沖津雄司 / YUJI OKITSUによる、インテリアオブジェ「FOCUS」です。
モビール状に吊ったレンズに照明を組み合わせた製品です。建築家は、場の光・空気・風景の再構築を行い、変化に呼応した新たな光景を生成する事を意図しました。また、商品化にあたりディテールを洗練させコンセプトを強化しました。ミラノサローネサテリテ2018に出展した際の記事はこちら。
ミラノサローネサテリテ2018で世界初公開したオリジナルのFOCUSはモビール状に吊った複数の薄く軽い平らなレンズにLED照明を組み合わせたインテリアオブジェとして発表しました。
FOCUSはその場の環境を織りなす光・空気・風景の各要素に改めて焦点を当て、再構築することで、環境の変化に呼応した新たな光景を絶えず空間に作りだします。
DCW editions PARISとYUJI OKITSUがコラボレーションすることでプロダクトとして新たに発表するにあたり、再度検討したディテールはオリジナルよりも洗練され、さらにコンセプトが際立つ仕上がりとなりました。
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以下、建築家によるテキストです。
フランスの照明ブランド DCW editions PARIS により製品化された作品「FOCUS」
ミラノサローネサテリテ2018で世界初公開したオリジナルのFOCUSはモビール状に吊った複数の薄く軽い平らなレンズにLED照明を組み合わせたインテリアオブジェとして発表しました。FOCUSはその場の環境を織りなす光・空気・風景の各要素に改めて焦点を当て、再構築することで、環境の変化に呼応した新たな光景を絶えず空間に作りだします。
DCW editions PARISとYUJI OKITSUがコラボレーションすることでプロダクトとして新たに発表するにあたり、再度検討したディテールはオリジナルよりも洗練され、さらにコンセプトが際立つ仕上がりとなりました。ミラノサローネサテリテで発表したオリジナルの色は白のみでしたが、DCW editions PARISとのコラボレーションにより黒が追加。サイズは2パターン(3レンズ ver. / 5レンズ ver.)がラインナップされました。
DCW editions PARISは近代建築の父ル・コルビジェが自身のオフィスで愛用するだけでなく、彼が手がけた世界中のプロジェクトでも採用するほど魅了されたタスクライト「Gras Lamp」を復刻する権利を獲得した3人の支持者が設立したフランスの照明メーカーです。その後も建築家がデザインした過去の名作を復刻、製品化するだけでなく、フランス現代建築を代表する建築家の1人、ドミニク・ペローなどとのコラボレーションで革新的な照明器具を新たに製作するなど躍進を続けています。沖津雄司はDCW editions PARISがコラボレーションした日本人・アジア人初の建築家となりました。
■建築概要
タイトル:FOCUS
デザイン:YUJI OKITSU / 沖津雄司
ブランド:DCW editions PARIS
サイズ:FOCUS x3 / W998mm × H1037mm・3.3kg、FOCUS x5 / W1608mm × H1310mm・4.2kg、ケーブル:3000mm(調節可)
素材:アルミニウム、アクリル
完成(発表):2022年3月(メゾン・エ・オブジェ パリ 2022)
オリジナル発表:ミラノサローネサテリテ 2018
クレジット(写真・動画):DCW editions PARIS