イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
藤川祐二郎+金瑛実+近藤道太郎 / イランイランが設計した、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」です。
閑静な住宅街に計画されました。建築家は、日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向しました。また、五感で繊細に感じる住宅をつくる事も意図されました。
敷地は愛知県名古屋市緑区。閑静な住宅街の計画である。
日本の文化には相反する事柄を両立かつ調和させてきた「二項共存」の精神がある。静と動、光と影、乾と湿などを移ろう時間の中で、五感をつかって繊細に感じ取ってきたのである。
今回の計画でも、二項のバランスを保ち、居心地良い空間を創ることを心掛けた。
生活をつかさどるLDKを北側、お風呂、トイレ等の利用時間が短い水回りを隣地が密接している南側に持ってきた。その対照的なゾーンの中間領域に吹き抜け階段スペースを設けて、緩やかにつなげた。
明るさと広がりを持たせたLDKの隅には狭小で暗い雰囲気の和のスペースを配置した。
ここへの開口を小さくすることで違和感を排除し、陽と陰の両立を表現した。またLDKは部屋の中心からモルタル床ラインを施し、4つのグリッドを作成した。その対でダイニングキッチンとリビングの天井高さを変化させ、均一とズレを共存させた。
以下の写真はクリックで拡大します
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イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
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イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
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イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
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イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
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イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
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イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
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イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
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イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
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イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
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イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる photo©ナカサ&パートナーズ 大谷宗平
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イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる image©イランイラン
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イランイランによる、愛知・名古屋市の住宅「K house 4」。閑静な住宅街に計画。日々の移り変わる感覚を許容する空間を求めて、素材の選択や諸室の配置で対照的な要素が共存する設計を志向。五感で繊細に感じる住宅をつくる
以下、建築家によるテキストです。
敷地は愛知県名古屋市緑区。閑静な住宅街の計画である。
日本の文化には相反する事柄を両立かつ調和させてきた「二項共存」の精神がある。静と動、光と影、乾と湿などを移ろう時間の中で、五感をつかって繊細に感じ取ってきたのである。
今回の計画でも、二項のバランスを保ち、居心地良い空間を創ることを心掛けた。
生活をつかさどるLDKを北側、お風呂、トイレ等の利用時間が短い水回りを隣地が密接している南側に持ってきた。その対照的なゾーンの中間領域に吹き抜け階段スペースを設けて、緩やかにつなげた。
明るさと広がりを持たせたLDKの隅には狭小で暗い雰囲気の和のスペースを配置した。
ここへの開口を小さくすることで違和感を排除し、陽と陰の両立を表現した。またLDKは部屋の中心からモルタル床ラインを施し、4つのグリッドを作成した。その対でダイニングキッチンとリビングの天井高さを変化させ、均一とズレを共存させた。
中心の象徴的な柱は、ミースファンデルローエのバルセロナパビリオンのオマージュである。
素材使いも有機的な暖かみのある無垢のフローリングや・構造材と無機質で冷たいモルタルやタイルをバランス良く配置した。
人間の心理は、多面的で複雑であり、日々心情は移ろう。
その心理を許容するために、空間創りの中でも異なる「二項」を「共存」させ、よりリアルな空間の実現を思考した。
この住宅が永い時間を経過して、今昔のストーリーが生まれる事を期待している。
■建築概要
所在地:名古屋市緑区
主要用途:新築戸建住宅
構造:木造
階数:2階建て
設計者:イランイラン(藤川祐二郎+金瑛実+近藤道太郎)
施工:八原建設株式会社
延べ床面積:115㎡
竣工年月:2020年12月
写真撮影:ナカサ&パートナーズ 大谷宗平