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2022.7.07Thu
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第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介

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大西麻貴百田有希ヴェネチア・ビエンナーレ建築展森山茜水野太史原田祐馬高野ユリカdot architects
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介コンセプトイメージ
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介ピロティ

第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定しています。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介します。

国際交流基金は、2023年5月20日(土)から11月26日(日)にかけて、イタリア・ヴェネチアにおいて開催される「第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」の日本館展示を主催します。このたび、展覧会概要が決定しましたので、 お知らせいたします。つきましては、貴媒体でのご紹介やご取材を何卒よろしくお願い申し上げます。

リリーステキストより

第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館 概要
タイトル:愛される建築を目指して(英題:Architecture, a place of mind)
主催/コミッショナー: 国際交流基金
キュレーター:大西麻貴(建築家、一級建築士事務所 大西麻貴+百田有希 / o+h 共同主宰)
副キュレーター:百田有希(建築家、一級建築士事務所 大西麻貴+百田有希 / o+h 共同主宰)
出展メンバー:
森山茜(テキスタイルデザイナー・アーティスト)
水野太史(建築家、水野製陶園ラボ代表)
dot architects(建築家)
高野ユリカ(写真家)
原田祐馬(デザイナー、UMA/design farm代表)
多田智美(編集者、MUESUM代表)

リリーステキストより

指名コンペに参加していた6名と展覧会テーマはこちら。

  • 大西麻貴による「愛される建築を目指して」
  • 腰原幹雄による「大工と構造家」
  • 杉本博司による「白井晟一 原爆堂」
  • 田根剛による「LOST MODERN:近代の喪失 ―建築はこの先、生き残れるかー」
  • 西牧厚子による「アーカイブを駆動せよ 建築雑誌100年から浮かび上がるコンステレーション」
  • 原田真宏 / 原田麻魚による「大きさについて | m3:kg」

以下に、提案書の内容と計画案の画像、キュレーターステートメントを掲載します。


提案書の内容

以下の写真はクリックで拡大します

第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介提案書1
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介提案書2
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介提案書3
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介提案書4

計画案の画像

以下の写真はクリックで拡大します

第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介コンセプトイメージ
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介外観
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介内観
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介ピロティ
第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館展示が、大西麻貴がキュレーターを務める「愛される建築を目指して」に決定。キュレーターのステートメントに加え提案書の内容も紹介大西麻貴

キュレーターステートメント

東日本大震災以降、地域におけるつながりや、ともにつくる大切さが見直されている現在もなお、都市では新たな開発が進み、均質で管理された空間が再生産され続けています。発注者や設計者の顔は見えず、施工は複雑・分業化し、誰も知らないところで建設が進んでいくことで、建築はますます人々から遠ざかり人々を孤立させているように感じられます。現代において、果たして建築は愛されているでしょうか。

一方で、互いの違いを認め、違いを大切にするインクルーシブな考えが芽生えてきたことで、一つの価値観が全体を覆うのではなく「個」から出発した小さな共感の輪が重なりあいながら、全体を包摂していく社会へと変化していく兆しが見られます。そのような社会では、均質化や効率化から離れた、個性的で寛容な建築が必要となるはずです。それらを仮に「愛される建築」と名付けたいと思います。

建築は通常、人や自然から離れた人工物だと思われていますが、ふとした瞬間、それらに生命が宿るように感じることがあります。例えば縄文時代の竪穴式住居や、茅葺き屋根の民家を見ていると、どこか毛むくじゃらの動物がうずくまっているような、あるいは蓑を来た旅人が一休みしているような様子を連想してしまいます。そのように、部材を組み合わせたというよりは、撫でてみたくなったり、体温が感じられたり、自分の思い通りにならないところがある、生き物のような建築を考えてみるところから、建築を捉え直せないでしょうか。

建築が自らの意志を持ってそこに佇むような、寛容であたたかく、多くの人が自然と巻き込まれる「愛される建築」の可能性を、ともに考え、深めていくことが本展示の狙いです。

愛される建築とは
分節的というよりは、有機的
組み立てるというよりは、生まれ育っていく
美しいというよりは、愛おしい
アノニマスというよりは、個性がある
人工物というよりは、生き物のような
「ある」というよりは、「いる」

