SHARE 西沢立衛のウェブサイトがリニューアル。過去の作品等がビルディングタイプで分類され、大きなサイズの写真で閲覧可能
西沢立衛のウェブサイトがリニューアルされています。過去の作品等がビルディングタイプで分類され、大きなサイズの写真で閲覧可能になっています。
西沢立衛のウェブサイトがリニューアルされています。過去の作品等がビルディングタイプで分類され、大きなサイズの写真で閲覧可能になっています。
写真家のヴォルフガング・ティルマンスによる、MoMAでの展覧会「Wolfgang Tillmans To look without fear」の会場写真です。展示場所に合わせて自身で作品を構成する事でも知られ、インスタレーションとしても評価されています。ティルマンスの公式サイトでは、会場写真が88枚のスライドショーで閲覧可能です。展覧会の公式ページはこちら。
こちらはリリーステキストの翻訳。
ニューヨーク近代美術館は「Wolfgang Tillmans: To look without fear」を行います。作家にとってニューヨークでの初めての美術館調査で、2022年9月12日から2023年1月1日まで、スティーブン&アレクサンドラ・コーエン展示センターでの特別展覧会です。ティルマンスの写真、ビデオ、マルチメディア・インスタレーションなど約350点が、美術館の6階にゆるやかな年代順で展示されます。この展覧会では、新しい学識と8年にわたるアーティストとの対話から、ティルマンスの深い独創性、哲学的、創造的なアプローチが、彼がそのキャリアを通じて提唱してきた社会的、政治的活動にいかに影響を受け、またそれを強調するためにデザインされているかに焦点をあてます。「Wolfgang Tillmans: To look without fear」は、新たにデイヴィッド・デックマン写真部門のシニアキュレーターとなったロクサナ・マルコシと、キュレーターアシスタントのケイトリン・ライアン、写真部門の前キュレーターアシスタントのフィル・テイラーによって企画されています。
ヴォルフガング・ティルマンス(1968年ドイツ生まれ)は、そのキャリア初期から写真表現の既成概念を覆し、与えられた文脈に応じて写真間の接続を行い、写真を隅に、ドアフレームの上に、自立した柱の上に、あるいは消火器の横に吊り下げて展示空間を活性化させました。このような全体的なインスタレーションのために独自の言語を発展させることで、ティルマンスの実践は、彫刻的な次元に踏み込んでいるのです。彼の実践の決定的な論理は視覚的民主主義であり、「もし一つのことが重要なら、すべてが重要である」というフレーズに最もよく集約されています。
ティルマンスは、アーティストの役割として、社会認識のための「増幅器」であることなどを考えています。彼の制作姿勢は、人と人とのつながりや一体感を前面に押し出したもので、被写体への深い愛情を感じさせます。ティルマンスは、エイズ危機における生存と喪失を描き、メディアによる軍隊の美化を掘り起こし、世界中のLGBTQ+コミュニティに声を与え、グローバリズムの拡散を追跡し、そうすることで絶対的な真実に対する主張と論争しています。
「ティルマンスの価値観は、いくつかの中心的な問いを軸に展開されています」とマルコシは言います。「写真は何を見えるようにすることができるのでしょうか?人は何を知ることができるのでしょうか?誰が注目されるに値するのでしょうか?人はどのように他の人々とつながることができるのでしょうか?どのようにして連帯感を育むことができるのでしょうか?芸術の政治的可能性と倫理的価値は何に宿るのでしょうか?」
設計と施工を手掛け、様々なアワードも受賞する「KTXアーキラボ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)、現場監督(経験者)、CGクリエイター募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
もっとわくわくする人生を求めている建築・デザイン関係者の皆さん、仕事のやりがいだけは保証します。
私たちはもともと小さな設計施工の建設会社でしたが、これまで16カ国150タイトルを超える国際デザイン賞を受賞し、作品は世界中のメディアで紹介されてきました。近年プロジェクトが増え、規模もどんどん大きくなっているため、新たな仲間を探しています。
もともと設計施工の会社なので、チーム全員で全プロジェクトに関わり、自分たちでおさまりを考え、自分たちで建てるというスタイルで、設計から施工まですべてのフローを見ることができます。
携わったほぼ全ての作品はデザイン賞を受賞したり、国内外様々なメディアで話題になるため、大きな達成感を得ることができます。本当に建築・空間デザインが好きな人なら間違いなく仕事を楽しめる環境です。
東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻青木淳研究室による建築展「HAPPY TURN」が、東京・有楽町で開催されます。
“テンポラリーなリノベーションとしての展覧会”をテーマとした展示で、今回が3回目の企画となります。会期は、2022年11月19日~2022年11月27日。会場は、新有楽町ビルB1F旧理容室です(※詳細は記事末尾に掲載)。
アーキテクチャーフォトでは2021年11月に行われた2回目の展示「鳥は泳ぎつづける」を特集記事としてレポートしています。
この度、東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻青木淳研究室ではテンポラリーなリノベーションとしての展覧会「HAPPY TURN」を開催する運びとなりました。
本展覧会は2020年12月、東京藝術大学正木記念館にて開催した「シン・マサキキネンカン」展において提示した「展覧会とはテンポラリーなリノベーションである」という考え方を踏襲し、その可能性を有楽町において試みるものです。
コンセプト
コインの「表」と「裏」に優劣がないように、空間にも優劣はない。それらは主観によって決定される。
