榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 1階、店舗部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 2階、住居部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所 が設計した、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」です。
通行量の多い交差点に計画されました。建築家は、異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案しました。そして、“開く”と“守る”が共存する建築を作る事が意図されました。
大阪・堺市北部の鉄道駅から徒歩5分、駅前の商業エリアから住宅街へと移り変わる場所に建つ、店舗併用住宅である。
人や自転車の往来、車の交通量ともに多い交差点に面し、通りからよく見える立地である。
この視認性の良さを生かし、1階の美容室は人目を引くように敷地全体に建物を配置する一方で、2,3階の住居部分は街から一定の距離を保つようにセットバックする構成とした。店舗と住居では求められる性質が異なることから、1階は開放的なつくりが実現できる壁式鉄筋コンクリート造、上階の住居部分は適切に部屋を仕切り、温かみが感じられる木造による混構造としている。
美容室は、店内の空気感が街ゆく人々に伝わり、立ち寄りやすい雰囲気となるよう、二つの道路に面した角部を切り取り開口部を設けている。また、セットバックにより生まれた2階のスラブ部分に天窓を設けて光や空の色を取り込み、屋外にいるような感覚を生み出している。一方、道路と反対にある東側は開口部をなくし、落ち着いた場とすることで、店内の気配にバリエーションを与えることを意図した。加えて内外ともコンクリート打放しのままとし、鏡などの什器もできるだけ存在感を抑えた華奢な仕様とすることで、刻々と変化する光や陰影が鮮明に映し出される空間をめざした。
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榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 1階、店舗部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 1階、店舗部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 1階、店舗部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 1階、店舗部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 1階、店舗部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 1階、店舗部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 1階、店舗部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 2階、住居部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 2階、住居部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 2階、住居部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 2階、住居部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 3階、住居部分 photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る 2階、住居部分のバルコニー photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る photo©笹倉洋平
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る image©榊原節子建築研究所
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る image©榊原節子建築研究所
榊原節子建築研究所による、大阪・堺市の、店舗併用住宅「北野田のサロン住居」。通行量の多い交差点に計画。異なる用途の“求められる性質”の違いに応える為、店舗部分は敷地全体を活用して住居部分は街から距離を取る構成を考案。“開く”と“守る”が共存する建築を作る image©榊原節子建築研究所
以下、建築家によるテキストです。
大阪・堺市北部の鉄道駅から徒歩5分、駅前の商業エリアから住宅街へと移り変わる場所に建つ、店舗併用住宅である。
人や自転車の往来、車の交通量ともに多い交差点に面し、通りからよく見える立地である。
この視認性の良さを生かし、1階の美容室は人目を引くように敷地全体に建物を配置する一方で、2,3階の住居部分は街から一定の距離を保つようにセットバックする構成とした。店舗と住居では求められる性質が異なることから、1階は開放的なつくりが実現できる壁式鉄筋コンクリート造、上階の住居部分は適切に部屋を仕切り、温かみが感じられる木造による混構造としている。
美容室は、店内の空気感が街ゆく人々に伝わり、立ち寄りやすい雰囲気となるよう、二つの道路に面した角部を切り取り開口部を設けている。また、セットバックにより生まれた2階のスラブ部分に天窓を設けて光や空の色を取り込み、屋外にいるような感覚を生み出している。一方、道路と反対にある東側は開口部をなくし、落ち着いた場とすることで、店内の気配にバリエーションを与えることを意図した。加えて内外ともコンクリート打放しのままとし、鏡などの什器もできるだけ存在感を抑えた華奢な仕様とすることで、刻々と変化する光や陰影が鮮明に映し出される空間をめざした。
住居部分は、家族が多くの時間を共有する2階の食堂・居間から外の景色が見渡せるよう連続して開口部を設け、1階のコンクリートの壁を立ち上げることで外部からの視線を遮っている。また、ぐるりとL字型に巡るバルコニーは、植物を育てたり、洗濯物を干したり、休憩の場にと、暮らしを豊かに彩り、街との距離を保つ緩衝帯としての役割を担う。
敷地が限られた街中という立地の可能性を踏まえ、開かれたつくりとしての店舗と、暮らしを守る住居が共存するあり方をめざした。
■建築概要
題名:北野田のサロン住居
所在地:大阪府堺市東区
主用途:店舗併用住宅
設計・監理:榊原節子建築研究所/榊原節子
構造設計:tmsd萬田隆構造設計事務所/萬田隆、小林充
施工:株式会社尼崎工務店
植栽:植木屋川口
階数:地上3階
構造:壁式鉄筋コンクリート造+木造
敷地面積:105.29㎡
建築面積:76.40㎡
延床面積:170.09㎡
設計期間:2020年7月~2021年1月
施工期間:2021年2月~2021年10月
写真:笹倉洋平
建材情報 種別 使用箇所 商品名(メーカー名) 外装・屋根 屋根 シート防水:ロクシート (田島ルーフィング )
外装・壁 外壁 普通型枠コンクリート打放し 撥水材:RCガード (ABC商会 )
無塗装サイディングt16の上、樹脂系吹付材:ジョリパット (アイカ工業 )
外装・建具 開口部 スチールサッシ
ビル用アルミサッシ
住宅用アルミサッシ
※いずれも防火設備仕様
内装・床 1階サロン床 土間コンクリートコテ押え 撥水材
内装・床 2階食堂・居間・3階床 複合フローリング t15:ナラ三層フローリング (スタンダードレーベル )
内装・床 階段 鋼製階段の上 ナラ集成材t20
内装・壁 1階サロン壁 普通型枠打放し
内装・壁 2階食堂・居間・3階壁 PB t12.5 EP塗装
内装・天井 1階サロン天井 普通型枠打放し
内装・天井 2階食堂・居間・3階壁 PB t12.5 EP塗装
内装・キッチン 2階キッチン ラワンランバー加工 天板SUSプレート貼り
内装・造作家具 1階サロンミラー 構造用合板の上 鏡t5接着貼り 三方枠真鍮フラットバー回し
内装・造作家具 1階サロン造作家具 ラワンランバー加工 CL
外構・床 外構 モルタルコテ抑え 撥水材
砕石敷
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