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二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の「玄武洞公園整備計画」。景勝地として親しまれる場の再整備計画。自然の彫刻と呼ばれる“柱状節理”の見せ方を主題として、様々な要素の形と色彩や素材を考慮。“再編集”の整備で自然の迫力を体感できる環境を作る
photo©水崎浩志

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ケース・リアル伸栄セイワ中川工務店キタイ設計BOOTLEG松田一級建築士事務所BRANCH LIGHTING DESIGN建材(外装・床)建材(外装・壁)建材(外装・その他)兵庫公園二俣公一水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の「玄武洞公園整備計画」。景勝地として親しまれる場の再整備計画。自然の彫刻と呼ばれる“柱状節理”の見せ方を主題として、様々な要素の形と色彩や素材を考慮。“再編集”の整備で自然の迫力を体感できる環境を作る photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の「玄武洞公園整備計画」。景勝地として親しまれる場の再整備計画。自然の彫刻と呼ばれる“柱状節理”の見せ方を主題として、様々な要素の形と色彩や素材を考慮。“再編集”の整備で自然の迫力を体感できる環境を作る photo©水崎浩志
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二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の「玄武洞公園整備計画」。景勝地として親しまれる場の再整備計画。自然の彫刻と呼ばれる“柱状節理”の見せ方を主題として、様々な要素の形と色彩や素材を考慮。“再編集”の整備で自然の迫力を体感できる環境を作る photo©水崎浩志

二俣公一 / ケース・リアルが基本設計・全体監修した、兵庫・豊岡市の「玄武洞公園整備計画」です。実施設計はキタイ設計と松田一級建築士事務所が担当しています。
景勝地として親しまれる場の再整備計画です。建築家は、自然の彫刻と呼ばれる“柱状節理”の見せ方を主題として、様々な要素の形と色彩や素材を考慮しました。そして、“再編集”の整備で自然の迫力を体感できる環境を作る事が意図されました。施設の公式サイトはこちら。

大きなうねり模様に、無数のスジが入ったようなゴツゴツした岩肌。六角形の岩の断面が、幾重にも連なる硬い岩壁。兵庫県の日本海側に位置する豊岡市の「玄武洞公園」は、約160万年前のマグマが冷え固まるときに出来た「柱状節理」と呼ばれる特徴的な地形が見られる自然公園である。

建築家によるテキストより

今回の計画は、長年に渡って景勝地として親しまれてきたこの公園の入園有料化に伴う再整備計画であった。
計画を進める上で最も議論されたのは、「自然の彫刻」とも呼ばれる柱状節理の迫力を、来園者にいかにして感じてもらうかであった。そして、既存の公園の要素をどの程度残しながら新たに手を加えていくか、そのバランスが議論された。

建築家によるテキストより

整備の軸となったのは、「玄武洞」「青龍洞」という公園内でも特にスケールのある柱状節理が見られる洞の前に、コンクリートで出来た大きな「基壇(ステージ)」を設けたことである。それぞれの基壇の前方にはベンチを設け、目の前の洞を見上げるように自然と対峙出来る居場所を作った。

さらに、基壇やベンチの表面はブラスト加工で荒らして表情をつけ、コンクリート製でありながらも自然と相性の良い仕上げを意識した。公園内をめぐる園路にも同じ素材や仕上げを使用し、曲線や直線を用いて造作することで、自然の有機的なラインとコントラストをつけた。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の「玄武洞公園整備計画」。景勝地として親しまれる場の再整備計画。自然の彫刻と呼ばれる“柱状節理”の見せ方を主題として、様々な要素の形と色彩や素材を考慮。“再編集”の整備で自然の迫力を体感できる環境を作る photo©水崎浩志
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二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の「玄武洞公園整備計画」。景勝地として親しまれる場の再整備計画。自然の彫刻と呼ばれる“柱状節理”の見せ方を主題として、様々な要素の形と色彩や素材を考慮。“再編集”の整備で自然の迫力を体感できる環境を作る image©ケース・リアル