大西麻貴(おおにし・まき)
1983年 愛知県生まれ、2006年 京都大学工学部建築学科卒業、2008年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。2008年より「大西麻貴+百田有希/o+h」を共同主宰。
2016年~京都大学非常勤講師。2017年~横浜国立大学大学院YGSA客員准教授。2022年~横浜国立大学大学院YGSA教授
主な作品「シェルターインクルーシブプレイス コパル(山形市南部児童遊戯施設)」(2022年)、「多賀町中央公民館 多賀結いの森」(2019年)、「Good Job! Center KASHIBA」(2016年)、「二重螺旋の家」(2011年)など。
主な受賞に、第2回日本建築設計学会賞大賞(2018年)、JIA新人賞(2018年)、日本建築学会作品選奨・新人賞(2019年)など。

■展覧会概要

第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 全体概要
会期:2023年5月20日(土)~11月26日(日)
会場:ジャルディーニ地区(Giardini di Castello)、アルセナーレ地区(Arsenale)など
総合ディレクター:Lesley Lokko
総合テーマ:The laboratory of the Future
公式ウェブサイト:http://www.labiennale.org

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大西麻貴百田有希ヴェネチア・ビエンナーレ建築展森山茜水野太史原田祐馬高野ユリカdot architects
2022.07.07 Thu 17:50
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    二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・原宿の、ビューイングスペース「NEW AUCTION」。新しい体験を提供するオークションハウスの為に計画。第一印象となるファサードの在り方を考慮し、空間全体を見渡せるL字型のガラス窓を考案。仕上げの選択で其々の場の性質を変える事も意図
    photo©志摩大輔

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    architecture|feature
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    二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・原宿の、ビューイングスペース「NEW AUCTION」。新しい体験を提供するオークションハウスの為に計画。第一印象となるファサードの在り方を考慮し、空間全体を見渡せるL字型のガラス窓を考案。仕上げの選択で其々の場の性質を変える事も意図 photo©志摩大輔
    二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・原宿の、ビューイングスペース「NEW AUCTION」。新しい体験を提供するオークションハウスの為に計画。第一印象となるファサードの在り方を考慮し、空間全体を見渡せるL字型のガラス窓を考案。仕上げの選択で其々の場の性質を変える事も意図 photo©志摩大輔
    二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・原宿の、ビューイングスペース「NEW AUCTION」。新しい体験を提供するオークションハウスの為に計画。第一印象となるファサードの在り方を考慮し、空間全体を見渡せるL字型のガラス窓を考案。仕上げの選択で其々の場の性質を変える事も意図 photo©志摩大輔

    二俣公一 / ケース・リアルが設計した、東京・原宿の、ビューイングスペース「NEW AUCTION」です。
    新しい体験を提供するオークションハウスの為に計画されました。建築家は、第一印象となるファサードの在り方を考慮し、空間全体を見渡せるL字型のガラス窓を考案しました。また、仕上げの選択で其々の場の性質を変える事も意図されました。施主企業の公式サイトはこちら。

    「NEW AUCTION」は、従来のオークションの概念に縛られずに新しい体験や価値を提供することを目指して設立された、東京・原宿エリアを拠点とするオークションハウスである。

    今回の計画では、彼らのオークションフローの中で行われる作品のビューイングスペースを、オフィス機能と併せて設計することになった。

    建築家によるテキストより

    計画地は、ビルの屋外階段を下ってすぐそばにある約30坪の地下空間である。ここへ、出品前のアートの保管、そしてオークション開催前に実物を確認してもらうための作品展示、商談などの機能に対応できるスペースが求められた。

    建築家によるテキストより

    私たちはまずはじめに、階段を降りてこの場所の第一印象を決めるファサードを改修することを考えた。具体的には、共用部に面した壁を可能な限りガラス面として開放し、大きなL字型のウィンドウとして整え直している。さらに黒いフレームでこの開口部を縁取り、白を基調とした内部とコントラストをつけた。

    建築家によるテキストより
    • 残り16枚の写真と建築家によるテキスト
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    東京店舗ギャラリー原宿渋谷区建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外装・建具)BRANCH LIGHTING DESIGNケース・リアルディーブレーン
    2022.07.07 Thu 16:17
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    田付龍吉 / DesignTeam。による、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」。一般的な3LDKを単身の施主の為に改修。必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案。場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る
    photo©田付龍吉

