SHARE 遠藤秀平・豊田啓介・竹口健太郎・吉田哲・栗村実が審査する「LUMION COMPETITION 2021」が開催。社会人/学生を対象に、コルビュジエ建築の隣接地を敷地にモバイルアーキテクチャーの提案を募集。受賞者には現地視察と賞金が贈られる
遠藤秀平・豊田啓介・竹口健太郎・吉田哲・栗村実が審査する「LUMION COMPETITION 2021」が開催されます。社会人部門と学生部門があり、ル・コルビュジエの動く建築「アジール・フロッタン」の隣接地を敷地にモバイルアーキテクチャーの提案を募集します。受賞者には現地視察と賞金が贈呈されます。公募期間は2021年11月7日(日)まで。エントリーフォームはこちら。【ap・ad】
テーマ:モバイルアーキテクチャー
戦争や経済変動による難民を受け入れた「アジール・フロッタン」が接岸する河川敷を敷地としています。アジール・フロッタンとはル・コルビュジエがリノベーションした動く建築でもあります。コルビュジエは社会的弱者である難民に対称性の高い、理想的な近代的空間を提供しました。そこで、現代における自然災害や人為的な混乱を克服するための建築を求めます。現在我々を取り巻くコロナ 禍における混乱においても、外部環境と我々の活動との拡張性も求められています。またセーヌ川の岸辺は2024パリオリンピック会場の開会式に想定されるなど、祝祭空間としても注目されています。
コルビュジエがアジール・フロッタンで提案したことが自由(生きることや動くこと)のための建築であるとすれば、21世紀の今日に求められる自由(自らを守ることや交流すること)を実現する建築について考えてください。
審査員⻑ 遠藤秀平からのメッセージ
提案内容
今回の限られた敷地のなかに居住やコミュニケーション、飲食のためのスペースなどまた、救護や隔離などさまざま災害に対応し自立するために必要な機能を包含してほしい。提案規模(面積)は、敷地内に納まり高さ6mまでとする、他に必要な機能や空間を内包する建築として敷地内に各自が設定してください。また、システム化により広い敷地での多くの対象者を収容できる拡張性も期待します。仮設空間として利用される輸送用のコンテナは車両や道路により規格が決まっていますが、今後は大型ドーロンなどによる輸送の可能性もあります。
コンテナを超える近未来のモバイルアーキテクチャー。アジール・フロッタンが1929年頃のコンクリート造の難民収容船として、当時の最先端建築技術が採用されたように現代の技術による新しい可動建築を具体化してほしい。小さなユニットによる集合やシステム化された部材による現地での組み立てなど、各自によるさまざまな条件設定のもとに自由な提案をしてください。住空間単位の集合形式や単体による群形式など自由、階数など設定は自由、周辺環境との接続性/連続性については考慮してください。
2021年10月6日には審査のポイントも語られたオンライントークセッションのアーカイブ動画はこちら