以下、建築家によるテキストです。


大きなうねり模様に、無数のスジが入ったようなゴツゴツした岩肌。六角形の岩の断面が、幾重にも連なる硬い岩壁。兵庫県の日本海側に位置する豊岡市の「玄武洞公園」は、約160万年前のマグマが冷え固まるときに出来た「柱状節理」と呼ばれる特徴的な地形が見られる自然公園である。

今回の計画は、長年に渡って景勝地として親しまれてきたこの公園の入園有料化に伴う再整備計画であった。
計画を進める上で最も議論されたのは、「自然の彫刻」とも呼ばれる柱状節理の迫力を、来園者にいかにして感じてもらうかであった。そして、既存の公園の要素をどの程度残しながら新たに手を加えていくか、そのバランスが議論された。

整備の軸となったのは、「玄武洞」「青龍洞」という公園内でも特にスケールのある柱状節理が見られる洞の前に、コンクリートで出来た大きな「基壇(ステージ)」を設けたことである。それぞれの基壇の前方にはベンチを設け、目の前の洞を見上げるように自然と対峙出来る居場所を作った。

さらに、基壇やベンチの表面はブラスト加工で荒らして表情をつけ、コンクリート製でありながらも自然と相性の良い仕上げを意識した。公園内をめぐる園路にも同じ素材や仕上げを使用し、曲線や直線を用いて造作することで、自然の有機的なラインとコントラストをつけた。

このような整備の背景には、既存の公園内で見られたいくつかの課題があった。
まず一つは、鑑賞する際に目に飛び込んでくる色彩の問題。既存の舗装面の一部は黄色系で整備されており、優しい色調ではあるものの、自然を眺めるには視覚に強い印象を与えていた。そしてもう一つの問題は、各洞への進入を防止するために設置された擬木柵である。公園内では、その一部に落石の危険性があることから、擬木柵を設置することで進入をコントロールしていたが、来園者の安全を確保する一方で、自然を鑑賞するには視覚的な妨げとなっていた。

そこで、これらの課題を解決するために計画したのが今回の基壇である。
問題があると考えられた既存の柵は撤去し、必要な箇所には基壇と一体的に、出来る限り存在感を抑えた鋼製柵を設けた。鑑賞する際に目に入る造作物の色や素材、その形状を見直すことで、各洞と鑑賞者の間にあった空間的な隔たりを感じにくくし、自然の迫力をそのまま体感出来るような環境を考えた。

今回これ以外に行った主な整備は、公園内の既存施設の外壁色を黄色系からグレー色系に変えたほか、オレンジ色の既製品が用いられていた階段手摺は、既存の支柱を活かしつつ、その色味をグレー系に変更。有料化に伴い新たに必要となった券売所は、必要最小限の大きさで建築し、あくまで自然が主体となるサイズを考えた。

また券売所の外壁や、意匠統一のために新たに設置し直したサイン類にはリン酸処理仕上げの金物を用い、コンクリートの基壇と同じく、経年と共に環境に馴染んでいく素材を選定した。さらに公園内にある休憩棟では、玄武洞の歴史や地質学的な背景を説明するために展示パネルが設置されていたが、空間の広さに対して情報過多となっていたため、専門家を交えて必要な情報を再整理し、グラフィック的にも読みやすい状況を整えた。

全体として、必ずしも分かりやすい大掛かりなリニューアルを目指さなかった今回の整備。次に活かせるものは活かしつつ、課題がある箇所には必要な更新作業を行った。これまでの良い雰囲気は受け継ぎながら、次の時代でも親しまれるような「再編集」による整備を目指した。

