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2023.2.03Fri
2023.2.02Thu
2023.2.04Sat
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応
photo©長谷川健太

SHARE 森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応

architecture|feature
住宅静岡長谷川健太森下陽建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(外装・屋根)建材(外装・壁)建材(内装・造作家具)建材(外装・その他)高橋俊也APM / アンプ建築設計事務所杉浦建築店
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太

森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所が設計した、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」です。
山間部の集落の敷地です。建築家は、“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案しました。また、全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応します。

敷地のある菊川市は東海道線の駅の南側に市街地があり、北の山側には茶畑が広がっている。

計画地はその茶畑へとつながる山道にある集落の一角で、北側にはクライアントの妻側の実家と祖母の家があり、畑として使われていた。周辺には10件程の住宅が建っており、集落の中のぽっかりと空いた隙間に娘家族が移り住む計画である。

建築家によるテキストより

集落は山間につくられているため、東西に山が広がっている。東西の山のうち西側の山はがけ条例がかかっており、これをクリアすることが必要であった。そこで西側には、土砂を受け止めるL字擁壁かつ目隠し壁としても機能するような基礎と壁を設け、これを手掛かりとして設計をスタートした。

建築家によるテキストより

敷地には昔から大事にされてきた梅の木があり、クライアントからの要望で残すことが決まっていた。また特別警戒地域のラインも一部かかっている。これらを避け各要望・要件に必要な面積を確保すると、自然と雁行した平面計画となった。

L字擁壁がかからない北側には機能部をまとめ、擁壁に守られた南側には各室をまとめた。北側の機能部は玄関から物干しデッキまで東西に通り抜ける明確な動線計画とし、実家との緩衝帯としても機能している。また敷地は緩やかに東側へ下がっているため、段差を設け勾配を吸収した。この段差は各室の空間を切り替える役割をはたしている。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 photo©長谷川健太
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森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・菊川市の住宅「山間のねじれ屋根」。山間部の集落の敷地。“がけ条例”に対応する“L字擁壁”の計画を起点として、樹木保存と様々な要望に応える“雁行”平面を考案。全体を覆う“変形寄棟屋根”は室内に大きな気積を作ると共に山並みとも呼応 image©AMP/アンプ建築設計事務所

以下、建築家によるテキストです。


敷地のある菊川市は東海道線の駅の南側に市街地があり、北の山側には茶畑が広がっている。

計画地はその茶畑へとつながる山道にある集落の一角で、北側にはクライアントの妻側の実家と祖母の家があり、畑として使われていた。周辺には10件程の住宅が建っており、集落の中のぽっかりと空いた隙間に娘家族が移り住む計画である。

まずは北側の実家への採光や、農地転用の際の建蔽率の規制を考慮し、平屋での計画とした。

集落は山間につくられているため、東西に山が広がっている。東西の山のうち西側の山はがけ条例がかかっており、これをクリアすることが必要であった。そこで西側には、土砂を受け止めるL字擁壁かつ目隠し壁としても機能するような基礎と壁を設け、これを手掛かりとして設計をスタートした。

敷地には昔から大事にされてきた梅の木があり、クライアントからの要望で残すことが決まっていた。また特別警戒地域のラインも一部かかっている。これらを避け各要望・要件に必要な面積を確保すると、自然と雁行した平面計画となった。

L字擁壁がかからない北側には機能部をまとめ、擁壁に守られた南側には各室をまとめた。北側の機能部は玄関から物干しデッキまで東西に通り抜ける明確な動線計画とし、実家との緩衝帯としても機能している。また敷地は緩やかに東側へ下がっているため、段差を設け勾配を吸収した。この段差は各室の空間を切り替える役割をはたしている。

雁行した平面や段差のある断面は、変形した寄棟の屋根で覆い全体を統合した。この変形してねじれた屋根は、内部では大きな気積と一体感を与え、外部では勾配の変化で山と呼応し周囲に溶け込んでいる。