    SHARE 田付龍吉 / DesignTeam。による、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」。一般的な3LDKを単身の施主の為に改修。必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案。場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る

    architecture|feature
    田付龍吉DesignTeam。アスコット建材(外装・床)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)住宅目黒区図面ありリノベーション東京
    田付龍吉 / DesignTeam。による、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」。一般的な3LDKを単身の施主の為に改修。必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案。場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る photo©田付龍吉
    田付龍吉 / DesignTeam。による、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」。一般的な3LDKを単身の施主の為に改修。必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案。場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る photo©田付龍吉
    田付龍吉 / DesignTeam。による、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」。一般的な3LDKを単身の施主の為に改修。必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案。場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る photo©田付龍吉

    田付龍吉 / DesignTeam。が設計した、東京・目黒区の住戸改修「T邸リノベーション」です。
    一般的な3LDKを単身の施主の為に改修する計画です。建築家は、必要面積の少なさから“緩く行き来”する空間を目指し、テラスを外部リビングとした二つの回遊動線を持つ平面を考案しました。また、場所毎に異なる意匠の建具で体験の豊かさも作る事も意図されました。

    築40年のマンションの一室をリノベーションする依頼を受けた。

    RC6階建ての5階に位置する大きめのテラスを持つ住居で、既存の間取りは、日本の多くの、このサイズのマンション同様、部屋数を確保することを最優先にしたような3LDKだった。

    クライアントの今の生活では1LDKしか必要にならないことから、開放的で、家の中を緩く行き来できるような回遊性のある動線をつくることからデザインを始めた。

    建築家によるテキストより

    平面的にはLDKと寝室に面して大きなテラスがあり、テラスを外部リビングとして計画することで、テラスを介してLDK→テラス→寝室→LDKという回遊動線をつくった。それに加えて、寝室から玄関への動線を通すことで、もう一つの回遊動線(寝室→玄関→LDK→寝室)をつくり、LDKと寝室を共有する二つの回遊動線ができあがる。
    家に回遊動線が2つもあることで、すべての空間を緩くつなぎ、好きなように行き来できる空間の連続としての住空間をつくりだしている。

    建築家によるテキストより

    また、建具の詳細を部屋や収納ごとに用途や場所に合わせてデザインし、大きさもあえて変えることとした。
    伝統的な茶室の建具が、茶道口、給仕口、躙口、貴人口など異なる寸法や異なる意匠を持たせているように、建具は扉を開けるという特別な瞬間に立ち会う装置であり、小さな面積に様々な異なる空間を詰め込んだ茶室において、その空間ごとの表現を見事につくりだしていると言える。

    建築家によるテキストより
    • 残り21枚の写真と建築家によるテキスト
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    田付龍吉DesignTeam。アスコット建材(外装・床)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)住宅目黒区図面ありリノベーション東京
    2022.07.07 Thu 08:01
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    2022.7.06Wed
    • 小林玲子 / kitokino architectureと野海彩樹建築設計舎による、愛知の「安城の住宅」。郊外の住宅街に計画。敷地内で完結しない住居を目指して、周囲のスケールと連続し隣接する畑に開く“屋根”や風景を内部に取り込む“窪み”を考案。見慣れた景色の魅力発見の契機となる事も目指す
    • 古野善昭 / エフプランと神谷幸治 / Qukan空間工作所による、北海道の生花店「ナカイフローリスト」。人通りのある場の老舗花店の建替。環境との関係を考慮し、街の中心部に向けたショーウィンドウにもなる隅切りの開口部を考案。外観を特徴づける家型を内部でも展開して“看板建築”の拡張も意図
    2022.7.08Fri
    • 菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京・六本木の、ルイ・ヴィトンのギフトショップをレポート。世界巡回の展示の併設ギフトショップ。“その土地らしさ”の具現化を目指し、東京の都市構造に注目して抽象的要素で迷路性のある空間を構築。吹抜を活かして視点による見え方の変化も意図
    • 中原崇志が会場構成を手掛けた、21_21 DESIGN SIGHTでの展覧会「2121年 Futures In-Sight」。作家達の“視座”や“洞察”を展示。言葉と物を等価に扱う事を目指して、雑誌が三次元に立ち上がった様な空間を構築。言葉を立体化し鑑賞者が直感的に捉えられる空間体験を作る
    • 丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナム・ハノイの「Woven Screen Office」。ビルの一層を小規模事務所とする計画。交流活性化・生産性向上・創造的体験を目指して、地域の伝統を参照した“中空ブロック壁”が空間を分節しつつ接続する構成を考案。現代と地場の技術を組合せ製作

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