■建築概要

計画地:兵庫県豊岡市
計画種別:ランドスケープ(再整備)
用途:公園(ジオパーク)
発注者:豊岡市
基本設計・全体監修:ケース・リアル 二俣公一、下平康一、柴田りつ
実施設計:キタイ設計、松田一級建築士事務所
施工:土木工事/中川工務店、建築工事/セイワ、建築監理/伸栄
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN 中村達基
サイン計画・グラフィックデザイン:BOOTLEG 尾原史和、福田拓真
面積:約1.47ha
計画期間:2019年12月~2022年6月
写真:水崎浩志

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・床基壇床

顔料入りコンクリート ブラスト加工仕上

外装・床舗装・ベンチ床

コンクリート ブラスト加工仕上

外装・壁外壁

既存外壁ウレタン塗装 白

外装・壁券売所外壁

ST-PL 溶融亜鉛メッキのうえリン酸処理仕上

外装・壁休憩所外壁

壁面:既存のうえ塗材にて再塗装仕上
木部:既存のうえ保護塗料仕上

外装・その他鋼製柵

ST-丸パイプ+FB 溶融亜鉛メッキのうえリン酸処理仕上

外装・その他木柵

杉材のうえ防腐処理仕上

外装・その他サイン

ST-PL 溶融亜鉛メッキのうえリン酸処理仕上

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


The rough rock surface has a large wavy pattern with countless ripples. A hard wall can be seen with hexagonal rock cross-sections in layers. “Genbu-do Park” in Toyooka City, located on the west side of Hyogo Prefecture, is a nature park where visitors can see the characteristic geological features called “columnar joints” that developed roughly 1.6 million years ago when the magma cooled and solidified.

This project was a redevelopment plan for this park, which has been a scenic spot for many years, in conjunction with the transition to charging admission for visitors. The most discussed issue throughout the planning process was how to enable visitors to experience the power of the columnar joints, also known as “nature’s sculptures”. Another issue was the balance between the degree to which existing elements of the park should be retained and new elements should be added.

The core of this maintenance was the creation of large concrete “stages” in front of the ”Genbu-do” and ”Seiryu-do” caves, which have particularly large columnar joints. Benches were placed in front of each stage, creating a place where visitors can confront nature as if they were looking up at the cave in front of them.

In addition, the surfaces of the platforms and benches were sandblasted to give them a rough surface, creating a finish that is compatible with nature even though they are made of concrete. The same materials and finishes were used for the park paths throughout the park, and curved and linear lines were used to create a contrast with the organic lines of nature.

Behind the development of these improvements were several issues that have been identified within the existing park. The first was the issue of color, which stands out to the viewer when viewing the caves. Some of the existing paved surfaces were maintained in a yellowish tone, which, although gentle in color, created a brutal visual impression for viewing nature. Another challenge were the original fences installed to prevent visitors from entering the various caves. Given the danger of falling rocks in some areas of the park, the fences were installed to control entry, but while ensuring the safety of park visitors, they also created a visual obstacle to appreciate nature.

Thus, the new platform was planned to solve these issues. The existing fence, which was considered problematic, was removed, and replaced with steel bars were installed where necessary, integrated with the stage, minimizing its presence as much as possible. By reviewing the colors, materials, and forms of the structures, the spatial separation between the caves and the viewers was reduced, allowing the viewers to experience the power of nature as it is.

Other key upgrades included the change of the exterior wall of the existing facilities in the park from yellow to gray, and the change of the color of the staircase handrail from orange to gray, while maintaining the existing support columns. The ticket booth, which was newly required as a result of the change to a toll system, was constructed at the minimum necessary size, allowing nature to take the center stage. Phosphate-treated metal was used for the exterior walls of the ticket booth and for signs that were newly installed to unify the design, and similar to the concrete stage, the materials were selected to blend in with the environment over time.

The building for rest and relaxation inside the park had display panels to explain the history and geological background of Genbu-do, however, these panels contained too much information for the size of the space, thus we restructured the necessary information with the help of experts and created a graphically readable situation.

