会場全体の様子
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ピーター ・ズントーの家具コレクション展をフォトレポート。半世紀に渡り自らの建築の為にデザインした家具が製品化され公開。綿密なやり取りを行い、日本の素材と技術を取り入れTime & Styleが制作。実物に加えインタビューや製造工程の動画等も展示 photo©architecturephoto
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Valserliege
スイスの渓谷ヴァルスの石材を何層にも積み上げて作られた温泉施設「テルメ・ヴァルス」のためにデザインされたシェーズロングである。等間隔に並べられた木の積層材のフレームは 、人の体に馴染むように柔らかなカーブを描く。細身の金属脚は木のフレームを軽やかに持ち上げ、このシェーズロングに横たわると、まるで宙に浮いているような感覚を覚える。
オリジナルのフレームは木の積層材を使っているが、日本で製品化するにあたり、日本の伝統的な無垢材の曲木技術で製作することを試みた 。無垢材を高温で蒸してから金属の型に合わせて曲げる曲木加工は 、100年前から現在に至るまで変わらずに手作業で行われている。木を無駄にしないこの技術は 、現代の社会においてさらに重要な製法となっている。高温の窯から取り出した無垢材を木目に沿って曲げるのだが、蒸された木は窯から出すと5分ほどで硬くなるので、熟練の職人たちが息を合わせながら素早く金属の型にはめていく。そして型に固定されたまま乾燥された木材は 、初めからその形であったかのようなカーブを持つ。無垢の木材を使用することで、メンテナンスをしながら長く、大切に使い続けられるプロダクトになる。
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Valserliege type1 Chaise longue ¥693,000
Valserliege type1 Chaise longue + seat cushion ¥858,000
Valserliege type2 Chaise longue ¥693,000
Valserliege type2 Chaise longue + seat cushion ¥858,000
Atelier Zumthor working table
スイスのハルデンシュタインにあるピーター ・ズントーの 2つのアトリエと自邸でも愛用されているこのテーブルは 、シンプルでミニマムに成立している。
無垢材を剥ぎ合わせた天板は最小限の意匠に留められ 、4本の無垢材の脚が天板を支えている。この形状は 、テーブルを思い浮かべた時に 、誰もがイメージする普遍的な構成でありながら、天板のサイズと厚み 、脚の位置 、素材と仕上げが美しくバランスを取りながら緊張感を生み 、特別な印象を作り出している。取り外しができる脚は 、丸脚と角脚のバリエーションを用意し、取り付けも非常にシンプルで、天板に脚をねじ込むだけで固定できる。
曖昧なものが一切ない明快な構成は 、素材を際立たせ、木そのものに触れているような感覚を覚える。製作は日本の家具産地である北海道・旭川にあるタイムアンドスタイルファクトリーにて、1 台ずつ職人が手作業で製作している。仕上げは木の風合いを感じられるタイムアンドスタイルオリジナルの鉄水仕上とビーズワックス仕上の2種類とした。
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Atelier Zumthor working table (Square legs) ¥1,265,000
Atelier Zumthor working table (Round legs) ¥1,265,000
Serpentine tableとSerpentine stool
ロンドンにあるサーペンタイン・ギャラリーでは 、毎年世界的な建築家を招いて、期間限定のパビリオンが設営される。
2011年 、ピーター・ズントーがこのパビリオンの設計を依頼された際に 、建築に合わせてデザインしたのがこのテーブルとスツールである。
このプロダクトは 、過剰に加飾されることなく、作られるプロセスがそのままデザインの重要な要素となっている。テーブルの天板の端部は職人が 1枚ずつ絞り加工によって手作業で折り曲げており、これによって安全性を確保すると共に金属製のテーブルに柔らかな印象を与えている。3本の細い脚はワイヤーで束ねられ 、強度を保ちながらシンプルで明快な構成を表している。
溶融亜鉛メッキ仕上のコレクションは屋外でも使用可能で、スツールは折り畳んで収納ができる構造となっている。屋内の落ち着いた雰囲気にも合うように 、ステンレスのバイブレーション仕上げもバリエーションに加えた 。コンパクトなサイズにまとめられたテーブルとスツールの組合せは 、限られたスペースを有効に活用できる。
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Serpentine table Garden table (Steel-Galvanized finish)¥286,000
Serpentine stool Garden stool ¥209,000
Serpentine table (Stainless-Vibration finish)¥330,000
Serpentine stool Fabric ¥253,000
Serpentine stool Leather ¥297,000
Kolumba side tableとDamenhocker stool
聖コロンバ教会ケルン大司教区美術館は 、既存の建築と新しい建築が見事に融合された美術館である。この美術館の読書室で使われているサイドテーブルを日本の素材と技術を用いて製作した。
古くから稲作が行われてきた日本では 、祭事に餅つきをして祝う文化が現代にも残っている。欅の丸太を削り出して作られる臼の製造技術を用いて、純粋な形をしたプロダクトを実現できないかと考えた。
1本の丸太から削り出されたテーブルの側面は欅の美しい木目を持ち、テーブルの天板は鮮やかなカラーで塗装されている。塗装は天板の縁で切り替わり、塗り重ねられた明快な色彩と圧倒的な存在感を持つ丸太の木目を対比させることで、モダンな印象を与えている。天板の鮮やかな 4色のカラーバリエーションは空間に彩りを与え、2種類のサイズバリエーションによってリズムを生む。
長い時間を生きてきた 1 本の木は 、家具として生まれ変わり、人々の生活の中で新しい時間を刻んでいく。時間を経ることで色が変わり、時にはヒビが入り、姿が変化していく様は 、原始的な自然の力強さを人々の感覚に訴えかけてくる。
スイスのハルデンシュタインにあるピーター・ズントーの自宅兼アトリエは 、1980 年代に建てられた木造アトリエのすぐ近くにある。この自宅の音楽室やアトリエ 、ピーター・ズントーが設計した貸別荘ライス・ハウスで使われている4本脚のスツールは 、シンプルで座り心地が良く、鮮やかなベロア生地で張られている。Damenhocker(女性のスツール)と名付けられたそのスツールは 、クラシックで洗練された雰囲気の中に優しさや可愛らしさ、さらには凛々しい佇まいを
持ち、1脚でも存在感があり、並べたりランダムに置いても成立する。
丸く削り出された木脚は地面に向かって細く絞られ 、柔らかく膨らんだ丸い座面を軽やかに持ち上げている。黒色の突板で仕上げられた座裏は脚の表情と対比させることで、座面との構成がより明確になる。
座面にはスイスのクリスチャン・フィッシュバッハ社の発色の良いベロア生地5色の中から空間に合わせて選ぶことができる。生地は座裏の木部にパイピングで留め、目に触れない部分も丁寧に仕上げている。
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Kolumba side table (High) ¥550,000
Kolumba side table (Low) ¥660,000
Damenhocker stool ¥165,000
■展覧会概要
Peter Zumthor collection exhibition in Tokyo
会期:2022年6月6日(月)~6月30日(木)
開場時間:11:00-19:00(水曜定休)
会場:Time & Style Atmosphere 東京都港区南青山4-27-15
入場料:無料