日本一のオフィス街でありながら、飲食店や高級な物販店もひしめく「大丸有エリア※」。
平日には多くのサラリーマンが出勤し、休日には観光客やショッピングを楽しむ人々が行き交う街となっている。しかし、ビルの奥では清掃員、配送業者、ゴミ収集車などが行き来する、清掃室、荷捌き室、集塵室などのエリアがある。
目に見える表層だけではなく、その奥にも存在する時間・空間を顕在化するような展覧会を、新有楽町ビル地下一階に位置する旧理容室からはじめる。※大丸有とは:東京の中心地である大手町・丸の内・有楽町地区の通称。
※所要時間:30分程度。歩きやすい服装でお越しください。
天野寛志建築計画事務所が設計した、静岡・浜松市の「まつばこども園」です。
住宅に囲まれた変形敷地に計画されました。建築家は、街並みへの応答と近隣への環境変化を考慮し、道路沿いに高さを抑えた建物を配置して中庭型の園庭を形成しました。そして、庭側に吹き抜けた遊戯室を設けて内外の繋がりを作り出す事も意図されました。
まず、近隣への環境変化が少ないことや中庭形式の園庭が可能になることから園舎は前面道路沿いに配置することとした。そして、高さ6mと吹抜けのある遊戯室兼ランチルームを園舎中央に配置させ、保育室など諸室は遊戯室をぐるりと取り囲む平面構成とした。それにより遊戯室を媒介に、各諸室同士の見通しや気配が感じられることができ、園内にゆとりと一体感をもたらした。
また、多数の樹木、大小3つの砂場、築山、複数の遊具を用いて回遊性や立体性があるよう設えた園庭を遊戯室から強く繋がりを感じられるような開口部とした。それにより内部だけでなく外部空間とも繋がりを感じ、さらなるひろがりを持たせた。この吹抜けと大きな開口部のある遊戯室兼ランチルームは、内外を結びつけるバッファーとなることで内外空間に求心と発散の振幅をもたらす。
外観は、街並みとの関係を考慮して高さを7m台と低く抑えている。そして、屋根を張り出させ、且つ連続窓として水平性を強調することで伸びやかさを生み出させた。また、ボリューム感をやわらげるために外壁の色をスプリットさせ、色合いはシルバー、斑入り白、土色と落着きあるものとしている。内観は、外観同様に水平連続窓やスプリットさせる装飾を展開させ、空間に伸びやかさを生み出させた。そして、部分的に形状や装飾にズレや遊びをもたせて、適度に緊張と緩和のある雰囲気の場に設えている。
再生建築のリーディングカンパニー「青木茂建築工房」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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青木茂建築工房は、主に再生建築に取り組む建築設計事務所です。
国内でいち早く再生建築に取り組み始め、事務所開設から45年で100件以上の実作実績があり、建築学会賞(業績)、BCS賞、公共建築賞、BELCA賞など多数の受賞実績を持ちます。「リファイニング建築」と名付けた環境に優しく持続可能な建築再生手法を用いて、古い建物の構造躯体を再利用し、耐震補強や劣化部分の補修、違法部分の適法化などを行い、建物の安全性・遵法性を明確にします。さらに、建物が持っている可能性を提案によって新たな価値へと昇華させ、建物を長く使えるようにすることで循環型社会の実現に貢献しています。
現在、文化施設、教育施設、大規模店舗、病院、オフィスビル、集合住宅など30以上のプロジェクトが進行しており、企画から設計監理まで再生建築にまつわる全ての業務の流れを経験することができ、幅広く社会性のある実務経験を積むことができます。また、デザインだけではなく、建設技術、法律やファイナンスを含めた再生建築を取り巻く多様なアプローチを実践、習得することができます。
東京・福岡の2カ所に事務所を構え、約20名のスタッフが働いています。海外からの注目も高く、外国人スタッフも活躍する多国籍な職場環境で様々な経験を得ることができます。また、スタッフの中には働きながら博士課程を履修したり、大学の非常勤講師を務めるスタッフもおり、個人の力も養える事務所です。
再生建築のリーディングカンパニーとして確かな実績と経験を持ちながらも、常に次の時代を見据えた新しい建築に取り組むチームの一員となり、共に成長していく仲間をお待ちしています。興味のある方はぜひご応募ください。
石毛正弘建築事務所が設計した、神奈川・鎌倉市の「極楽寺の家」です。
山に近く鳥や虫の声が聞こえる敷地に計画されました。建築家は、自然と人間の営みにある“生活の呼吸”に呼応する建築を求め、空間の断片を組み合わせて内外に凹凸のある構成を考案しました。そして、意識の広がりを生み出し人と環境を近づける事が意図されました。
敷地は山の奥へと通じる生活道路から枝分かれする路地のその先にあり、車両の通行もほとんどなくなって、鳥や虫の声など自然の発する音しか聞こえない。住民に南北は隣家、東は山の擁壁に囲まれて、西の方角には近くの山が望める開けた眺望があった。敷地裏手のほど近くには手つかずに残っていると思わせる深い森があり、自然の存在を強く感じさせる。
こうした環境に対して、自然と人間の営み、その固有の距離感を生んでいる生活の呼吸のようなものに呼応する建築を模索していった。
唯一開けた西側の接道向かいには駐車場があり、将来建物が建つ可能性を考えて敷地西に空白をできるだけ設け、眺望が失われないよう備えた。最も眺望のよいところに居室群を配置し、玄関を敷地最奥に据えることで弧を描く長いアプローチとした―心を整える空間として機能する―。
外形から考えず、敷地の中に空間を置いていくように計画を進め、その空間の断片を緩やかに繋げながら、室と室の動線、庭との距離感、周辺環境と建築の適切な関係性を模索していった。そのようにして生まれた小さく分節された建物のボリュームは、環境に対して控えめで凡庸な外観を与え、凹凸のある平面計画は内部と外部を互いに滲ませる意識の広がりを感じさせ、人と環境を近づけることに寄与する。
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