Overall, we did not attempt a major, comprehensive renewal of the site. While making use of what could be utilized, necessary updates were made in areas where problems existed. The goal was to maintain the good atmosphere of the past while “re-editing” the site so that it would be remembered by visitors in the next era.

GENBUDO PARK (Hyogo, Japan, 2022)
Location: Hyogo, Japan
Type of Project: Landscape
Use: Geopark
Orderer: Toyooka City
Design development: CASE-REAL / Koichi Futatsumata, Koichi Shimohira, Ritsu Shibata
Detail design: Kitai Sekkei, Matsuda Architect Office
Construction: Civil Works / Nakagawa, Building Works / Seiwa, Construction Supervision / Shinei
Lighting Plan: Tatsuki Nakamura (BRANCH LIGHTING DESIGN)
Sign, Graphic design: BOOTLEG / Fumikazu Ohara, Takuma Fukuda
Site area: 1.47ha
Period: Dec 2019 – Jun 2022
Photo: Hiroshi Mizusaki

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    【ap job更新】 東京と高知を拠点に、様々な環境で建築の可能性を追求する「株式会社 矢野建築設計事務所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
    【ap job更新】 東京と高知を拠点に、様々な環境で建築の可能性を追求する「株式会社 矢野建築設計事務所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中相生町の家
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    東京と高知を拠点に、様々な環境で建築の可能性を追求する「株式会社 矢野建築設計事務所」の、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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    株式会社矢野建築設計事務所では設計スタッフ(正社員)を募集しています。

    われわれは建築、インテリア、家具、ランドスケープと幅広く設計をする会社です。
    東京と高知(四国)の2拠点で設計活動をしており、都市部と地方都市での仕事を同時に進めています。
    経済状況や自然環境、施工体制の異なる条件で建築を考え、それぞれの場所で建築を作ることの可能性について皆で議論をしながら、プロジェクトを実現してきました。

    現在、様々な内容の建築の設計・提案の機会が増えているため、スタッフを1~2名程度募集します。
    スタッフは1年目から担当プロジェクトをもち、基本設計、実施設計、現場監理まで主体的に関わることができます。

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    2023.01.24 Tue 18:54
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    【ap job更新】 中村拓志&NAP建築設計事務所が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と CGパースデザイナーを募集中

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    中村拓志&NAP建築設計事務所の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と CGパースデザイナー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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    中村拓志&NAP建築設計事務所が、新卒・実務経験者を募集(特にホテル等の宿泊施設の設計経験者を求めています)

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    中村拓志&NAP建築設計事務所でスタッフを募集します。
    港区白金にある事務所には現在 35名の設計スタッフ、4名の広報・事務スタッフが在籍し、国内外で 40以上のプロジェクトが進行中です。これまでNAP建築設計事務所は建築の設計監理のみならず、企画・商環境のコンサルティングから、デザイン監修、建築完成後のインテリア・家具デザインまで、トータルに空間デザインに関わり、革新的な建築を創り続けてきました。

    【多様な業務が経験できる柔軟な環境】
    NAP建築設計事務所は、多様なプロジェクトの設計を数多く手掛けており、1年目から担当プロジェクトをもち、企画段階から基本設計、実施設計、現場監理まで主体的に関わることができます。能力に応じて昇給・役職アップを随時行うため、新卒入社 2〜3年のスタッフでも能力が高ければ重要プロジェクトのメイン担当者として活躍できる、柔軟な人事配置制度となっています。

    弊社の一級建築士の資格取得のための補助制度(30万円)を利用して勉強をしながら勤務することも可能です。また、ブランディングやコンサルティング、街づくり、プロダクトデザインなどを幅広く手掛けているので、より実践的で横断的なスキルを磨くことも可能です。

    将来的には、パートナーとしてプロジェクトをもって独立することも可能です。独立志望の方も開業までのステップとして、実務を経験し成長の場となることができればと考えています。自身のクリエイティビティを発揮したい方、独立志望の方、会社と共に成長しながら長く勤めたい方など、意欲のある方を求めています。

