重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio juna が設計した、岡山市の住宅「江並の家」です。
新たに造成された分譲地に計画されました。建築家は、他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向しました。また、平面でも“普通”である事を肯定的に扱う事を意図しました。
新しく造成された8区画からなる分譲地にたつ3人家族のための住宅である。
分譲地のために作られた袋小路状の道路を挟んで、北側に6区画、南側に2区画が計画されており、今回の敷地は北側の東から3番目、分譲地の中心に位置する敷地であった。初めて敷地を訪れた際、他の区画には全てハウスメーカーの住宅がたつことがわかった。
このような分譲地の中にあって、クライアントの要望を満たしつつ積極的に周囲との差をつけることは可能であったが、同時期に8家族が他の場所からやって来てこの地に住むことになる状況において、それが必要なことであるとは思えなかった。むしろこの分譲地の住宅に共通するであろう要素を積極的に取り入れ慎重に再構成することで、周囲の風景に擬態し馴染みつつもこの家らしさが浮かび上がってくるようなつくり方を目指した。
敷地の北側に寄せて立ち上げた切妻のボリュームは妻入りの玄関部分を家型に凹ませ、ポーチと2階部分の庇を兼ねた。外壁は窯業系サイディング(周囲の家ではタイル調や木目調が使用されていた)の中でも模様のない無機質なものを選び、一部に無垢の杉板を張った。平入の住宅が並ぶ中、より「家」らしさが際立つファサードとなった。
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重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©studio juna
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©しんめんもく 後藤健治
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う photo©studio juna
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う image©studio juna
重名秀紀 / studio junaによる、岡山市の住宅「江並の家」。新たに造成された分譲地に計画。他区画との良好な関係を目指して、区域の共通要素を再構成する事で風景に擬態し馴染みつつ“らしさ”が表れる建築を志向。平面でも“普通”である事を肯定的に扱う image©studio juna
以下、建築家によるテキストです。
新しく造成された8区画からなる分譲地にたつ3人家族のための住宅である。
分譲地のために作られた袋小路状の道路を挟んで、北側に6区画、南側に2区画が計画されており、今回の敷地は北側の東から3番目、分譲地の中心に位置する敷地であった。初めて敷地を訪れた際、他の区画には全てハウスメーカーの住宅がたつことがわかった。
北側の他の5区画については敷地の形状や大きさからすると、南側に車2、3台分の駐車場を兼ねた庭をつくり、建物をできるだけ北側に寄せ、総2階のボリュームを立ち上げた切妻の住宅が並ぶ様子が想像できた。(実際ほぼそうなった。)内部構成は1階に玄関とLDKと水回り、2階に2、3室の個室とウォークインクローゼット、物干し用のバルコニーという岡山市郊外にたつ戸建住宅の典型的な平面形状でおそらく間違いない。
このような分譲地の中にあって、クライアントの要望を満たしつつ積極的に周囲との差をつけることは可能であったが、同時期に8家族が他の場所からやって来てこの地に住むことになる状況において、それが必要なことであるとは思えなかった。むしろこの分譲地の住宅に共通するであろう要素を積極的に取り入れ慎重に再構成することで、周囲の風景に擬態し馴染みつつもこの家らしさが浮かび上がってくるようなつくり方を目指した。
敷地の北側に寄せて立ち上げた切妻のボリュームは妻入りの玄関部分を家型に凹ませ、ポーチと2階部分の庇を兼ねた。外壁は窯業系サイディング(周囲の家ではタイル調や木目調が使用されていた)の中でも模様のない無機質なものを選び、一部に無垢の杉板を張った。平入の住宅が並ぶ中、より「家」らしさが際立つファサードとなった。
平面構成は何の変哲もない「普通の間取り」を採用した。その中で床や天井の仕上げを細かく切替え、断面的な変化や抜けをつくることで多様な生活の場とつながりをつくり出した。
玄関や各室の収納部分には建具を設けず、テキスタイルによるスクリーンを設けた。天井から床までゆらゆらとゆれる柔らかい壁のようなテキスタイルがその奥の空間の存在を伝えることで面積以上の広がりを感じることができる。また、開いていても閉めていても美しい状態を目指し、カーテンの計画、制作も当スタジオで行った。住空間におけるテキスタイルの可能性を模索している。
竣工から半年後に訪れたとき、クライアントのお子さんを含む5、6人の子供達が家の前を楽しそうに走り回っていた。「たくさんお友達が来ているんですね」というと「みんなこの分譲地に暮らす子供達です」とのことだった。みなが偶然同世代で子供の歳も近いので、敷地境界関係なく分譲地全体が遊び場となっているそうだ。
もしもこの家だけ意図的に周囲と異なる形態や雰囲気でつくっていたら、この状況はあり得たのだろうか。
■建築概要
建物名:江並の家
用途:戸建住宅
所在地:岡山県岡山市
設計:studio juna 設計室 重名秀紀
施工:コンフェット株式会社
テキスタイル:studio juna 裁縫室 重名麻子
構造規模:木造2階建て
敷地面積:176.87㎡
建築面積:67.07㎡
延床面積:120.89㎡
竣工:2021年5月
撮影:しんめんもく 後藤健治、studio juna