伯耆原洋太+伯耆原智世 / HAMS and, Studioによる、東京・世田谷区の住戸改修「切断の諸相02 Ring on the Green」。高密度地に建つ集住内の設計者の自邸。多様な活動を許容する拠点を目指し、“住宅らしさ”を排した空間に照明も兼ねた鉄のフレームが横断する構成を考案。全ての開口部に設けた緑の層が近隣との関係を調整 photo©中村晃
伯耆原洋太+伯耆原智世 / HAMS and, Studioによる、東京・世田谷区の住戸改修「切断の諸相02 Ring on the Green」。高密度地に建つ集住内の設計者の自邸。多様な活動を許容する拠点を目指し、“住宅らしさ”を排した空間に照明も兼ねた鉄のフレームが横断する構成を考案。全ての開口部に設けた緑の層が近隣との関係を調整 photo©中村晃
伯耆原洋太+伯耆原智世 / HAMS and, Studioによる、東京・世田谷区の住戸改修「切断の諸相02 Ring on the Green」。高密度地に建つ集住内の設計者の自邸。多様な活動を許容する拠点を目指し、“住宅らしさ”を排した空間に照明も兼ねた鉄のフレームが横断する構成を考案。全ての開口部に設けた緑の層が近隣との関係を調整 photo©中村晃
伯耆原洋太+伯耆原智世 / HAMS and, Studio が設計した、東京・世田谷区の住戸改修「切断の諸相02 Ring on the Green」です。
高密度地に建つ集合住宅内の設計者の自邸です。建築家は、多様な活動を許容する拠点を目指し、“住宅らしさ”を排した空間に照明も兼ねた鉄のフレームが横断する構成を考案しました。また、全ての開口部に設けた緑の層が近隣との関係を調整する事も意図しました。
建築家の自邸リノベーションプロジェクトです。高密度な住宅地のマンションの2階レベルにある90㎡のワンフロアにおいて、住居となり、オフィスとなり、スタジオとなり、ショールームとなる、建築家の多様な活動を受け入れる拠点として計画しました。
既存を丁寧に読み込み、「8つの開口をもつ明るい空間」と「築30年のコンクリートが持つ物性」を最大限に尊重しリノベーションの計画を進めました。8つの開口を生かすために、気積と視線の抜けを最大化するプランをスタディし、引戸によって間仕切ることもできるワンルームを採用しました。また、既存躯体RCの存在を最大化するために、鉄のフラットバーによる造作金物を挿入し、素材と部材メンバーにおいて対比関係を作り出しました。
一つの空間に配置されたキッチン、ダイニング、リビング、アトリエを横断する、既存躯体から吊られた造作金物として「Linkaged Ring」をプラン中央に計画しました。二重のフラットバーによって構成し、上下に照明器具を配置しています。スタジオ利用の際は照明バトンとして活用できます。不規則で力強い既存躯体フレームと、鋭い直線のFL+2050を通過する鉄のフレームを対比させ、組み込んだ照明によって両者を浮かび上がらせるデザインとしています。