    【設計者=暮らしの達人になるために】
    NAP建築設計事務所では、人間らしい豊かで幸福な暮らしを営む「暮らしの達人」であることが設計者の基盤であると考えています。結婚や子育てをしながら働き続けられるような手当制度やレクリエーションの企画を行っています。プロジェクトチームごとにプレゼンを行う社内勉強会や見学会、自社で設計したホテルへの宿泊など、スキルアップの機会も積極的に設けています。

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    2023.01.24 Tue 15:33
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    【ap job更新】 エリア再生と既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイトを募集中

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    【ap job更新】 エリア再生と既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイトを募集中
    【ap job更新】 エリア再生と既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイトを募集中神田錦町オフィスビル再生計画 ©楠瀬友将
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    エリア再生と既存ストック再生に特化した「再生建築研究所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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    再生建築研究所は、2012年に創業し、「建築の不可能を可能に」をモットーに、取り壊すしかないと言われた様々な建築を再生してきました。

    日本の建築の平均寿命は30年。欧米の約100年と比べて、更新、開発による限られた土地の中での高密度な都市の構築が主流とされてきました。ポストコロナ時代を迎えたいま、都市のストックは飽和状態にあり、更新型の都市づくりは限界を迎えています。

    再生建築研究所が目指すのは、全てを改修により保存、延命させようとすることではありません。新築、既存改修問わず、その場所の記憶や文化を読みとき、佇まいやまとう空気を引き継ぎながら、生まれ変わる状態を「サイセイ」と定義し、それが根付く社会のしくみづくりまで携わりたいと考えています。

    現在では、建築の領域を超えて、ブランディング、コンサルティングといった、仕組みや運営に携わるプロジェクトも増え、ときに大学研究機関や金融機関と関わりながら、サイセイの可能性を探求し、「壊して更新する文化」から「残して再生する文化」を目指しています。

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    2023.01.24 Tue 13:25
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    神谷勇机 / 1-1 Architectsによる、愛媛・伊予市の「House KJ 輪郭と線」。区画整理で生まれた“変形旗竿”地に計画。“拠り所のない”状況下で“新たな関係性の構築”を目指し、旗と竿を貫く“幅1間”の量塊を主とした建築を考案。環境を肯定し暮らしの一部となる建ち方を志向
    photo©1-1 Architects

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    建材(内装・照明)川下建設小松宏年構造設計事務所建材(外装・建具)建材(内装・水廻り)建材(外構・床)建材(内装・浴室)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)図面あり神谷勇机1-1 Architects愛媛住宅
    神谷勇机 / 1-1 Architectsによる、愛媛・伊予市の「House KJ 輪郭と線」。区画整理で生まれた“変形旗竿”地に計画。“拠り所のない”状況下で“新たな関係性の構築”を目指し、旗と竿を貫く“幅1間”の量塊を主とした建築を考案。環境を肯定し暮らしの一部となる建ち方を志向 photo©1-1 Architects
    神谷勇机 / 1-1 Architectsによる、愛媛・伊予市の「House KJ 輪郭と線」。区画整理で生まれた“変形旗竿”地に計画。“拠り所のない”状況下で“新たな関係性の構築”を目指し、旗と竿を貫く“幅1間”の量塊を主とした建築を考案。環境を肯定し暮らしの一部となる建ち方を志向 photo©1-1 Architects
    神谷勇机 / 1-1 Architectsによる、愛媛・伊予市の「House KJ 輪郭と線」。区画整理で生まれた“変形旗竿”地に計画。“拠り所のない”状況下で“新たな関係性の構築”を目指し、旗と竿を貫く“幅1間”の量塊を主とした建築を考案。環境を肯定し暮らしの一部となる建ち方を志向 photo©1-1 Architects
    神谷勇机 / 1-1 Architectsによる、愛媛・伊予市の「House KJ 輪郭と線」。区画整理で生まれた“変形旗竿”地に計画。“拠り所のない”状況下で“新たな関係性の構築”を目指し、旗と竿を貫く“幅1間”の量塊を主とした建築を考案。環境を肯定し暮らしの一部となる建ち方を志向 photo©1-1 Architects