■建築概要

題名:山間のねじれ屋根 
所在地:菊川市
用途:住宅
設計:AMP/アンプ建築設計事務所 担当/森下陽
構造設計:高橋俊也構造建築研究所 担当/高橋俊也
施工:杉浦建築店
構造:木造
規模:平屋建
敷地面積:320.00㎡
延床面積:79.91㎡
竣工:2021年8月
写真:長谷川健太

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

ガルバリウム鋼板小波葺き

外装・壁外壁

杉板張り

外装・その他軒天

ケイカル板AEP塗装

内装・床床

ラスティックオーク(ニチカ)
フレキシブルボード(アイカ)

内装・壁壁

ラワン合板 ケンエース塗装(日本ペイント)

内装・造作家具造作家具

(dearnative)

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    松井大佑 / Atelier komaが設計した、福岡市の集合住宅「mansion of nude」です。
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    建主は土地を持て余したまま有効活用を模索していた。
    しかしエリアは福岡市の「戸建住環境形成地区」に位置し、建蔽率40%、容積率60%。加えて、敷地は3mを越す築山をもつなど、収益化しにくい土地だった。管理会社と協働し、月極駐車場、売り払って宅地分譲など多方面に検討していくなか、木造賃貸の集合住宅を11世帯つくることに事業性が見込まれた。

    建築家によるテキストより

    事業性を充足させるための計画を左右する与件として、辺鄙な土地柄への付加価値としてペット可の庭付きメゾネット、自家用車必須の土地であることからの戸数分の駐車場、差のない販売方法を促すための同一プラン同一形状、などがあった。

    長屋形式が順当にはまったが、長屋では福岡市の条例上、各玄関から道路まで、各出入口から幅員4mの避難経路が必要となってしまい、収益化できない面積が大きくなる。それを建築基準法上の「共同住宅」とすることによって、玄関ではなく「共用廊下の終わり」から幅員4m以上の避難経路として回避できる。

    建築家によるテキストより

    共同住宅はマンションのように専有部 / 共用廊下 / 外部環境がそれぞれ断片的で、敷地面積に対して住み手が専有できる面積は非常に小さい。反対に長屋は共用廊下の概念がなく専有部 / 外部環境が地続きで、戸建の感覚に近い環境が成り立つ。そこで、戸建てが並んでいる長屋のような様相をとりながらも条例上の「共用廊下」を確保し、専有部と外部環境のみで「共用廊下のような場所」をつくることを考えた。

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    2023.2.02Thu
    • 吉岡徳仁による、東京・銀座の店舗「ISSEY MIYAKE GINZA / 442」。イッセイミヤケの為にデザイン。“未来的なイメージ”の空間で、ブランドの“革新的な服作り”と“フィロソフィー”を表現。環境に配慮した“リサイクルアルミニウム”を特殊な製造技術で成形して使用
    • 小嶋健志郎 / STUDIO JEUによる、福岡市の、美容室「ZOEY daimyo」。以前に別の美容室が入居していた場に計画。“がらんどうの空間”の要望に、最小限の設えの中に“石庭のように”自然石を用いたミラー台等を配置する空間を考案。自然物の導入で“特異な静けさ”を生み出す
    • 2023年1月にアーキテクチャーフォトで注目を集めたトピックス
    • 【ap job更新】 素材感を大切にした建築を作り、設計前段の“不動産仲介”も手掛ける「株式会社アオイデザイン」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)とアルバイトを募集中
    • 石躍健志建築設計事務所による、宮崎市の、飲食店兼住宅「anandah」。亜熱帯に近い気候の地域に計画。心地よい環境の享受を求め、大屋根を架けて下の“4割”を外部空間とする構成を考案。内と外が混ざり合う“おおらかな空間”を作る
    2023.2.04Sat
    • スノヘッタによる、ノルウェイ・リーセフィヨルドの、宿泊施設「Bolder」。自然の風景を見渡す山の端に計画。訪問者への“本物の体験”の提供を目指し、内外が連続して“刻々と変化する天候の絶景”を眺められる建築を志向。敷地の木や石を建材に用いて環境との呼応も意図

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