striatus」。伝統的な石積みと先端技術を組み合わせて作られ、ヴェネチアビエンナーレで公開

ザハ・ハディド・アーキテクツETHZ(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)のBRGincremental3Dが共同研究した橋「Striatus」です。伝統的な石積みと先端技術を組み合わせて作られ、ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2021の期間中に実物が公開されるそうです。

こちらはリリーステキストの翻訳

スイス連邦工科大学チューリッヒ校のBlock Research Group(BRG)とZaha Hadid Architects Computation and Design Group(ZHACODE)がincremental3Dと共同で行ったプロジェクトで、Holcim社の協力を得て実現したものです。

コンクリートの新しい言語を確立したStriatusは、伝統的な石積みと先端技術を組み合わせた円形のデザインです。

幾何学的な強さ
Striatusの橋は、幾何学的な強度を達成し、補強材なしで圧縮のみで立っています。計算機による設計やエンジニアリング、ロボットによる製造などの高度な技術を用いて、伝統的な建築家の技術を蘇らせています。

円形のデザイン
Striatusは、必要な場所にのみ材料を配置するように設計されており、環境への影響を大幅に低減しています。また、補強材を使用せず、バインダーを使用しない乾式工法を採用しているため、何度でも再利用することができます。

コンクリートの新しい言語
Striatusは、構造的な情報に基づき、加工を意識し、環境に配慮したデザインで、コンクリートの可能性の世界を広げます。少ない材料でより多くのものを作るために、材料は正確に配置されています。

2021年に開催されるヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展において、欧州文化センター(ECC)が主催する「Time Space Existence」展のために制作されました。

イタリア・ヴェネツィアのGiardini della Marinaressaで近日公開予定。

長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、既存建物を改修したフライターグの店舗「FREITAG JEJU by MMMG」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、既存建物を改修したフライターグの店舗「FREITAG JEJU by MMMG」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ photo©イジュヨン
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、既存建物を改修したフライターグの店舗「FREITAG JEJU by MMMG」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ photo©イジュヨン
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、既存建物を改修したフライターグの店舗「FREITAG JEJU by MMMG」。“見えない開発”の中で完成した建築のひとつ photo©イジュヨン

長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の、既存建物を改修したフライターグの店舗「FREITAG JEJU by MMMG」です。長坂が「見えない開発」と呼び進めている済州島塔洞での街全体の開発プロジェクトのひとつとして完成したものです(※「見えない開発」については下部のテキストを参照)。店舗の公式サイトはこちら

この建物は元々1~2階をバーガーキングで利用されていて、大通りのある南側に向けて作られた。

ただ、「見えない開発」構想にそって、D&DEPARTMENT JEJU by ARARIOに向けて人を流し込み建物と建物間の路地にアクティビティを生み出すためにもこの1階を人が行き交うように空洞部を増やしピロティを強調した。
実際に南北の通りを歩く人通しが互いに見通しがきくように両面を窓ガラスで構成している。

建築家によるテキストより

そもそもトラックの幌、シートベルト、自転車のタイヤチューブ、車のエアバッグ等を再利用し作ることから一つとして同じものがないことを売りにするFREITAGとして、その哀愁あるポップな空間をコラージュすることは当然のことで、そこと室内との境界に半屋外のバーを設置しテラスを活かせるお店づくりを行った。

建築家によるテキストより

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