    神谷勇机 / 1-1 Architectsが設計した、愛媛・伊予市の「House KJ 輪郭と線」です。
    区画整理で生まれた“変形旗竿”地に計画されました。建築家は、“拠り所のない”状況下で“新たな関係性の構築”を目指し、旗と竿を貫く“幅1間”の量塊を主とした建築を考案しました。そして、環境を肯定し暮らしの一部となる建ち方を志向しました。

    愛媛県の郊外に位置する大きな田園を宅地開発した区画の1つに計画した住宅。

    建築家によるテキストより

    区画全体は、新しく造成された土地であるが、もともとの田園とそれを囲む細い既存道路が高低差を含む歪な形状であったことから、対象敷地は一連の区画整理の中で最後に生まれた変形旗竿形状であると考えられた。そのため、様々な角度を持った敷地境界線と建物に囲まれることになり、敷地のどこに立っても拠り所のない隣地との距離感と希薄な関係性を感じた。

    本計画では、歪な輪郭を持った変形旗竿地における建物と敷地境界線との距離を設計することで、隣地を含んだ外部との新たな関係性の構築を試みたプロジェクトである。

    建築家によるテキストより

    具体的には、変形旗竿地の旗部分と竿部分を貫くように幅1間の細長いボリュームを挿入するように配置する。そうすることで、変形敷地の中で拠り所となる強固な軸を持った内部空間がつくられる。内部の各スペース全てが、東西両側に手を伸ばせば届きそうな距離の外壁面を持ち、そこに隣地との関係を調整しながら外部へとつながる開口と溜まりの場となる軸から少し膨らんだ場所を配置していく。

    建築家によるテキストより
    • 残り31枚の写真と建築家によるテキスト
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    建材(内装・照明)川下建設小松宏年構造設計事務所建材(外装・建具)建材(内装・水廻り)建材(外構・床)建材(内装・浴室)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)図面あり神谷勇机1-1 Architects愛媛住宅
    2023.01.24 Tue 13:17
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    2023.1.23Mon
    • 梅原悟 / UME architectsによる、東京・豊島区の住宅「駒込の角家」。“木密地域”の角地の狭小敷地。立地特性を活かした快適な空間を目指し、LDKを2階に配置して“視界が遠くに伸びる”開口部を設計。階段を取り込み壁と天井を押し出して限られた中で“広さ”を追求
    • studio36による、愛知・岡崎市の美容室「ie」。商業ビルの1室に計画。“場所に潜む豊かさ”を引き出す空間を目指し、機能を集約した円形什器を用いた“気配や環境の変化”が感じられる構成を考案。“ワンアクションの介入”で改修の在り方も問う
    • 最も注目を集めたトピックス[期間:2023/1/16-1/22]
    2023.1.25Wed
    • 【ap job更新】 山﨑健太郎デザインワークショップが、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)を募集中
    • 伊藤維建築設計事務所の会場構成による、大丸京都店での「余白のある暮らし博」。コロナ禍以後の“豊かさ”を提案する展示。“低いワンルーム空間”を活かし、様々な高さのテーブルを用いて物に向き合うスケールと全体を一望するスケールを共存。地域の資材等を転用し想像の広がりも喚起
    • 加藤直樹 / N.A.Oによる、神奈川・中郡の「HOUSE-U」。多くの物を持つ施主の為に計画。所有品を活かす“物”と“空間”が“渾然一体”となる状態を目指し、不整形平面や様々な素材で“ズレ”や“違和感”を生む設計を志向。“生活”の介入で活性化される空間を作る

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