川嶋洋平建築設計事務所が設計した、沖縄・宮古島市のテナントビル「M_building」です。深い梁のような構造体が分散配置された建物を繋ぎつつ、中庭に光と影を落とし時間の変化を取り込む。
沖縄県宮古島市に設計したテナントの計画です。
設計与件としては4区画を平屋で計画すること。加えて各テナントの面積も決められていました。ただ、求められているテナント面積に対し敷地面積はある程度余裕があったので、テナント以外の敷地をどのように計画するかを主に検討しました。
計画としては各テナントを分散配置し、各方向に風が抜け、視線が通るような配置としています。そしてそれらテナントをパーゴラのような、深い梁のような大きな構造体を架けて繋いでいます。それら構造体が架かった中庭を中心として各テナントへのアプローチを設け、開口を開いている計画です。
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以下、建築家によるテキストです。
沖縄県宮古島市に設計したテナントの計画です。
設計与件としては4区画を平屋で計画すること。加えて各テナントの面積も決められていました。ただ、求められているテナント面積に対し敷地面積はある程度余裕があったので、テナント以外の敷地をどのように計画するかを主に検討しました。
計画としては各テナントを分散配置し、各方向に風が抜け、視線が通るような配置としています。そしてそれらテナントをパーゴラのような、深い梁のような大きな構造体を架けて繋いでいます。それら構造体が架かった中庭を中心として各テナントへのアプローチを設け、開口を開いている計画です。
この大きく強い構造体が中庭に明確な影を落とし、時には淡く光る屋根となります。自然の光の変化を繊細にひろってくれるような役割です。
大きな空に単純な構造体を架けることで空を再認識するような、光を鋭敏に感じられるような中庭となります。そんな中庭越しに見える街の風景や、時間の変化のリズムを取り込んだ建築です。
■建築概要
建物名:M_building
所在地:沖縄県宮古島市
用途:テナントビル
意匠設計:株式会社川嶋洋平建築設計事務所 川嶋洋平、笹川絵里、坂下渓谷
構造設計:株式会社建造設計 山盛善貴、玉城智考
設備設計:株式会社シグマ環境設計 稲葉積、城定毅
施工:株式会社Co’z工房沖縄、株式会社常武電気工業
敷地面積:895.29㎡
建築面積:442.66㎡
延床面積:429.54㎡
構造規模:RC造 平屋
竣工:2021年6月
撮影:株式会社TOREAL 藤井浩司