胡実建築設計事務所による、東京の「大屋根の住宅」。技術向上により住宅屋根の存在が目立たなくなる街並みに対し、その技術を逆手に取り屋根自体がメインとなる空間構成をもった、親と子の二つの世帯を内包する建築
photo©田中克昌

胡実建築設計事務所による、東京の「大屋根の住宅」。技術向上により住宅屋根の存在が目立たなくなる街並みに対し、その技術を逆手に取り屋根自体がメインとなる空間構成をもった、親と子の二つの世帯を内包する建築

胡実建築設計事務所による、東京の「大屋根の住宅」。技術向上により住宅屋根の存在が目立たなくなる街並みに対し、その技術を逆手に取り屋根自体がメインとなる空間構成をもった、親と子の二つの世帯を内包する建築 photo©田中克昌
胡実建築設計事務所による、東京の「大屋根の住宅」。技術向上により住宅屋根の存在が目立たなくなる街並みに対し、その技術を逆手に取り屋根自体がメインとなる空間構成をもった、親と子の二つの世帯を内包する建築 photo©田中克昌
胡実建築設計事務所による、東京の「大屋根の住宅」。技術向上により住宅屋根の存在が目立たなくなる街並みに対し、その技術を逆手に取り屋根自体がメインとなる空間構成をもった、親と子の二つの世帯を内包する建築 photo©田中克昌

胡実建築設計事務所が設計した、東京の「大屋根の住宅」です。技術向上により住宅屋根の存在が目立たなくなる街並みに対し、その技術を逆手に取り屋根自体がメインとなる空間構成をもった、親と子の二つの世帯を内包する建築となっています。

当該敷地は西東京の閑静な住宅街の一角にあり、広めの区画にゆったりと民家が並び、屋根の連なりによる美しい住宅街を形成していた。

しかし防水や断熱の技術の向上により、深い庇を作らなくとも性能のよい家ができるようになり、建て替えが進むにつれて、屋根の存在が目立たなくなってきている。壁面ばかり強調されるようになり、屋根による陰影が少なくなりつつある。

建築家によるテキストより

技術の向上による高い自由度を逆手に取って、屋根による空間構成を試みたのが、今回の住宅である。
屋根自体がメインの空間であり、屋根を変形させることでテラスや屋上を作り、屋根に穴を穿つことでハイサイドライトなどの開口部を作っている。浮遊する、奥行きのある塊状の屋根を作り上げた。

建築家によるテキストより

大屋根の下に住む両親世帯と、大屋根に住む子世帯。 
一つ屋根の下ながらも、程よく独立した上下の空間を作った。

建築家によるテキストより

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胡実建築設計事務所による、東京の「大屋根の住宅」。技術向上により住宅屋根の存在が目立たなくなる街並みに対し、その技術を逆手に取り屋根自体がメインとなる空間構成をもった、親と子の二つの世帯を内包する建築 photo©田中克昌
胡実建築設計事務所による、東京の「大屋根の住宅」。技術向上により住宅屋根の存在が目立たなくなる街並みに対し、その技術を逆手に取り屋根自体がメインとなる空間構成をもった、親と子の二つの世帯を内包する建築 photo©田中克昌
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以下、建築家によるテキストです。


当該敷地は西東京の閑静な住宅街の一角にあり、広めの区画にゆったりと民家が並び、屋根の連なりによる美しい住宅街を形成していた。

しかし防水や断熱の技術の向上により、深い庇を作らなくとも性能のよい家ができるようになり、建て替えが進むにつれて、屋根の存在が目立たなくなってきている。壁面ばかり強調されるようになり、屋根による陰影が少なくなりつつある。

技術の向上による高い自由度を逆手に取って、屋根による空間構成を試みたのが、今回の住宅である。
屋根自体がメインの空間であり、屋根を変形させることでテラスや屋上を作り、屋根に穴を穿つことでハイサイドライトなどの開口部を作っている。浮遊する、奥行きのある塊状の屋根を作り上げた。

