古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所 が設計した、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」です。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現しました。
かつて炭坑で栄えた福岡県飯塚市に古くからあるお寺に納骨堂を新築することになった。
以前設計した別のお寺の納骨堂に竣工後数年して立ち寄った時、学校帰りにランドセルを背負い、友達を連れてお参りに来る子どもがいた。先祖が日常生活に近接している光景だと感じた。本計画はさらに地域に根差したお寺であるため、納骨している家族がより気軽に立ち寄りやすい明るい環境ができればと考えた。
同時に、納骨堂はいつ参拝者が訪れるか分からないので、常に室内の温熱環境を空調機でコントロールしているのでは無駄が多い。そこで、エアコンや照明などを使わない納骨堂ができないかを模索し始めた。
まず、敷地に余裕があるため平屋にしてトップライトから採光を得て全体の明るさを確保した。しかし、自然光で明るくすればするほど、熱負荷が大きくなり、熱環境を保つことができない。相談した環境のエンジニアによると、自然光を直接床に当てずに自然の力で熱を上部に集めて外に逃がすことが重要だと教えられた。そこで、日射遮蔽板と、構造を兼ねた4層の木ルーバーでトップライトからの光をコントロールしつつ拡散させ、明るさを確保する構成とした。
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古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 photo©新建築社写真部
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 日常的に、敷地内で子どもたちが遊んでいる。 photo©大森今日子
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 施設は、子どもたちの遊びの場としても使われており、それを施主や檀家の皆さんにも好意的に受け入れられている。 photo©大森今日子
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©古森弘一建築設計事務所
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©北九州市立大学白石研究室
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©北九州市立大学白石研究室
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©北九州市立大学白石研究室
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©北九州市立大学白石研究室
古森弘一建築設計事務所による、福岡・飯塚市の納骨堂「無量光 明圓寺納骨堂清淨殿」。地域に根差すお寺の明るく立ち寄りやすい施設を構想し、天窓からの採光により明るさを確保し目的を具現化、同時に詳細な設計で空調設備と照明に頼らないエネルギーを使わない建築も実現 image©北九州市立大学白石研究室
以下、建築家によるテキストです。
「エアコンと照明のいらない納骨堂」
かつて炭坑で栄えた福岡県飯塚市に古くからあるお寺に納骨堂を新築することになった。
以前設計した別のお寺の納骨堂に竣工後数年して立ち寄った時、学校帰りにランドセルを背負い、友達を連れてお参りに来る子どもがいた。先祖が日常生活に近接している光景だと感じた。本計画はさらに地域に根差したお寺であるため、納骨している家族がより気軽に立ち寄りやすい明るい環境ができればと考えた。
同時に、納骨堂はいつ参拝者が訪れるか分からないので、常に室内の温熱環境を空調機でコントロールしているのでは無駄が多い。そこで、エアコンや照明などを使わない納骨堂ができないかを模索し始めた。
まず、敷地に余裕があるため平屋にしてトップライトから採光を得て全体の明るさを確保した。しかし、自然光で明るくすればするほど、熱負荷が大きくなり、熱環境を保つことができない。相談した環境のエンジニアによると、自然光を直接床に当てずに自然の力で熱を上部に集めて外に逃がすことが重要だと教えられた。そこで、日射遮蔽板と、構造を兼ねた4層の木ルーバーでトップライトからの光をコントロールしつつ拡散させ、明るさを確保する構成とした。
そして平屋にすることで可能になった高い天井高を利用し、四周の壁の最上部に設けた高さ1.3mの防水ガラリから熱を逃がす計画とした。さらに、ピットを利用し、室内と室外の温度差による自然換気を促した。その結果、参拝者が集中する、1年で最も暑いお盆の時期でも明るく、外気温より5℃程低い室内環境を、照明とエアコンに頼らず実現できた。
構造的には無柱空間にもできたが、百年以上の耐久性を求められていたため、クリープを起こさないために柱を立てることにした。整然と柱を並べると一般的な納骨堂にあるように奥が上座で入口側が下座といったヒエラルキーが生まれてしまうため、ランダムに配置することにした。
都市部においては、先祖との繋がりがますます希薄なものになってきている。その中でエネルギーを使わずに現代の生活に即し、この地域に合った先祖との繋がり方のひとつのあり方を提示することができた。
■建築概要
物件名:無量光 明圓寺納骨堂清淨殿
所在地:福岡県 飯塚市
用途:納骨堂
設計事務所名:古森弘一建築設計事務所
デザインチーム:古森弘一 橋迫弘平 飯田智彦
クライアント:浄土真宗本願寺派 明圓寺
構造・環境設計事務所:Arup 担当/佐々木仁 笹谷真通 奥村祐介 管健太郎
電気設計:シード設計社 担当/鶴澄 橋本ちあき
施工会社:茜建設
工事種別:新築
構造:鉄筋コンクリート造 一部 木造
規模:地上1階
敷地面積:1077.48㎡
建築面積:426.27㎡
延べ床面積:334.70㎡
竣工年月日:2014年8月
設計期間:2013年5月~2013年11月
施工期間:2014年2月~2014年8月
撮影者:新建築社写真部、大森今日子
建材情報 種別 使用箇所 商品名(メーカー名) 外装・床 床 玄昌石400×400
外装・壁 外壁 コンクリート化粧打放し+撥水剤
外装・屋根 屋根 ガルバリウム鋼竪はぜ葺き
内装・床 エントランス床 玄昌石
タモフローリング
内装・壁 エントランス壁 漆喰塗仕上げ
内装・天井 エントランス天井 米松t12柾目
内装・床 納骨堂床 漆喰タイル(ラミックス)
内装・壁 納骨堂壁 漆喰タイル(ラミックス)
内装・天井 納骨堂天井 木ルーバー
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