大屋根の下に住む両親世帯と、大屋根に住む子世帯。 
一つ屋根の下ながらも、程よく独立した上下の空間を作った。

斜め屋根の下部の余剰空間をハイサイドに変えることで、1Fを間接光で明るく照らした。
窓の配置をウッドチップのパターンに追随させることでフラクタルな一体感のある外観を形成した。

■建築概要

大屋根の住宅
所在地:東京都
用途:専用住宅
建築面積:74.98㎡
延床面積:129.43㎡
意匠設計:胡実建築設計事務所 胡実
構造設計:田村愛構造設計工房 田村愛
施工:株式会社内野工務店
竣工年月:2020年7月
写真:田中克昌

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

アスファルトシングル葺き・マスター・ウッドシェイク丸鹿セラミックス

外装・屋根屋上室外機置場

FRP防水

外装・壁1F北・南立面外壁

シラス壁高千穂シラス株式会社

外装・壁1F東西立面外壁

モルタル塗装

外装・建具開口部

複合サッシ エピソード2YKKAP

内装・床1F床

ひのき無垢材30mm厚

内装・床2F床

カバ無垢材15mm厚

内装・壁1F壁

AEP塗装

内装・壁2F壁

ラワン合板+キシラデコール・カスタニ色大阪ガスケミカル

内装・天井1F天井

葦パネル

内装・天井2F天井

AEP塗装

内装・建具間仕切り

特注木製建具

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私たちの目指すことは

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S.D.S. International Co., Ltd.は国内及び海外のホテル、レストラン、リテール、ショールーム、オフィス等の商業施設のインテリアデザインを行っているデザイン会社です。

代表の新谷典彦は、大学で建築を学び、桑沢デザイン研究所で実務的なデザインを習得したのち、スーパーポテトで32年間(内13年間副社長として)各国のホテル等のプロジェクトのデザインをクリエイティブディレクションして来ました。

令和を機に独立して、東京、上海、シンガポールに会社を設立しアジアを中心に各国のプロジェクトを進めています。
現在、国内ではニセコのホテル1棟全体、中国、韓国、シンガポール等のアジアやオセアニアのプロジェクトが進行中です。

世界が大きく変わってきているこの時代に、新しいライフスタイルのデザインに挑戦したい方。まだ若い会社ですが、東京でデザイン業務の経験を積んで、上海、シンガポール等で働きたい方。コミュニケーション能力が高く積極的にデザインに参加出来るやる気がある方をお待ちしております。

今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の、集合住宅の住戸リノベーション「910」。高層階の窓からも緑が映る環境に、群島状に家具を並べ開口から光・風・街の景色が通り抜ける設計で、閉じた箱を解放し多孔質な暮らしの場へ再生
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の、集合住宅の住戸リノベーション「910」。高層階の窓からも緑が映る環境に、群島状に家具を並べ開口から光・風・街の景色が通り抜ける設計で、閉じた箱を解放し多孔質な暮らしの場へ再生 photo©河田弘樹
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今津康夫 / ninkipen!が設計した、大阪市の、集合住宅の住戸リノベーション「910」です。高層階の窓からも緑が映る環境に、群島状に家具を並べ開口から光・風・街の景色が通り抜ける設計で、閉じた箱を解放し多孔質な暮らしの場へ再生する計画です。

大阪市北部に位置するマンションのリノベーションである。

市内有数の高層マンション群は40年の間に木々に覆われて豊かな公園と化し、9階の窓からも自らの庭のように緑が映る。

建築家によるテキストより

できるだけ壁によって部屋を分けず、群島状に並べた家具によってそれぞれの領域を作ることで、光と風、街の景色が南北のバルコニーから通り抜け、高層階でありながら周辺環境の移ろいと同期することを目指した。

建築家によるテキストより

玄関は北に向かって趣味の陶芸とワークスペースを兼ねた通り土間とし、南側リビングの窓には花台を設けると共に床はモザイクタイル貼として、バルコニーを挟んだ内外をグラデーショナルに繋げた。

風呂とトイレ、寝室にも積極的に窓を開け、閉じたコンクリートの箱を解放し、多孔質な暮らしの場へ再生を試みている。

建築家によるテキストより

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